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若年世代の仕事との
向き合い方に関する調査
お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
最終更新日:2015年7月6日
分析サンプル
リサーチコンシェルジュ
By 株式会社アレンジベース(http://arrangebase.com)
2お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
■目次
: P 03
: P 04 - 05
: P 06 - 12
: P 13 - 14
: P 15 - 16
: P 17 - 48
: P 49 - 52
・はしがき
・調査概要
・総括
・モデレーターの所感
・参加者プロファイル
・調査結果詳細
・インタビューフロー
3お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
■ゆとり世代、さとり世代、新人類ジュニア、バブルジュニア、あるいはデジタルネイティブとも呼ばれる1989~1996
年生まれの10人の若者に「仕事」をテーマにしたインタビューを行った。1人あたりのインタビュー時間は1~2時間程
度。「仕事」だけにフォーカスするのではなく、幼少期の家庭環境から学校での思い出、そして就職活動にまつわるエ
ピソードまで幅広くヒアリングを行うことで、彼らの「仕事」への向き合い方を浮かび上がらせたいと考えた。
■はしがき
■彼らは、一般的には「クールな調整型」と呼ばれる。強烈な自己主張を持たず、高望みはせず、現実的な目標に向けて
それなりに努力する若者として描かれることが多い。また、ゆとり教育(2002年度学習指導要綱による教育)を受けた
ということで、コミュニケーション能力や学力が不足した世代とされることもある。もちろんそれが偏向であるという
指摘もある。一方「仕事」面では、就職氷河期に就職活動を行ったことから視野が広く、また専業主婦を志望する人が
多い点も特徴的であるとされる。
■私たちは今回の調査にあたって、従来の偏見に満ちた視点も、それを批判する視点も慎重に排し、彼ら自身の声に耳を
傾けることに専念した。定性調査は定量調査と違って代表性がない。今回調査に協力していただいた10人が現代の若者
を代表しているわけではない(実際、本調査対象者は4年制大学進学者に限られており、しかも相対的に豊かな家庭に
育った人が多い)。しかし人数が少ないからこそじっくりとその声に耳を傾けることができる。他の誰かが言った言葉
ではなく、彼ら自身が紡ぐ言葉に寄り添い、できる限り彼らの「仕事」への向き合い方に肉薄したいと考えた。
■本調査では、最終的に5つの向き合い方を抽出している。繰り返しになるが、この5つがすべての若者を網羅するわけで
はない。ただ、じっくりとインタビューを行った結果抽出された類型であり、先入観ありきで描かれた若者像ではない
ことは強調しておきたい。
■本調査では個人情報だけではなく、それに類する情報(学校名、企業名など)はすべて伏字にしている。「いじめ」
「抑うつ」「ブラック企業」など、生々しい実態を公開する以上、調査協力者のプライバシーを保護することが責務で
あると考えたためである。
■本調査が、今後の社会を担うことになる彼ら自身と、彼らと協働する多くの人びとに、少しでも役立てば幸いである。
4お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
Outline
調査概要
5お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
■調査概要
: 2014年5月4日(日)~6月7日(土)
: パーソナルインタビュー
: 株式会社アレンジベース リサーチコンシェルジュ
概要
・調査期間
・調査手法
・調査機関
: 不問
: 18~25歳
: 不問
: 首都圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)
※詳細はP15~16
参加者プロファイル
・性別
・年齢
・未既婚
・居住地
: 若年世代の仕事への向き合い方を明らかにする。
調査目的(本調査で明らかにすること)
・調査目的
6お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
Summary
総括
7
■総括(1)全体まとめ
若年世代の仕事への向き合い方を明らかにするために、発言を類型的に分析し、仕事に対する動機づけ(「仕事を通じて承認
欲求を満たしたい」の強弱)と、仕事への積極性(「仕事をしたい」の強弱)という2つの軸を抽出した。そこにSEQ1~10を
マッピングしたところ、5つのグループが抽出された。
また、全体傾向として仕事観、そして将来の生活設計において両親(特に母)がロールモデルとなっている傾向が強く、「母
のように資格を活かして一生働きたい」「母がしてくれたように子どもが中学生になるまでは傍にいてあげたい」といった声
が多くあがっている。
お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
仕事を通じて承認欲求を満たしたい
仕
事
を
し
た
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好きなことを
仕事にしたい
仕事を通じて
お金を得たい
楽できるポジションに
就いて稼ぎたい
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仕事を通じて
認めさせたい
仕事を通じて
認められたい
■一生働き続けたい人も、結婚や出産を機に退職したい人も、
両親(特に母)がロールモデルになっている様子がうかがえる
<一生働き続けたい>
・看護学校卒業後に看護師になり、現在は看護学校で働いている母のように、
資格を活かして一生働きたい。(SEQ1/女性/18歳/大学1年生)
・父と兄が公務員。親戚にも公務員が多く、自分も間もなく公務員試験用の予
備校に通学することになっている。(SEQ2/女性/20歳/大学2年生)
・父は広告会社、母は塾で働いており、2人も好きなことを仕事にしている。自
分も好きなことを仕事にしたい。(SEQ4/女性/21歳/大学4年生)
・広告会社勤務の父に憧れて商学系の学部に入学する。
(SEQ9/女性/23歳/社会人1年目)
<結婚や出産を機に退職したい>
・母がそうだったように、自分も専業主婦になりたい。特に子どもが生まれた
ら、子育てに専念したい。専業主婦には幸せなイメージがある。
(SEQ3/女性/21歳/大学3年生)
・自分がしてもらったように、子どもが小さい内は子どもの傍にいてあげたい。
(SEQ6/女性/22歳/大学4年生)
・出産するタイミングで退職して、自分がしてもらったように中学生になるま
では子どもの傍にいてあげたい。(SEQ7/女性/22歳/大学4年生)
■ポジショニングマップ ■全体傾向
8お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
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好きなことを
仕事にしたい
仕事を通じて
お金を得たい
楽できるポジションに
就いて稼ぎたい
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仕事を通じて
認めさせたい
仕事を通じて
認められたい
<SEQ5/男性/22歳/大学4年生>
■「世間体や社会的地位を気にするタイプ」と明言。
周囲から期待されることに楽しさを感じている。
・「自分は世間体を気にするタイプである」と明言している。大学や学部は
「社会的地位」の高さから選択している。また、人からすごいと言われたいの
で就職先として中小企業を検討することはなかった。
・学生時代のアルバイトは楽ではなかったが、先輩や同僚から期待されている
と感じることで楽しさを見出している。
<SEQ8/女性/22歳/大学4年生>
■お客が喜んでお金を出してくれる人になることが目標。
一生仕事を続けるつもりだが、演劇など仕事以外にも関心事が
ある。
・目標はシャネルやディズニー。お客が喜んでお金を出してくれるような人に
なりたいと考えている。
・一生仕事を続けたいと考えており、将来結婚したら夫には家庭を支えてほし
いと考えている。
・学生時代には演劇に熱中、その後海外で働きたいと考えてグローバル企業に
就職している。
■ポジショニングマップ ■回答者別傾向
「仕事を通じて認めさせたい」グループは、仕事への積極性が強く、その動機が自分の外部に置かれている点
が特徴的である。また、「仕事を通じて認められたい」グループと比べると、承認欲求を満たすためによりア
クティブに行動する傾向がみられ、「承認を得る」というよりも「承認を勝ち取る」という表現が相応しいと
いえる。
仕事を通じて承認欲求を満たしたい
仕
事
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■総括(2)「仕事を通じて認めさせたい」グループの特徴
9お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
<SEQ3/女性/21歳/大学3年生>
■父の影響から、やりがいのある仕事をしたいと考えている。
学生時代は人から必要とされていたために
抑うつになるまでアルバイトをしていた。
・重度の鬱病である母を理解したいと思ってカウンセラーを目指して心理学部
に入学している。
・学生時代のアルバイトは辛かったが、「仕事を頼まれるということは人に必
要とされていること」と感じて断ることができず、抑うつ状態になってしまう。
・長時間労働ながら楽しそうに働いている父を見て、自分もやりがいのある仕
事をしたいと考えている。
<SEQ6/女性/22歳/大学4年生>
■「誰かに必要とされたい」という想いが強い。
但し、就職活動時には自分の考えを明確化できず、苦しんでい
る。
・高校1年生から現在まで1つのファーストフード店で勤務している。最初はお
金目的だったが、次第に「先輩に褒められる」「後輩の成長を手助けする」こ
とに喜びを感じるようになり、店舗の売上に貢献したいと考えるようになった。
・就職活動時には、業界や職種へのこだわりは薄く、誰かに必要とされたいと
いう理由から「人と協力して進める仕事」を探した。
・就職活動を振り返り、自分の考えを明確化しなければならないがそれができ
