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車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】
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車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】|11/15/2013
障 害 は 資 産 だ !
車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】
Search path for users of the Wheel Chair
新サービス提案書
A Document for New Proposal
車イスユーザー等の交通弱者向けに新ナビゲーションシステムの開発を提案・推進する企画
Takashi Tsurumaru
車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】
2
車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】|11/15/2013
ここで言う【くるナビ】とは、【車イスナビ】のこと
障害者等の交通弱者に向けた新ナビゲーションサービスの開発を提案・推進するための企画です
発案経緯
車イスユーザーがある駅から別のある駅に行くには、健常者が歩いて乗り換えするのとは、全く
違う徒歩ルート、全く違う乗換駅、全く違う路線を使った方が 早く着く場合が有ります………それ
はエレベータの位置や台数、車イスの対応が可能な車両や駅のスロープの位置等が関係するのです
が、その為に車イスユーザーには一般的な【乗り換えマップ】は何の役にも立たないことが有るので
す!
また、誰でもトイレ(≒車イストイレ)も駅のホームページに有無は書かれていても、場所が描
かれていないことも有り、探すのに一苦労したりもします。
レストランやデパート等に行くにも、バリアフリーの入り口やエレベータが有るのは分かってい
ても、そこに行くまでに、広いトイレが無かったら?車イスで乗れるバスが無かったら?当然行く事
は出来ません。でも、『遠回りだけど、(遠回りかもしれないけれど)違う経路を通れば車イスで普通
に行けるとしたら』私はそちらを選ぶでしょうし、そちらを探したいと思います。しかし今、パソコ
ンでも携帯端末でもそういう情報は出てきません。なぜなら、情報が『点』でしかないから。これを
『線』や『面』としての情報にしたいのです。
例えば、車イスユーザーである私は現在、京王線沿線に住んでいますが、用事で六本木方面に行
く際、新宿駅まで京王線で行くと、都営地下鉄大江戸線へ乗り換えるための連絡通路が階段であるた
め使用出来ず、一度改札を出る必要があります。そして、大江戸線のエレベータを使用するために屋
外に出て、長距離を移動したり、デパートのエレベータを使うため複雑な徒歩ルートを利用したりす
る必要があるため、炎天下や荒天時、混雑時は外出すら億劫になってしまいます。
何か良い方法は無いかと、パソコンや携帯を使い「経路検索」「駅構内図」を使用し探してみるも
のの、地図ソフトやナビサイトのほぼ全てが「歩行者」用に出来ているために、「階段」・「急な坂」・
「長距離の経路」が示されるばかりで、「スロープ・エレベータ」・「平坦な経路」・「短距離の経路」
が示されることはほとんどありませんし、インターネットの各ホームページ上にある駅構内図は、
様々な利用者のために様々な情報が混在しており、一見して理解出来るとは言い難いのです。
乗り換えにかかる時間も歩行者の事しか考慮されていませんので、車イスユーザーであり、余計
に時間がかかる私等は到着時間が読めません。
そこで、「経路検索」に出ていない経路を自分の記憶と勘を頼りに探ってみました。その結果、
「京王線」を途中で「京王新線」に乗り換えて「新線新宿駅」に行くと、ホームから連絡通路までの
エレベータが在り、そこを通るとエレベータ間が非常に近くなることが判明しました。
大江戸線のエレベータの位置が複雑な場所にあるために、多少歩かなければなりませんが、それ
でも、屋外を長距離移動するよりは「断然」早いのです。なぜ、この方法が様々なメディアやキャリ
アで簡単に検索出来ないのでしょう?
東京都に一体何人の車イスユーザーが居るのでしょうか。そのうち何人が京王線沿いに住んでい
て、そのうち何人が用事で六本木方面に行くでしょう?このうち何人、私が見つけた方法を知ってい
るのか?私は知りませんし、知る術も無いのです。京王線と大江戸線でこうなのですから東京にある
全ての鉄道の組み合わせにしたらどうなるのでしょう?バスはどうでしょう?
