Recommended
More Related Content
Featured
Featured (20)
other study works.pdf
- 16. いいちこボール 修士１年 里石 真留美 / SATOISHI MARUMI お 酒を飲 ん で 子 供 心を思 い 出 す お酒を飲む場での体験価値に焦点を当てました。 突然ですが、 「バスボム」 をご存じですか？入浴剤とおもちゃが 入っていて、お風呂に入れるとしゅわしゅわするボールです。私 は子供の頃、 この不思議なボールをしゅわしゅわさせるのが好き で仕方ありませんでした。大人になった今でこそ、お酒を割りな がらあのワクワクを再現しようというコンセプトです。 ターゲッ トは、若年層で構成された少人数のグループです。普 通にお酒を飲むだけでは物足りなくて、遊びゴコロを刺激される ような体験を求める場面を想定します。 カウンターやメニュー表に、 キャンディーのように綺麗にラッピ ングされた 「いいちこボール」 が並んでいて、好きなものを選ぶこ とができます。割材を入れるとしゅわしゅわして、そして中からお 茶目な 「ナポレオン人形」 が出てきます。 ボールを取り出してコロ ンとグラスに入れるとき、割材を注ぎながらしゅわしゅわする様子 を見るとき、子供心に帰るような期待感を感じてもらえたらと思 います。 今回、三和酒類の方々やプロジェク トのメンバーとお酒を飲み 交わす中で、 自分が彼らの一員になったような感覚をおぼえまし た。お酒の場が提供する価値は、 まさにこの感覚です。 「下町の ナポレオン」 が指す 「下町」 とは、違いを認め合い助け合う共同体 のことだと思います。バックグラウンドが異なる他者と時間を共 にし、お互いの長所も短所も笑い飛ばすことができたら、それは 素敵な体験です。 お酒が飲めるく らい大人になって、その過程で悲しい気持ちや 果たされない気持ちがあったかもしれません。 「いいちこボール」 を飲む時は、 みんなきっと無邪気な気持ちになります。お酒を飲 む時でこそ童心にかえって、その場にいる人とありのままに気持 ちを共有して欲しいです。 私は、 その土地を選び、 その土地で生活を重ねて きた人々が生み出すものと、 その性質に美的感覚 を覚えます。 三和酒類の、 移りゆく時代に対してで きることを模索する姿勢を拝見し、 その背景には 大分の土地に対する愛着と感謝があることが伝 わってきました。 三和酒類は焼酎だけでなく、 ワイ ンや日本酒も手掛けています。 我々は実際に工場 を訪れましたが、 その工場は、 地形や資源を無理 なく生かした設計に見えました。 その環境にあるも の、 その環境にいる人々に敬意を払っていること が表れていました。 便利になるための手段が飽和し、 様式の洗練が推 奨される時代が来ています。 それは快適な反面、 人間らしさを自ら捨てているようで、 どこか空虚に 思います。 芋焼酎が飲みづらい時があります。 地 元の価値観が嫌になる時もあります。 それでもそ の余白を愛おしく感じ、 常に求めている自分がい ます。 今回のプロジェク トを通して大分の 「地場」 に触れ、 私は彼らに尊重の姿勢を示します。 REPORT
- 20. 言葉で伝えるのが良いときがある。 絵で伝えるのが良いときがある。 言葉で伝えると分かる人がいる。 絵で伝えると分かる人がいる。 言葉は、スマホに書ける。 絵は、スマホに描けない。 言葉は、いつでも伝えられる。 絵は、いつでも伝えられない。 ！ 書く 描く 違いから、新しいことが生まれる。 伝えたい、その瞬間を、逃さない。 一般名称： ペン、ペンキャップ 持ち歩く ホワイト ボード