ず辛かったと言っている。
■総括(3)「仕事を通じて認められたい」グループの特徴
「仕事を通じて認められたい」グループは、仕事への積極性は中程度だが、仕事を通じて承認欲求を満たした
いという想いは最も強くなっている。「仕事を通じて認めさせたい」グループと比べると「承認を与えてほし
い」という傾向が強く、SEQ3のように精神的な限界を超えてまで貢献しようという姿勢を持つ人もいる。ま
た、仕事をする動機が外部にあることから、SEQ6のように「自分のことがわからない」という状態に陥り、
就職活動時に苦しむおそれがある(志望動機を明確化できないなど)。
■ポジショニングマップ ■回答者別傾向
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好きなことを
仕事にしたい
仕事を通じて
お金を得たい
楽できるポジションに
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仕事を通じて
認めさせたい
仕事を通じて
認められたい
仕事を通じて承認欲求を満たしたい
仕
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10お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
<SEQ9/女性/22歳/社会人1年目>
■一生働きたいという想いが強く、高校時代から就職を意識して
いた。就職活動時には、働き続けたいので福利厚生を重視。
・志望大学の受験には失敗するが、「ぎりぎり(ある程度以上の企業に)就職
できるレベル」の大学に受かったため浪人せず進学する。
・大学に進学したのは、一般職ではなく総合職として働くため。お茶くみのよ
うな仕事をしていると、真っ先にリストラされてしまうと考えている。
・学生時代に最も頑張ったことは、学生の本分は学業なので当然勉強。
・一生働きたいという想いが強く、就職活動時には福利厚生を重視。
・就職活動時には、企業を選定する「明確な軸」はなく、様々な業界を受験し
ている。企業が採用してくれればそこが自分に合った職場なのだろうと考えた。
・電話で愚痴を言ったり、お茶を飲んだり、ルーチンワークをしているだけな
ので、専業主婦にはなりたくないと考えている。
<SEQ10/女性/25歳/社会人4年生>
■自分たちの世代は年金をもらえないだろうが、
両親には甘えたくないので、しっかり貯金したい。
・一生仕事をしたいわけではないが、自分たちの世代は年金が貰えないので
しっかり貯金をしたい。
・大学生になるまで両親に甘えていたので、今後甘えるつもりはない。1人でも
生きていけるちゃんとした大人になりたい。
・長時間労働や、社販で購入しなければならない洋服代が入社前に聞いていた
金額と異なることなどを理由として入社3年ほどで退職。前職の経験が活かせ
て、福利厚生もよいという理由で塾に入社する。
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好きなことを
仕事にしたい
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お金を得たい
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仕事を通じて
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仕事を通じて承認欲求を満たしたい
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■ポジショニングマップ ■回答者別傾向
「仕事を通じてお金を得たい」グループは、仕事への積極性は高いが、仕事を通じて承認欲求を満たしたいと
いう想いは中程度にとどまる。彼らは仕事に対してよい意味でも悪い意味でも気負いがなく、仕事をしてお金
を得るのが当然のことだと考えている様子が伺える。仕事を通じて承認を得たくないわけではないが、そこに
強い想いがあるわけではない。
SEQ10は既に3年間の社会人経験があるため「働くことが当然」という意識が強く、現時点ではその他のグ
ループに振り分けられている人も、数年後にはこのグループに入ってくる可能性があると考えられる。
■総括(4)「仕事を通じてお金を得たい」グループの特徴
11お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
<SEQ1/女性/18歳/大学1年生>
■高校時代から保育士志望で、資格の取れる大学に進学。
保育士の収入が低いことは知っているがそれでも志望は変わらない。
・高校時代に子どもにレクリエーションを教えるボランティアを経験し、子ど
もに関わる仕事をしたいと考えるようになり、保育士を目指す。大学は保育士
の資格が取れる学校を受験。
・母が看護師の資格を活かして仕事をしており、自分もそうなりたいと感じて
いる。
・保育士の収入が低いことは知っているが、自分には保育士以外は無理だと感
じている。
<SEQ4/女性/21歳/大学4年生>
■高校時代にフリーペーパー制作を経験し、デザインに関心を持つ。
デザイナー志望で大学に通いつつ、専門学校にも通学している。
好きなことをしたいので、大企業よりも小さなデザイン会社を志望。
・高校時代にフリーペーパー制作活動を始め、編集という仕事に関心を持つ。
更にデザインにも関心を持ち、大学に通いつつ、デザイン系有名専門学校にも
通っている。
・将来はデザイナー志望。大企業ではやりたいことができないおそれがあるの
で、多少給料が低くても小さなデザイン会社に就職したい。そこで5~6年働
いたら転職して、様々な商材のデザインをしたい。
・父は広告会社、母は塾に勤めており、自分の好きなことを仕事にしている。
・学歴や肩書にこだわりはなく、本に詳しかったり、展覧会に積極的に参加す
るような人が好きで、自分もそうなりたいと考えている。
「好きなことを仕事にしたい」グループは、仕事への積極性は高いが、仕事を通じて承認欲求を満たしたいと
いう想いはあまり持っていない。彼らにとっての「仕事」はあくまでも自分が好きなことであり、人から認め
られることよりも、自分が満足できることを優先している。また、SEQ1が収入の低さを自覚していながら保
育士を志望したり、SEQ4が大企業よりも小さなデザイン会社を志望したりしていることから、福利厚生に対
する関心の低さも特徴的であるといえる。唯一、「敢えて中小零細企業を志望する」グループであるといえる。
■総括(5)「好きなことを仕事にしたい」グループの特徴
■ポジショニングマップ ■回答者別傾向
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好きなことを
仕事にしたい
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認めさせたい
仕事を通じて
認められたい
仕事を通じて承認欲求を満たしたい
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<SEQ2/女性/20歳/大学2年生>
■公務員一家に生まれ育ち、最初は抵抗があったが、
福利厚生が充実していることから公務員志望になる。
将来は両親のサポートを受けられるように実家の傍に住みたい。
・父も兄も公務員。また親戚にも公務員が多く、公務員がよいと勧められる。
最初は抵抗があったが、収入がよく、休みがとれ、産休や育休もしっかりとれ
ることを知って、公務員志望になる。
・家庭を大切にしたいので、家庭と仕事を両立したい。無理に出世したいとは
思わない。
・資格をとって手に職をつけようとは思わない。仕事を通じて、世の中の役に
立ちたいとか、自分の力を試したいとも思わない。
・就職して3~4年後には結婚したいと考えている。結婚後も両親のサポートを
受けられるように、実家の傍に住みたい。彼氏が転勤族だったら結婚しないか
もしれない。
<SEQ7/女性/22歳/大学4年生>
■優しくされたいし、福利厚生が大切なので一般職志望。
将来は専業主婦になりたい。
・就職してからも女性なので優しくされたいし、早く帰りたいし、休みもとり
たいということで一般職を志望していた。その後地域総合職として内定を得る。
・就職活動時には残業時間や残業代の有無、有給休暇の取得率といった福利厚
生を最重視した。
・将来は専業主婦になりたいが、専業主婦になるのは難しいと聞く。業界最大
手企業に就職したので、職場結婚したいと考えている。
「楽できるポジションについて稼ぎたい」グループは、仕事への積極性が最も低く、仕事を通じて承認欲求を
満たしたいという想いもほとんど持っていない。SEQ2は公務員を志望、SEQ7は一般職志望の後、業界最大
手企業の地域総合職の内定を得たが、いずれも業界や業種へのこだわりは低い。彼らにはほとんど仕事をする
動機がなく「楽できるポジションに就きたい」という意識が強いが、SEQ2が公務員受験用の予備校に通学す
るように、そのための努力を厭うわけではない。
■総括(6)「楽できるポジションに就いて稼ぎたい」グループの特徴
■ポジショニングマップ ■回答者別傾向
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お金を得たい
楽できるポジションに
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仕事を通じて承認欲求を満たしたい
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Moderator’s Impression
モデレーターの所感
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■モデレーターの所感
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※インタビュー調査後、一般的にはクライアント様を交えて意見交換(ブリーフィング)を行います。
精緻な分析ではなく率直な感想を述べ合う場ですが、クライアント様やモデレーターの所感には往々にして鋭い示唆が含まれているものです。
ここでは、本調査のモデレーター(女性/40代)の所感をご覧いただきます。
本調査から明らかになった事実ではなく、モデレーターの「所感」であることにご留意ください。
・「福利厚生が充実している会社に入りたい。しかし結婚(出産)したら辞めたい」という女性が多かった。一生働くから福
