Hinemos ver.5.0のご紹介

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2015年 6月 29日
株式会社ＮＴＴデータ基盤システム事業本部
幸坂大輔
Hinemos ver.5.0のご紹介

ＩＮＤＥＸ
1. Hinemos ver.5.0 概要
2. 運用管理の高速化を実現する「Cool Hinemos」
3. DevOpsを実現する「環境構築機能」
4. Hinemos ver.5.0 性能検証

1. Hinemos ver.5.0 概要

Hinemos ver.5.0 リリース
Hinemos ver.5.0.0は
2015年5月27日にリリースされました
Hinemos ver.4.1.0と比較して、
2倍以上のペースでダウンロードされています

Hinemos ver.5.0の特徴その1
構築設定投入運用
Hinemos ver.4.1
構
築
設定投入運用
Hinemos ver.5.0
Hinemos ver.5.0はすぐ使えます
運用時の負荷も削減されます
運用開始
運用開始

Hinemosの大機能である「監視機能」「ジョブ機能」に加えて、
「環境構築機能」を追加
監視機能ジョブ機能
環境構築
機能

Hinemos ver.5.0は10,000台まで管理可能
（Hinemos ver.5.0で追加されたマルチマネージャ機能を利用すれば、10,000台以上も管理可能）
バージョン
管理台数
ver.3.2
(2010.09)
ver.4.0
(2012.04)
ver.4.1
(2013.10)
ver.5.0
(2015.05)
ver.3.1
(2009.04)

Hinemos ver.5.0のコンセプト
Cool Hinemos
運用管理の高速化
Auto-managed Infrastructure
（環境構築機能）
システムの構築スピード高速化

2. 運用管理の高速化を実現する「Cool Hinemos」

Hinemosの導入
RPM対応
インストールは1行コマンドで完了 Webクライアント
Hinemosクライアントの
導入は不要
Hinemosの導入は、より簡単になります

サーバ、ネットワーク機器の登録
サーバやネットワーク機器の登録が、より簡単になります
ノードサーチ機能
IPアドレスを範囲指定すれば、
複数のサーバを一括登録できます
自動デバイスサーチ機能
追加されたデバイスを検知し、
Hinemosに反映します
変更不要
①デバイス
変更検知
デバイス
追加
②デバイス
設定変更（自動）

マルチマネージャ接続
1台のHinemosクライアントで複数のHinemosマネージャに接続できます
（HinemosマネージャごとにHinemosクライアントを切り替える必要はなくなります）
監視対象
Hinemos
マネージャ
Hinemos
クライアント

監視とジョブの強化
監視とジョブの強化

監視の強化
新しい監視
HTTPシナリオ監視（認証対応、ステータスコードチェック）
JMX監視
従来の監視の改善
SNMPTRAP監視のvarbind監視
SNMP version3対応、
SNMP INFORM対応、
SNMP GETBULK対応
ログファイル監視のファイルごとにエンコードの指定
HTTPシナリオ監視
複数のURLを順番に遷移しながら、内容をチェック
JMX監視
Java VMの状態をチェック

ジョブの強化
ジョブの繰り返し実行
エージェント停止時にジョブを危険に遷移
ジョブのテスト実行機能
コマンドの標準出力/標準エラー出力を通知に利用可能
ジョブのコマンドにノードプロパティが利用可能
ジョブの実行時間表示
ジョブ変数としてノード変数を利用可とする
ジョブの条件の追加（セッション開始後の時間）
ジョブのテスト実行機能
ジョブを実行せずに、ジョブフローの確認が可能
ジョブの繰り返し実行機能
正常終了するまでジョブを繰り返し実行可能
フェイルオーバー時にジョブを実行させたい場合などに有効

その他
• 共通
• 設定ファイルをデータベースへ移行
• IDとして利用できる文字種の拡張
• HinemosエージェントとHinemosマネージャの接続の暗号化（HTTPS）
• バックアップスクリプトの設定のみバックアップ、バックアップ時に圧縮
• HinemosマネージャをHinemosエージェントより先にインストールする
制限の解除
• リポジトリ
• リポジトリにOS別スコープの追加
• スコープ変更時にスコープツリーの開閉状態を維持
• 通知
• 通知にカレンダを登録可とする
• 「重要度変化がないときは通知しない」に
「初回も通知しない」を追加
• ログエスカレーション通知のTCP対応、リトライ対応
• メール通知のCC,BCC対応
• メール通知の差出人等にマルチバイトが利用可能
詳細はリリースノートを
ご確認ください
• 監視
• 履歴フィルタや監視設定フィルタの強化
• イベント履歴から監視設定にジャンプする機能
• 監視(文字列)設定やカレンダ詳細にコピーボタンの追加
• オリジナルメッセージのURL表示の青字、下線表示
• HTTP監視の文字コード種別でcharsetを参照
• SNMP監視でCounter32のオーバーフロー対応
• ジョブ
• ジョブスケジュールの繰り返し間隔に60分を追加
• ジョブの待ち条件で設定された先行ジョブの
ジョブIDの変更への対応
• 参照ジョブの参照先ジョブのジョブIDの変更への対応などなど

3. DevOpsを実現する環境構築機能

DevOpsとは
DevOpsとは、開発(Development)と運用(Operation)を組み合わせたもので、開
発と運用が密に連携して、運用側が要求する新機能や改修などの開発を行なう
手法や概念を指す。
開発は多くの新しい機能やサービスを開発し、早く提供しようとし、運用は安定
性・信頼性を求めようとするが、開発部門と運用部門、および品質管理部門が密
に連携することによって、大規模な開発を長期間かけて行なってリリースするので
はなく、小規模な開発とリリースを繰り返すようにする。
引用元： IT用語辞典（http://it-words.jp/w/DevOps.html）
Hinemosによるリリース（環境構築・環境変更）の自動化！

