【企画案】Intrusion experience game

Intrusion
Experience
Game
～侵入体験ゲーム～
（略称：IEG）
【企画案】
（プレゼン形式）
2021/11
ゆうのかんや
（@yunokanya）
※注意
本資料および競技内容は、以下を目的に作成しております。ご注意ください。
・本資料および競技内容は、セキュリティを目的としたものとなります。あくまで
も、防御のためにはどのような攻撃がされうるかを知ることが必要であると考
えて作成されたもので、攻撃を助長する目的はありません。
・他者のサーバやPC等に無断で攻撃を行うと、たとえ善意の検証目的であっ
ても、不正アクセス禁止法に問われる可能性があります。

０．事故自己紹介
• なまえ
ゆうのかんや
（Twitter:@yunokanya）
• おしごと
セキュリティ関連のなにか
（『なにか』ってなにさ？）
• どんな生物？
有象無象なへっぽこ生命体。
おくびょう、くちべた……など。

１．競技のコンセプト
～ハッカー御用達の
脱出……侵入ゲーム!?～
• みんな大好き（だよね？）『脱出ゲーム』。それと同じようなノリで、
ハッカーのための脱出……『侵入ゲーム』があったら面白そう？
• 準備された競技環境に侵入し、侵入先環境を調査しながら
色々なミッションをこなし、他の機器への追加侵入などを続け、
最終的にゴールまで到達することが目的の競技。（ゲーム）
• IDS/IPSなどの『Intrusion』から名前を取って、以下の仮名称とした。
『Intrusion Experience Game (略称:IEG、侵入体験ゲーム)』
※『Intrusion』ではなく、『Penetration』のほうでも良いかも？？
こいつを
少し殴れ

２．思いついた経緯(1)
～発端～
• 2020/12/19午後、「SECCON2020 Contest of Contest」を
視聴していた時、突如、自分に『電流走る―――――――！』
• と～とつに妄想が膨れ上がり、頭に思い浮かんだアイデア(ネタ)を、
衝動に駆られてTwitterに投稿。
• 妄想を吐き出して満足♪
思いついたネタはそのまま深い眠りにつき、
そして、そのまま永遠に忘れ去られていった……。
めでたし、めでたし。
～完～
……かに見えた。

２．思いついた経緯(2)
～発掘・発展～
• そして時が流れ、約11か月後……。
第2回の企画案募集が発表される！
そして、と～とつに思い出す。
⇒再び衝動にかられ、深い眠りについていた化石を発掘。
• 発掘したごみネタの見直しを行っているうちに、
しょ～もない妄想をさらに膨らんできて、色々な要素が追加される。
⇒こうして出来たのが、今回のごみネタである。
「Intrusion Experience Game (略称:IEG、侵入体験ゲーム)」
そ～いえば、昨年に思いついたネタがあったなぁ……

３．競技説明(1)
～基本ルール～
• 競技の基本となるルールは以下の通り。
『スタート地点から競技環境への侵入を繰り返し、
最終的にゴールまでたどり着くこと』
• サーバへの踏み台経由で侵入を繰り返すケースのほか、
侵入先サーバから別環境情報を入手し、別経路から
ログインするといった経路なども存在する。
• 基本ルールの他に追加ルールの活用（後述）など、
複数ルールを組み合わせて競技を開催することで、
様々なパターンの競技を開催することが可能となる。
①スタート
ログイン
・調査
②各種調査
NW探索
ログイン試行
スキャンなど
③侵入先で
次の目的地の
IPを発見
④入手した
IPで別環境
にログイン
⑤最終目的
地へログイン
ゲームの進行イメージ
（一例）

