クローリングツール「Hyphe」を用いたオンライン・コミュニティの記述・分析の方法

菅原裕輝（大阪大学大学院人文学研究科人文学林）
クローリングツール「Hyphe」を用いた
オンライン・コミュニティの記述と分析

(1) 本資料の概要
• この資料では，ウェブページのハイパー
リンクを基にしてウェブページ間の関係
性を視覚化するツールである「Hyphe」
の使い方について紹介する。
‣ ウェブページのハイパーリンクの繋が
りがオンライン上に形成された関係
性を含意しているいう前提がある
‣ ウェブページの分類には質的な観点，
ウェブページの関係性の記述（視覚
化）には量的な観点が採られ，両者
を組み合わせる形で行われる。
0. Introduction

(2) Hypheの機能
a)アクターの発見
• ネットワーク図の中にどのようなアクターが存在するか？
‣ Hyphe の［Discover］機能を用いて，新たなアクターを発見することができる。
b) アクター間およびコミュニティ間の関係性の記述
• アクターA とアクターB はどのような関係性にあるか？
- in-link あるいはindegree：引用されている状態
- out-link あるいはoutdegree：引用している状態
- symmetric：お互いに引用している状態
‣ 引用・被引用関係の有無や程度を記述し，重要度の高いアクターを同定することが可能。
‣ Hyphe の［TAGS］機能および［TOOLS］機能を用いて，タグを用いて分類したグループ
（コミュニティ）間の関係性について分析することができる。
0. Introduction

(2) Hypheの機能
c) コミュニティ検出
• 統計的な処理を基にすると，ネットワーク全体にどのようなサブグループ
（コミュニティ）が存在することになるか？
‣ Gephi を用いた統計的処理を行うことで，サブグループを抽出することが
できる。
d) ネットワーク全体の特徴の記述
• ネットワークは密に結びいているか？
‣ すべてのアクターが互いに結びついている状態が密度1 の状態（密な状
態），すべてのアクターが全く結びついていない状態が密度0 の状態（疎
な状態）である。
0. Introduction

(3) Hypheの原理：スクレイピングとクローリング
• ウェブページのネットワークを形成するうえで必要な情報は，
「スクレイピング」（scraping：ダウンロードしたウェブペー
ジから必要な情報を抜き出す手続き）と，「クローリング」
（crawling：ウェブページのハイパーリンクを辿って次々にウェ
ブページをダウンロードする手続き）から得られる。
• 右図を基に説明すると，【Step 1】入力となるウェブサイト
（root page）からハイパーリンク（URL）の情報を抜き出し
（スクレイピング），【Step 2】ハイパーリンク先のページの
情報をダウンロードし（クローリング），そのページからハイ
パーリンクの情報を抜き出し（スクレイピング），【Step 3】
さらにそのハイパーリンク先のページをダウンロードし（クロ
ーリング），そのページからハイパーリンクの情報を抜き出す
（スクレイピング）といった過程を指定した回数（最大3 回ま
で）実行することで，ウェブページとウェブページの間の一方
向的な結びつきに関するデータを取得し，ForceAtlas2 [Jacomy
et al., 2014] を用いてネットワーク（有向グラフ）として表現す
る。
0. Introduction
出典：Russell and Klassen 2018 Mining the Social

(4) Hypheの設計思想
a)「アクター」としてのウェブページ
• Hyphe は，ウェブページを「人間の社会活動と密接な繋がりを持っ
たモノ（ないしは，アクター）」として扱う。主体性を帯びた存在と
いう意味合いを込めて「ウェブ・エンティティ」（web entities）と
呼んでいる [Ooghe-Tabanou et al.,2018, pp.13-14]。
0. Introduction
ウェブページという「デジタ
ル・オブジェクト」の集まりを
「公衆」（public）と捉える
[Rogers and Marres 2000]
ウェブページという「デジタ
ル・オブジェクト」の収集・分
析ツールを社会科学研究に「転
用」する [Rogers 2019]
方法を正当化する
観点を生み出す