利厚生を重視するというのは理解できるが、一時的な腰かけであるのに気にかけているところが面白い。彼女たちは一時的な
腰かけのために、一生懸命に就職活動に臨んでいる。
「どうせ辞めるからどこでもよい」ではなく、しっかりと福利厚生面を吟味している
・外食産業で長期間に渡ってアルバイトをしている人が多かった。彼らの話を聞いていると、一部の外食産業はアルバイトの
モチベーションを高めることに腐心している様子が伺える。
・やや大げさに言えば、彼らはアルバイト先で褒められることに慣れてしまっている可能性がある。正社員になるとそうそう
褒められることはないはずだが、それを「普通」とは捉えず、一種の挫折感を覚え、仕事への意欲を減退させるおそれがある
のではないだろうか。彼らが学生アルバイトと正社員を連続的に捉えている点が気になった。
学生アルバイトと正社員との違いに戸惑う可能性がある
・SEQ1、4、9を除くと、全体的に執着心の薄さが印象的だった。彼らは真剣に就職活動に臨むが、自分のしたいことが明確
なわけではないし、賃金への執着が強いわけでもない。自分の希望が不明確な中で仕事を探すため、ミスマッチが起こりやす
い状況にいるといえる。仕事をする中で出会った些細なつまづきが大きな違和感につながり、さらに離職の原因となるおそれ
があるのではないだろうか。
執着心が弱いので、漠然とした違和感が離職の理由になるかもしれない
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Profile
参加者プロファイル
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■参加者プロファイル
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備考
1 山本結菜 女 未婚 18歳 大学1年生 ●●大学家政学部1年生 家政系有名大学 埼玉県川越市 2014年5月4日(日)
2 丸山真央 女 未婚 20歳 大学2年生 ●●大学経営学部2年生 MARCHレベル 埼玉県朝霞市 2014年6月7日(土)
3 佐藤恵子 女 未婚 21歳 大学3年生 ●●大学心理学部3年生 MARCHレベル 神奈川県相模原市 2014年6月2日(月)
4 高橋あおい 女 未婚 21歳 大学4年生
●●大学経営学部4年生、
●●デザイン学校1年生
MARCHレベル、
デザイン系有名専門学校
神奈川県川崎市 2014年6月1日(日)
5 鈴木悠真 男 未婚 22歳 大学4年生 ●●大学法学部4年生 MARCHレベル 東京都板橋区 2014年6月7日(土)
6 中村陽菜 女 未婚 22歳 大学4年生 ●●大学経営学部4年生 日東駒専レベル 東京都練馬区 2014年5月5日(月)
7 佐々木愛 女 未婚 22歳 大学4年生 ●●大学経営学部4年生 MARCHレベル 東京都練馬区 2014年6月2日(月)
8 齋藤晶子 女 未婚 22歳 大学4年生 ●●大学教育学部4年生 早慶上智レベル 東京都板橋区 2014年6月7日(土)
9 伊藤あかり 女 未婚 22歳 社会人1年目 ●●社
インフラ系大企業の
グループ企業
埼玉県川越市 2014年5月6日(火)
10 藤井未来 女 未婚 25歳 社会人3年目 ●●社 大手学習塾 埼玉県川越市 2014年6月3日(火)
調査日
所属
居住地学年
名前
(仮名)
SEQ 性別 年齢未既婚
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Detailed Findings
調査結果詳細
18
■【SEQ1】山本結菜さん(女性/18歳)
女性性別
山本結菜(Yamamoto Yuina)名前(仮名)
18歳年齢
未婚未既婚
埼玉県川越市居住地
基本プロファイル
看護師の資格を活かして働く母を持つ山本結菜さん(女性/18歳)は、保育士志望。
今年の4月から大学に進学し、保育士の資格取得を目指している。
将来は母のように資格を活かして働き続けたいと考えている。
・●●大学家政学部1年生。
・高校の卒業式翌日からデパ地下のケーキ屋でアルバイトをしている。
職業
・母と祖父母、姉の6人家族。
・父は千葉県に単身赴任中。大手電機メーカーに勤務しているが、詳しい仕事内容は知らな
い。
・母は看護大学卒業後に看護師として埼玉県庁に勤務し、いまは看護学校で働いている。
・姉は●●大学4年生。
同居家族構成
・元EXILEの清木場俊介が好きで、友だちとライブに行くことにはまっている。
・大学ではジャズサークルに入っている。
趣味
0歳 5歳 10歳 15歳 18歳
2014年2010年2000年 2005年
アメリカ同時多発テロ
ライブドアショック
東日本大震災
iPhone3G発売(日本で最初のiPhone)
リーマンショック
小学校 中学校 高校
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1996年
大学1年生
高校時代にボランティアで子どもと関わってから、
保育士を目指すようになった。
・高校2年生の頃、ボランティアで子どもにレクリエーションを教えたり、運動会のアナウ
ンスをしたりしていた。それが楽しかったので子どもと関わる仕事に就きたいと思った。
勉強を教えるのではなく、レクリエーションの楽しさを伝えたかったので保育士がよいと
思った。
・高校生の頃は幼児雑誌を出している●●でアルバイトができたらよいと思っていたが、い
まは保育士以外考えていない。
・保育士の収入が低いことは知っているが、自分には保育士以外は無理。収入は低いが社会
からの評価が低い職業だとは思わないし、保育士の数が足りていないので国から保護され
るのかなとも感じている。
・どうせなら収入がよく働きやすい職場がよいが、保育士の職場はどこも働きやすそう。
就職意識
大学では勉強をしっかりして、保育士の資格を取得したい。
・まだ大学に入学したばかりだが、しっかり勉強をして資格を取ることが1番大事だと思う。
・●●大学とのインカレで、途上国の子どもを支援するボランティアに参加することになっ
ている。就職したらなかなか時間がとれないと思うし、1人で途上国を支援するのは難し
そうなので挑戦してみたいと思った。
大学生活
保育士の資格を取得できる大学を探した。
大学名にこだわるブランド志向には疑問を感じる。
・保育士の資格が取れる学校を探しており、その1つとして●●大学を受験した。第1志望で
はなかったが、大学構内に幼稚園があるなど施設が充実しているので気に入っている。
・両親はやりたいことをやればよいと応援してくれ、子どもに関われる大学、学部を紹介し
てくれた。
・将来を見据えて勉強をする人がいる一方、どこでもよいから進学したいという人もいる。
なるべく将来を見据えて進学した方がよいと思う。例えば教師になりたいと思っても、教
職課程のない大学に進学してしまってはなれない。
・姉は●●大学に進学したいと言っていた。ブランド志向だと思う。ブランドで選んで合格
したとしても、そこで楽しい生活が送れるのか疑問を感じる。
大学選定理由
授業を受けるだけではなく、人ボランティアなどを通じて
人と交流するために大学に進学した。
・授業のためだけではなく、ボランティアに参加するなど、人と関わるために大学に行く。
専門学校よりも大学の方が広がりがあると思った。
・学歴についてあまり考えたことはないが、大卒の方がよいと思う。
大学進学理由
19
■【SEQ1】山本結菜さん(女性/18歳)
お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
大学1年生
資格を活かして働く母のように、保育士の資格を活用して一生働きたい。
一般企業のOLは考えたこともない。
・母が働いているのを見ているので、私も一生働きたい。家でグータラしているよりもよい
と思う。何となく結婚はすると思うが、結婚後も資格を活かして働きたい。
・資格を取って看護師になり、いまは学校の先生をやっている母は凄いと思う。ただ、看護
師は理系なので自分には無理だと思った。
・転職することはあるかもしれないが、母が看護師の資格を活かしているように、私も保育
士の資格を活かして働き続けたい。
・幼い頃はケーキ屋になりたかった。旅行が好きだったので、ツアーコンダクターやキャビ
ンアテンダントに憧れた時期もあったが、高校2年生からは一貫して保育士を目指してい
る。
・一般企業に勤めてOLになりたいとは思わない。大企業は、私の好きではないビルの中に
あって切羽詰っている感じだし、中小企業は考えたこともない。
仕事観
生活のためにお金は必要だが、いまはあまり大金がほしいとは思わない。
・お金がないと生活できないと思う。親とお金の話をすることはないが、親は「稼がないと
子どもを育てられない」と言っている。
・すぐにものがほしくなるタイプではない。財布の中身が500円でも1万円でも人格が変わ
るようなことはない。
・お金があれば幸せだとは思うが、大金がほしいとは思わない。あまりよくわからない。
お金に対する意識
20
■【SEQ1】山本結菜さん(女性/18歳)
お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
大学1年生
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■【SEQ2】丸山真央さん(女性/20歳)
女性性別
丸山真央(Maruyama Mao)名前(仮名)
20歳年齢
未婚未既婚
埼玉県朝霞市居住地
基本プロファイル
公務員一家に生まれ育った丸山真央さん(女性/20歳)は、高校時代から公務員志望。
美容系の仕事に関心を持ったこともあったが、福利厚生が充実しているということで公務員を目指すようになった。
大学の勉強、バイト、彼氏と過ごす時間をまんべんなく確保しつつ、秋からは公務員試験用の予備校に通う予定。
就職3~4年後に結婚して、仕事を続けながらも家庭を大切にした生活を送りたいと考えている。
・●●大学経営学部2年生。
・月15000円くらいお小遣いをもらっているが、アルバイトもやっている。アルバイトは
●●塾の事務とホテルのレストランの接客。収入は月13~14万円程度。
・●●塾の事務を始める前はマクドナルドで接客をしていた。マクドナルドは厳しいと聞い
ていたので、就職に有利になるかもしれないと思った。
・高校時代に●●塾に通っており、そのまま事務をやらないかと誘われて始めた。
・レストランは、マクドナルドとは違う客層を相手にした接客を学んでみたかったので始め
たが、扶養を外れるくらいの収入になってしまったので辞めるつもり。
職業
・母と2人暮らし。父は●●庁勤務で単身赴任中。