～追加ルール例１：タイムアタック～
• 純粋に、スタート地点～ゴールまでの到達時間を競うルール。
• 前ページに記載の通り、目標のNWへの侵入および侵入先サーバの調査を繰り返し、
ゴール地点に「素早く」到達することが目的となる。（スピード勝負）
• ゴールおよび中間経路でフラグを出力するようにして、スコアサーバにフラグを入力すると
得点ができるようにしておくと、各参加チームの進行状況が可視化できて盛り上がるかも。
• 侵入直後は、侵入先NW構成図等の情報は基本は無いので、
侵入先システムを自分で調査して、NW構成やサーバ状態、
サーバ内に保存されている各種情報ファイルなどを調べながら、
自身で情報を把握・整理しながら侵入を繰り返す流れとなる。

～追加ルール例２：アイテム要素～
• 侵入した環境には、競技を盛り上げるための要素として、
様々な場所に各種アイテム（ファイルなど）が隠されている
ことがある。
【アイテムの種類(例)】
他ノードのID/Pass・秘密鍵・NW構成図
何らかの実行ファイル・ヒント情報・フラグ(得点用)など
• 他環境への侵入に必要な情報や競技攻略に役立つヒント、
競技進行状況に応じたボーナス得点などが、アイテムにより入手できる。

～追加ルール例３：個人戦・チーム戦～
• 競技の開催形式としては、個人戦だけでなく、
チーム戦も開催ルールに合わせて選択できる。
（チーム戦に１人で参加するのもあり）
【チーム戦】
右の絵のように、各メンバーの得意分野を活かし、
チームメンバーで協力しながら競技を進めていく。
チーム内でお互いの不得意分野をカバーでき、
また、競技中の連携や作業分担が可能など、
チームプレイも、競技の楽しみの一つとなる。
サーバAにしんにゅうした！
コマンド？
ゆうしゃ：じょうほうせいり
せんし：サーバちょうさ
まほうつかい：NWスキャン
あそびにん：ポテチたべる

～追加ルール例４：ソーシャル要素～
• 開催形式によっては、競技環境（競技用NWなど）だけでなく、
各種ソーシャル要素を競技環境やルールに加えることで、
競技のバリエーションを増やすことができる。
【ソーシャル要素(例)】
各種SNS（Twitter・掲示板・ブログなど）の情報確認、
（オフラインなどの現地開催の場合）会場内の設備や関係者などを利用した
情報収集などの仕組み（関係者への聞き込み、物理掲示板の確認など）
• 実際のサイバー犯罪には、ソーシャルエンジニアリングを悪用したケースも多いため、
ソーシャル要素を競技に絡ませることで、より奥の深い競技を実現できる。

～その他追加要素～
• このゲームは競技ルール考案の応用性が高いため、前述したルール以外にも、
多種多様な追加ルールを考案・設定が可能となる。
【その他追加ルール案(一例)】
・運営側の妨害要素
一定間隔ごとに、運営側が侵入を検知（通信内容やログなどで確認）できる仕組みを作り、
検知された競技参加者は一定時間強制BANされるなど。（実際の防御側の動きを想定）
・侵入可能時間の設定
特定の時間のみ（サービス提供時間のみなど）侵入可能なサーバを用意するなど
・ショートカットの仕組み（RCEなどを活用）
熟練したハッカーなどを対象に、RCEなどを活用したショートカットの仕組みなどを用意するなど。

～注意事項・理想～
【注意事項】
１回の競技開催時に適用するルールは多くしすぎない方が良い。
ルールが多いと内容が複雑になりすぎ、競技参加者がルールを把握しにくくなる。
結果、競技を楽しめない多数の参加者が発生する原因になる可能性が高い。
⇒開催ごとにルールをいくつか組み合わせ、毎回異なるルールで開催するのも良いかも。
【理想】
・熟練者～初心者まで、幅広い層かつ多くの人が競技を楽しめるのが理想。
⇒複数ルート（熟練者用や初心者用など）を用意するなどして、
参加者のレベルに合わせて競技に参加できる形式にするのが望ましいかも。
・毎回異なるルールで、参加者が競技攻略の戦略を立て、ゲームを楽しめると良い。