1. Set-up
2. Listing
3. Crawling
4. Visualizing
Outline

(0) Outline
1. Set-up
a) Hypheの準備
b) Gephiの準備

a) Hypheの準備
(1) 以下のウェブページにアクセスする: https://hyphe.medialab.sciences-po.fr/
1. Set-up

a) Hypheの準備
(2) [DOWNLOAD]をクリックする。
1. Set-up

a) Hypheの準備
(3) [DOWNLOAD THE LATEST RELEASE]をクリックする。
1. Set-up

a) Hypheの準備
(4) Click the [<> Code]をクリックする。
1. Set-up

a) Hypheの準備
(5) “Easy install: using Docker”までスクロールし，[of
fi
cial installation
instructions]をクリックする。
1. Set-up

a) Hypheの準備
(6) 使用しているコンピュータのOS（Mac か Windows）を選択する。
1. Set-up

a) Hypheの準備
(7) （使用しているコンピュータのOSがMacの場合）使用しているCPU（Intelチップか
Appleチップ（M1））を選択し，”Docker Desktop”をダウンロードする。
1. Set-up

a) Hypheの準備
(8) Docker Desktopのダウンロードが終わったら，Docker Desktopをアプリケーション
フォルダへ移し，起動させる (https://docs.docker.com/docker-for-mac/install/)
1. Set-up

a) Hypheの準備
(9) “Git” コマンドを有効化させる。下記のリンクより，ダウンロードを行う。
(Mac OSの場合: https://git-scm.com/)
(Windows OSの場合: https://gitforwindows.org/)
1. Set-up
← Click

a) Hypheの準備
(10) (Mac OSの場合) 「ターミナル」を開く (アプリケーション・ファイルの位置：Application ->
Utility -> Terminal).
(Windows OSの場合) 「コマンド・プロンプト」を開く (アプリケーション検索窓で“cmd”と検索する).
1. Set-up

‣ git clone https://github.com/medialab/hyphe.git hyphe
‣ cd hyphe
‣ cp .env.example .env
‣ cp con
fi
g-backend.env.example con
fi
g-backend.env
‣ cp con
fi
g-frontend.env.example con
fi
g-frontend.env
‣ docker-compose pull
a) Hypheの準備
(11) ターミナル／コマンド・プロンプトのなかに以下のコマンドを一つずつ実行
していく。一文ずつコピー＆ペーストし，一文ずつエンターキーを押していく。
1. Set-up

a) Hypheの準備
(12) docker desktopを開き, [hyphe]をクリックする。
1. Set-up

a) Hypheの準備
(13) [▶]ボタンををクリックする。
1. Set-up

a) Hypheの準備
(14) [hyphe_frontend_1]の上にある [OPEN IN BROWZER] をクリックする。
1. Set-up

a) Hypheの準備
(15) Google Chromeなどのウェブブラウザ上で，以下のような画面が表示されたら，
セットアップが完了.
1. Set-up

‣ cd hyphe
‣ docker-compose stop
a) Hypheの準備
(16) クローリングを終えたら，docker desktop上で［■］をクリックするか，
TerminalかCommand prompt上で以下のコマンドを一文ずつ実行する。Hyphe
を安全に終了するうえで必要なプロセスとなっている。
1. Set-up

