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『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想
空間OS モノと社会をつなげる
• 2023年2月3日e
• 先端IT活用推進コミュニティ
• XR研究グループ
• コンテキスト・コンピューティング研究グループ
• 日本総合システム株式会社 中川雅三
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空間OSとは
• その場所にある様々なエージェント(ロボット)や
人を連携させる「メタOS」。寿命数十年以上目標。
空間OS
最初は「家」で実装開始
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発端: 総連携
• 最初の問題意識
• 身の回りにあるデバイス群・サービス群が繋がっていない
• つなげればいろいろな使い方ができるだろう
• メーカーにはできない
• ビジネスモデルが違う(と思ってる)
• 囲い込みたい
• 要求が多様すぎる
• 責任をとりたくない
• “標準”がない
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空気を読む家
• “空気を読む家”というお題がたちあがった
• 単に自動化したいわけではないだろう
• 住みたい家は人によって嗜好・指向が違う
• 住人やかかわる人の”能力”を”拡張”できればうれしい
• 自分では気付かないことに気付く
• 常時チェックする
• 滅多に起こらないことにも適切に対処する
• 面倒なときにはやってくれる
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窓を開けませんか
• “空気を読む家”で思いついたユースケース
• 室温が上昇したときの冷却
• 空気を読む家が「窓を開けませんか」と提案する
• 外は”気持ちがいい”気象
• 住人はそれに気付いていない
• 特にこの解が良いケース
• “気持ちがいい窓開け”に共感する人
• 高温に気付きにくくなっている独居高齢者
近頃は運動不足
• “レガシーな業者”には、この提案はできない
• 家電メーカー:エアコンつけておいてください
• 住宅メーカー:窓やブラインドの開閉を自動化します
• サービス業者(介護・見守り):何かあったら責任とれません
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「窓を開けませんか」の実装
• 何が必要か
• センサー
• 温度、カメラ…
• 高度なセンサー
• “そこに人がいてそれが誰で何をしているか”を解釈…
• 一般知識
• 室温が高くなると危険、外気温が低ければ窓開けで室温を低下できる…
• その場所・周辺に関する知識
• この部屋には窓があるエアコンもある、住人はこんな人…
• 外は快晴、風力…
• 使命・責任
• なんのために提案するのか、結果事故ったら?、評価されたら?…
•これらの活動をつなげる基盤 : 空間OS
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空間OSに求められるもの
• デバイス群と人と社会が協働する基盤
• オーナーのために働く、そこにいる人のために働く…
• 人がやるべきこと・やったほうがいいことは人に任せる
• “社会”と連携する(例:ここに無いサービス・助けを求める)
• 互換だが多様であり変化を許容する
• すべてのデバイス・情報・人・社会が繋がれる
• 世代の異なるデバイスが情報共有・接続できる
• 永続する
• 人の一生、世代にわたってサービスを継続し続ける
• 秘密の開示・秘匿を制御できる
• 「プライバシー=秘密」ではない。時と場合による。
• 死にかけていればトイレにだって踏み込む
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空間OSがあればできそうなこと
• 多様な生き方・高齢・子ども…
• 必要なところは極限まで自動化・お気軽化する
• コンフィグレーション(設置、故障、世代交代、引っ越し…=継続的)
• 弱いものの見守り(乳幼児、高齢者、ペット、植物…)
• 人がやるべきところは人ができるようにする
• 責任、利害調整…
• 多様なリモート操作
• 新たな雇用
• その場で(大中小の)事業者がビジネスをできるようにする。
• 留守宅のペットの様子をみながらリモートで給餌する商売
• 本人確認できなくなったときに助ける商売
• OSがおかしなエラーログを出した現場に確認しにくる商売
…
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空間OSと社会
• 空間OSをインフラにすれば…
• 個人宅やオフィスで第3者がビジネスを実現
• 公共
• 事業者
• ボランティア
→ 「共助」のインフラ
