アーバニズム課題

都市環境デザイン工学科
 11N2097 渡邊正輝
ファランステールとは?

ファランステールとは、シャルル・フーリ
エによって構想された協同社会の居住
空間のことです。ファランステールは
1800人規模の収容能力があったそうで
す。農業の生産向上のためにこの居住
空間を考えたとされています。
ファミリーステールとは?

ファミリーステールとは、ジャン・バ
ティスト・ゴダン(1817-1889)が彼自
身の経験にもとずく修正を施した
フーリエのファランステールのことで
す。
ファランステールの見取り図

        A:大パレード広場
        B:庭園
        C&D:中庭
        E:正面入口
        F:劇場
        G:教会
        H&I:大作企業
        J:牛小屋、馬小屋
        K:鶏小屋
ファランステールの構造とその配置計画
構造図を利用して説明すると、まず大きくカーブをしている曲線は運河です。
二つのL点を結ぶラインがいわばファランステールの中心線となる道路で、
これを挟んで居住区域と作業区域が大きく分割される。上半分の居住区域
のうち、中庭Aを囲む方形の部分は主として静寂に行われるべき営みに充
てられ、隣人に迷惑を及ぼすような騒音の生じる営みは両翼のいずれか
に集中されられるます。中央上方の張り出した部分は、特に富裕者階級の
住居用になります。左右に伸びた廊下(aとaa)は、一方が調理場、他方が
豪華な馬小屋およびその装備に充てられ、両翼の張り出し部分(Oとoo)は、
一方が外人用の宿泊所、そして他方が工作場、子供の学校など騒音を伴
う作業の空間となる。建物の正面に書かれているEと二つのeeは、それぞ
れの建物の入口を示す。外部に独立して配置された二つの建物(Sとss)は、
必要に応じて一方を協会、他方をオペラ劇場に使用することができるが、
これらはいずれも地下道によって中央のファランステールと連絡している。
また下半分の作業区域に配置された6つの建物(x,y,z,xx,yy,zz)は、見取り
図のH,I,J,Kに示されているように、もっぱら野良仕事や家畜の飼育に充て
られたスペースである。
ファミリーステールの見取り図

         A:地下
         b:倉庫
         c:廊下
         h:換気口
         B:内庭
         j:バルコニー
         C:ガラス屋根
         D:住戸の内部
         E:屋根裏
         t:廊下
ファミリステールの構造
      建物は3つの閉じたブロックに
      区分けされていますが、ほどよ
      い広さの内庭は緑におおわれ、
      フーリエの遊歩廊の機能をは
      たしています。最初のブロック
      は1859年に着手され、中央の
      ブロックは1862年、第三のブ
      ロックは1877年に着工された。
      さらにサービス・センター、保
      育所に幼稚園、学校及び劇場、
      そして浴場及び洗濯工場など
      も建設されました。
フーリエの配置計画の中での工夫



①快適な居住空間の確保
②子供部屋
③回廊式通路
④部屋の配列
①快適な居住空間の確保

当時は騒音や炭などの粉塵があたりに
舞うなどといった悲惨な状況が見られて
いたが、空間配置によって機能が明確
に分節されたファランステールにおいて
はそのような状態が生じる心配はない。
②子供部屋


子供たちは貧富にかかわらず全員が
中2階に居住させられ、夜警に守ら
れるとともに、教育的観点から大人
たちの夜の活動からは切り離されて
いました。
③回廊式通路

ファランステールの回廊も2階部分をぐるりと一周する
形でしつらえてられる。これらの回廊は暖房・送風用の
パイプによって適度に温度調節され適宣食堂としても
利用される。このような外気から遮断された回廊は、建
物内で各住居から公共スペースへの集団的移動が頻
繁におこなわれるだけにきわめて便利であるばかりが、
ファランジュの活力を維持するためには必要不可欠な
ものであった。
④部屋の配置

ファランステールでは高価な部屋と安価な部屋が交互
に入れ替わりながら順次移行してゆく入れ子状の配
列に従って並べられる。どんどん高くなっていくような
単純な並び方は、非常に重大な支障を生じかねない。
自尊心を傷つけ、調和を維持するためのさまざまな手
段を麻痺させてしまうからだ。つまり、両翼に貧困層を
追いやってしまうと、この区域は下層民の場所として
低い評価が定着してしまう。諸階級は区別しないとい
けないが、孤立させてはならないというのがフーリエの
考えであった。
ゴダンの配置計画による工夫



①生産事業の変化
②土地の経済的利用
①生産事業の変化

この変化は生産事業が農業的性格のもので
はなく工業的な性格のものであり、またもう一
つは共同生活を放棄したことでありました。こ
こでは各家族はそれぞれの住居を有していた
のです。すなわち設備の共同化の恩恵を保
証し各家族間の連繫を促進しながらも、ファミ
リーステールは各家族の独立を守ったのでし
た。
②土地の経済的利用

土地の経済的利用によって、ファミリーステー
ルの周囲に約20エーカーの公園にあてられる
べき広大な空間が開放される。各住戸はどの
側面にあるものも等しく庭に向って開いた窓を
有している・・・・・ファミリーステールに相対し
て建つ建物は皆無であるから、窓があけられ
ていようと閉じていようと、とにかく窓から覗き
見するような好奇心の強い隣人は存在しない。
ファランステールとファミリス
  テールの居住者の数

ファランステール・・・・・約1800人
ファミリーステール・・・・・約1200人

ファランステールのほうが収容能力は
高かった。
両者の共通点、違いについて

・共通点    ファミリーステールはファランステールの構造に手をくわ
        えたものなので、ほとんどの構造自体は似ている。回廊
        式の通路もその一つの例である。




・異なる点   異なる点は複数あがる。
        ①居住者の数
        ②生産事業・・・ファランステール:農業
                ファミリーステール:工業
        ③世帯の独立について・・・ファランステール:構成員
                      ファミリーステール:家族
まとめ

今回の課題を通して、普段知ることのない西洋の近
代建築に触れることができたよかったです。ファラン
ステールもファミリーステールもどちらも素晴らしい
構造物だと思います。ゴダンのファミリーステールの
ように、欠落部分をどう埋め合わすかを考え、よりよ
い建築を築くことは今の建築にも必要なことだと感じ
ました。

2012アーバニズム_A4_アーバニズム課題_渡邊正輝_11N2097