b) Gephiの準備 (Mac PCの場合)
(1) Googleなどの検索エンジンで，"Gephi"と入力し，Gephi（https://gephi.org/）のウェブ
ページ（英語版）へ行く。Gephiは，グラフを可視化・操作するためのアプリケーション
である。
(2) Gephiのページにある［Download FREE Gephi 0.9.2］をクリックする。Alpha 0.8とい
うバージョンではないことを確認する。
(3) ［Download］ページへ進み，［Download Gephi for Mac OSX version 0.9.2］をクリッ
クする。
(4) PCにダウンロードされたファイル（gephi-0.9.2-macos.dmg）を開き，Gephiのファイル
をアプリケーションフォルダに入れ，Gephiを開く。
(5) もし仮にGephiが起動しない場合は，Java を最新版（8.0）に更新する必要がある。
- なお，Gephiのウェブページに説明としては，以下のようなものがある。「Java 6 のイ
ンストール」のページ（http://oss.infoscience.co.jp/gephi/gephi.org/install-java-6-
mac-os-x-leopard.html）を参照しながら，Java 6を有効にする手続きを行う。Java
Preferences（アプリケーション/ユーティリティ/Java/Java Preferences）上で，Java
SE 6をリストの一番上に移動すると，Java SE 6が使われるようになる。
1. Set-up

b) Gephiの準備 (Windows PCの場合)
(1) Googleなどの検索エンジンで，"Gephi"と入力し，Gephi（https://gephi.org/）のウェブペー
ジへ行く。Gephiは，グラフを可視化・操作するためのアプリケーションである。
(2) Gephiのページにある［Download FREE Gephi 0.9.2］をクリックする。
(3) [Download] ページへ進み，［Download Gephi for Windows］をクリックする。Alpha 0.8と
いうバージョンではないことを確認する。
(4) ファイル（gephi-0.9.2-windows.exe）をダウンロード後に，開く。
(5) 「この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか？」に「は
い」を選択する。
(6) セットアップ・ウィザードが出現し，acceptをしながらNextをクリックしていき，Installをク
リックする。
(7) ［Cannot
fi
nd Java 1.8 or higher］というエラー・メッセージが出てくる場合は，Javaのウェ
ブサイト（https://java.com/ja/download/manual.jsp）へ行き，［windows オフライン（64
ビット）］をインストールする。
(8) 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか？」に「はい」を選択する。
(9) 「Javaセットアップ」ウィザードが出現し，［インストール］をクリックする。
(10) Javaのインストールが完了後，Windowsの検索窓で"Gephi"と入力し，Gephiを開く。
1. Set-up

(1) 大凡の手順
1.関心のあるトピックに基づいてGoogle検索を行う。
2. ウェブページの内容を確認する。関心のあるトピックを関係がある場合は，ウェブ
ページリストへ追加する。
•リストには,（A）ウェブページの名前，（B）ウェブページのURL
3. ウェブページを分類する。
4. リストを整然化（tidy）する
2. Listing
Category Name URL
(i) national-gorvement
放射線による健康影響等に関する統一
的な基礎資料の作成
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/
basic_data.html
(ii) local-gorvement ふくしま復興ステーション
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/
portal/
Table 1. 整然化したリストの例

• “Issue”: 意見の対立がある構造
を想定している（社会問題な
ど）
• 論争や対立のあるような複数の
グループを記述する
2. Listing
• “Topic”: 意見の対立がない構
造を想定している（コミュニ
ティなど）
• 異なる種類のコミュニティな
ど，論争や対立がなく，協調
することもあるような複数の
グループを記述する
Issue-based Approach Topic-based Approach
記述したグループ同士がどのような関係かを分析する
cf. Rogers 2019 Doing Digital Methods
cf. Munk 2014 “Mapping Wind Energy
Controversies Online”
（2）二つの観点

(3) Issue-based Approach
•事例：スペインにおいて，「新しい右翼」に関するウェブページがどのようなネットワークを持つ
か？ [Rogers, 2019 Doing Digital Methods, p.50]
•検索エンジンを用いてリストを作成する
1. Google 検索エンジンを開き（普段使用しているアカウントからログアウトしたうえで），言語
を指定し，調査に関するキーワードを検索する（Extreme right groups in Spain）。
2. 関連するグループを見つけたら，そのグループの名前とURL を抽出し，表形式のファイルに記入
していく。この段階で，二つの主要なグループが見つかる（「España 2000」と「Plataforma per
Catalunya」）
3. ここまでの検索結果で見つかった二つのグループの名前をGoogle 検索エンジンに入力し検索す
る。この二つのグループだけでなく新しいグループも見つかる（「Democracia Nacional」）
4. 最初の二つのグループに新しいグループを加えて，それぞれをクオテーションマークで囲み，完
全一致するフレーズのみ検索する（「”España 2000” “Plataforma per Catalunya” “Democracia
Nacional”」という形）。新しいグループが見つかればリストに加える。
5. 新しいグループが見つからなくなるまで繰り返す。
2. Listing