デジタル庁 統括官 村上敬亮氏の講演資料より
デジ庁の問題意識:
共助のインフラが必要
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アーキテクチャの基本方針
• データ中心
• データだけが永続可能
• ハードウエアもOSも言語も規格も、寿命が人生より短かめ
→ デバイスを入れ替えながら、データを永続的にひきつぐ
• メタデータも
• メタデータ:データの解釈の仕方を説明するデータ
• 扱うデータには「範囲」がある
• 「ここ=空間内」にある事象の観測事実と解釈
• ここにあるデバイス群や人に必要なものを扱う
• 上記データの履歴データ:変化の観測も重要
↓
“ここの空間に関するデータ”をコンテキストと呼ぶ
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コンテキストの共有
• デバイスや人がデータを共有して協調動作すればいい
• 動作の主体をエージェントと呼んでみる
↓
• 空間OSは「黒板モデル」の黒板であるとすればいい
• 温度計エージェント: 黒板に温度を書き込む(履歴も蓄積されている)
メタデータ:型番・温度の単位・サンプリングレート…
関連データ:設置場所・信頼性…
• 健康管理エージェント:
• 読み込み:温度や湿度、気候、この家の構造…
• 書き込み:判断ログ、執事エージェントへの依頼「窓をあけませんか」
• 執事エージェント:
• 読み込み:依頼、この家の構造…
• 書き込み:対話エージェントへ発話依頼「窓をあけませんか」…
… 本当はもっと複雑な処理になるだろう
「黒板モデル」については検索してみて
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• ”コンテキスト”は現場のもの
• クラウドやメーカーのものではない
• 現場ですべてを制御できるようにする
• コンテキストを機密の制御境界として使う
• 外からは見えない
• コンテキストに構造を持たせる
「プライバシー」はゼロかイチかではないから
• 自分だけの
• 家族の
• 医療・介護での
• 仕事の
• 友人との
「プライバシー」への対応
個別のエージェントごとに
・見える部分
・書ける部分
・間接的に使える部分
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ローカルとクラウド ―実装形態
• ローカル(Edge)の必要性
• プライバシーの保護:浴室の映像をクラウドに上げるか?
• リアルタイム性:msオーダーのレイテンシが必要なケースに対応。
• 堅牢性:クラウドやネットワークがダウンしても動き続ける。
• 多様性:あらゆる組み合わせや嗜好に合わせる。
• クラウドの必要性
• スケールできる。
• 広く情報を集める。
• 他と繋がる。
• 堅牢性:ローカルが破壊されてもデータを残す。
⇒ 両方とも必要で、同レベルの高機能が求められる。
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空間OSの実装
• データ表現:RDF
• RDF:安定した仕様+名前空間の分離+メタデータの記述+検索
• 名前空間の分離 → 誰でも自分だけの「規格」を勝手につくれる。
• 実装形態
• Webサーバとして実装
• HTTPはいまのところ安定している
• 下位プロトコルが変化しても「問い合わせ+応答」モデルは使い続けられる
• WebSocketで変化を通知できる
• 毎秒数100kB程度のストリームを扱えるだろう
• ローカル連携にもクラウド連携にもつかいやすい
• やらないこと(最初の実験では)
• データ構造の階層 → まずはRDFで直接書いてみる
• 音声や動画のような太いストリーム → 空間OSが扱うは接続情報のみ
• セキュリティ → 扱おうとおもえばできることは確認してみる
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空間OSの実装
• 空間OSは「黒板モデル」の黒板
• 空間内のあらゆる情報(コンテキスト)をエージェントが黒板へ書き込む
• エージェントは黒板に書かかれた情報に基づいて動作し、結果を黒板へ書き込む
• エージェントは同じコンテキストを共有して協調動作する
空間OS=黒板
空間内のあらゆる情報を保持
RDFストア
+変化通知
+履歴記録
(+権限制御)
エージェント
エージェント
…
エージェント
HTTP+WebSocket
HTTP
HTTP+WebSocket
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「家」における空間OS
一般知識・データ
オントロジー、ルール、
気象情報、サービス、…
エージェントメタデータ
クラス定義、機能定義…
空間OS:動的RDFストア (非
公開)
LOD
(公開)
ローカルナレッジ
家族構成、間取り、契約…
空気を読む・人間API
会話、外部連絡、忖度…
管理エージェント