私が見つけた方法が最善の方法なのかどうかは、まだ分かりませんし、知るためには全ての方法
の組合せを知る必要があると思います。東京に住む車イスユーザー等がそれらの情報を共有出来た
ら、どんなに便利なシステムが出来るでしょう。
そこで私は、電車やバスを利用したり、トイレに行ったりする時に、企業を含めた行政側に支援
を求めるばかりでなく、経路を見直すだけで便利になる事があるのだったら、共有しようという、車
イスユーザー専用の乗り換えマップを創るという事を事業(ナビゲーションシステムの開発)として
やりたいのです。
また、現在働きたくても就職出来ていない障害者の方達のうち、希望者にこれらの調査・収集・
集約・作成・維持・管理・更新・提供を任せることにより、低迷を続けている重度障害者雇用率の引
き上げに繋げ、障害者の生活を維持するための新たな仕事のひとつとして役立てると伴に、生き甲斐
を持つことに繋げたいと思っています。
重度障害者自身が稼ぎ、生き甲斐を持てたら家族はどんなにか安心するでしょう。
(別表に平成17年国勢調査人口による総人口 1 千人当たりの人数等を添付します。)
車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】
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車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】|11/15/2013
概要・発案理由
より簡単に、より見易いナビを
現在、地図表示システム、および、ナビゲーションシステムは、パソコンのみならず、種々の携
帯端末で参照することが出来るため、幅広いユーザーに利用されています。がしかし、そのどれも
が、歩行可能者(いわゆる健常者)に向けて作られており、交通弱者と言われる「車イスユーザー」
「高齢者や怪我人等の歩行困難者」「ベビーカーや大型キャリーバッグ利用者」は交通機関の利便性
を充分活用しきれていないのでは、との観点から、今回の企画を提案するものです。
外出時、電車やバス・トイレを利用する際、企業を含めた行政側(多くの場合健常者)に支援を
求めるばかりではなく、経路を見直すだけで便利になる事があるなら、共有しましょうよ。という事
です。
詳細
現在のこれらのシステムは、歩行可能者(いわゆる健常者)の手によって作られていますので、
交通弱者と言われる「車イスユーザー」等は不便を感じています。現在は目的地にしか出ていない各
種情報を、途中の停車駅等にも出すようにし、不測の事態が起こったような場合でも様々な対処が可
能にする必要があると思われます。
例えば、乗車中の列車の全ての停車駅の『誰でもトイレ情報』が一目瞭然で分かれば、「次の誰で
もトイレがある駅まで頑張ろう」ということになり、多少の安心感は得られるでしょう。
ですから、現在就職出来ていない車イスユーザーや高齢者、子育て中の方達等、実際に困ってい
る利用者の手でこのような情報の作成や更新を勧めていくことが出来れば、≪誰もが使い易いナビ・
システム≫になるでしょうし、それが新たな仕事のひとつとして成り立ち、収入や生き甲斐にもなる
でしょう。ひいては、サービスの受け手から担い手へ自らの立場を変える事が出来て、障害者の社会
参加も促進される事になると思われます。低迷を続けている重度障害者雇用率、男性育児休暇利用率
の引き上げにも繋がり、障害者の生活を維持するために使われている各種年金・手当金や補助金が減
らせる可能性もあります。
この際の注意としては、既存のナビゲーションシステムの一選択肢(一部門)として、「屋内か屋
外か」や「階段かエレベータか」等を組み込むことも重要であると考えます。「専門」のものを作っ
ても、受け入れられなくては役に立たないのですから。
このシステムが軌道に乗ることで、お金の流れが良くなり、国全体に活気が出て景気が良くなっ
ていくことでしょう。
車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】
4
車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】|11/15/2013
目指すもの
現在、交通機関は様々な障害を持っている人にとって、まだまだ「全てが使い易い」という状況
ではありません。しかし、視点・視線を変えますと「使える状況」が少しずつ増えつつあるのです。
これが、まだまだ表だってはいません。この増えつつある「隠れた使える状況」を様々な方達と協力
しながら、【ナビゲーション】という形で一刻も早く表面化させていくと共に、各種の携帯端末やパ
ソコンで利用が出来るように、交通弱者が少しでも減るようにします。
それと共に、これまで解決されていない「障害者が就職するに当たっての様々な問題点」も考え
ていきたい。
まず、食事やトイレ、その他の必要な事が自分では出来ない重度障害者は、それを誰かにやって
もらう必要があるのだが、就職すると、『障害者総合支援法』が就業時間中は受けられない。介助者
が頼めないということになる。つまり、会社で同僚にやってもらうか、自腹で介助者を頼まなければ