・母はピアノの先生をやっていたが、父の転勤に伴って辞めた。いまは父の紹介で●●庁で
パートをしている。兄は大学卒業後、●●庁に勤務して1人暮らしをしている。
同居家族構成
・音楽は好きだが、ライブなどでお金を使うのは嫌。服を買ったりネイルを楽しんだり、自
分に投資したい。
・友人とカフェに行ったり、エステやスクールに行くのが楽しい。
・化粧品を調べるのが好き。
趣味
0歳 5歳 10歳 15歳 20歳
2014年2010年2000年 2005年1995年
アメリカ同時多発テロ
ライブドアショック
東日本大震災阪神淡路大震災 地下鉄サリン事件
Window95発売 iPhone3G発売(日本で最初のiPhone)
リーマンショック
小学校 中学校 高校 大学
お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
大学2年生
1994年
22
■【SEQ2】丸山真央さん(女性/20歳)
校則はゆるいが、勉強にも行事にも熱心な●●女子高に入学。
男性が絡むと女性は面倒くさくなるので女子高がよかった。
・父から私立にするように言われた。
・校則がゆるく、髪形や服装が自由なのに勉強ができて、行事も盛り上がるのがよいと思っ
て●●女子高校に決めた。
・中学時代はバスケットボールが得意だったので、スポーツ推薦も検討したが、学歴を気に
する父に止められた。母は賛成してくれていた。
・中学時代にちょっと男子と話しただけで女子生徒から色々言われてとても嫌な思いをした。
男性が絡むと女性は面倒臭くなるので女子高を志望した。
高校選択理由
みんな仲がよかった。
・女子高の人間関係は怖いという話もあるが、●●女子高はみんな仲がよかった。
高校生活
公務員志望だったので学校名へのこだわりはなかった。
「女性もMARCH以上がよい」と勧められて内部進学した。
・元々公務員志望だったので大学名にこだわりはなかった。
・法学部に進学すれば公務員試験に有利かと思ったが、法学部への推薦は成績上位10名程度
しか得られないので諦めた。海外に興味はないので英文学科や国際関係の学部に行く気に
はならず、だとすれば経営学部かなと思った。特に学びたいことがあったわけではない。
・経営学部は卒論がないので、卒業の時に余計なことを考えずに済むと思った。
・●●塾の先生に、女性もMARCH以上に進学した方がよい、例えば合コンでの扱いが違う
と言われたのでMARCH以上を目指し、結局内部進学した。
大学選択理由
大学での勉強やバイト、彼氏と過ごす時間もまんべんなく確保している。
秋からはダブルスクールが始まるので、それまでは好きに過ごすつもり。
・授業にはちゃんと出席し、テスト勉強もしている。
・バイト、自分磨き、彼氏と過ごす時間をまんべんなく確保している。
・秋からは公務員試験用のダブルスクールが始まるので、それまでは好きにしようと思って
いる。
・最初はみんなと飲み会にも参加したが、大学生らしいワイワイしたノリに合わず、全然楽
しくなかった。年上の彼氏から「無理しなくてよい」と言われたのでいまはたまに参加す
る程度。2年生になり、サークルごとに動くことが増えたし、みんなとうまく付き合って
いるので、ハブかれるといった心配はない。
大学生活
兄が通っていたので自分も通うことになった。
・兄が通っていたので、自分も自然に通うことに決めていた。
ダブルスクール(公務員試験用予備校)
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大学2年生
23
■【SEQ2】丸山真央さん(女性/20歳)
お金は大事。お金があると生活に余裕が生まれる。
・お金があった方が余裕を持って暮らせる。お金がないときと比べて、お金があると表情が
柔らかくなる。
・お金は汚いかもしれないけれど、やっぱり大事だと思う。
お金に関する意識
アルバイト収入は卒業旅行のために貯金している。
・お金はすぐに使ってしまうタイプだが、親に怒られるし、卒業旅行のためにアルバイトで
稼いだお金は貯金している。
・就職したら、一部親に渡すつもり。
お金の使い方
好きなことをするにはお金がいるので、生活のために働く。
家族や親戚に公務員が多く、福利厚生が充実しているので
公務員がよいと勧められた。自分もそうだろうと思っている。
女性が出世するイメージがないし家庭が大切なので、出世欲はない。
・好きなことをするにはお金がいるので、生活するために働く。
・仕事をしていれば離婚してもなんとかなると思うので、一生働きたい。お金があるに越し
たことはない。専業主婦だと、離婚されたときに生活できなくなってしまう。
・資格をとったり手に職をつけようとは思わない。
・細かい仕事が好きだし、●●塾の事務の仕事が好きなので、事務職が良いと思っている。
・世の中の役に立ちたいとか自分の力を試したいとは思わない。中学時代に人間関係のいざ
こざに巻き込まれてから、団体行動が嫌になった。人が団結すると、絶対に誰かが嫌な思
いをしているのだと思う。
<公務員>
・親から「結婚、出産しても続けられるのは公務員だけ」と言われた。父以外にも親戚に公
務員が多いので、公務員がいかによいかをみんなに力説される。最初は嫌だったがいまは
その通りだと思っている。公務員は収入が安定しているし、休日もとれる。一般企業では
産休、育休がちゃんとしていなかったり、職場復帰が難しいと聞くが、母の職場にいる女
性は産休が簡単にとれてよいと言っている。
・公務員になりたいと思ってから父や、公務員をやっている人に話を聞いた。公務員はずっ
と続けられるし、リストラもない。父は土日返上で働いていたこともあるが、家事や育児
に優しい職場だと思う。定時で上がれて、土日は休みで、転勤のない職場がよい。
・もし公務員になれなかったら●●塾に拾ってもらうつもり。但し、「公務員にならな
きゃ」と思うので、翌年も公務員試験を受けると思う。
<出世>
・女性公務員が出世するイメージがない。いつまでも下っ端では自分の能力がないというこ
とになってしまうので、ある程度は出世したい。
・友だちの母が特別区の公務員をやっていてすごく出世しているが、いつも帰りが遅い。友
だちが寂しそうにしていた。私は家庭も大切にしたいので、家庭と両立できる程度でなけ
れば出世を断るかもしれない。
仕事観
結婚後も親や友達の傍にいたいので転勤は嫌。
実家の傍に住んでサポートを受けたい。
・結婚は就職後3~4年後くらいがよい。
・親や友達の傍にいたい。そうした環境を捨ててまで転勤族の彼氏と結婚したいとは思わな
いので、彼氏が転勤族だったら結婚しないかもしれない。
・結婚しても親の傍にいたい。父は転勤が多かったので、母から「頻繁に引越しするのが大
変だった」とか「出産のときに親の支援を受けられなくて大変だった」と聞いた。実家の
傍にいるように親に勧められている。
・本当は吉祥寺や自由が丘のようなおしゃれな街に住んでみたい。朝霞には友だちはたくさ
んいるが、嫌だ。就職後は都内に住むつもりだが、吉祥寺や自由が丘に住むのは経済的に
難しいと思う。
将来の生活観
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大学2年生
24
■【SEQ3】佐藤恵子さん(女性/21歳)
女性性別
佐藤恵子(Satou Keiko)名前(仮名)
21歳年齢
未婚未既婚
神奈川県相模原市居住地
基本プロファイル
家族仲のよい家庭に生まれ育った佐藤恵子さん(女性/21歳)の母は重度の鬱病。
母を理解したいとカウンセラーを志すが、大学の授業が期待とは違い、一般企業への就職を決める。
人から頼られると断れない性格で、アルバイトを頑張りすぎて抑うつ状態になってしまったこともある。
父のようなやりがいのある仕事を探しているが、将来は母のような専業主婦になりたいと思っている。
・●●大学心理学部3年生。
・●●の副店長。並行して派遣の仕事もしている。
職業
・両親と、母方の祖母の4人家族。
・父は大手電機メーカー勤務。
・両親は職場結婚。結婚後、母は専業主婦になった。
同居家族構成
・ユーミン世代の母の影響で、幼稚園からユーミンや平井堅、X-JAPANなどを聞いて育った。
・母が読書好きで、幼い頃から本はたくさん買ってもらった。
趣味
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0歳 5歳 10歳 15歳 21歳
2014年2010年2000年 2005年1995年
アメリカ同時多発テロ
ライブドアショック
東日本大震災阪神淡路大震災 地下鉄サリン事件
Window95発売 iPhone3G発売(日本で最初のiPhone)
リーマンショック
小学校 中学校 高校 大学
20歳
大学3年生
1993年
大学の授業が期待した内容とは程遠く、次第にあまり出席しなくなった。
・大学でははっぴーえんどや細野晴臣が好きな、コアな音楽サークルに入っている。
・大学の授業にはあまり出ていない。1コマ3000円ほどかかっているそうなので学費を出し
てくれている両親に申し訳ないと思い、大学を辞めて専門学校に通うことを相談したこと
もある。
・入学前後のギャップが大きかった。当初はカウンセラーになるために大学院に進学しよう
と思っていたが、入学前に本で読んだことと同じことを授業でもやっており、2時間半か
けて苦労して通学するのがばからしくなった。1年生の内は一般教養に近い概説が多かっ
たので出席していたが、2年生になってからは単位が取れる程度に出席するようになった。
大学生活
服飾デザイン系の専門学校を検討したこともあったが、
鬱病の母を理解したいと思ってカウンセラーを目指して大学進学。
父からは、就職後は学歴が重要だとアドバイスを受けた。
・高校2年生までは、大学にするか服飾デザイン系専門学校にするかで迷っていた。専門学
校にしようと思ってあまり勉強していなかったが、カウンセラーになりたいと思って大学
に進学することにした。小さい頃は精神科医を目指していたが、精神的にも経済的にも難
しいと思い、カウンセラーに変更した。「治療」というよりも、母を理解してあげられる
かもしれないと思った。
・大学進学を決めてからは●●塾に通って必死に勉強した。大学院には内部進学するつもり
だったので、●●大学を志望したが受験に失敗し、●●大学に入学した。
・父は●●に勤めているが周囲と比べて学歴が高いわけではなく苦労していると言っている。
「社会では結局最終学歴が問われるので、なるべくよい大学を出た方が選択肢が広がる」
「カウンセラーになると決まったわけではないので、MARCH以上の方が有利になる」と
アドバイスされた。
大学選択理由
中学時代は成績抜群。但し、自分では頭がよいとは思っていなかった。