安全、空調、電力…
認識・解釈エージェント
人・ペット・環境…
センサー・アクチュエータ
温度計、マイク、カメラ、エ
アコン、掃除ロボット…
プロトコルコンバータ
エージェント
=Web Servcie
他の空間OS
知
識
共
有
黒
板
モ
デ
ル
包摂アーキテクチャ的階層
を含む
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“空気を読む家”実装実験
空間OSの試作
• Apache JENAを改造したRDFストア
• 変化値を保持する「物理ノード」
• WebSocketで変化を通知
• 値変化の履歴を記録
• キュー型ノードによる包摂アーキテクチャのサポート
• 属性設定によるアクセス権限制御実験
• 存在を見せない/値は読めないが検索には使える
資料:
• 「LOD の物理世界拡張と空間 OS」
http://aitc.jp/pubs/bizar/SIG-SWO-039-02.pdf
• 「空間 OS によるエージェントのデータ共有と相互運用」
https://aitc.jp/pubs/bizar/SIG-SWO-048-01.pdf
RDFストアとは:
・RDFデータを保持する
・グラフDB
・検索言語SPARQL
LOD※で使われている
※ LOD : Linked Open Data
クラウドにもedgeにも
設置できる
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実装実験で確認できたポイント
• プログラムが思い通りに動作する
• アプリを開発しやすい
複数チームが分散作業でデモを実装
• エージェント化による明確な機能分割
• 容易なシミュレーション → 仮想と現実のシームレスな接続
• そこそこのパフォーマンス@JSONテキスト
• 数10バイト:毎秒数万通知(@EC2 T2-microインスタンス)
• 毎秒20フレーム姿勢骨格データ中継:20チャネル程度
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メタバースと空間OSの関係
仮説
• 1個のメタバースを空間OSでモデル化することができる。
• 複数のメタバースを空間OSでつなげることができる。
• 現実空間とメタバースをつなげることができる
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空間OSの構成
空間OS:
デジタルツインストレージ
(履歴・メタデータ・インデクス)
センサ
センサ
センサ
各種カメラ
温度計
ドア・窓
…
センサ
センサ
計算エージェント
人物認識
空調・警備
健康管理
…
センサ
センサ
アクチュエータ
音声・ディスプレイ
エアコン
ロック
…
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メタバースの構成
モデル空間:
オブジェクトストレージ
(APIつき)
センサ
センサ
センシング
キー・スイッチ
モーショントラッキング
音声
…
センサ
センサ
計算エージェント
レンダリング
物理シミュレーション
NPC(対話エージェント)
価値交換
センサ
センサ
フィードバック
ディスプレイ
音声・振動
…
一体化しているシステ
ムを分解してみると
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マルチバース
モデル空間:
オブジェクトストレージ
(APIつき)
モデル空間:
オブジェクトストレージ
(APIつき)
モデル空間:
オブジェクトストレージ
(APIつき)
センサ
センサ
センシング
センサ
センサ
計算エー
ジェント
センサ
センサ
フィード
バック
空間OS:
デジタルツインストレージ
(メタデータと賢いインデクス付き)
センサ
センサ
センサ
センサ
センサ
計算エー
ジェント
センサ
センサ
アクチュ
エータ
モデル空間:
オブジェクトストレージ
(APIつき)
マルチバースのハブ
としての空間OS
・現実空間接続
・データの標準
マッピング
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空間OS
• プログラミングモデル
• 空間OS:
コンテキストの変化・時間経過 → 新しいコンテキスト
• 多くの言語やRPCでは:
イベント+パラメータ → 応答
• コンテキスト = エージェント群の共有情報
• フレームの外縁
• 機密の境界
• “空間”の種類
• 場所:身辺、部屋、家、ビル、街、国、車、メタバース…
• グループ:家族、サークル、会社…
• アクティビティ:生活、遊び、仕事…
“コンテキスト”上の
コンピューティング
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今後
• 流行りのChatGPTにきいてみた…
課題解決提案に使えそう
↓
安全・ウェルビーイング?
タスクの始まりと終わり?
責任?