ならないという事。自腹で介助者を頼むということは、介助者の時給を、自分で払う必要があるとい
う事に他ならない。それは、1日8.5時間勤務、週休2日、4.5
週/月とすると、東京の地域別最低賃金850円とした場合、850
×8.5×5×4.5=162,562.5円、1,000円とした
場合、1,000×8.5×5×4.5=191,250円、1,
200円とした場合、1,200×8.5×5×4.5=229,
500円となり、これに満たない賃金では、「働いているのに稼げて
いない』『働いていて赤字』という状況になってしまう。
そこで、このシステムでの地域の調査・マップの作成・更新を、
『障害者が働ける新たな分野の仕事』として位置付けし、減少傾向に
ある、障害者の生活資金の補完も出来て、今よりは豊かな生活も出来
る、重度の障害者でも「労働収入」を得られるシステムの一つにする
ことを最終的な目的とします。
狙い
狙い1 本当に必要なモノを
 調査地域と連携し、≪官・民・学≫一体の活動にし、商業ベースに乗せていく。
 床面が平坦、または緩やかな傾斜、エレベータが有ることが必要最低条件
 炎天下・荒天時は特に屋外よりも屋内に
狙い2 本当に必要なヒトに
 歩行が困難なのは障害者や高齢者が中心
 前項は基本だが、ベビーカーや大荷物の人等、それだけではないことに留意
 継続的に調査・報告等を繰り返し、時々刻々と変化する状況を常に利用者に提供する。
狙い3 使い易いモノを
 様々なメディアやキャリアに共通の表示形態で解り易く(マーク・形・色を統一)
 カラーも「バリアフリー指針」に副った物を使用
 既存の様々なメディアで情報を共有することを前提に考える。
狙い4 収入源を開拓する
 車イスユーザーやベビーカーの使用者が利用し易いレストランやデパート、理・美容院等にサイト広告掲載を打
診してみる。(広告収入モデル)
 利用者側からも、月会費を支払えば広告の掲載を止める等を考える
車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】
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車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】|11/15/2013
将来性
ノーマライゼーション(Normalization)やバリアフリー(Barrier
free)、高齢化社会(The aging society)が叫ばれるようになって久
しく、新しい言葉として、ユニバーサルデザイン(Universal
Design、UD)やインクルージョン(Inclusion・多様性)が出て来
ましたが、それに伴い多くの高齢者や障害者が車イスでの行動範囲
を広げようとしています。その一つの例として、らくらくおでかけ
ネットも福祉輸送サービス情報の提供を行なっています。また、教
育機関のバリアフリーのマップ制作(株式会社ミライロ)、高齢者の
旅行を専門に請け負う業者(株式会社SPI・日本トラベルヘルパ
ー協会)や、高齢者や障害者の旅行を専門に請け負う株式会社H・
I・S、【誰でもトイレ】の情報を調査・提供する機関(NPO法人
Check)、障害者を支援する就職・転職求人サイト(ウェブ・サ
ーナ)等も出てきており、これらの団体・会社と連携を図れれば、
さらに大きな活動になっていくことが期待されます。
また、少子化と言っても出生率が0になる事は無いので、ベビーカーからのニーズはなくならな
いと思われます。
多言語・他言語・記号で作成することで、外国からの旅行者や老若男女、識字能力にハンデを抱
える人にとっても利用しやすくなり、全国へ・世界へと広がっていくでしょう。いや、広げていきた
いと思います。【基本はエスペラント(Esperanto)で検討。】
また、重度の障害者が収入を得られるようになれば、旅行や外食、ショッピングや娯楽等の機会
も増え、ますますこのシステムの必要性が大きくなっていくと思われます。
予算
調査の予算ですが、各径路1調査に当たり、最低でも車イス使用の調査員が1名、介助者が1
名、および、随行記録員1~2名が必要であると考えます。それと共に、車イスユーザーが居る場合
と居ない場合、また、駅員の援助がある場合と無い場合の比較検討が必要なため、それぞれ3~4パ
ターンの調査が必要です。そのため、1経路を調査するのに必要な経費は、通常の10~12人分
(障害者と介助者は半額)になります。
また、視覚障害者や聴覚障害者においても同様の調査をしたいと思っていますので、その調査分
も必要になってくると思われます。
記録・集計に必要な各種物品も、借入れ、若しくは購入をしなければなりません。
また、介助者は居宅介護(ホームヘルプ)事業での人員確保が一応出来る場合もありますが、随
行記録員の人員確保も手段・賃金を考えなければなりません。
因みに、東京都の場合、最低賃金(地域別最低賃金)は平成23年10月1日から時間額837
円、平成24年10月1日から時間額850円となりました。http://pc.saiteichingin.info/
