3年 紫藤洸平 2015年9月の夏合宿でのプレゼン資料です。 本屋大賞受賞・年間ベストセラー6作品ついて考察しています。

1. ベストセラーと本屋大賞
紫藤洸平

2. 本屋大賞とは？
• 本屋大賞（ほんやたいしょう）とは2004年（平
成16年）に設立された、NPO法人 本屋大賞実
行委員会が運営する文学賞である。一般の
文学賞とは異なり作家・文学者は選考に加わ
らず、「新刊を扱う書店（オンライン書店を含
む）の書店員」の投票によってノミネート作品
および受賞作が決定される。

3. 本屋大賞とベストセラー
• トーハンが発表したデータを調べたところ、本
屋大賞を受賞した作品が年間ベストセラー
TOP10に入ったのは11作品のうち6作品であ
る。その中で年間1位と発表されているのは
「謎解きはディナーのあとで」のみである。
• また、発表されている日本のベストセラーラン
キングTOP50に入っている作品は２つである。

4. 本屋大賞受賞・年間ベストセラー
2006 東京タワー リリーフランキー 扶桑社 3位
2009 告白 湊かなえ 双葉社 7位
2011 謎解きはディナーのあと
で
東川篤哉 小学館 1位
2012 船を編む 三浦しをん 光文社 5位
2013 海賊と呼ばれた男 百田尚樹 講談社 4位
2014 村上海賊の娘 和田竜 新潮社 4位

5. 作品に対する評価は？
• 今回は読者メーターというレビューサイトを利
用し、まず本屋大賞を受賞、なおかつ日本ベ
ストセラーランキングTOP50に入った２作品の
レビューを使い調査した。
• 仮説としては、やはり読みやすい・おもしろ
い・感動という声が多いのではないか。また
厳しい声・批判も多数出るのではないか。

6. 東京タワー
オカンとぼくと、時々、オトン
• リリー・フランキーが自
身の母親との半生を
綴った小説である。
• ドラマ化・映画化され、
映画は第31回日本アカ
デミー賞最優秀作品を
受賞。

7. 東京タワー
～オカンとぼくと、時々、オトン～

8. 謎解きはディナーのあとで
• 2011本格ミステリベスト
10で9位にランクイン。
• 第三部まで続編がある
が、3作すべてでオリコ
ンBOOKS週間ランキン
グ初登場首位を獲得し
ている。

9. 謎解きはディナーのあとで

10. • この２つをみると、泣ける、面白い、良いなど
という感情面の言葉が多くみられた。
• 小説の構成についての言葉も多くみられた。
• 以外にもネガティブな評価が少ないことがわ
かった。

11. 告白・湊かなえ著
• 累計250万部を突破し
た、作者・湊かなえのデ
ビュー作品。
• 2008年度このミステ
リーがすごい第4位
• 2014ミステリーベスト10
(ウォールストリート
ジャーナル）

12. 2009・告白

13. 船を編む・三浦しをん著
• 主人公が新しく刊行さ
れる国語辞典の編纂に
携わり、周りの編集者
とともに辞書の世界に
没頭するというストー
リー。
• 映画化され、第86回ア
カデミー賞外国語映画
部門にノミネート。

14. 2012・船を編む

15. 海賊と呼ばれた男・百田尚樹著
• 出光興産をモデルとし
た国岡商店が大企業に
まで成長する過程が描
かれる。
• 上下巻累計で170万部
を突破した。
• 現在、「イブニング」で
漫画が連載されている。

16. 2013・海賊と呼ばれた男

17. 村上海賊の娘・和田竜著
• 1576年の第一次木津
川口の戦いでの村上水
軍の当主・村上武吉の
娘・景を描いた、長編
歴史小説。
• 第35回吉川英治文学
新人賞を受賞。
• 上下巻で75万部を超す。

18. 2014・村上海賊の娘

19. • これらすべての作品で、「面白い」という言葉
が挙がった。レビューするにあたり、使い勝手
がいい言葉として「面白い」があるのだろう。
• 「感動」、「泣く」という言葉が挙がる作品は2
作品とそこまで取り上げられていないのは興
味深かった。
• また、それぞれの作品ごとにその作品でしか
まいられない言葉が必ず挙げられている。

20. 結論
• 比較的ネガティブな言葉が少なかった。作品
を批判しているレビューはあまり見受けられ
なかった。
• キャラクター・登場人物に関するものが多く見
受けられる。やはりキャラクターがたっている
ストーリーは読者が引き付けられるのではな
いだろうか。人間に対する描写がいい作品が
本屋大賞に選ばれるのだろう。
• 恋愛を主題とした作品は上位に入っていない
のは今回の発見であった。