『介護問題超ワカール』
2014 . 1.27  作成
介護業界は、 2000 年 4 月に産業
化した若い業界。
2000 年 4 月の「介護保険法」施
行以前は行政によるサービス
だった。
2000 年以前、
高齢化が進む中、
家族介護の限界 、
「社会的入院」による医療費の増大
、
高齢者福祉施設・サービスの供給不
足が
社会問題となっていた。
介護の歴史

2012 年 介護保険法改正(在宅介護が重視されるように)
そこで、
介護を、
行政によるサービス給付から
契約に基づくサービス購入へ転換。
( =2000 年 4 月介護保険法の施
行)
財源は、税から「税と保険料」へ変更
公的介護保険制度( 2000- )
設立の目的
• 国民の共同連帯の理念に基づく。
• 所得や財産に関わらず、要介護者本人や家族が望
む必要で十分な介護サービスを介護事業者から受
けられる。
• 要介護者の家族を介護負担と介護費用負担から解
放し、社会全体の労働力と財源で介護する。
• 多様な事業者によるサービスを提供し、専門的
サービス産業としての介護産業を確立する。
• 医療と介護の役割分担を明確化し、急性期や慢性
期の医療の必要がない要介護者を介護サービスに
より介護し、介護目的の入院を介護施設に移す。
そこから、
企業によるサービス提供が可能
になり、産業化していった。
基本的に、
介護業界の
事業者の主な収入源は、
40歳以上の国民が支払う保険
料と、公費(税金)から支払わ
れている。
介護業界のお金の流れ
介護保険の利用
に当たっては、
病院での検査→
市役所への申請
→介護保険者証
の発行が必要。

厚生労働省の定
める開設基準有
り。
都道府県から指
定を受ける必要
。
費用の 9 割
事業者は、
保険料( 40 歳以上の国民が支払
義務)と、公費(税金)を財源
とした、
『介護給付費』
を、サービス提供代(の 9 割)
として受け取る。
※残り 1 割は被介護者の自己負
担
現在の介護給付費(介護報酬)の財源
都道府県に申請し、厚生労働省
の定める開設基準をクリアすれ
ば介護給付費を受け取って事業
を行える
市民に要求される保険料は
年々増えてきている
介護給付費・保険料の推移
保険料を上げるのにも限界があ
るので、
2015 年 4 月からは一定以上の所
得がある高齢者を対象に、
利用者負担を 1 割から 2 割に上
げる方針。
介護業界
• 業界規模: 7,226 億円(主要 20 社の売上高合
計)
• 経常利益計: 2,015 億円
• 売上高純利益率: +5.1 %
• 過去 5 年の伸び率: +10.6%
• 労働者数: 51,466 人
• 平均年齢: 40.1 歳
• 平均勤続年数: 5.9 年
• 平均年収: 448 万円
(平成 24 年 7 月 - 平成 25 年 6 月 決算)
http://gyokai-search.com/3-kaigo.htm
介護保険法による介護事業者の分類

小規模なと
ころ。

一般的な企
1、指定居宅サービス事業
業はここ。
・・・訪問、通所、短期入所や、
特定施設入居者生活介護事業(老人ホーム)、
福祉器具貸与事業など

2、地域密着型サービス事業者
・・・小規模グループホーム
(デイから宿泊まで)、訪問介護など

3、居宅介護支援事業
・・・ケアマネージャによるプラン策定

5、介護保険外事業者
・・・クリーニング、配食など

4、介護保険施設
・・・介護老人福祉施設(特養)など
介護業界 上位事業者(売上高)
総合

通所

施設

ニチイ学館( 1 位 1382 億) ツクイ( 4 位 539 億)

社会福祉法人、地方自治体など
特別養護老人ホームと言われる

メッセージ( 3 位 672 億) ユニマットそよ風( 6 位 375 億)
セコム医療システム( 5 位 480 億) 利益率高
特定施設

訪問
セントケア( 8 位 286 億)

利益率低
大規模展開でコスト
ダウン・事業多角化

福祉用具

非営利法人

入居費、 ベネッセスタイルケア( 2 位 739
サービス利
ワタミの介護( 7 位 336 億)
用費
利益率高

住宅関連サービス

小規模事業者がほとんど
日本ケアサプライ( 14 位 96 億)
平成 25 年 3 月決算、 http://gyokai-search.com/4-kaigo-uriage.htm

億)

地域密着

小規模事業者がほとんど
勿論だが、今後拡大が見込まれる
• 平成 24 年の要介護認定者数は 548 万人。
平成 12 年の 249 万人に比べ、 12 年で約
2 倍以上に
• 2025 年には団塊の世代 800 万人が後期高
齢者へ
業界の動き
• 事業継承、買収、異業種参入(ワタミ、
ベネッセ)など活発
• 競争は激化して生きている
• 若い人材によるベンチャーも多く生まれ
ている
業界の問題点1
• 介護職員の人材不足

① 介護職員数は、全国で 55 万人( 2000 年度)から 149 万人
( 2012 年度)へ
②2025 年には、 237 万人~ 249 万人が必要と推計される、深
刻な人材不足がおこる
③ 介護分野の有効求人倍率は、 2011 年度で 1.58 倍、全産業
平均は 0.68 倍
④ 介護職員の離職率は、 2011 年度で 16.1 %、全産業平均は
14.4%
⑤ 平均賃金は、 2012 年度でホームヘルパー 208.51 千円、福
祉施設職員 218.41 千円、全産業 325.61 千円
業界の問題点2
• サービスの質の悪化
• 介護保険施設指定取消処分が年間約 100 件、改善勧告は
450 件
• 未届け有料老人ホームの増加( 639 件中 386 件で違反
が発覚)
業界の問題点3
• 介護サービス市場の拡大は、介護保険財
政に制約されるので、制度変更で潰れる
会社は多い
<ルール>
① サービスの価格(介護報酬単価)は国が決定
する公定価格、 3 年ごとに改定
② 介護保険料は、市町村が 3 年ごとに作成する
介護保険事業計画にもとづき決定
③ 介護保険財政の収支均衡が求められる
まとめ
• 介護への需要自体は伸びている
• 収益が国の制度に左右されるので、国の
政策に合わせた事業の構築が必要
• M & A の活発化、ベンチャーの参入加速
、競争激化、より高付加価値なサービス
を
• 人材不足が 1 番の課題、大変
• 国の方向性は、在宅介護・予防介護
おまけ
介護保険制度
• 40歳以上全ての人が加入する義務
• 65 歳以上(第1号被保険者)で、「要介護認
定」によって要支援・要介護1~5の認定を受
けた人 なら誰でも介護保険を利用して介護サー
ビスを受けられる
• 40 歳から 64 歳の人でも(第2号被保険者)特
定疾病にかかって介護が必要になった場合は介
護保険のサービスが受けられる
被保険者になるには
被保険者が(費用の 1 割負担で)受けられるサービス
END

介護問題超ワカール

Editor's Notes

  • #16 2025年には24兆円とも言われている