４．競技シミュレーション(1)
～【注意:ネタ】RPG(!?)ー１～
• 競技の流れをイメージしやすくするために、前述までのルールをいくつか組み合わせて、
競技シナリオの一例を作成してみた。（※半分ネタ。発想の枠を広げる意味で作成）
～ストーリー～
SECCON王「勇者『ROT』の13代目よ！なんかムカついたから、魔王『るぅとう』を
倒しに行け。あと、Role姫が家出したから連れ戻せ。これは命令だ、
拒否はゆるさん。ちなみに報酬は50Gな。わかったら、さっさと行ってこい。」
……こうして、勇者ROTの子孫は魔王るぅとうを倒す旅に出かけた。
※この画像はイメージです。実物(競技)は各自で勝手に想像しちゃってください。

～【注意:ネタ】RPG(!?)ー２～
• 以下のような各拠点（NWセグメント）に存在する各サーバにログインを繰り返し、
各拠点内(NWやサーバ)で情報収集しながら、競技を進めていく形となる。
SECCON城
（スタート地点）
SECCON街
DoSドーラ
の砂漠
ROTの洞窟
Role姫の
居候先
何かが落ちて
そうな毒沼るぅとう城
飴のほこら
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦

～【注意:ネタ】RPG(!?)ー３～
• SECCON QUESTの競技シミュレーション(ネタ)は以下の通り。
①：SECCON街にログイン後、SECCON街のNWセグメント内の
各サーバ内から各種情報を調査する。
※各拠点のNWセグメント内には、複数のサーバが存在。
（北地区サーバ、南地区サーバ……など）
※各地区のサーバ情報は、nmapなどでサーバを探したり、
各サーバ内に隠されているファイル内の情報（ID/Passなど）を使って
ログインを繰り返しながら調査を行う。
※SECCON街エリア（NWセグメント）の各サーバには、
競技攻略に必要となる情報や、攻略に役立つヒントなどが多く隠されている。

～【注意:ネタ】RPG(!?)ー4 ～
②：街で入手した情報を整理して、指定されたサーバから、
『SECCON街』⇒『ROTの洞窟』エリアへログインする。
洞窟エリアにログインできたら、エリア内のサーバ/NW構成などを
捜索して、エリア内に隠されている『SANSの石』（テキストファイル）を入手する。
③：同じく街で入手した情報から、②と同じような感じで
『SECCON街』⇒『飴のほこら』エリアへログインする。
エリア内を捜索して、『(設定)甘クラウドの杖』（テキストファイル）を入手。
SANSの石甘クラウドの杖

④：『Role姫の居候先』エリアにログインして、
エリア内からRole姫（実行ファイル）を探す。
※Role姫のいる場所（サーバ・ファイル）は、
街での情報や、サーバ・NWなどを調査して、情報を整理しながら見つける。
見つけたRole姫（実行ファイル）を、Reversingなどで解析するなどして
上手く実行できると、『RoleのAI(愛)』（テキストファイル）が手に入る。
RoleのAI

⑤：『SECCON街』⇒『DoSドーラの砂漠』エリアに移動し、
毒沼エリアに移動するための経路を探す。
（NWスキャンや街で得た情報から、経路を特定する）
⑥：⑤で整理した情報から、『砂漠』⇒『毒沼』エリアにログイン。
④で入手した『RoleのAI』で得た情報から、
『ROTの印』（テキストファイル）を探して入手する。
ROTの印

⑦ー１：『ROTの印』に記載されたヒントから、
『SANSの石』『甘クラウドの杖』『ROTの印』を繋げると、
『レインボーの雫』（ハッシュ）が手に入る。
ヒント内の『レインボー』『ハッシュ』という言葉から、ハッシュを（ごにょごにょ）すると、
『るぅとうの城』へログインするためのパスワードがわかる。
レインボーの雫
（ごにょごにょ）

