「起業家のセルフブランディング風」龍馬

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礎
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時代を変える男
新しい時代の
イノベーター
マッチメーカー
坂本龍馬

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土佐なんて田舎でのんびり、なんか俺には無理なんでぇ、捕まったら死罪とか、かなりヤバいってのは分かってたんだけど、まあ、飛び出しちゃった訳よ。

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折角なら日本一ならなきゃ、楽しくないっしょ？
つーことで、江戸に来たわけ。

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そしたら、勝さんって人に会って、またこの人が超ブッ飛んでて、「あーこういう人に付いていけば俺も有名になれるじゃん」って思って「弟子にして下さい」って言ったら、結構あっさりOKだったのよ。

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そしたら、トントン拍子で話は進んで、神戸の海軍操練所の塾頭になんかなっちゃったりして、いやー、やっぱ夢や志があると、物事は進むもんだねぇｗｗ

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長崎行きゃ、グラバーさんっていうイギリス人と仲良くなって、この人から鉄砲買ったりとかで結構儲けさせてもらったよ。あ、でも儲けるためにやってるんじゃないからね。志の為にやってんだよ。そこんとこ誤解ないようにヨロシク。

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その頃、長州は何かと問題起こしてて、国中からフルボッコになってたのよ。で、桂さんってのが、志はあるんだけど、頭が固くてプライド高いから、色々面倒で。
結構大変だったんだぜ。西郷さんと手を結ばせるの。ま、俺だからできた、ってのが正直なとこだけどね。

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ま、後は幕府が倒れるのも時間の問題だから、一通り片付いたら、俺は商売人になるよ。
政治は良く分かんないし。面倒臭そうだしね。
これだけ、新政権に色々貢献した俺だから、今度は好きにやらせてもらうよ。
人生一度きりじゃん。
楽しく、自分らしく、生きようぜ。

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って、龍馬がこんなんだったら嫌だよね。でもね、何か最近の起業家の「セルフブランディング」って、こんな感じのばっかり。こんな感じのプロフィール、よく見かけませんか？

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龍馬さんが、何故今でも多くの人を惹き付けて止まないのか？
それは、これとは真逆の生き方をしたからじゃないでしょうか？
「志」や「夢」を語る人は多くいます。
でも、行動する人は、それよりぐっと少ないです。
志を持つことは悪い事じゃない。でも、行動しなければ、ただの妄想だし、頭の中でどれだけ考えても世の中は何一つ変わらない。
仕事を「志事」なんて書く人を、私は信用しません。大体、漢字を、言葉を勝手に変えるなっての。ちゃんと元の意味があるんだから。
そして、それは「志」でもなんでもなく、「我欲」じゃないの？ただの「野望」じゃないの？
龍馬さんは、報酬の為に江戸から京都へ、京都から長崎へ、国中を奔走したのでしょうか？彼の名を上げる為に、身の危険を冒してまで命を懸けて行動したのでしょうか？
違うでしょうね。
その証拠に、彼の事は明治に入って新聞に伝記小説が連載されるまで、世の中から忘れ去られていた訳ですから。

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彼がやりたかったことは、「いい国を作りたかった」だけではないでしょうか？
だから、結果、明治維新で国が刷新された事で、彼が夢見た目的は達成された訳です。
「薩長を結び付けた男！」坂本龍馬
「日本初の海軍の塾頭！」坂本龍馬
なんてことは、彼にとっては、ある意味
「どうでもいい事」だったのでしょう。
志を立て、本気で行動し、命を使う。
そんな人には「志」という言葉が似合います。
近年、「志」が安売りされてしまっている気がしてならないのです。
「それって本気か？」

「起業家のセルフブランディング風」龍馬

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