旅の設計図 84-4-2. フィヨルドを南下,アラスカ,カナダ / Canada - Fjords,Alaska (by 沖原/okihara) - 旅の設計図会
- 2. スカグウ
エー
プリンスルパー
ト
ジュノー ( アラスカ
州都)
日
中
アラスカ・マリンハイウエー・
ルート
夜
間
日
中
10 日
9 日
11 日
12 日
ペータースバーグ
港
ペータースバーグはノルウ
エーの遺産が見られることで
有名。北米で最も南の沿岸に
位置するルコンテ氷河を見る
ことができる。
ウランゲリ港
ウランゲリはアラスカで
4番目に古い町で、トリン
ギット、ロシア、英国、米
国の支配を受けた。先史時
代の彫刻や、トーテムポー
ル等を見ることができる。
フィヨルドを行く (そのⅠ:
アラスカ )
14 日
アラスカのスカグウエーからカナダの
ポートハーディーまで、約1800kmの
フィヨルド海岸を6日間かけてクルーズす
る。
9 日:スカグウエーからヘインズまでのリ
ン水
道を双胴船で。
10日:ヘインズからジュノーまでのリン水
道を
アラスカマリンハイウエーの高速船
で。
11・12日:ジュノーからプリンスルパー
ト、迄を
アラスカマリンハイウエーの
フェリーで。
13日:プリンスルパート滞在(乗り継ぎの
ため)
14日:プリンスルパートからポートハー
ディー
迄を BC フェリーで。(そのⅡ)
13 日
ヘインズ
途中寄港地
ペータースバー
グ
ウ ラ ン ゲ リ
ケ チ カ ン
9日のヘインズまでの航路に
始まって、14日夜にポート
ハーディー到着するまで、アラス
カ南部とカナダのフィヨルド海
岸を、クロンダイカーとは逆方向
にその足跡を辿る。アラスカ州
都ジュノーも金の採掘のために
拓かれた町であり、この付近は金
と縁の深い場所が多い。
この沿岸一帯は雨林地帯で降
雨
量が多く、ウランゲリは米国で
一番、
プリンスルパートはカナダで一
番雨
量の多い町である。
- 3. 運 賃
船室料 設備により異なる
(2,3,4人室、海側・
内側あり )
座席利用の場合は不要
アラスカ・マリンハイウエー・システム 運航スケ
ジュール と 料金
アラスカ・マリンハイウエー・システム
アラスカ州営の旅客海運会社が運行しているシステムである。幾つか
のルートがある中で , 今回利用するのは「インサイド・パッセージ」と
呼ばれる太平洋の荒海と遮られたフィヨルド海岸と島々の間の狭い運
河のような内水路を南アラスカと , カナダ、アメリカ本土の間を結ん
で運行しているルートである。ここでは7隻の船が運行している。ス
キャグウエーとプリンスルパートを結ぶ便、スキャグウエーとワシン
トン州のベリンガムを結ぶ便、区間運航の便がある。
チケットとレシー
ト
- 6. 19日目[7月10
日] ( 日 )
今日の移動予定
Haines Juneau 宿 泊
0945
(アラスカ
マリン・
ハイウ
エー)
1155 Juneau
(歴史地区にある
バー
を兼ねた古いホテ
ル)
注意:チエックインは1時間
前
リン水道をアラスカ州都ジュ
ノーへ
ヘインズを立ち、州都ジュノーへ
ヘインズの宿泊ホテルは、1867年に
ロシアからのアラスカ買収交渉にあたった
長官の名に因んだアラスカ最初の米軍駐屯
地のあった歴史地区、 Fort William H.Seward に
ある。ホテルも当時の建物を使用したビクト
リア調の古いもので、ヘインズただ一つのフ
ルサービスのホテルということになってい
るのだがが、朝はフロントに若いお兄さんが
一人いるだけで、朝食を食べることもでき
なかったし、20km 離れたフェリーター
ミナルまでの送りの車を8時30分にと頼
んだが来たのは9時15分であった。同じ車
を待つ一ヶ月ラフティングをしてきたとい
う若いアメリカ人の兄妹は、小さいときで覚
えてはいないが父が軍人で横須賀にいたの
で日本生まれだと言っていた。
フェリー乗場は町の中心部から随分と遠
いところにある。これから行くジュノーも
プリンスルパートもクルーズ船の停泊場所
は町の一等地にあるのに、定期船のターミナ
ルは非常に不便なところにあって交通機関
もないというのは何故なのだろうか。昨日朝
スカグウエーのフェリーターミナルでピッ
クアップしてあったチケットでチエックイ
ンする。船は週に3~4便あるヘインズ・
ジュノー間直行の高速フェリーである。9時
45分に乗船開始して、25分遅れの10