レベルの高すぎる高校に入ると後々苦労すると思っていた。
・中学時代は塾には通っていなかったが、教科書を読んでちゃんと勉強すればよい成績がと
れた。成績はオール5だったので、推薦で自分の望んだ高校に入れると思った。人からは
頭がよいと言われていたが、自分ではそうは思っていなかった。
・あまりレベルの高い高校に行くと後々苦しいと思った。
・色々な高校を見学したが、体育祭でみんな号泣するような文武両道の学校が自分に合って
いると思って入学した。
高校選択理由
部活とアルバイトを始め、勉強は疎かになった。
ベースやCDを買うためにアルバイトを始めた。
・部活とアルバイトが忙しく、勉強は疎かになった。教科によって成績にばらつきがあり、
テスト勉強は一夜漬けだった。
・音楽が好きなので軽音楽部に入った。
・高校1年生から●●でアルバイトを始めた。小遣い制ではなく、お年玉が多かったのでそ
れを計画的に使うように言われていたが、ベースやCDを買うためにお金がほしかった。大
学生ばかりで居心地が悪かったが、半年もしたら慣れた。
高校生活
母は重度の鬱病だが、家族仲がよく、よく話をしている。
・家族仲がよく、特に母とは友だち関係に近い。友だちよりも両親と話すことが多い。
・幼い頃から母が重度の鬱病。
家庭環境
25
■【SEQ3】佐藤恵子さん(女性/21歳)
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大学3年生
父の仕事ぶりをみて、自分もやりがいのある仕事に就きたいと思う。
福利厚生よりもやりがい。
自分が楽しいことをやってお金をもらえるのがよい。
・両親には先日就職することを伝えた。両親からは少なくとも日付が変わる前に帰宅できる
ちゃんとした会社に勤めてほしいと言われた。
・父は毎朝6時に家を出て、帰宅は11時。それでも楽しそうに働いているので、自分もそう
いう仕事をしたいと思っている。それができればどのような会社でも構わない。
・よい会社に勤めたり、出世したいとは思わない。
・福利厚生はあまり気にしていない。やりたいことがやれるかどうかが重要。WEBデザイン
や出版業界は残業も多いと聞くが、あまり気にならない。
・労働基準法に違反しているようなブラック企業には勤めたくないが、よくわからないので、
これから情報収集したい。
・飲食関係には勤めたくない。特にファーストフード系の店舗では、質よりも安さや速さが
優先されており、社員としてそういう仕事はしたくない。
・フリーターではなく正社員になりたい。同じ仕事をしても賃金が違ってくるから。
・父からは「社会に対する責任」「社会への貢献」といったことを聞くがピンと来ない。自
分が楽しいことをやって、お金をもらえる仕事がよい。
仕事観
専業主婦には幸せな印象がある。専業主婦になりたい。
特に子供が生まれたら子育てに専念したいが、社会との接点もほしい。
人に接してお礼を言われたりしないと参ってしまいそう。
・専業主婦になりたい。母がそうだったし、専業主婦には幸せな印象がある。
・子どもが生まれたら子育てに専念したい。子育てしながら働くのは大変だと聞くし、共働
き家庭で寂しい思いをしている友だちを見た。
・読書は好きだが、1週間読書だけしていては飽きてしまう。人に接してお礼を言われたり
することがないと自分が参ってしまうと思う。
将来の生活
カウンセラーになるのは止めた。
WEBデザイン業界に関心があるが、いまは情報収集を始めたばかり。
・カウンセラーになるのは止めて、今はWEBデザインや広告、出版業界に興味がある。
・小学校の頃からWEBサイトを作るのが好きだったし、大学のサークルのホームページを作
るのが楽しかった。ただ、職業となると専門知識が必要になるので独学では難しいと知人
からアドバイスされたので、どうしようか迷っている。
・大学の就活サイトに登録したので、まずはそのサイトやTwitterを使って情報をキャッチ
したい。
就職活動
アルバイトと大学の授業の両立が難しく、抑うつ状態になった。
アルバイトは辛い時もあったが、頼られていると思うと断れなかった。
いまはその反省を踏まえて、頑張りすぎないことが大切だと思っている。
・大学合格から1年半は●●塾でアルバイトをしていた。残業代の発生しない時間外労働が
多く、楽しさもあったが辛かった。忙しすぎて大学の授業を休んだこともある。ただ、仕
事を頼まれるのは必要とされているということなので、断ることはできなかった。
・●●塾と並行して、●●でもアルバイトを始めた。自宅の近所でオープニングスタッフを
募集していたのを見かけ、オープニングからなら働きやすそうだと思ったのがきっかけ。
オープン3ヵ月後に社員が辞め、副店長に就任した。周りを見てその時々で適切な行動を
とれる点が評価されたのだと思う。時給は都内の相場よりも低いと思うが、続けているの
は責任感からだと思う。両親の影響で、お金をもらう以上はしっかり働かなければいけな
いと思っている。また、モチベーションが高く、よい人が集まっているのも理由だと思う。
・●●は夏になると売り上げが落ちるので、自分のシフトを削って他の人のシフトを守って
いる。そのため、派遣の仕事も始めた。
・大学2年生の春過ぎ、アルバイトも大学の授業も忙しくなり、抑うつ状態になってしまっ
た。風呂場で丸一日動けなかったこともある。全部完璧にこなさなければならないと思っ
ていたが、結局自分が壊れる寸前になって全部投げ出してしまった。しばらく罪悪感が
あったが、その内冷静に考えられるようになり、いまは100%頑張りすぎて糸が切れてし
まうなら、70%にするのがよいと思えるようになった。
大学生活のアルバイト
26
■【SEQ3】佐藤恵子さん(女性/21歳)
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大学3年生
27
■【SEQ4】高橋あおいさん(女性/21歳)
女性性別
高橋あおい(Takahashi Aoi)名前(仮名)
21歳年齢
未婚未既婚
神奈川県川崎市居住地
基本プロファイル
好きなことを仕事にしてきた両親のもとに生まれ育った高橋あおいさん(女性/21歳)はデザイナー志望。
高校時代のフリーペーパー制作活動を通じて、デザインに関心を持ち、
現在は4年生大学に通いながら、デザイン系専門学校にも通っている。
好きなことがしづらそうな大企業は避け、小さなデザイン事務所でデザイナーとして腕を磨きたい。
・●●大学経営学部4年生。
・●●デザイン学校1年生。
職業
・両親と3人暮らし。
同居家族構成
・音楽が好き。親の影響で、はっぴーえんどや、ビートルズのような昔のアメリカ、イギリ
スのバンドが好きになった。
趣味
0歳 5歳 10歳 15歳 21歳
2014年2010年2000年 2005年1995年
アメリカ同時多発テロ
ライブドアショック
東日本大震災阪神淡路大震災 地下鉄サリン事件
Window95発売 iPhone3G発売(日本で最初のiPhone)
リーマンショック
小学校 中学校 高校 大学
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20歳
大学4年生
1993年
フリーペーパー制作をする内に編集という仕事に関心を持った。
自分がしたいことをするためには英語が必要だと思い、
授業を英語で行う学部に進学した。
・高校では吹奏楽部とフリーペーパー制作が忙しく、受験勉強をする時間がなかったので、
そのまま内部進学した。一時美大への進学を検討したこともあるが、フリーペーパー制作
を通じて編集という仕事に興味を持ち、出版社に就職するなら美大ではないと思った。
・●●大学の経営学部は授業が全部英語だったので志望した。出版社への就職など自分がし
たいことをするには英語が必要だと思ったし、純粋に格好よいという印象もあった。
大学選定理由
バンドや海外留学など、中高でやれなかったことを全部やった。
・高校時代にほとんど遊べなかったので、中高でやりたかったことを全部やった。
・音楽サークルのドラム担当。父も在席したバンドなので、どこまで両親と似た価値観なの
だろうと思う。
・1年生のときに授業の一環としてカナダに留学して、色々な人と話したり、デザインを見
ることの楽しさを知った。
大学生活
家族仲がよく、両親とよく話をする。
両親は共に好きなことを仕事にしている。
・両親とは仲がよく、友だちよりも両親に相談することが多い。特に母は自分と価値観が似
ている上に人生経験も豊富なので参考になる。
・両親とはよく仕事の話をする。2人とも好きな仕事をしているので仕事についての愚痴は
ないが、人間関係については愚痴を言っている。
・父は広告会社の人事部勤務。大学時代にはバンドなどをやっており、好きな仕事をするた
めに就職浪人をしたらしい。父の友人もデザインや農業など好きなことを仕事にしている
人が多い。
・母は短大で幼児教育について学び、育児教育関連の会社に勤めていた。一時遊ぶお金がほ
しくて金融関係の会社にいたこともあるそうだが、やはり子どもが好きだといっていまは
子ども向けの塾で働いている。
・母は私が幼稚園に入る前に仕事を辞めて、中学受験が終わった頃にまた働き始めた。幼い
頃はずっと家にいてくれたので色々話ができてよかった。
・両親ともに将来は別の仕事をしたいと思っているようだ。
家庭環境
タバコを吸う公立中学生を見て、公立には行きたくないと思った。
・自宅傍に公立中学があり、そこの生徒がタバコを吸っているのを見てこういう中学校には
行きたくないと思った。母に勧められて●●女学院の文化祭を見学すると楽しそうだった。
私立の女子校に通っていた母の勧めもあり、受験を決めた。
中学選定理由
人間関係が1番辛い時期で、「死ね」などと言われたこともある。
・幼稚園から●●に通う人がおり、スクールカーストがあった。ボスはとても威圧的で怖
かったので、とにかく大人しくしていた。人間関係が1番辛い時期で、言いたいことが言
えなくなってしまった。大規模ないじめがあったわけではないが、「どけ」とか「死ね」
とか言われたことはある。
中学生活
28
■【SEQ4】高橋あおいさん(女性/21歳)
お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
フリーペーパー制作を通じて色々な人と出会い、刺激を受けた。
・何事にも受け身の人が多い高校生活がつまらないと思っていた進学当初、原宿の古着屋で
手に取ったフリーペーパーに関心を持ち、フリーペーパーを制作する活動に参加した。自
分の知らないことを知っている人たちのいるところに行きたかった。
・フリーペーパー制作をする中で、校外の色々な人と出会った。それまでは経済的な裕福さ