これを元に随行記録員の賃金を決定しなければなりません。
収益性
活動は勿論、社会環境の改善を目指して行うことが重要です。しかし、収益なくして長続きはしま
せん。
交通バリアフリーだけでなく、周辺の各種商業施設や公共施設、娯楽施設等のバリアフリー情報も
併せて提供する事で、広告効果が上がり、これらの施設より情報掲載料を徴収することが可能ではな
いかと思われます。
また、障害者等の交通弱者と言われる人達に、調査・作成・維持を依頼することにより、きめ細か
で有益なものが出来るので、この情報は買ってでも欲しいという人も出てくるであろうし、詳細情報
の提供を、登録会員に限定することにより、会費収入が見込めます。これらの収入を調査員たる当事
者に支払うことにより、就職の出来ない障害者が収入を得られるようになり、いろいろな事が好転す
るでしょう。
車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】
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車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】|11/15/2013
勧め方
展開要素
要素0・ニーズ把握
まず自分の周りから、このシステムや重度の身体障害者が仕事に就く事の意義・意味を説明し、
共感が得られるか、また、必要とされるかを把握する必要がある。したがって、CILや就労支援セ
ンターに協力を仰ぎ、このことから始める。
自分一人が考えていても出来ないことも、多くのニーズがあれば可能となる。この企画にどれ程
の可能性が有るのかを把握し、企画を進めていきたい。
要素1・仲間集め
一人二人の力では出来ないことも、多くの仲間が居れば可能です。この企画自体に仲間を増やす
ことも必要であると共に、協力可能であろう他団体等とも積極的に交流を図りながら、企画を進めて
いきたい。
要素2・試調査
試しにターゲットの経路を一つ二つ決め、調査項目を検討し、その経路・駅と周辺にどれ位の数の
車イス・ベビーカーユーザーが居るか、どれほど使用するか、どのようなことに不自由を感じている
か等を調査する。
要素3・本調査
試調査の際のコストや期間を把握し、調査項目を再検討、今後の予算立てをし、役割分担等に役立
てていく。
本調査を進めていくと同時に金銭面での支援を求めていく。(将来の職業化も考えに入れておく)
要素4・アピール
実際に不便を感じたり、外出が億劫になってしまったりしているのを一番把握出来るのは、車イ
ス・ベビーカーユーザー本人達なので、本人達による調査や作成、更新は必要不可欠であることを一
般の人達にアピールする。
国や地方自治体にも調査の趣旨や内容・結果等を報告し、行政に活かしてもらう。
アピール対象候補
 日本テレビ 「24時間テレビ」
 NHK 「バリバラ」 等
要素5・コンテンツの有料化⇒企業へ売り込み
障害者がサービスの受け手から担い手へと向かうため、職業化する。
コンテンツ有料化の手段
 自ら、法人をつくる
 会社か社会福祉法人かNPOか
 定期出版物にする
 定期更新サイトをつくる
 有料のメールマガジンをつくる
 既存の地図会社・ナビゲーションシステム会社に情報を売り込むと共に継続的に調査していくために、
会社に入社し、部署を新設する。
 株式会社駅探
 株式会社ナビタイムジャパン
 株式会社ゼンリン
 株式会社 昭文社(マップル)
 インクリメント・ピー株式会社(MapFan・カーナビ)
要素6・一般化、そして世界へ
初めのうちは日本語で作成します。時期を見て多言語化【基本はエスペラントで検討】、もしく
は無言語化(記号化)
車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】
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車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】|11/15/2013
くるナビ 東北プロジェクト
2011年3月、東日本の震災が有った。道路や鉄道の状況も大分変ったであろうことから、
バリアフリーなルートを調べて東北の人がパラリンピックやオリンピックを見に来たいと思っても
らったり、パラリンピックやオリンピックを見に来た外国の車イスユーザーが東北に行ってくれた
りしたら、復興も早まるのではないかと思っている。
私が、直接ボランティアに行ったり、お金を出したりするのは難しいけれど、こういう形でな
ら復興のお手伝いが出来る気がしている。
目的
車イスでの移動を容易にするための調査活動「くるナビ」は、東京周辺で何度か調査を試みて
きた。
そこで、この「くるナビ」を全国に普及させるため、まず、震災からの復興が急がれる東北エ
リアで調査を試み、他のエリアでの「くるナビ」による調査を喚起する。
また、この調査・更新等を、重度の障害を持つ、就職が難しいと思われる車イスユーザーの収
入源の一つとし、国の福祉予算の軽減につなげる。
目標