時10分の出航、乗船の際にはパスポート
の提示を求められる。
船にはフォレスト・サービスの係官が乗
務していて、航行地域の地理や自然、歴史
等について説明してくれる。双眼鏡で動物
が見えると知らせてくれるらしいが残念な
がらジュノーまでの間で見ることはできな
途
中
で
見
え
た
氷
河
フォリストサービスの職
員
チケットとレシー
ト
- 9. 20日目[7月11
日] ( 月 )
今日の移動予定
Juneau
(USA アラスカ州)
Prince Rupert
(カナダ BC
州)
宿 泊
0530
(アラスカマリ
ン・
ハイウエー)
0900 ( 時差
あり )
(12日着)
船 中
注意:チエックインは1時間
前 , タクシーを予約しておく
フィヨルドの旅の3日目、プリンスルパート
へ
4時30分のチエックイン開始なので、ホテルのチエッ
クアウトは前日済ませ、4時にタクシーを予約しておいた
のですぐにターミナルに向かう。チケットも9日の朝ス
カグウエーでピックアップしてある。船は1時間の遅れ
で到着し、6時40分出航。船内のパーサーから船室の
鍵を受け取り、荷物を置いた後、最前部の船室とデッキに
出て時間を過ごすことにする。
あいにくと雨は降っていないものの、雲が低く立ち込
め、眺望は利かず周囲の山の全貌も見えないが、雲間から
覗く氷河やアイスフィールドに覆われた山の美しさは素
晴らしい。海にはところどころ氷も漂っておりデッキに出
ると肌寒い。この船にもフォレストサービスの職員が乗
務しており、2時間に一回10分ほど解説をしてくれる。
主な船には全て乗務しているようだ。
船内には、 Observation Lounge と呼ばれる最前部の船室、
Recliner Lounge と呼ばれるリクライニングシート席、カ
フェテリアとカクテル・ラウンジ、カフェテリアの屋上
のロッキング・チェアを置いたオープンフロアがあり、こ
こで寝袋で寝ている人も多い。子供の遊ぶコーナーもあ
る。食事はカフェテリアで摂るが、材料を持ち込んでサ
フォレストサービスの職
員
ここでシュラーフで寝る
人も
Matanuska
号
- 15. 今日の移動予定
Juneau Prince Rupert 宿 泊
0530(11日
発)
0900 ( 時差
あり )
Prince Rupert
歴史と自然の町プリンスルパートに到着
21日目[7月12
日] ( 火 )
プリンスルパート到着 (カナダ再入国)
8時50分に着いて入国審査だ。帰りの航空券の提示を求め
られたり、なにしおうアメリカの入国より時間が掛かる。ここ
も、ジュノーと同じくフェリーターミナルは町の中心部から離
れており、公共の交通機関はないためタクシーで予約のモーテ
ルへ向かう。あいにく部屋の準備が出来ていないとのことで、
荷物を預け、早すぎた朝食だったのでモーテルサービスのパン
とコーヒーで腹ごしらえをすると、行動に丁度良い時間となっ
た。明後日の朝 BC フェリーに乗船するまで丸二日あるので、ま
ずカウベイにあるインフォメーションセンターへ向かう。プリ
ンスルパートの中心部はどこも徒歩10分の範囲内である。
幾つかのツアーがあることは分かっていたが、詳細が不明の
ため、 まず10分ほど歩いてカウベイにあるインフォメー
ションセンターに行った。係員が親切に対応してくれる。一番
の人気というのが船でカイエン島を一周しながら自然美と野生
動物を観察するツアー(2時間、$45 ) だと言うので、これに
参加することにして、センターの隣にある窓口に行ったが、残
念ながら今日は既に満員で、明日は催行なしとのこと。このあと
バスでポートエドワードへ行ったのだが、島の周囲の美しさは
格別のものがあったので、残念さはひとしおであった。この他
に矢張り船で行くグリズリーベアのサンクチュアリツアー(6
時間、$145 ) があるのだが、これは日曜のみとのことで、今
日は今から参加できるツアーは他になかった。それで、係員に
勧められて午後のバスで1985年に国の歴史遺産の指定され
たポートエドワードにある「北太平洋缶詰工場」を訪れる事に
して、それまでは「北ブリティッシュ・コロンビア博物館」を
見学することにした。明日は沖合いのパイク島に残る1800
年前の先住民集落のガイドツアー(4 . 5時間、$60昼食
付)がある。
12日夜明け前・近づいてきたプリンスル
パート
明日からカナダ BC 州の内航路へ。旅も最
終行程