日本は超高齢社会と言われ、高齢者の社会保障費の増加による財政負担が大きな課題となっている。 高齢者は加齢にともない自立体力が低下し、日常生活に支障をきたす。特に、歩行能力の低下による転倒 事故は、骨折から寝たきり生活へ移行するリスクをもたらす。本研究では高齢者の歩行を容易にモーショ ンキャプチャーできる測定システムを提案する。提案システムは、Kinect モーションセンサーとプログラ ミング言語 Scratch で構成し、限られた室内空間でも正確に高齢者の歩行データを取得できる。歩行の座 標データを解析して、歩行能力を測定し、問題点を発見する。分析の結果を高齢者へのフィードバックや 医師への参考資料として利用する。(DICOMO2019)