中国淮河流域における水質汚染による「ガン村」問題

1. 中国の淮河流域における水
質汚染による「ガン村」問題

2. 第一章 淮河概況
• 淮河は中国を流れる河の一つで、長江、黄河に次ぐ第三の大河
である。
• 長さは1078キロメートル、流域面積は174000平方キロメートル
である。
• 気候が温暖で、土地が肥沃で、中国のなかでも経済、文化など
の発展が早い地域である。

3. 淮河流域図

4. 第二章 淮河流域の水汚染実態
• 1、ガン村代表地域 2004年がん死亡人数
村 人口/人 ガン死亡者/人
黄孟営村 2470 105
孟寨村 2366 103
孫営村 1697 37
陳口村 1300 116
大褚庄 2015 145
杜営村 1687 187

5. ２、現地調査実例
2.1 淮河衞士 霍 岱珊
2.2 黄孟営村 イタイイタイ病代表者劉 玉枝
2.3 東孫楼村 王 子清
2.4 大呉村 呉 天山

6. ３、汚染の原因
• ①自浄能力の下降
• ②水資源の過度利用
• ③工業汚染
• ④生活汚染
• ⑤農村汚染

7. 第三章 日本の公害と対策
• 1 公害の定義
• 2 水俣病
• 3 イタイイタイ病
• 4 公害病患者らの共通点

8. 5 公害への対応と相関賠償過程
• 日本の公害への対応の具体的な特徴
• ①研究が阻害・攪乱された
• ②対応が消極的だった
• ③患者が多数発生した
• ④賠償が遅い

9. 公害の経験と教訓
①立法の完備
②科学研究
③市民の参加
④多方面にわたる資金調達

10. 第四章 中国の水質汚染問題と日本の公
害経験からの学び
• 1、水質汚染問題の現状
• ①汚染措置
• ②汚染への投資
• ③工農業用水
• ④汚染意識
• ⑤産業構造

11. 2、日本の公害経験への学びー中国の水
質汚染問題の対応策
• ①法律、法定などを制定し、管理体制を改善する
• ②法律を執行する力を強化すべきである
• ③各部門の協力を強化する
• ④環境保護の教育宣伝を強化し、公衆参加による規制を設立す
る
• ⑤市場経済を利用し、経済構造を転換する
• ⑥ダムのコントロールを強化し、水の自浄能力を高める
• ⑦水資源の開発による、水環境と生態環境への影響に注意すべ
きである
• ⑧分区戦略を強化し、徐々に点源汚染を解決する

12. 第五章 今後の課題—健康被害への救済
• 健康被害の特徴
• 救済方法、特に損害賠償
• 裁判を起こす難しさの原因

13. おわりに
• これからの課題
• ①裁判制度の不備
• ②政府の情報非公開体制
• ③「国民のお上に依存体質である」
• ④国際協力