2017年10月26日に石川ハイテク交流センターで開催された「Civic Hack Night 特別版」のアイスブレイクのために制作したゲームです．参加者のスキルを引き出し，そのスキルの組み合わせによってどのようなものを生み出すことができるかを体感できるゲームです．シビックテックのイベントだけではなく，様々なイベントやワークショップでも活用できると思います．

1. スキル組み合わせゲーム
北陸先端科学技術大学院大学
助教 小林 重人
2017/10/26

2. 4名1組のチームに分かれてください

3. はじめに
チームのメンバーの力を活かして
ある目的を達成してもらいます

4. はじめに
この目的の達成にはチームの
ひとりひとりのメンバーの力を
寄せ集めなくてはなりません

5. はじめに
そのためにまずはチームのメンバーが
どのような能力・特技・趣味を
持っているか把握しましょう

6. ミッション１
手元にある色付きの付箋紙に
自分の能力・特技・趣味をできるだけ
たくさん書いてください
（最低でも３つ，ひとり一色の付箋紙）
付箋紙一枚につき
ひとつの能力・特技・趣味を書く

7. 能力・特技・趣味って何を書けばいいの？
• 何を書いてもOK
• プログラミングできます
• 山登りが好き
• 誰とでも仲良くなれる
• 絵が得意
• 料理が得意
• 本をたくさん読む
• とにかく何でも良いのでたくさん書いてください
→たくさん書けば書くほど，この後のゲームで有利になります

8. 記入時間
3分間

9. 自分の特技・能力・趣味を紹介しよう
自分が書いた付箋紙を
他のメンバーに見えるように並べて
自分の特技・能力・趣味を
他のメンバーに
ひとり1分で紹介してください

10. 紹介時間
4分間

11. ミッション２
身の回りの人たちを幸せにするために
チームメンバーの能力・特技・趣味を
組み合わせてどんなことができるか
ストーリーを考えてください

12. 例えば
プログラミングが
できます
絵が得意
山登りが好き
誰とでも仲良く
なれる
Aさん Bさん
Cさん
Dさん
生活に役立つ
デザイン性の高いアプリ開発
山登りの情報を提供する
デザイン性の高いアプリ開発
山登りの情報を提供する
デザイン性の高いアプリ開発
をしてDさんが知り合いに
宣伝する

13. 組み合わせの数で点数が決まります
プログラミングが
できます
絵が得意
山登りが好き
誰とでも仲良く
なれる
Aさん Bさん
Cさん
Dさん
生活に役立つ
デザイン性の高いアプリ開発
山登りの情報を提供する
デザイン性の高いアプリ開発
山登りの情報を提供する
デザイン性の高いアプリ開発
をしてDさんが知り合いに
宣伝する

14. ルール
• 各メンバの特技・能力・趣味は，ひとつの組み合わせ（ストー
リー）で1度だけ使えます
• 点数は，ストーリーの内容ではなく，組み合わせ数のみで決ま
ります
• 途中から能力・特技・趣味を追加するのは禁止
• 人数が5人以上になったチームも組み合わせ数の最大は4
• 組み合わせの点数の合計がチームの得点となります

15. ストーリーの作成はこんな感じで
一枚の紙に組み合わせる能力・特技・趣味を貼りつけて
その下に簡単なストーリーを記入
プログラミングが
できます
絵が得意
山登りが好き
誰とでも仲良く
なれる
山登りの情報を提供するデザイン性の高いアプリ開発
をしてDさんが知り合いに宣伝する

16. たくさん組み合わせを作って
他チームよりも
高い得点を目指してください！

17. ゲームスタート！
10分間

18. 合計得点
Aチーム Bチーム Cチーム Dチーム Eチーム
組み合わせ2人＝1点，3人＝2点，4人＝3点

19. ストーリーの紹介
各チームでこのストーリーは面白い！
というものをひとつ選んで
チームメンバーのスキルを含めて
紹介してください

20. スキル組み合わせゲームの振り返り
• このゲームを通じて考えて欲しいこと
• 自分のスキルが作成したストーリーにどのように貢
献できているか？
• 自分のスキルと他人のスキルを組み合わせることで
どのような新しい価値が生まれたか？
• シビックテックに取り組む上で大事なこと
• 地域の課題を自分ごと化して考える「主体性」
• 複雑な要素が入り混じった地域を捉える「多様性」

21. ゲーム終了

22. このゲームを作成した背景
• シビックテックの現場にエンジニアだけではなく多様なスキル
を持った人たちに参加して欲しい
• 非エンジニアはシビックテックに興味があるが，プログラミン
グができるといった特別な能力がなければ参加しても貢献でき
ないと感じている
• エンジニアも非エンジニアがどんなスキルを持っているのかわ
からないため，共通の知識基盤を持つエンジニア同士で固まっ
てしまう

23. このゲームの実施目的
• プログラミングスキルに関係なく誰でもいろんなスキルを持っ
ており，それらを活かしたり組み合わたりすることで自分たち
の暮らしをより良いものするための何かをつくりだすことがで
きる！ということを感じてもらいたい
• 多様性を認めて，それを活かすのがシビックテックの現場だと
いうことを初めに認識してもらう＋そうした態度を涵養する
• 参加者（チームメンバ）がどのような能力・特技・趣味を持っ
ているかを把握することで，その後のアイディアソンやハッカ
ソンにおけるチームワークを高める