若年層を中心に大流行中のTik Tokについて、ものすごく簡単に説明してみました。

1. 動画配信SNS “Tik Tok”
その構造とメディアとしての特徴

2. Tik Tokとは？
小学生から大学生の若年層対象のイメージがあるが、中国ではユーザー
の40％が24－30歳の「若年社会人層」
中国でスタートした、15秒程度の短い動画を個人が投稿するSNS
日本ではダンスなど、音楽やセリフに合わせた動画が多いが、グルメ、
動物、スポーツなどコンテンツは多岐にわたる

3. Tik Tokのサービス構造
動画音楽・セリフ 作品
コンテンツ提携先企業
音楽レーベル/芸能事務所など
作り手ユーザー
動画のBGMとして使える
音源を用意
視聴ユーザー
評価嗜好に応じた表示
トレンド・嗜好性の分析

4. 流行の構造的理由（仮説）
①BGMのOEM化による圧倒的ハードルの低さ
映像制作
映像コンセプト立案
楽曲・セリフの付加
公開
従来の映像作品 Tik Tokの動画投稿
映像制作
既存の音楽・ネタ
楽曲・セリフの付加
公開
作り手がすべてに関与
作り手（ユーザー）が
「個性を出す」ことに集中
Tik Tokが既存の音源をOEM
提供することで、ユーザーは
発想の「元ネタ」を得られる

5. 流行の構造的理由（仮説）
Twitter
②SNSにおける「見えないルール」からの解放
Facebook Instagram Youtube Tik Tok
論破しよう！
ウケ狙おう！
輝いてる部分・成長を
見せよう！
楽しもう！
綺麗に撮ろう！
作り込もう！
完成度上げよう！
簡単に補正できるし、
むしろカッコよさ
求めてないし、気楽～
意識高い
オシャレ
難度高い
気楽理屈っぽい

6. 注目ポイント
これまでのSNSの枠組み・縛りから解放された「底抜けに明るい」
メディアである。
繋がろうとか、名を上げてやろうとか、野心を持つユーザーもいる
が、比較的「周りの目を気にしない」自由なメディアである。
著作権のような「小難しいこと」はユーザーは分かっておらず、
「自主規制」が少ない（運営側は法的側面は対応している）。
次世代の消費者たち・作り手たち（＝若年層）がこぞって利用して
おり、「若者のお遊び」と片付けるべきではない。