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ハルミン
AITC非公式イメージキャラクター
最新情報はこちらをご参照ください
http://aitc.jp
https://www.facebook.com/aitc.jp

3-1)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想 空間OS モノと社会をつなげる

  • 1.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想 空間OS モノと社会をつなげる • 2023年2月3日e • 先端IT活用推進コミュニティ • XR研究グループ • コンテキスト・コンピューティング研究グループ • 日本総合システム株式会社 中川雅三
  • 2.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 2 空間OSとは • その場所にある様々なエージェント(ロボット)や 人を連携させる「メタOS」。寿命数十年以上目標。 空間OS 最初は「家」で実装開始
  • 3.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 3 発端: 総連携 • 最初の問題意識 • 身の回りにあるデバイス群・サービス群が繋がっていない • つなげればいろいろな使い方ができるだろう • メーカーにはできない • ビジネスモデルが違う(と思ってる) • 囲い込みたい • 要求が多様すぎる • 責任をとりたくない • “標準”がない
  • 4.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 4 空気を読む家 • “空気を読む家”というお題がたちあがった • 単に自動化したいわけではないだろう • 住みたい家は人によって嗜好・指向が違う • 住人やかかわる人の”能力”を”拡張”できればうれしい • 自分では気付かないことに気付く • 常時チェックする • 滅多に起こらないことにも適切に対処する • 面倒なときにはやってくれる
  • 5.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 5 窓を開けませんか • “空気を読む家”で思いついたユースケース • 室温が上昇したときの冷却 • 空気を読む家が「窓を開けませんか」と提案する • 外は”気持ちがいい”気象 • 住人はそれに気付いていない • 特にこの解が良いケース • “気持ちがいい窓開け”に共感する人 • 高温に気付きにくくなっている独居高齢者 近頃は運動不足 • “レガシーな業者”には、この提案はできない • 家電メーカー:エアコンつけておいてください • 住宅メーカー:窓やブラインドの開閉を自動化します • サービス業者(介護・見守り):何かあったら責任とれません
  • 6.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 6 「窓を開けませんか」の実装 • 何が必要か • センサー • 温度、カメラ… • 高度なセンサー • “そこに人がいてそれが誰で何をしているか”を解釈… • 一般知識 • 室温が高くなると危険、外気温が低ければ窓開けで室温を低下できる… • その場所・周辺に関する知識 • この部屋には窓があるエアコンもある、住人はこんな人… • 外は快晴、風力… • 使命・責任 • なんのために提案するのか、結果事故ったら?、評価されたら?… •これらの活動をつなげる基盤 : 空間OS
  • 7.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 7 空間OSに求められるもの • デバイス群と人と社会が協働する基盤 • オーナーのために働く、そこにいる人のために働く… • 人がやるべきこと・やったほうがいいことは人に任せる • “社会”と連携する(例:ここに無いサービス・助けを求める) • 互換だが多様であり変化を許容する • すべてのデバイス・情報・人・社会が繋がれる • 世代の異なるデバイスが情報共有・接続できる • 永続する • 人の一生、世代にわたってサービスを継続し続ける • 秘密の開示・秘匿を制御できる • 「プライバシー=秘密」ではない。時と場合による。 • 死にかけていればトイレにだって踏み込む
  • 8.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 8 空間OSがあればできそうなこと • 多様な生き方・高齢・子ども… • 必要なところは極限まで自動化・お気軽化する • コンフィグレーション(設置、故障、世代交代、引っ越し…=継続的) • 弱いものの見守り(乳幼児、高齢者、ペット、植物…) • 人がやるべきところは人ができるようにする • 責任、利害調整… • 多様なリモート操作 • 新たな雇用 • その場で(大中小の)事業者がビジネスをできるようにする。 • 留守宅のペットの様子をみながらリモートで給餌する商売 • 本人確認できなくなったときに助ける商売 • OSがおかしなエラーログを出した現場に確認しにくる商売 …
  • 9.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 9 空間OSと社会 • 空間OSをインフラにすれば… • 個人宅やオフィスで第3者がビジネスを実現 • 公共 • 事業者 • ボランティア → 「共助」のインフラ デジタル庁 統括官 村上敬亮氏の講演資料より デジ庁の問題意識: 共助のインフラが必要