も価値観も似たような人ばかりだったが、校外には経済的に裕福ではなくアルバイトをし
ている人もいて衝撃を受けた。物事を決めるときに自分で調べて自分で決めているという
彼らの態度に刺激を受けた。
・広告を取るために企業に営業をかけたり、地方で講演することもあり、知らない人と話し
たり、自分の言いたいことを言う術を学んだ。
高校生活
大学4年生
好きなことをして人に喜んでもらいたい。
好きなことをしないとすぐに辞めてしまうと思う。
・周囲には有名企業に勤めたいという人もいるが、自分は学歴同様肩書にも関心がない。そ
れよりも、本に詳しかったり、展覧会に積極的に参加するような人になりたい。
・自分の好きなことを仕事にしないとすぐに辞めてしまうと思う。取り敢えず受かった電機
メーカーに就職してデパートの売り場に回されて、楽しいことが何もなくて人間関係が辛
いので辞めてしまう人もいる。アパレルとかゲームとか、少しでも自分の好きなことに関
わっていればそんなことはないと思う。その場しのぎで受かった会社なら、自分もすぐに
辞めてしまうかもしれない。
・仕事をするということは、社会の歯車になるということ。お金を稼ぐだけではなく、自分
が好きなことや学んだことを活かして人に喜んでもらったり、新しい発見をしてもらった
ら嬉しい。
仕事観
デザイナーになり、様々な商材と関わりたい。
そのために、5~6年したら転職すると思う。
・デザイナーになりたい。自分が装丁を手がけた絵本やおもちゃを子どもに使ってほしい。
そういう仕事にはワクワクするし、根拠はないが自信もある。
・大企業では自分のやりたいことができないかもしれないので、小さなデザイン事務所がよ
いと思う。経済的に困ったことがないのでそう思うのかもしれないが、多少給料が低くて
もやりたいことをしたい。
・私は「仕事は嫌なことでも我慢する」という割り切りができない。入力作業の仕事をした
こともあるが、本当に嫌で気分が悪くなった。「趣味=仕事」にしたい。
・就職しても5~6年で辞めて、最初は文具や雑貨、次は教育……というように色々なことを
転々として、自分が本当にやりたいことを見つけたい。
将来の仕事
フリーペーパー制作を通じてデザインに関心を持ち、
1年間予備校に通ってダブルスクールを始める。
予備校の受講費はアルバイトで貯めた。
・フリーペーパーを作る中で文章とビジュアルの組み合わせに興味を持ち、デザインに関心
を持った。
・デザインの専門学校に通いたいと思い、母に相談した。特に惹かれるデザインがあったわ
けではないが、何となく格好よいし、来た人がわっと楽しめるのがよいと思った。
・一般企業のデザイン室に入って独学で学ぶという道もありとても悩んだが、デザインの専
門学校を見学したり、個展を見るうちにやはりやりたいと思い、1年間予備校に通って
●●デザイン学校に入った。予備校の学費は自分で支払った。
専門学校選定理由(ダブルスクール)
一緒に働く人を最重視する。
・1番は人。
・それから会社の方針も重要。人からお金を捲き上げるようなギャンブルなどの仕事ばかり
だと嫌になる。
会社の選び方
遊ぶお金は自分で稼ぎたいと思い、アルバイトを始めた。
・高校まではアルバイト禁止だったが、大学入学後は●●デパートの和食レストランで働き
始めた。親からお金をもらいながらグダグダ言うのが嫌だったので、お金を稼ぎたかった。
・和食レストランでは立ち振る舞いや敬語の使い方、マナーを学んだ。「●●デパートの従
業員になるのだから」「お客様を第一に考えろ」と言われて、働くとはこういうことかと
思った。店長以外はよい人が多かったし、客にお礼を言われるのは嬉しかったので1年半
続けたが、学歴にこだわる店長が嫌で辞めた。中学時代に肥満や天然パーマといった外見
で差別された経験があるので、見た目で人を判断するのは嫌い。
・和食レストランの後は、コーヒーショップやとんかつ屋でアルバイトをした。
大学時代のアルバイト
29
■【SEQ4】高橋あおいさん(女性/21歳)
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大学4年生
30
■【SEQ5】鈴木悠真さん(男性/22歳)
男性性別
鈴木悠真(Suzuki Yuuma)名前(仮名)
22歳年齢
未婚未既婚
東京都板橋区居住地
基本プロファイル
中学時代からリーダー肌の鈴木悠真さん(男性/22歳)は勉強も得意。●●大学付属高校に推薦入学する。
マクドナルドでアルバイトをする中で、尊敬できる先輩と出会い、フィーリングの合う人と働く楽しさを知る。
世間体を気にするタイプなので大企業を志望。
「問題解決に貢献できる」「人と接する」「福利厚生がしっかりしている」という理由で東証一部上場の銀行に就職する。
・●●大学法学部4年生。
・高校3年の11月からずっとマクドナルドでアルバイトをしている。扶養からは外れており、
同棲している彼女の家にお金を入れている。
職業
・マクドナルドでアルバイトをする中で知り合った彼女がいる。現在は彼女の家で半同棲中。
・実家には大手生命保険会社に勤務する父と、郵便局でパート勤務する母、3歳年下の弟が
いる。弟は今年大学受験だが、特に進路は考えていない様子。
同居家族構成
・無趣味だが、人に聞かれたらサッカーと読書と答えるようにしている。
・お酒を飲みながら人と話すのが好き。大学1~2年生の頃はアルバイト代の大半を飲み会に
使ってきた。
趣味
0歳 5歳 10歳 15歳 20歳
2014年2010年2000年 2005年1995年
アメリカ同時多発テロ
ライブドアショック
東日本大震災阪神淡路大震災 地下鉄サリン事件
Window95発売 iPhone3G発売(日本で最初のiPhone)
リーマンショック
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バブル景気公式終結
小学校 中学校 高校 大学
大学4年生
1992年
22歳
31
■【SEQ5】鈴木悠真さん(男性/22歳)
自由な校風とネームバリュー、大学受験が避けられるということで、
●●大学付属高校を受験した。
・中学時代はかなり成績がよく、推薦で●●大学付属高校に入学した。自由な校則に惹かれ
た。●●や●●は男子校だったので避けた。●●高校は体育会系なのが暑苦しくて嫌だっ
た。年上を敬うことは必要だが、体育会の上下関係やスポ根はそれとは別。●●大学付属
高校では、「本当の自由とは何か?」を考えさせられた。
・「●●大学」というネームバリューを気にしなかったわけではない。
・大学受験が面倒臭かったので付属校に入った。入学当初から大学には進学するつもりだっ
た。大学進学は「社会のレールに乗る」という印象。特にやりたいこともなかったので、
レールに乗っておけばよいと思った。
高校選択理由
負けず嫌いなので勉強に励み、成績は常にクラスで1位だった。
サッカー部に入るが先輩が嫌で退部。フットサルのチームを作った。
・負けず嫌いでクラスで1番でなければ嫌だった。多い日には1日12時間は勉強していて、
成績はずっとクラス1位だった。
・中学時代同様、サッカー部に入部したが1ヵ月ほどで辞めた。怪我をしたということもあ
るが、先輩が嫌で、このままではサッカーを嫌いになりそうだったから。同じ理由で辞め
た人を集めてフットサルのグループを作った。部活は義務ではなかったので、楽しくない
ことを無理にやる意味はないと思った。
高校生活
社会的地位が高いので●●大学、
したいことがなかったので汎用性があるということで法学部に進学した。
・●●大学法学部は社会的地位が高いし、高校で受けた模擬授業で「法学部出身の人は潰し
がきく」と言われたので内部進学した。社会に出るということは何らかの問題に対処する
ということだから、法学部で問題対処能力や論理的思考を身につければ、どの業界でも使
い物になると思った。
・法律には全く興味がないし、法曹関係の仕事に就きたいわけではない。将来の可能性を確
保するために法学部を選んだ。やりたいことが何かわからなかったので、なるべく選択肢
を広げたかった。理系に進んだらどうしても選択肢が絞られてしまう。
・多方面を勉強できるという理由で、法律学科や政治学科ではなく、国際企業関係法学科に
入った。
大学選択理由
サッカーサークルに入るが、雰囲気が好きになれず辞めた。
・入学当初、サッカーサークルに入ってみたが、一気飲みや王様ゲームなどの飲み会の軽い
雰囲気が好きになれなかったので辞めた。
大学生活
お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
サッカー部の部長や学級委員長を経験した。
・サッカーが好きで、サッカー部に所属していた。部長を務めた。
・学級委員長を経験した。
中学生活
マクドナルドで周囲から期待されることに喜びを感じ、必死に頑張った。
・当初は塾講師になろうと思っていたが、高校生はなれないので、身近なところでマクドナ
ルドに応募した。公私ともに先輩にお世話になったり、周りから期待をかけられている内
に楽しくなり、大学入学後もマクドナルドに残った。仕事はきついし時給は安いが、優秀
な先輩と出会い必死に頑張れた。途中からは、自分の成長ややりがいを感じていた。
・いまは店長代理。高校1年生から50代の主婦までを束ねるチームマネジメントをやってい
る。社員とアルバイトの間の中間管理職をやっているうちに、人と話すことが得意になっ
たので、コミュニケーション能力が身に付いたと思う。
・他のアルバイトを経験してみたいとも思ったが、店長に引き留められた。先輩が抜けて自
分が苦労した分、自分も軽々しく抜けるわけにはいかないと思った。
アルバイト先での経験
大学4年生
仕事はお金を稼ぐ手段。その上で自分が働きたい場所で仕事をしたい。
会社に寝泊まりしたり、土日返上で働くことには違和感がある。
・仕事とはお金を稼ぐこと。生きるための手段。その上で、自分が働きたいところで働けれ
ばよい。
・残業はある程度受け入れられるが、コンサルのように会社に寝泊まりするのは違うと思う。
土日は家族と過ごしたいし、旅行もしたい。留学先では日本人はなぜそこまで働くのかと
呆れられた。人生の目的が仕事になるのはあり得ない。
・社会に貢献するといったことは考えていない。ボランティアをしている人はすごいと思う
が、自分がそうなろうとは思わない。
・お金を稼いだり、みんなをまとめるのが好きなのでそのために出世するのがよいが、人を
蹴落としたいとは思わない。
仕事観
32
■【SEQ5】鈴木悠真さん(男性/22歳)
お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
世間体を気にする性格だし、福利厚生もしっかりしているので、