⑦ー２：『SECCON城』(スタート時点)⇒『るぅとう城』エリアへ
SSHにてログインを行う。
（ログイン情報は、今まで入手した情報を整理すればわかる。）
あとは、『るぅとう城』エリアに隠れている魔王『るぅとう』(実行ファイル)を探し出し、
『るぅとう』を攻略（フラグを見つける）ことができれば、ゲームクリア。
『ながく、くるしい、たたかいだった……』
～ The End ～
（スタッフロールへ続く？）

【番外編（ＲＴＡ要素）】
熟練者は、スタート直後に『るぅとう城』のIPやOpenPortなどを調べて、
『るぅとう城』サーバの脆弱性（RCEなど）を見つけて、
通常経由を使わずに、直接ゴールへ乗り込むルートも……。
ゲーム開始後、超短時間でクリアすることも可能だったり……。
『NKT……』
～ The End ～
（スタッフロールへ続く？）
RCE！！
え!?
ちょっ、
早っ‼

５．これのなにがいいの？(1)
～サイバーキルチェーン～
• サイバーキルチェーン(★)で分類されているの各ステップ（本ページの表）のうち、
部分の経験を積むことを、本競技の目的の１つとして挙げている。
★サイバーキルチェーン
攻撃者が標的を決定し、実際に攻撃し目的を達成するまでの一連のステップ
• 侵入先の良く把握していない環境の偵察や、
入手情報の整理・推測による調査作業を、
本競技を通して体験できる。
• サイバー環境だけでなく、SNSや3次元などの
ソーシャルエンジニアリング要素の活用も、
本競技の目的として視野に入れている。
サイバーキルチェーン 7フェーズの超概要
フェーズ主な内容
偵察偵察（外部）※主にソーシャル
武器化攻撃に用いるマルウェアなどの作成
配送マルウェアの送付・配信
エクスプロイト偵察（内部）※主にシステム関連
インストールマルウェアへの感染
C＆C 遠隔操作の実施など
目的実行情報窃取・改ざんなど
※厳密には内容が異なる部分もあるかもですが、
今回の競技説明用に簡略に記載しております。

～各種偵察・攻撃先環境把握～
• 前述の通り、攻撃対象の環境に侵入が成功した場合でも、
攻撃先環境情報（NW構成や各種設定など）を
攻撃者は侵入成功時点では把握できていないことが多い。
⇒侵入先環境への本格的な攻撃を行う前に、
侵入先環境の詳細情報を把握する目的で、
右表のような各種偵察行為が必要となる。
• 競技を通して各種偵察行為を疑似体験することで、
攻撃者が行っているであろう各種偵察行為の詳細を
理解することができるようになる。
偵察行為の一例
侵入先機器情報の把握
※稼働ソフト、
稼働プロセス、
バージョン情報
アクセス権など
各種ログ確認
※システム稼働履歴、
ログイン履歴、
コマンド履歴など
NWスキャンによる把握
※稼働機器のIP、
オープンポート、
NW構成など
※厳密には内容が異な……
（以下略）

～ゲーミフィケーション～
• 競技を楽しみながらセキュリティ技術を強化させるために、
ゲーミフィケーションの各要素を意識して競技を企画する。
ゲーミフィケーションの要素
要素説明意識したいこと
目的ゴールの明確化競技開始前に、競技のルールやゴールについての説明を徹底するなどして、
競技者が目指すべき方向性を明確にする。
課題難易度の調整競技の難易度が高すぎると、競技者のモチベーションに影響する。
嗜好やスキルレベルなどが異なる競技者が同時に参加することを考慮して、
ゴールまでの経路について、難易度が異なる経路を複数用意するなどの対策を講じる。
報酬達成時の報酬基本的な報酬は課題解決の達成感や表彰(名誉)などを想定。評価軸は１つではなく
各分野ごとに設定するなどして、色々な角度から競技を楽しむことができるようにする。
可視化達成状況の把握スコアサーバなどを活用(後述)して、競技中の達成状況の可視化を図る。
交流対戦・チームプレイライバルとの対戦やチーム内の協力プレイを通じて、コミュニケーションの活性化を図る。
※厳……（以下略）