福島・宮城・岩手・青森・秋田・山形の東北6県の主要駅(各県 1 つ)とその駅周辺の移動・ト
イレ・道路環境等を、車椅子ユーザーの当事者が調査・検証し、移動しやすいルートマップを作成
する。周辺の駅やバスの調査は地元の志を同じくする方にゆだねる。
作成したルートマップは、文章や図版、数値等の形で公表し、英語版・中国語版等の多言語で
も利用出来るようにする。
くるナビの活動を通じて、主催する東京スタッフと現地の車イスユーザーとの交流を図り、逐
次変化する駅の環境についても継続的に情報が交換・更新出来るようにする。
スケジュール
東北の「くるナビ・マップ」は、毎年2か所を作成し、2020年の『東京パラリンピック・
東京オリンピック』の開催に間に合うように公表する。
東京に来た外国人の車イスユーザーを東北に招く際や、東北の車イスユーザーを東京に誘う際
にも、移動時の導線が完全にバリアフリー化されて、その情報が公開されていれば、東京にも東北
にも活気があふれ、復興が進むと思われる。
2015年3月に「第 1 回くるナビ東北 福島編」と称し、実施を計画。この時に宮城県女川
駅が復活開業することを知り行き先を急遽変更。女川駅での調査を実施。これに伴い第2回を福島
に変更。
東京から東北各地を往復し、在来線だけではなく、新幹線も、現地の車イスユーザー当事者と
共に実地検証することで、健常者では気付き難いこともマップに反映させることが出来る。以後、
半年ごとに開催を予定する。
 第1回 宮城(女川) 2015年3月(済)
 第2回 福島(いわき) 2015年 9 月
 第3回 山形 2016年 3 月
 第4回 青森 2016年 9 月
 第5回 秋田 2017年 3 月
 第6回 岩手 2017年 9 月
車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】
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車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】|11/15/2013
最後に
私がやりたいこと、それは、最重度の障害者である私自身が障害者向けの様々なニーズに合致
したサービスを提供していく事で、自らの手で稼ぐことや『生き甲斐』を見出すこと、また、そ
れをしたいと思っている重度障害者を様々な形で応援していくことです。
そして、「稼ぐこと」や「生き甲斐を持つこと」が出来たら、次の段階として「恋愛・結婚・出
産・子育て」の≪欲≫が出てくるでしょうし、それらを通じた社会参加《参画》も出来るように
なり、重度障害者の世界が広がるとともに、その人たちを取り巻く支援者や友人・知人の障害者
に対する認識が変わってきて、ひいては社会全体の障害者に対する偏見やいじめ等の仕打ちが改
善されるのではないかと思っています。
その為に私は、障害者本人達が関わる事にこだわりを持っていたいと思います。当事者のニー
ズを正確に細かく把握出来るのは当事者しか居ないのですから。
また、これをきっかけに、『障害は資産だ』と考える人が増え、「(最重度の)障害者でも働ける
仕事があれば稼げるし、納税が出来る。」ということが世間に広く認知され、そのような仕事が新
たに作られたら、(最重度の)障害者にも、職業の選択が可能になるであろうし、そうなれば、前
述のこの企画の本当の仕事が、半分くらいは出来たことになるのではないかと思う。
車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】
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車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】|11/15/2013
企画者プロフィール
氏名
鶴 E
つる
AAE丸 E
まる
A AE高 E
たか
AAE史 E
し
略歴
1966年8月2日出生(獅子座/A型)
1967年 脳性小児麻痺と診断される
1972年 ザビエル幼稚園入園(ベビーカー使用)
1973年 鹿児島県立養護学校(現鹿児島県立鹿児島特別支援学校)入学
(高等部卒業まで)
1976年ごろ 使用を車イスに変更
1981年ごろ~1990年ごろ「障害者応援センター」設立に参加
(のちに障害者自立センターに改称)
月 1 回の「外出デー」では、会計と新人ボランティア教育・広報を担当
1985年 南日本コンピューター学院(専門学校)ソフトウェア本科入学
1987年 同校卒業
1991年 上京 八王子に居を構え、「第一若駒の家」へ入る
(介助は主にヒューマンケア協会へ依頼)
1995年 日野市へ転居「ワークショップ おちかわ屋」へ入る
2006年 「通所授産施設グループG」へ入る
2014年 八王子市へ転居
現在に至る
┏◇☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
┌─╂ 障害者応援企画(仮) 【くるナビ】
■━┛ 代表 鶴丸 高史 Takashi Tsurumaru
★ kichinosuke66@gmail.com