  • 10.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 10 アーキテクチャの基本方針 • データ中心 • データだけが永続可能 • ハードウエアもOSも言語も規格も、寿命が人生より短かめ → デバイスを入れ替えながら、データを永続的にひきつぐ • メタデータも • メタデータ:データの解釈の仕方を説明するデータ • 扱うデータには「範囲」がある • 「ここ=空間内」にある事象の観測事実と解釈 • ここにあるデバイス群や人に必要なものを扱う • 上記データの履歴データ:変化の観測も重要 ↓ “ここの空間に関するデータ”をコンテキストと呼ぶ
  • 11.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 11 コンテキストの共有 • デバイスや人がデータを共有して協調動作すればいい • 動作の主体をエージェントと呼んでみる ↓ • 空間OSは「黒板モデル」の黒板であるとすればいい • 温度計エージェント: 黒板に温度を書き込む(履歴も蓄積されている) メタデータ:型番・温度の単位・サンプリングレート… 関連データ:設置場所・信頼性… • 健康管理エージェント: • 読み込み:温度や湿度、気候、この家の構造… • 書き込み:判断ログ、執事エージェントへの依頼「窓をあけませんか」 • 執事エージェント: • 読み込み:依頼、この家の構造… • 書き込み:対話エージェントへ発話依頼「窓をあけませんか」… … 本当はもっと複雑な処理になるだろう 「黒板モデル」については検索してみて
  • 12.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 12 • ”コンテキスト”は現場のもの • クラウドやメーカーのものではない • 現場ですべてを制御できるようにする • コンテキストを機密の制御境界として使う • 外からは見えない • コンテキストに構造を持たせる 「プライバシー」はゼロかイチかではないから • 自分だけの • 家族の • 医療・介護での • 仕事の • 友人との 「プライバシー」への対応 個別のエージェントごとに ・見える部分 ・書ける部分 ・間接的に使える部分
  • 13.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 13 ローカルとクラウド ―実装形態 • ローカル(Edge)の必要性 • プライバシーの保護:浴室の映像をクラウドに上げるか? • リアルタイム性:msオーダーのレイテンシが必要なケースに対応。 • 堅牢性:クラウドやネットワークがダウンしても動き続ける。 • 多様性:あらゆる組み合わせや嗜好に合わせる。 • クラウドの必要性 • スケールできる。 • 広く情報を集める。 • 他と繋がる。 • 堅牢性:ローカルが破壊されてもデータを残す。 ⇒ 両方とも必要で、同レベルの高機能が求められる。
  • 14.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 14 空間OSの実装 • データ表現:RDF • RDF:安定した仕様+名前空間の分離+メタデータの記述+検索 • 名前空間の分離 → 誰でも自分だけの「規格」を勝手につくれる。 • 実装形態 • Webサーバとして実装 • HTTPはいまのところ安定している • 下位プロトコルが変化しても「問い合わせ+応答」モデルは使い続けられる • WebSocketで変化を通知できる • 毎秒数100kB程度のストリームを扱えるだろう • ローカル連携にもクラウド連携にもつかいやすい • やらないこと(最初の実験では) • データ構造の階層 → まずはRDFで直接書いてみる • 音声や動画のような太いストリーム → 空間OSが扱うは接続情報のみ • セキュリティ → 扱おうとおもえばできることは確認してみる
  • 15.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 15 空間OSの実装 • 空間OSは「黒板モデル」の黒板 • 空間内のあらゆる情報(コンテキスト)をエージェントが黒板へ書き込む • エージェントは黒板に書かかれた情報に基づいて動作し、結果を黒板へ書き込む • エージェントは同じコンテキストを共有して協調動作する 空間OS=黒板 空間内のあらゆる情報を保持 RDFストア +変化通知 +履歴記録 (+権限制御) エージェント エージェント … エージェント HTTP+WebSocket HTTP HTTP+WebSocket
  • 16.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 16 「家」における空間OS 一般知識・データ オントロジー、ルール、 気象情報、サービス、… エージェントメタデータ クラス定義、機能定義… 空間OS:動的RDFストア (非 公開) LOD (公開) ローカルナレッジ 家族構成、間取り、契約… 空気を読む・人間API 会話、外部連絡、忖度… 管理エージェント 安全、空調、電力… 認識・解釈エージェント 人・ペット・環境… センサー・アクチュエータ 温度計、マイク、カメラ、エ アコン、掃除ロボット… プロトコルコンバータ エージェント =Web Servcie 他の空間OS 知 識 共 有 黒 板 モ デ ル 包摂アーキテクチャ的階層 を含む
