1. 次の災害時、
ユーザーはTwi$erに
慣れているのか？
東日本大震災ビッグデータワークショップ Project311
Oct.
28,
2012
東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻
川本 達郎

2. 「災害対策」に
ユーザーはついてこられるのか？
震災のときにTwitterが騒がれて、たくさんの人がTwitterを使ったと思います。
彼らは一時的なユーザーだったのでしょうか。
それとも今でも活発に使っているのでしょうか。
災害時だけの一時的な初心者ユーザーが
多いのなら、それを考慮しておかないと、
災害対策が“空回り”してしまう恐れがあります。

3. サンプル
震災から１週間以内で(日本語で)ツイートした
ユーザーの総数
=
3,691,599
データを取得できたユーザー
3,444,326
93.3%
取得したユーザー中の公開ユーザー
3,323,342
96.5%

4. 震災後の１週間で参入したユーザー
*総取得ユーザー数(3,444,326人)中の割合
ユーザー数
6.76%
232,818
公開ユーザー数
6.46%
222,446
結構いますね。
時系列で見てみましょう
n 震災後参入ユーザーのうちの公開ユーザー： 22,446
/
232,818
=
95.5%
n 全ツイートのうちの震災後参入ユーザーの割合： 1.23%

5. 震災後の１週間で
アカウント作成日の分布
つぶやいた全ユーザーの
震災
震災直後にアカウントを作った
人たちが確かにたくさんいます。
2007年3月
2010年4月
2011年3月
(目盛:
1日)

6. アクティブユーザーは
どれくらい？
1. 全ユーザー
*
2. 震災後の１週間で参入したユーザー
*
震災後の１週間で1回以上つぶやいたユーザー全員

7. 震災後の１週間で
最近の使用状況の分布
1.
つぶやいた全ユーザーの
全ユーザー中、測定時から1000時間以内に
つぶやいた人(アクティブユーザー)は
67%
全ユーザー中、震災直後以来
つぶやいていない人は
5％
震災
現在
(目盛:
1時間)

8. 震災後の１週間で
最近の使用状況の分布
2.
参入したユーザーの
震災後に参入したユーザー中、震
災直後以来つぶやいていない人は
35％
震災
現在
(目盛:
1時間)

9. まとめ
震災の時に参入してきたユーザーは有意に
たくさん存在。(6.76%)
• 次の災害時も似たような事態になり得る。
• その時限りの一時的なユーザーも多い。(35%)
全ユーザーでもアクティブユーザーは67%程度。
Twi$erは、ユーザー数は膨大になっても
アクティブでないユーザーも多いです。
次の災害の対策(ハッシュタグの整備など)を練る際、
初心者に優しくないものだと、うまく機能しない恐れがあります。

10. 謝辞
l オリジナルデータ： Twi$er
Japan
様
l 改行加工コード： 岡崎直観 様
(東北大学)
l ユニークユーザー抽出データ： 佐野幸恵 様
(日本大学)
データ、コードの提供ありがとうございました。
使用したAPIコマンド：
h$ps://api.twi$er.com/1/users/lookup.json
APIを用いてcreated_at,
status-­‐>created_atを取得しました。