近年、「若者の使い捨て」を繰り返す「ブラック企業」が社会問題になっています。こうした雇用環境の変化に伴って、学校教育現場でも労働法の授業を実践する動きが見られるようになりました。
しかしながら、多くの現場では労働法教育の経験が無く、労働法教育を行う必要性は感じながらもどのように行ったらよいかがわからない、という声が寄せられるようになりました。
「ブラック企業」による惨事を繰り返さないためには、条文を暗記させるだけでも、抽象的に「団結」「権利」などの理念だけを伝えて終わってしまうのでもない労働法教育が必要です。
今回、NPO法人POSSEがおこなってきた労働法教育実践の手法をベースにして、ブラック企業対策プロジェクト所属の教育学者・弁護士・現場教員の知見を加えたガイドブックをまとめました。
このガイドブックでは、「ブラック企業」に使いつぶされないための4つの合言葉を伝える事を中心に、そのまま授業に使えるレジュメや、教員の方向けの解説、授業効果の分析などを紹介しています。
学校教員の方には、ぜひこの冊子を使って労働法教育を実践していただけたらと思います。