  • 17.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 17 “空気を読む家”実装実験 空間OSの試作 • Apache JENAを改造したRDFストア • 変化値を保持する「物理ノード」 • WebSocketで変化を通知 • 値変化の履歴を記録 • キュー型ノードによる包摂アーキテクチャのサポート • 属性設定によるアクセス権限制御実験 • 存在を見せない/値は読めないが検索には使える 資料: • 「LOD の物理世界拡張と空間 OS」 http://aitc.jp/pubs/bizar/SIG-SWO-039-02.pdf • 「空間 OS によるエージェントのデータ共有と相互運用」 https://aitc.jp/pubs/bizar/SIG-SWO-048-01.pdf RDFストアとは: ・RDFデータを保持する ・グラフDB ・検索言語SPARQL LOD※で使われている ※ LOD : Linked Open Data クラウドにもedgeにも 設置できる
  • 18.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 18 実装実験で確認できたポイント • プログラムが思い通りに動作する • アプリを開発しやすい 複数チームが分散作業でデモを実装 • エージェント化による明確な機能分割 • 容易なシミュレーション → 仮想と現実のシームレスな接続 • そこそこのパフォーマンス@JSONテキスト • 数10バイト:毎秒数万通知(@EC2 T2-microインスタンス) • 毎秒20フレーム姿勢骨格データ中継:20チャネル程度
  • 19.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 19 メタバースと空間OSの関係 仮説 • 1個のメタバースを空間OSでモデル化することができる。 • 複数のメタバースを空間OSでつなげることができる。 • 現実空間とメタバースをつなげることができる
  • 20.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 20 空間OSの構成 空間OS: デジタルツインストレージ (履歴・メタデータ・インデクス) センサ センサ センサ 各種カメラ 温度計 ドア・窓 … センサ センサ 計算エージェント 人物認識 空調・警備 健康管理 … センサ センサ アクチュエータ 音声・ディスプレイ エアコン ロック …
  • 21.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 21 メタバースの構成 モデル空間: オブジェクトストレージ (APIつき) センサ センサ センシング キー・スイッチ モーショントラッキング 音声 … センサ センサ 計算エージェント レンダリング 物理シミュレーション NPC(対話エージェント) 価値交換 センサ センサ フィードバック ディスプレイ 音声・振動 … 一体化しているシステ ムを分解してみると
  • 22.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 22 マルチバース モデル空間: オブジェクトストレージ (APIつき) モデル空間: オブジェクトストレージ (APIつき) モデル空間: オブジェクトストレージ (APIつき) センサ センサ センシング センサ センサ 計算エー ジェント センサ センサ フィード バック 空間OS: デジタルツインストレージ (メタデータと賢いインデクス付き) センサ センサ センサ センサ センサ 計算エー ジェント センサ センサ アクチュ エータ モデル空間: オブジェクトストレージ (APIつき) マルチバースのハブ としての空間OS ・現実空間接続 ・データの標準 マッピング
  • 23.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 23 空間OS • プログラミングモデル • 空間OS: コンテキストの変化・時間経過 → 新しいコンテキスト • 多くの言語やRPCでは: イベント+パラメータ → 応答 • コンテキスト = エージェント群の共有情報 • フレームの外縁 • 機密の境界 • “空間”の種類 • 場所:身辺、部屋、家、ビル、街、国、車、メタバース… • グループ:家族、サークル、会社… • アクティビティ:生活、遊び、仕事… “コンテキスト”上の コンピューティング
  • 24.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 24 今後 • 流行りのChatGPTにきいてみた… 課題解決提案に使えそう ↓ 安全・ウェルビーイング? タスクの始まりと終わり? 責任?
  • 25.
    Copyright © 2023Advanced IT Community to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. ハルミン AITC非公式イメージキャラクター 最新情報はこちらをご参照ください http://aitc.jp https://www.facebook.com/aitc.jp