1. 看護師の所在確認システムの有用性
-モニタアラーム聞き逃しリスクの評価ツールとして-
○川上勝１）、宇城令１） 、桜井美奈１） 、長井栄子１）
福田真紀2） 、山中瞳 2） 、相賀美幸2）
大久保裕幸3） 、芦澤拓也3） 、梶原忠3）
１）自治医科大学 看護学部
２）自治医科大学附属病院 看護部
３）三和コンピュータ株式会社

2. 研究背景
モニタアラーム聞き逃しに関連した事故
看護師の所在を把握することは困難
※
RFID による、看護師の詰所内の所在状況を把握
※RFID（Radio Frequency IDentification「電波による個体識別」）
モニタアラーム聞き逃しの潜在的リスク評価が可能

3. 所在確認システムの概要
エリアトランスミッター
①エリアトランスミッターID
2～3ｍ
送受信タグ
②タグID、エリアトランスミッターID 15～20ｍ
リーダ/ライタ
③受信データの蓄積・集計
※装置： （株）九州テン、データ収集・分析ソフトウエア：三和コンピュータ（株）より提供

4. 所在確認システムの概要
作業台
モニタ
8ｍ
研究協力：三和コンピュータ（株）、（株）九州テン

5. 研究方法
対象者
A病院脳神経外科に勤務する看護師30名
研究期間
平成22年2月1日～28日
データ分析
・3分以上受信エリア内に タグが無かった時間帯
・受信エリア内にあったタグ数とその内訳（勤務帯）

6. 結果①
0:50
0:43
0:36
0:28
分 0:21
0:14
0:07
0:00
0:00 1:12 2:24 3:36 4:48 6:00 7:12 8:24 9:36 10:48 12:00 13:12 14:24 15:36 16:48 18:00 19:12 20:24 21:36 22:48 0:00
平成22年2月1日～28日
時刻
図1 受信エリア内にタグが無かった時刻と時間

7. 結果②
平成22年2月22日
16
14
12
10
タグ数（個）
8
6
4
2
0
00
00
00
00
00
00
00
00
00
00
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
:0
:0
:0
:0
:0
:0
:0
:0
:0
:0
:0
:0
:0
:0
0:
1:
2:
3:
4:
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6:
7:
8:
9:
10
11
12
13
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15
16
17
18
19
20
21
22
23
早番 遅番 AM PM 日勤 深夜 準夜
オソ CP 休み 勤務帯-早番 勤務帯-遅番 勤務帯-AM 勤務帯-PM
勤務帯-日勤 勤務帯-深夜 勤務帯-準夜 勤務帯-オソ 勤務帯-CP
図2 受信エリア内にあったタグ数とその内訳（勤務帯）の例

8. まとめ
アラームの聞き逃しの潜在的リスクを明ら
かにすることができる
本研究で用いた所在確認システムは、
・通常業務に支障をきたさない
・長期間連続稼動が可能である
モニタアラーム聞き逃しリスクの
評価ツールとして有用であるといえる