2014年8月23日(土)に開催されたオープンソースカンファレンス2014Shimaneでの発表スライドです。 SaaSの提供ではご利用頂くアプリの理解はとても大切ですが、日々の業務としてはほとんどが運用に関わる部分です。 運用においては、提供前のアプリやバックエンドのツールの検証、また効率良く構築を行ったり、統合的な管理運用を行うために様々なOSSを利用しています。 構築や運用の場面のツールですがサーバを効率よく構築するためにChefを使用して構成管理をしてました。 最近は教育コストや適用の規模感からAnsibleを利用し始めてます。 構築・運用の分野で取り上げてお話しさせていただいたのが、LXCです。 LXCはLinuxカーネルに実装されている仮想化技術をパッケージングしたコンテナ管理ツールです。 HV型と比較し、VMが無いため軽量に動作します。起動も速く構成の検証などに大いに役立ってます。 また検証のためにホストやインスタンスを新しく構築や、OSインストールする必要がなくなり、アプリの検証などにはとても使い勝手が良いです。 日々の運用管理ですが、当初よりMUNINを利用しており、その他ZABBIXも数年前から利用しています。 今後ミラクルLinuxさんが中心となって開発されているHatoholの導入を検討しています。 現在一部のシステムのログ管理にfluentdとmongoDBの組み合わせを採用しています。 一般のSQLRDBに比べ高速にデータの保存や取り出しができるため、データ登録後に自由な閲覧方法ができることから、ログをリアルタイムに活用することを期待しています。 またrubyのライブラリも充実してますので、利用対象は益々増えていくと感じています。 サービス提供としては、無くてはならない「情報の保護」ですが、これらのツールがあれば安全といったものは残念ながら無いのですが、出来るだけのトライを進めて行っています。 バックアップシステムのAmandaについては、以前別のところでお話ししたことがありますので、本日はGlusterFSの話をします。 ext3,4、xfs、zfsなどのファイル(フォーマット)システムに依存しないファイル単位でのファイルシステムです。 ファイル(フォーマット)システムに依存しないため、クラウド上のホストのストレージにも利用できます。 複数のホストの領域を一つの領域としてまとめてボリュームを構成し、ファイル単位での分散や冗長、またファイルの内容そのものを分散したり、またそれらを組み合わせたりなど様々な構成を組むことができます。 サービス利用者の目に触れない、運用に関わるツールも飛躍的に進化しています。 検証やレビューの機会も限られているため、こういった情報を業務に支障の無い範囲で共有が出来たら良いなと感じています。 また、良いツールに出会ったら、長く使い続けるためにも、貢献は必要だと考えています。