東証一部上場クラスの企業しか見ていない。
問題解決に魅力を感じてコンサル、SI、銀行を検討した。
人と接することが好きなので、銀行に決めた。
<就職活動の流れ>
・大学3年生の10月に●●銀行のワンデーインターンシップに参加して、就職活動を開始し
た。ドラマ『半沢直樹』が話題だったので、本当に銀行はこんな感じなのだろうかという
興味で参加したが、お客様の抱える問題を金融商品の組み合わせで解決するという仕事は
楽しそうだと感じた。自分は問題を解決したり、ニーズを満たすのが楽しいらしいと気が
付いた。
・12月になると学内が就職活動解禁という雰囲気になり、特に何をしたいという希望がな
かったのでメーカー、保険、証券など色々見て回った。但し、自分は世間体を気にする性
格なので、人から「すごい」と言われる企業がよく、中小企業は見なかった。
<就職活動で気にしたこと>
・どの仕事も問題解決につながるとは思うが、最終的にはSI、コンサル、金融で迷った。SI
はシステムで、コンサルは頭で、金融はお金で問題を解決する。コンサルは口だけという
印象があり、何より激務だと聞いたので止めた。また、自分は人と会って話すのが好きな
ので、SIよりも金融だと思った。銀行では、お金の話だけではなく、孫が何人いるかとか、
老後の趣味の話とかをすることになる。法人営業だとしてもまずは信頼を得ることが重要。
・幸せになるために生きているので福利厚生は気にした。ただ、あまり細かくチェックして
いると活動する時間がなくなってしまうので、東証一部企業なら超ブラック企業というこ
とはないだろうと考えた。
・メガバンクは自分のしたいことができないし、学歴によって出世できるかどうかが決まっ
てくると先生に聞いたので避けた。
<就職活動中の気づき>
・就職活動をする中で、特に考えが変わったということはない。自分の中にあった考えが固
まったという感じがした。
・就職活動中に、自分はマクドナルドでハンバーガーを作るのが好きではないと気付いた。
先輩や同僚、後輩のことが好きで、フィーリングが合っているから充実していると感じて
いたのだと気が付いた。だから、「この人と働きたいか?」という視点で企業を選んだ。
仕事上先輩に合わせるように努力はするが、人として尊敬できない人は無理。
・就職活動をしていて、●●大学のネームバリューを実感した。偏差値の低い大学の人は苦
労している。「●●大学法学部」というとみんなにすごいと言われる。
・同じリクルートスーツを着て、同じ回答をする日本の就職活動は嫌だと思ったが、逆らお
うとは思わなかった。
就職活動
人をまとめるのが好き。
考えの違う人を同じベクトルに向けることが大切だと思っている。
・人をまとめるのが好きな性格。
・少し前までは意見の異なる人がいたら説得しようとしていたが、いまはあまり意味がない
と思っている。可能な限り本人のやりたいことをやらせてあげて、それを会社の利益にな
ることが重要。考え方の違う人を同じベクトルに向けるにはどうすればよいかと考えてい
る。
対人関係
将来はわからないが、いまは定年まで勤めるつもり。
・いまは定年まで勤めるつもりだが、将来何かやりたいことができて、それが●●銀行でで
きないのであれば転職するかもしれない。ただ、そのときに家族がいれば、家族の事情も
ある。
転職意識
大学4年生
33
■【SEQ6】中村陽菜さん(女性/22歳)
女性性別
中村陽菜(Nakamura Haruna)名前(仮名)
22歳年齢
未婚未既婚
東京都練馬区居住地
基本プロファイル
内々定を1つもらったが就職活動継続中の中村陽菜さん(女性/22歳)は、マクドナルドで7年間アルバイトをしている。
最初はお金目的だったが、次第に人から必要とされ、褒められたり、後輩の育成を手助けするのが楽しくなった。
マクドナルドで出会った先輩の話に関心を持って、大学を決めた。
人から必要とされたいので、多くの人と関わり、協力しながら仕事が進められるそうな営業職を志望している。
・●●大学経営学部4年生。
・高校1年生から7年間マクドナルドでアルバイトをしている。
職業
・両親と妹。
・父は高卒で自営業者。どのような仕事をしているのかよく知っている。
・母は大卒でパートタイマー。
・妹は19歳。●●大学に通学している。
同居家族構成
・高校時代からダンスをやっている。
趣味
0歳 5歳 10歳 15歳 22歳
2014年2010年2000年 2005年1995年
アメリカ同時多発テロ
ライブドアショック
東日本大震災阪神淡路大震災 地下鉄サリン事件
Window95発売 iPhone3G発売(日本で最初のiPhone)
リーマンショック
小学校 中学校 高校 大学
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20歳
1992年
バブル景気公式終結
大学4年生
アルバイト先の先輩の話に関心を持ち、指定校推薦で進学した。
どのような大学があるのかあまり調べたりはしなかった。
・マクドナルドで知り合った先輩が●●大学でマーケティングを学んでおり、「ポスターの
配置もマーケティングなんだよ」などという話を聞く内に関心を持った。
・高校で勉強も部活も頑張ったので指定校推薦を使いたいと思っていた。●●大学には推薦
枠があった。また、●●大学は学生数が多すぎずアットホームな感じがしてよかった。
・どのような大学があるのかあまり調べていない。大学のレベルにはあまりこだわりはない。
・両親は「大学は遊びに行けばいいんじゃない?」という感じで、勉強しろとは言わない。
大学選定理由
大学は社会勉強をする場。
・漠然と大学は出ておいた方がよいと思った。
・遊ぶことも含めて、社会勉強をする場が大学だと思う。大学は高校と違って全国から色々
な人が集まっている。色々な人と出会えればと思っていた。
大学進学理由
褒められるのが嬉しくてアルバイトを頑張った。
・大学生活で1番頑張ったのはアルバイト。自分が必要とされて、「ありがとう」と言われ
るのが嬉しいので、アイデアを出すなど、売上目標達成のために精一杯頑張った。
・●●大学とのインカレのダンスサークルに入ったが、2年生の時に辞めた。「大学生はこ
んなにうまく踊れるのか」と感激した高校時代の講師が所属しているサークルだったが、
大学入学後にダンスを始めた人が多く、思った通りにはいかなかった。ダンスは趣味で息
抜きとしてやりたかったし、アルバイトのように誰かが褒めてくれるわけでもないので、
指導係になろうとは思わなかった。その上学校から遠かった。
大学生活
高校1年生から現在までマクドナルドでアルバイトをしている。
最初はお金目的だったが、褒められたり、人を育てる中で、
人に必要とされることに喜びを感じるようになった。
・高校1年生の秋からマクドナルドでアルバイトをしている。
・部活に慣れて生活に余裕が出てきた時に、マクドナルドでアルバイトをしていた友だちか
ら「楽しいよ」と誘われたので始めた。お小遣いはもらっていたが、ほしいものがたくさ
んあったので、最初はお金が目的だった。
・先輩に褒められたり、自分のできることが増えたりするのが嬉しくて、アルバイトが楽し
くなった。その後、自分が教えた後輩が成長していく姿を見るのが楽しくなった。仕事に
やりがいがあり、時間外でも働いていた。初めて人に必要とされていると感じた。
・トレーナーとして後輩の成長を手助けできると自分が成長したと感じて楽しい。「こうい
う場合はこういう風に教えてればよい」と学んだ。そういうことがなくただ接客をしてい
るだけだとつまらない。
・将来はブライダル業界で働きたいと思っていたのでそういうところでアルバイトをするこ
とも検討したが、結局マクドナルドを辞めなかった。周囲の人が好きだったからだと思う
が、自分が必要とされて褒められることが楽しかったからかもしれない。
アルバイト
高校2年生までは遊び5割、アルバイト3割、勉強2割の生活。
3年生になり受験勉強を始めた。
・特に勉強が嫌だったわけではないし学校を休むこともなかったが、遊び5割、アルバイト3
割、勉強2割くらいだった。
・高校2年生まではあまり勉強をしていなかったが、3年生になり受験のために必要だろうと
思って勉強を始めた。
高校生活
34
■【SEQ6】中村陽菜さん(女性/22歳)
お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
大学4年生
お金は大事。たくさんあるとできることが増えるので幸せ。
・お金は大事。生きて行くのに必要だし、お金があれば生きるのが楽しくなる。
・お金がたくさんあると、できることが増えるので幸せだと思う。ほしいものを買うことが
できれば嬉しいし、食べたいものを食べられれば嬉しい。
お金に対する意識
多くの人と出会って、協力しながら仕事をしそうなので営業職志望。
業界にはあまりこだわりはない。
就活中は自分の考えを明確化しなければならないが、理解できず辛かった。
・大学3年生の8月にワンデイインターンシップに参加し、12月から本格的に活動を開始し
た。現在は大学主催の説明会で知った温度計の会社から内々定をもらっている。
・リクナビとマイナビに登録して、最初は名前を知っている企業の給料や仕事内容を見た。
・サービス業界の営業職を志望している。営業職は事務職と比べて多くの人と出会い、人と
協力して仕事を進める印象がある。
・業界としてはブライダルや防災関係を見ているが、あまりこだわりはない。最初はブライ
ダルしか見ていなかったが、業種を絞りすぎると危ないと聞き、他の業界も見るように
なった。
・マーケティングは仕事にするほど好きにはならなかった。
<就職活動の印象>
・就職活動中は自分のことを考えなければならないが、自分の考えていることがわからな
かったので辛かった。もうやりたくない。
<今後>
・いまはまだ自分が会社に貢献できるとは思わない。とりあえずできることをやらせても
らって、できることを増やしていきたい。
就職活動
仕事とは、人に評価されてお金をもらうこと。
誰かに必要とされたいし、会社にも評価されたい。
就職活動を始めるまでは、特に仕事について考えていなかった。
・仕事とは、人に評価されてお金をもらうこと。
・就職活動を始めるまでは、特に仕事について考えていなかった。
・給料の高さよりも自分がやりたいかどうかを重視する。人と協力して華やかなものを作り
上げることに興味があったので結婚式場で働きたいと思っていた。
・人と協力する仕事の魅力は、誰かに必要とされること。
・給料が少なすぎるのは嫌だが、生きていくのに必要なだけもらえればよい。
・自分が会社から評価されないときには、会社に評価のポイントを聞いたり、何をしたのか
をアピールしたり、仕事の質や量をあげるように頑張る。一番よいのはしたいことをして