～攻撃者の目線を体験～
• 先ほど本競技の狙いを説明したが、誤解が無いように念のため説明しておくと、
『本競技は、不正行為（クラッカー行為など）の助長を目的としていない』
• 本競技の最大の目的は、今までの説明内容を踏まえた上で、以下を想定している。
『攻撃者の目線から侵入を体験することで、防御側の対策に活用できる』
『攻撃者の目線から侵入を体験することで、防御側の対策に活用できる』
（大事なことなので二回言いました）
• 『孫子の兵法』で有名な、孫子さんのお言葉
• 相手（攻撃者）の立場・目線に立っての対策は、とても大事！
彼(敵)を知り己を知れば百戦殆うからず

～その他～
• NWのお勉強に良さそう。
侵入先のNW構成などを把握するために、NWの各種調査を行う必要があるため、
NWなどの調査経験を楽しみながら行うことができそう？？
（知識だけでなく、経験も積める良い機会？）
• 達成感を得る。
前述したとおり、多くの人が達成感を得ることが重要だと考える。
そのため、一部のトップハッカーだけでなく、大多数のライトユーザも
多くの人がゴールできるルートを準備して、ゴール後の達成感を
大多数の方が得てもらいたい。
（そのために難易度調整の仕組みも要素として入れてある）

６．必要なもの(1)
～基本環境 ※運営側インフラ環境など～
• インフラ環境
基本的に、サイバーレンジ環境の構築とほぼ同様の準備が必要。
※参加チーム分の競技環境（サーバなど）が必要。
仮想ベースで競技環境を作って、参加チーム分だけ複製する感じ？
・スコアサーバ
各参加チームの競技進行状況をわかりやすくするため、
競技の途中経過に応じて得点が加算される仕組みを作る。
※例:中間経路サーバへのログイン成功時にフラグを出力し、
CTFdなどにフラグ入力すれば、得点が加算される仕組み……など。
• なお、参加者側必要機材は、個人所有PCのみ用意できれば良い想定とする。

６．必要なもの(2)
～ソーシャル面の仕込み（オプション）～
• 開催する競技のルール選定によっては、SNSへの書き込み（仕込み）や、
3次元的（物理的スペースなど）な仕込みも必要。
①競技中に得た情報
に記載されたWebサ
イトから情報収集
②Webサイトで得た情報か
ら、該当（物理）の場所
へ移動して、情報を確認
※オフライン開催の場合
③これまでに確認できた情報か
ら該当のサイトを閲覧し、そこに
隠されたメッセージを発見する。

７．競技実現上の課題(1)
～同時参加者数制限など～
• CTF(Jeopardy形式)みたいに、不特定多数が同時参加できるのが理想。
しかし、実際に競技環境に侵入し、コマンド入力などで侵入先環境の各種調査を
行っていくことがゲームの進め方の基本。
⇒競技参加者によるファイル更新などの競技環境書き換えなどもルール内となり、
不特定多数の参加者が同一環境へログインすることは、現実的な方法ではない。
⇒同時参加者数の制限（参加人数・チーム数を絞る）を行い、
参加チーム分の競技環境を用意するなどの工夫が必要となる。
• ただし、SNSや3次元物件の活用、完全な読み取り専用環境などが用意できれば、
ルールを工夫できれば、不特定多数が参加可能な形で競技を開催できるかも？
（1ページ前に説明した「ソーシャル面の仕組み（オプション）」のような形で）

