2014/6/10(火)の弊社イベント、ヒカ☆ラボにて使用された資料を公開します。 エンジニア・デザイナーの技術＆知識UPのための無料イベント「ヒカ☆ラボ」はこちら http://at-agent.jp/service/event/

1. 急成長するスタートアップの試行錯誤
∼freeeの事例∼
freee株式会社 横路 隆

2. 自己紹介
• 横路 隆 （よこじ りゅう）
• freee株式会社 リードエンジニア／共同創業者
• バックグラウンド
• 松江出身：Ruby City
• コンピュータサイエンス専攻：オーバーレイネットワーク、ネットワークセキュリティ
• B2B向けWebサービス：e-learningシステム、動産担保融資支援システム開発
• 組み込みシステム：デジタルカメラ、ビデオカメラの基盤ミドルウェア開発

4. 簿記の知識がなくても使える
全自動のクラウド会計ソフト freee（フリー）
• スモールビジネスに携わる人たちが創造的な活動に
フォーカスするためのクラウド会計ソフト
• 銀行やクレジットカードのWeb明細から自動仕訳
• Windows, Mac, iPhone, Androidなどデバイスや
環境を問わず使える

5. 1年間で70,000以上の事業所が利用
0
10,000
20,000
30,000
40,000
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80,000
2013
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112013
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22014
3
iPhone
IC
e-tax/
B
8%

6. アジェンダ
1. 創業期（2012/07∼）
1. 初めての失敗
2. 初めての社員
3. リリースとIVS優勝
2. 成長期（2013/03∼）
1. チームの成長
2. アーキテクチャの成長
3. 開発プロセスの成長
3. まとめ
1. スタートアップに必要なもの
2. freeeの文化

7. 1. 創業期

8. 2012年7月 創業

9. 開発スタート
• CEOの自宅マンションに
引きこもる毎日
• 開発→ラーメン→寝る→開
発→…のイテレーション

10. 1-1. 初めての失敗
• サインアップフローにこだわりすぎて進 なし

11. 1-1. 初めての失敗
MVP自体が大きいし、
すぐに作り始めるべきだった
一緒に作るための仲間が必要

12. • 東大法学部卒 31歳
• 無職・職歴・経験なし
• 最初に触った言語はRSpec
• １年間で25万行をコミット
• 彼は１年後、エンジニア歴最短でデブサミに登壇
1-2. 初めての社員

13. スキルは実践の中で
すぐに身につく時代
生産的な議論ができるチームで
動くものを作り切るのが重要
1-2. 初めての社員

14. 1-3. リリースとIVS優勝
https://www.youtube.com/watch?v=TkCpZo01eJE

15. 2. 成長期

16. 2-1. チームの成長
2013年3月
3人+α
2013年8月
8人+α
2014年6月
40人+α

17. チームが成長すると
• 開発スピードが速くなる
• 様々な分野の優秀なエンジニアと作業を分担できる
• 他にも…
いいことばかりではない

18. チームやプロダクトの成長に伴う課題
• テストが遅くなっていく
• デプロイが遅くなっていく
• 役割が細分化して、全体を把握しにくくなっていく
• 顧客の要望にいち早く応える必要が出てくる

19. チームやプロダクトの成長に伴う課題
• テストが遅くなっていく
• デプロイが遅くなっていく
• 役割が細分化して、全体を把握しにくくなっていく
• 顧客の要望にいち早く応える必要が出てくる
1. アーキテクチャを工夫
2. 開発プロセスを工夫

20. 2-2. アーキテクチャの成長
年月 成長イベント
2012年7月 Railsアプリ１つで開発開始
2012年11月 Herokuでβリリース
2013年3月 AWSで正式リリース
2014年1月 モバイル版に合わせてAPI化
2014年5月 新サービスに合わせて認証基盤整備
チームやプロダクトに沿ってアーキテクチャも進化させる

21. βリリース（2012年11月）
Heroku + AddOns
Heroku Postgres
さくらVPS (scraper)
Web口座

22. 正式リリース（2013年3月）
ScraperWeb/App
HA-NAT
Step
Multi-Availability-Zone
Ops
Job Worker
Redis
1つのアプリを一括テスト、一括デプロイ

23. 現在進行中（2014年6月）
Scraper
accounting
HA-NAT
Step
Job Worker
Ops
payroll
Redis
authenticator
サービスを分割し、テスト、デプロイフローを分ける

24. 2-3. 開発プロセスの成長
• 目的
• 開発スピードを落とさない
• 顧客に高品質なソフトウェアを届けつづける
• freeeでしている工夫
• 作業としてのコミュニケーションの自動化
• デバッグは当番制で行う

25. Hubot + HipChat
• PRのレビューをランダムに割り振る
• 締切を知らせてくれる
• デプロイ準備を代行してくれる

26. Fix Week
• 週次のバグ当番制
• チーム横断チームで１週間のバグをすべて担当する
• システム全体にキャッチアップするための仕組み
基盤会計モバイル
Week 1
Week 2
Week 3

27. 3. まとめ

28. スタートアップは(も)、いつも課題だらけ
• 創業期に必要なこと
• とにかく動くものをつくること
• 成長期に必要なこと
• 開発スピードと品質を落とさないための工夫

29. freeeの価値基準
• ユーザーにとって本質的に価値があると自信をもって言える
ことをする。
• まず、手を動かしアウトプットする。進めながら考える。
• 高い目標を持つ。達成するためにチームでベストをつくす。
• なんでもHackする。みんなが楽しく生産性をあげられるよ
うに。

30. freeeの文化
• 生産性をあげるために、何でもHackする
ミニ四駆部 Swift製 受付アプリ

31. freeeではエンジニアを募集しています
http://www.freee.co.jp/recruit_eng