評価されることだが、難しければ評価されることの方が大事。
・仕事をしたいとは思っていたが、中高生のころに具体的にしたい仕事はなかった。
仕事観
子どもが小さい内は家にいてあげたい。
・子どもが小さい内は家にいたいが、成長したらまた仕事をしたい。自分がしてもらったよ
うに、子どもの傍にいてあげたい。夜、両親がいないのはかわいそう。
将来の生活
35
■【SEQ6】中村陽菜さん(女性/22歳)
お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
大学4年生
36
■【SEQ7】佐々木愛さん(女性/22歳)
女性性別
佐々木愛(Sasaki Ai)名前(仮名)
22歳年齢
未婚未既婚
東京都練馬区居住地
基本プロファイル
高校、大学受験を避けるために中学受験をして、そのまま内部進学した佐々木愛さん(女性/22歳)は、
出産時に退職して、子どもが小さい内は傍にいたいと思っている。
就職活動では福利厚生を最重視した。当初はメーカーの商品企画職を希望したが、
仕事と余暇を両立したいので全国転勤のある総合職は合わないと思い、地域総合職のある金融業界に就職を決めた。
・●●大学経営学部4年生。
職業
・両親と23歳の姉。
・父は大卒で、中小企業の経営者。自宅ではなくオフィスで仕事をしている。
・母は大卒で、結婚してからずっと専業主婦。
・姉は大卒で飲食業界に就職したが、1年で退職。現在はニート。
同居家族構成
・嵐が好き。
趣味
お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
0歳 5歳 10歳 15歳 22歳
2014年2010年2000年 2005年1995年
アメリカ同時多発テロ
ライブドアショック
東日本大震災阪神淡路大震災 地下鉄サリン事件
Window95発売 iPhone3G発売(日本で最初のiPhone)
リーマンショック
小学校 中学校 高校 大学
20歳
1992年
バブル景気公式終結
大学4年生
成績上位は目指していないが、一般的な成績はとりたかった。
色々な人との出会いを求めて、メンバー300人のサークルに所属した。
・単位をとることは大切だし、ちゃんとやろうと思ったが、成績上位になりたいとは思わな
かった。ただ、一般的な成績はとりたかった。
・簿記2級やBATICといった資格を取得した。資格をとってどうとは考えず、とりあえず資
格をとりたいと思った。
・色々な人と出会いたいと思い、学園祭応援委員会に入った。メンバーが300人ほどいるの
で色々な人と出会えるし、他大学との交流もあるところが魅力的だった。
大学生活
何となく憧れがあったので、飲食店でアルバイトをした。
飲食店に就職するつもりはなく、お金や友だちを増やすことが目的。
・高校時代は禁止されていたので、大学に入ってから始めた。
・色々やったが、長期間やったものはない。ビュッフェレストランは2~3ヵ月で辞めてし
まった。パン屋は半年くらい。●●テレビのイベントスタッフは大学3年生の夏頃から
時々。それから家庭教師もやった。
・ビュッフェレストランは●●レストラン系列の店だったので賄いがおいしそうだし、オー
プニングスタッフなら働きやすそうだと思った。夏休みに始めたが、大学が始まると週6
日登校しながら勤務するのは難しかったので辞めた。
・飲食店でのアルバイトが多かったが、将来就職しようと思っていたわけではない。カフェ
みたいなところで働いてみたいという憧れがあった。
・趣味に使うお金を稼ぐことと、●●以外の友だちを増やすことが目的。現在も月3万円の
お小遣いをもらっているが、嵐のCDを買ったりコンサートに行くお金は自分で稼ぎたいと
思った。
・●●女学院から内部進学した人が多いが、●●という狭い枠の中で暮らすのが嫌だった。
出会ったすべての人と気が合うわけではないが、少しでも自分と合う人が見つかればよい。
アルバイト
姉が中学受験をしていたので、自分もしたいと申し出た。
中学受験をしておけば、高校や大学で受験しなくてよいので楽。
・姉が中学受験をしていたので、自分もしたいと思った。両親から勧められたわけではない。
・中学で受験しなければ高校や大学ですることになると聞いた。中学受験1回で済むなら楽
だなと思った。
・●●女学院の文化祭に行き、入学したいと思った。当時読んでいた『窓際のとっとちゃ
ん』に登場するものと同じタイプの机があったし、校舎が『ハリー・ポッター』のよう
だったし、自然が多いのでプールなどの施設が充実していたのがよかった。
中学選定理由
外部受験も検討したが、●●大学に内部進学した。
偏差値の高い大学の方が学べることが多いし、人に言えるし、
就職にも有利だと思った。
・高校1年生の時は外部受験も考えていた。授業の一環として●●や●●、●●大学を見学
したが惹かれなかった。どうせ受験するのだから●●よりも偏差値の高い大学がよいと
思ったが、●●大学から出るほど魅力を感じなかったので内部進学した。
・偏差値の低い大学が悪いわけではないが、偏差値の高い大学の方が学べることが多そうだ
し、人に言えるし、就職にも有利だと思った。
・オープンキャンパスに参加して、経営学部の授業が面白かった。大学では大教室で授業を
聞く印象があったが、4~5人のグループで1つのテーマを解決するというグループワーク
形式だったので惹かれた。将来の職業を考えたわけではなく、この授業を受けたいと思っ
た。大学で勉強をする内にやりたいことをが見つければよいと思っていた。
・社会学部や法学部の模擬授業も受けたが、興味が持てなかった。
大学選定理由
37
■【SEQ7】佐々木愛さん(女性/22歳)
お気軽にお問合せください!(担当:村上) Tel: 080-2372-5314 Mail: t.murakami@arrangebase.com
大学4年生
余暇と仕事を両立したいので、当初は大企業の一般職志望。
残業時間や残業代の有無、有給休暇の取得率といった福利厚生を最重視。
全国転勤のない地方総合職に惹かれ、金融業界に関心を持ち、内定を得た。
<就職活動前>
・大学3年生の夏頃に社員200~300人ほどのWEBマーケティング会社のインターンに参加
して、就職を意識するようになった。インターンを通じて、働くのは大変だということと、
営業職は嫌だ、一般職のようにささっと帰れる仕事がよいと思った。営業職はずっと外出
しているし、成績が貼り出されていて嫌だった。また、残業はよいとして、9時から会議
があるというのも嫌だった。会議が10時に終わり、11時に帰宅をするという生活に抵抗が
あった。父もそういう生活をしているが、女性がそういう生活をするのは辛い。
・最初は甘く考えていたので、一般職になりたかった。余暇と仕事を両立したいし、女性な
ので優しくされて、早く帰れたり、休みがとれるのかなと思った。
<就職活動中の行動>
・大学3年生の12月に就職活動を開始した。色々な仕事や職種を見るうちに徐々に意識が変
わっていった。大学でコンビニの勉強していたので、最初は何となくメーカーで商品企画
をしたいと思っていた。一方、金融は嫌だった。
・説明会に参加する内に、メーカーは総合職しかなく、全国転勤の可能性があると気が付い
た。私は趣味も大切なので、夜遅くまで働いて1人暮らしをする自分を想像できなかった。
・男性の営業職の人が多そうな総合職は嫌だと思っている時に、地方総合職という職種が金
融にはあると知った。金融業界は『半沢直樹』の印象で、上限関係やノルマが厳しく、堅
苦しい印象があったが、会社訪問して違うと感じた。特に、日系の損保業界が比較的緩め
でよかった。
・リクナビではメーカーや中小企業を見ていたが、金融系の多い日経就職ナビも使っていた。
30社くらいにエントリーシートを出した。金融系は比較的採用時期の遅い会社が多いので、
結局エントリーシートを出さなかった会社もある。
・4月に●●の地域総合職の内定が決まった。初任給は少ないが、その分ボーナスは多く、
福利厚生もしっかりしている。●●は唯一内々定の取れた損保だし、社員の人がしっかり
と向き合ってくれたので内定を受諾した。
・履歴書に書くには3年以上勤務する必要があると聞くので、3年は勤めたい。姉を見ている
ので特にそう思う。出産後に復職するときに履歴書に書けるのが重要。
<就職活動で意識していたこと、感じたこと>
・父から「最悪、うちの会社に来い」と言われていたので挑戦できたと思う。
・できれば同期は多い方が嬉しいと思った。
・知っている企業は大企業ばかりだったし、福利厚生がしっかりしているのは大企業だった
ので、中小企業はあまり見ていない。福利厚生とは残業時間や残業代の有無、有給休暇や
育児休暇の取得率のこと。いわゆる「9時5時」がよかった。
一生働くつもりはないので、仕事は自分の人生の通過点。
但し、正社員以外の道を考えたことはない。
・働くとは何なのか考えたことはあるが答えは出なかった。一生働くつもりではないので自
分の人生の通過点かなと思う。色々な人と出会う中で自分を高め、仕事を通じて社会や周
りの人の役に立てれば嬉しい。
・就職以外の道を考えたことはない。中にはよい人もいるだろうが、フリーターやニートに
はよい印象がない。知り合いのフリーターの人は、無計画に嵐にお金をつぎ込んだり、仕
事を休んだりしている。23~24歳になって結婚できるわけでもないアイドルにたまに会う
ために自分が働いたお金を全部つぎ込むのはどうかと思う。
仕事観
姉は有名企業に就職したが休みが取れずに1年で退職。いまはニート。
自分は姉のようにはなりたくないと思っている。
・姉はとにかく有名企業に入りたいといって就職活動をして、有名な外食企業に入社した。
・熱が40度近くあってもシフトに入っているといって働かされていた。また、シフト外で働
いても残業代はなかった。夏休みは1月まで取れなかった。周囲にはうつ病で入院してい
る人もいた。
・姉は徐々に体を悪くして、1年で退職した。いまはニートになっている。自分はそうはな
りたくない。
仕事観(姉の影響)
自分がしてもらったように、子どもが小さい内は一緒にいたいので、
出産時に退職するつもり。
・小学校の高学年や中学生になるまでは子どもの傍で支えたいので、出産時に退職すると思
う。自分がそのように育ててもらった。
・専業主婦になるのは難しいと聞く。一流企業に就職できたので、社内結婚しようと思って
いる。一度退職するとキャリアが止まってしまうかもしれないが、勉強すれば再スタート
できるものだと思う。
将来の生活
就職活動
38
■【SEQ7】佐々木愛さん(女性/22歳)
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