～想定外ルート（別解）の存在～
• 選定したルールによっては、競技中の自由度が高くなる半面、
「想定外の攻略方法（バグ裏技など）」が発生する可能性が高くなる。
（自由度・応用性が高すぎることの弊害？）
⇒ギャンブルやデスゲーム系の漫画などにありがちな
「誰も認識できていないルールの裏・盲点・抜け道を突く方法」を探すのも
『裏技』として認めてしまい、楽しみの一つとして捉えてしまうのも良いかも？
※多くの競技者のゲーム進行を妨害するような、よほどヒドいものは別。
※「脆弱性」とは何かしらのバグなので、脆弱性を発見する経験を積む意味でも認めてしまうのが良いかも？
※もちろん、バグなどが極力発生しないように意識して構築することも必要。

～環境の準備 ※機材・工数など～
• 「６．必要なもの」で述べた通り、参加チーム分の競技環境が必要。
競技に必要な性能・リソースを満たすだけの機材の調達や、
競技環境構築を行う要員および工数が必要。
• 機材調達費用や構築要員などが少ない場合、
実施できるルールや競技参加チーム数などに制約が発生する。
⇒もし、今後流行ってくれるようなことがあれば、
機材調達や要員確保がはかどるかも？
• 技術的難易度が高い仕組みを作る場合は、
それを理解・実装できる『つよつよエンジニア』の確保も必要。

～アウトバウンド対策～
• 仮に競技環境をインターネットに接続して実施するとした場合、
競技環境を起点とした外部への攻撃が発生する可能性もある。
基本的な対策としては、競技環境からの外部アクセスは、
すべてブロックもしくは隔離された環境を構築することが基本となる。
• オフライン（現地）での開催時は、前述の対策でカバーできるが、
オンライン（遠隔）での開催時は、競技環境用の
踏み台用ゲートウェイサーバ（Apache Guacamoleなど）を活用して、
踏み台端末経由で競技環境にアクセスできるようにするなど。
• とにかく、無関係の方々に迷惑をかけない仕組みは絶対に必要。
インター
ネット
I
N
O
U
T
競技環境

～競技中の障害対策～
• 前述の通り、競技中は各サーバの設定値書き換えが可能だったり、
バグなどによる障害が発生して環境にアクセスできなくなる可能性など、
競技進行に影響のある障害が発生する可能性もある。
⇒競技中の環境監視および復旧の準備・仕組みも必要になる。
⇒仮想環境であれば、障害発生時はイメージごとリストアすれば、
とりあえずは競技開始前の環境に戻すことは可能。
• 競技中の障害に備えて、障害発生を想定したテストや、
事前訓練などを行っておき、非常時に対応できるように
準備を整えておく必要がある。

～各種課題を解決するために～
• 現時点では本競技・ゲームは企画案しかなく、開催実績は永遠の０。
実際に本企画案の実現化を進めていく場合は、
事前想定が困難な様々な問題が発生すると予想できる。
• PTSDサイクルを回……じゃなかった、PDCAサイクルを回すなどして
試行錯誤を繰り返しながら、改良を進めていく感じ。
• スモールスタートやトライアルなどを行っていくことで、次々と発生する
課題の解決を楽しみながら、競技を発展させていけるといいなぁ。
……そもそも競技自体の実現が、非常に怪しいけど。
PTSDサイクル
PDCAサイクル

おわり
※注意
本資料および競技内容は、以下を目的に作成しております。ご注意ください。
・本資料および競技内容は、セキュリティを目的としたものとなります。あくまでも、防御の
ためにはどのような攻撃がされうるかを知ることが必要であると考えて作成されたもので、
攻撃を助長する目的はありません。
・他者のサーバやPC等に無断で攻撃を行うと、たとえ善意の検証目的であっても、不正ア
クセス禁止法に問われる可能性があります。
まさかりコワいよぉ……
ｶﾞｸｶﾞｸ((( ;ﾟДﾟ)))ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
はやく逃げよう……

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