環境構築・環境変更の自動化
従来の環境構築・環境変更
それぞれのサーバにコンソールログイン
サーバの数だけ作業をするため、迅速な環境構築が実現できず
Hinemosによる環境構築・環境変更
Hinemosクライアントで設定をすれば、Hinemosが全サーバで自動で環境構築
作業
作業自動
RPM配布×n
設定ファイル配布×n
起動コマンド実行×n
など
RPM配布
設定ファイル配布
起動コマンド実行
など

環境構築機能を使った環境構築
1. 資材をHinemosマネージャに配置する
2. 構築情報の登録
 資材の配置場所
 資材配置後に必要なコマンド
3. 実行ボタンをクリック
登録
自動
資材

環境構築機能を使った環境変更（サーバの追加）
1. 対象のサーバを追加する
サーバの
設定追加
自動
（構築済のサーバはスキップされます）

環境構築機能を使った環境変更（設定ファイルの変更）
1. 新しい資材をHinemosマネージャに再配置する
2. 変更内容を確認する
差分
確認
自動
設定
ファイル
取得

デモ ECサイトの環境構築と環境変更
• 環境構成
• Hinemosマネージャ＠CentOS 7.0 × 1台
• LBサーバ@CentOS 7.0 × 1台
• DBサーバ@CentOS 7.0 × 1台
• OS作成直後のCentOS 7.0 ×10台
LBサーバ
(構築済)
WEBサーバ
DBサーバ
(構築済)

デモ① WEBサーバの構築 ×10台
WEBサーバ
(4)自動構築
• Apacheのインストール
• PHPのインストール
• ECサイトフレームワークの配布
• 設定ファイルの配布
• サービスの起動
LBサーバ
(構築済)
DBサーバ
(構築済)
Webサーバ
構築
(2)環境構築
設定（済）
(3)実行
(1)サーバ10台
登録

デモ② 設定ファイルの変更 ×10台
WEBサーバ
(4)自動構築
• Apacheのインストール
• PHPのインストール
• ECサイトフレームワークの配布
• 設定ファイルの配布
• サービスの起動
LBサーバ
(構築済)
DBサーバ
(構築済)
設定ファイル
の変更
(2)差分チェック
(3)実行
(1)設定変更

4. Hinemos ver.5.0 性能検証

環境
• Hinemosマネージャ
• Server : PowerEdge R410 （2010年2月購入）
• CPU : Xeon E5506（4core） x2
• MEM : 16Gbyte
• 管理対象
• Server : VMware仮想マシン x 10 on PowerEdge R410
（10,000ノード時は、1VMを1,000ノードと見立てて計測）
• CPU : 1core
• MEM : 1Gbyte

監視の改善
監視結果を処理する際のDB（データベース）処理をオンメモリ処理へ移行
監視通知
通知有無の
チェック
DB
監視通知
通知有無の
チェック
DB
MEM
Hinemos4.1
Hinemos5.0
監視とは関係のないタイミングで
定期的に同期（非同期書き込み）
DB書き込みが終わってから
次の処理へ（同期書き込み）

通知の改善
イベント通知、ステータス通知については、トランザクションが統合されました
これにより、負荷は軽減されています。
Hinemos4.1の通知処理
DB通知キュー
commit
commit
commit
commit
Hinemos5.0の通知処理
DB通知キュー commit
commit回数の削減

リソース監視、プロセス監視の改善
Hinemosでは多数の監視種別がありますが、リソース監視とプロセス監視の負荷が高くなりがち
です。（この2つの監視種別は内部でSNMPポーリングを実行しています）
リソース監視とプロセス監視はSNMPのGETNEXTを利用していましたが、通信回数の少ない
GETBULKに変更しました（最大で90%削減）
Hinemos
マネージャ
監視対象
Hinemos4.1
（GETNEXT）
Hinemos
マネージャ
監視対象
Hinemos5.0
（GETBULK）

リソース監視、プロセス監視の比較
10,000台（100プロセス監視設定＋100リソース監視設定（1監視設定あたり1,000サーバを監視））
正常時障害発生時
(3,000台で障害発生 ⇒
60,000イベント通知、60,000ステータス通知)
Polling33sec Polling33sec Check64secCheck34sec

SNMPTRAP監視
v5.0とv4.1の比較
50%削減
負荷：10000TRAP
ver4.1.3
ver5.0.0

ジョブの性能改善
• ジョブ表示時の、マネージャクライアント間のアクセス数減少
• マネージャ・クライアント間でやりとりする回数を減少させ、ジョブツリー表示が高速化されます
• ジョブを管理するデータベースの整理。レコード数の削減
Hinemosのバージョンデータベースのレコード数
4.1 98011
5.0 53591
10,000ジョブ構築時
（コマンドジョブ10,000、ジョブネット1,100、ジョブユニット10、待ち条件9,000）
45%削減

ジョブの登録処理
10,000ジョブの追加
65sec
45sec
30%削減
ver4.1.3
ver5.0.0

まとめ
Hinemos ver.5.0は、2015年5月27日にリリースされました
「Cool Hinemos」により、運用管理が高速化されます
環境構築機能により、DevOpsが実現されます
Hinemos5.0では、10,000台まで管理可能となります
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