☆ kurunavi2013@dg.rmail.ne.jp
★ kurunavi2013@i.softbank.jp (handy P)
□☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
Facebook ページ
https://www.facebook.com/takashi.tsurumaru.7
FC2ブログ
http://routesearch.blog.fc2.com/
Facebook グループ
https://www.facebook.com/groups/kurunavi/
車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】
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車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】|11/15/2013
■別表
三障害・各障害者数(推計){内閣府ホームページより}
総数 在宅者 施設入所者
身体障害児・者
18 歳未満 9.8 万人 9.3 万人 0.5 万人
18 歳以上 356.4 万人 348.3 万人 8.1 万人
合計 366.3 万人(29 人) 357.6 万人(28 人) 8.7 万人(1 人)
知的障害児・者
18 歳未満 12.5 万人 11.7 万人 0.8 万人
18 歳以上 41.0 万人 29.0 万人 12.0 万人
年齢不詳 1.2 万人 1.2 万人 0.0 万人
合計 54.7 万人(4 人) 41.9 万人(3 人) 12.8 万人(1 人)
総数 外来患者 入院患者
精神障害者
20 歳未満 17.9 万人 17.6 万人 0.3 万人
20 歳以上 301.1 万人 269.2 万人 31.9 万人
年齢不詳 1.1 万人 1.0 万人 0.1 万人
合計 320.1 万人(25 人) 287.8 万人(22 人) 32.3 万人(3 人)
注1:( )内数字は、総人口1,000人当たりの人数(平成17年国勢調査人口による。精神障
碍者は、平成22年国勢調査人口による)。
注2:精神障害者の数は、ICD10(国際疾病分類第10番)の「V精神および行動の障害」から
精神遅滞を除いた数に、てんかんとアルツハイマーの数を加えた患者数に対応している。
注3:身体障害児・者の施設入所者数には、高齢者関係施設入所者は含まれていない。
注4:四捨五入で人数を出しているため、合計が一致しない場合がある。
車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】
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車イスユーザー等に向けた乗り換え案内【くるナビ】|11/15/2013
資料:
「身体障害者」
在宅者: 厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 18 年)
施設入所者: 厚生労働省「社会福祉施設等調査」(平成 18 年)等
「知的障害者」
在宅者: 厚生労働省「知的障害児(者)基礎調査」(平成 17 年)
施設入所者: 厚生労働省「社会福祉施設等調査」(平成 17 年)
「精神障害者」
外来患者: 厚生労働省「患者調査」(平成 23 年)より厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部で作成
入院患者: 厚生労働省「患者調査」(平成 23 年)より厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部で作成
http://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/h25hakusho/gaiyou/h1_01.html
協働希望団体・企業・学校等
各鉄道会社・バス会社
社会福祉法人もくば会
全国自立生活センター協議会(JIL)
各所属自立生活センター(CIL)
東京都自立生活センター協議会(TIL)
NPO法人やまぼうし
NPO法人Check(Check a Toilet)
株式会社ミライロ
ウェブ・サーナ
JECウェルプランニング
公益財団法人 日本補助犬協会
公益財団法人 日本盲導犬協会
創価・中央・明星・工学院・実践女子等各大学
全日本視覚障害者協議会
株式会社SPI・日本トラベルヘルパー協会
きょうされん(旧称:共同作業所全国連絡会)
株式会社駅探
株式会社ゼンリン(住宅地図)
株式会社 昭文社(マップル)
インクリメントP株式会社( MapFan)
交通エコロジー・モビリティ財団(らくらくおでかけネット)
キリン福祉財団
日本財団
社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
デパートやレストラン等の商業施設
他

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