SAP Inside Track Tokyo2022発表資料

1. How does DWC change future of
business analytics
2022-02-24: Week 3 – Data & Analytics
TOKYO
SAP Inside Track 2022

2. 2
名前： 牛山泰喜
会社： Accenture株式会社
部門： Intelligent Platform Services – SAP EPM/Analytics
役割： Business & Integration Architect
TechEd 参加目的：ネットワーキング
牛山泰喜

3. 2022年2月24日
牛山泰喜
アクセンチュア株式会社
DWCでどう変わる？これからのデータ分析基盤につい
て考察してみた
SAP Inside Track 2022
TOKYO

4. DWCでどう変わる？これからのデータ分析基盤につい
て考察してみた
1. DWCとは（事例概要）
2. DWC案件を通して見たセルフBIツールについての私見
3. TechEdでの変化点
4. DWC導入による分析基盤の考察
4

5. 5
Intelligent Enterprise
テクノロジー
ANALYTICS APPLICATION
DEVELOPMENT
& INTEGRATION
DATABASE & DATA
MANAGEMENT
INTELLIGENT
TECHNOLOGIES
BUSINESS TECHNOLOGY PLATFORM
ビジネスプロセス
BUSINESS NETWORK
ACROSS ALL FUNCTIONS
BUSINESS PROCESS INTELLIGENCE
アプリケーション
SUSTAINABILITY MANAGEMENT
EXPERIENCE MANAGEMENT
INTELLIGENT SUITE INDUSTRY CLOUD
SAP DATA CENTER HYPERSCALER
インフラ

6. 1.DWCとは（事例概要）
• Data Warehouse Cloud（以下DWC）とは、利用者自身が各システムから必要なデータを収集・統合・加工し、BIツールを接続してデー
タ分析が行えるSAP社のクラウド型データ分析プラットフォーム。
• AccentureとしてDWCの案件を実施。
6

7. DWCでどう変わる？これからのデータ分析基盤につい
て考察してみた
1. DWCとは（事例概要）
2. DWC案件を通して見たセルフBIツールについての私見
3. TechEdでの変化点
4. DWC導入による分析基盤の考察
7

8. 2.DWC案件を通して見たセルフBIツールについての私見
• セルフサービスBIはエンドユーザが柔軟に分析したり、データを加工して分析レポートを作成する
ことが可能
• これまでのBWでは分析やレポートを事前に定義し変更することが難しかったため、DWCにより臨
機応変に変化の激しい市場環境を分析することが可能となる
ただし、、、
• DWC ⇔ non-SAP製品へのデータ連携がまだまだ技術的に困難
①外部データソースからの連携は可能◎
②外部データ分析基盤を平行使用する場合の外部分析基盤へのデータ連携が困難△
③SAP社認定外製品との接続が困難△
8

9. DWCでどう変わる？これからのデータ分析基盤につい
て考察してみた
1. DWCとは（事例概要）
2. DWC案件を通して見たセルフBIツールについての私見
3. TechEdでの変化点
4. DWC導入による分析基盤の考察
9

10. 3.TechEdでの変化点（アップデート）
2021年11月開催のTechEdでは、DWCについて5つの機能強化のアップデートがアナウンスされた
10
転載1：ANA100_Explore the Present and Future of Data Warehousing from SAP P.4

11. 3.TechEdでの変化点（アップデート）
• Consumption modeling（消費モデリングの強化）
利用者が分析用のデータセット(構造)を作成するためのビジネスビルダ機能が強化され、操作性の難易度が低
減された。また非SAPのBI製品と接続するための新たなAPIが提供されて、DWCを用いた分析結果をSAC以
外のBIツールでも参照することができるようになる。
• Authorization management（権限管理の強化）
これまではIT部門が事前に準備したスペース（DWCの作業エリア）単位の権限管理やIT部門が追加開発した
権限テーブルで権限管理を行う必要があったが、S/4やBWのようにユーザーグループ単位での権限管理がで
きるようになる。
• Elasticity（弾力性の強化）
DWCが使用するHANAメモリの拡張やCPU調整がDWC画面上で行えるようになる。
• Lifecycle management（ライフサイクル管理の強化）
DWCのバージョン履歴やロールバック、及び自動アップデートの管理操作ができるようになる。
• Foundation for planning（計画機能の強化）
ビジネスユーザがSAC画面に値を入力するとDWCデータを直接更新できるようになる。
2021年11月開催のTechEdでは、DWCについて5つの機能強化のアップデートがアナウンスされた
11

12. 3.TechEdでの変化点（SAP BW bridge）
SAP BW Bridgeとは、DWC上でBWのオブジェクトの作成やデータロード機能の実装が可能になる
12
転載2：ANA200_Build a Business Warehouse Bridge to SAP Data Warehouse Cloud, P5

13. DWCでどう変わる？これからのデータ分析基盤につい
て考察してみた
1. DWCとは（事例概要）
2. DWC案件を通して見たセルフBIツールについての私見
3. TechEdでの変化点
4. DWC導入による分析基盤の考察
13

14. 4.DWC導入による分析基盤の考察
1. 今後の発展性
 BW Bridgeを使用することで、大部分の機能をBWからDWCに移行することが可能
 多くの企業がDWCを利用して分析基盤を開発するようになる
2. 課題
 現時点では、各社各様のデータ分析基盤にカスタムする形でDWCが組み込めるかどうかが課題
 ユーザが各自で分析データの追加や分析・レポートの作成をするため、ガバナンスが効かなくなる可能
性がある(Data Scientistの重要性が高まる！)
3. 考察まとめ
1. 今回のTechEdのアップデートでも他社製品とのAPIを強化してきているため、多様なケースに対応でき
る製品に進化していくことが期待される
2. SAP社のアップデートと並行してDWC導入についてベンダーによる独自の解決策が必要不可欠
3. DWCのようなセルフBI導入の是非については導入を検討する企業の利用目的とケイパビリティを見極め
ることが重要
14

15. メッセージ：
企業の情報システム部門と業務部門の役割が変わる
これからのデータ分析基盤は、
15