(3) Issue-based Approach
•事例：スペインにおいて，「新しい右翼」に関するウェブページがどのようなネットワーク
を持つか？ [Rogers, 2019 Doing Digital Methods, p.50]
•学術リストを作り，ウェブリストと連結させる
1. 「スペインにおける極右」について言及している学術文献を探す。Google Scholar（ス
ペイン語or英語）で「extreme right-wing Spain」と検索する。おおよそ3 本かそれ以
上の文献を選ぶ（そのリンクを特定する）。
2. グループの名前とグループのURL を抽出し，学術リスト（expert list）に加える。
3. ウェブリストと学術リストを比べる。「triangulation」というリスト比較ツールもある
（https://wiki.digitalmethods.net/Dmi/ToolTriangulation）
4. ウェブリストか学術リストのいずれかに特有のグループがあれば，それについて検索
し，他にURLがないか調べる。
5. ウェブリストのURL と学術リストのURL を連結させる。
2. Listing

(4) Topic-based Approach
•事例：「Climate change and digital technology」に関するオンライン・
コミュニティを記述する
•検索エンジンを用いてリストを作成する
1. Google 検索エンジンを開き（普段使用しているアカウントからログ
アウトしたうえで），言語を指定し，調査に関するキーワードを検索
する（「climate change digital technology」）。
2. 検索結果として出てきたウェブページを一つ一つ確認し，関連するウ
ェブページをリストに加える。本事例の場合は，「planetary health」
というテーマと関係があるかどうか，具体的には「惑星規模・地球規
模での視点を持っているかどうか」を基準とした。
3. 新しいコミュニティが見つからなくなるまで繰り返す。
2. Listing

• ターミナル／コマンド・プロンプト上で以下のコマンドを実行す
る。
‣ cd hyphe
‣ docker-compose up
• docker desktopを開き，Hypheを起動させる（第1節「Set-up」
（15）を参照）
(1) Hypheを起動する
3. Crawling

(2) [+ NEW CORPUS] をクリックする。
3. Crawling

(3) “Corpus Name”を入力し， [CREATE PROJECT]をクリックする。
3. Crawling

(4) [IMPORT]をクリックする。
3. Crawling

(5) [IMPORT FILE]をクリックし，作成したファイルを選択する。
3. Crawling

(6) [DEFINE WEB ENTITY]をクリックする。
3. Crawling

• [TO THE LEFT] →ウェブ
サイト全体のクローリン
グ
• [TO THE RIGHT] →特定
のウェブページのクロー
リング
(7) [TO THE LEFT] か [TO THE RIGHT]を選択し，[CREATE WEB
ENTITIES]をクリックする。
3. Crawling

(8) [CRAWL WEB ENTITIES] をクリックする。
3. Crawling

(9) クローリングの深さ（depth）を設定し，[SCHEDULE CRAWLS]をクリックする。
3. Crawling
• 推奨する設定： [Depth: 3 clicks]

# クローリングの深さ（depth）：クローラーがクロールする回数
3. Crawling
Depth: 0 clicks (only the list)
Depth: 1 clicks
Depth: 2 clicks

(10) Hypheがクローリングを開始する
3. Crawling

• docker desktopの[STOP]ボタンをクリックする.
• あるいは，ターミナル（mac）あるいはコマンド・プロンプト
（windows）で以下のコマンドの一文ずつ実行する。
• cd hyphe
• docker-compose stop
(11) クローリングを終了する
3. Crawling

a) アクターの発見
b) アクター間の関係性の記述
c) 量的観点からのコミュニティ検出
(0) Hypheの機能
4. Visualizing

(1) [WEB ENTITIES]をクリックし, [IN]のチェックボックスを外し,[DISCOVERED]のチェック
ボックスにチェックを入れ， [APPLY CHANGES]をクリックする。
(2) Discoverされたウェブエンティティのチェックボックスにチェックを入れ，[Status]を[IN]
に変え， [CRAWL]をクリックする
a) アクターの発見
4. Visualizing

i) TAGS機能
‣ グループの分類をネットワーク図に反映させることが可能
ii) TOOLS機能
‣ タグ機能によって分類したグループの関係性を分析することが
可能
4. Visualizing

(1) 質的な分類を行ったウェブ
サイトのリストを準備する。
• カテゴリーは8 つ以下であ
る必要がある。
• 本事例では，ウェブサイト
のリストをテキストファイ
ルの形式（.txt）で作成し，
MAXQDAで読み込み，コ
ーディングおよびカテゴリ
ー化を行った。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（2）Dockerを起動し，Hypheを開き、クローリング済みのコーパスを開く。画面左
側の【TAGS】を開く。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（3）［Search］に，あるカテゴリーのウェブサイトの名前を入力する（ここで
は"springer"と入力する）。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（4）入力後に現れた"Springer.com"の左側のチェックボックスにチェックを
入れる。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（5）右側に［SELECTION: 1
WEB ENTITY］が出現し、
［New category］のところ
に，そのデータのタグ名（こ
こでは"qualitativeCategory"）
を入力する。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（6）［Search］に入力
したウェブサイトの名前
を消し，同じカテゴリー
のウェブサイトの名前を
入力する（ここで
は"worldbank"）。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（7）入力後に現れ
た"Worldbank.org"の左
側のチェックボックスに
チェックを入れる。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（8）これらの手続き
を、同一カテゴリーに含
まれるウェブサイトに対
して行う。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（9）同じカテゴリーに
含まれているウェブサイ
トに対して［検索］と
［チェックボックスへの
チェック］という手続き
を行った後に，右側
［Qualitative］の下にあ
る［Set unde
fi
ned
values to］のところに、
カテゴリー名（ここで
は"Academic Journal"）
を入力し、Enterを押す。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（10）右側の［Qualitative］の［Untagged］にチェックを入れる。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（11）上側の紫色の［SELECTED］の×マークをクリックする。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（12）［Search］ボックスに入力した文字を消す。そうすると，［Qualitative］のタグ
に関するデータセットのなかで、タグ付けされていないウェブサイトが表示される。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（13）［Search］ボックスに、別のカテゴリーのウェブサイトの名前を入力する
（ここでは"itu"）。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（14）現れた”itu.int”の左側にチェックを入れる。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（15）先ほどと同様に、「Searchボックスの文字を消し、同じカテゴリーのウェブ
サイトを入力し、チェックボックスにチェックを入れる」という作業を行う。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（16）その手続きを行ったあとに，先ほどと同様に，右側の［Qualitative］の下にある［Set
unde
fi
ned values to］のところに、カテゴリー名（ここでは"News Media"）を入力し、Enter
を押す。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（17）この手続きを，残りのウェブサイトに対して行う。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（18）タグ付けが終わったあとに，画面左側の【NETWORK】を開き，右側の
［NODE COLOR］の「Web entity status」をクリックする。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（19）タグ付けしたとき
の名前（ここで
は"qualitativeCategory
(tag)"）をクリックする。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（20）ネットワーク図の
ノードにカテゴリーの種
類が反映される。
i) TAGS機能
4. Visualizing

（21）左側にある下
向きの矢印マーク
（"Download GEXF
fi
le"）をクリックす
る。
i) TAGS機能
4. Visualizing

(22) Gephiでの手続き (1/2)
i) Gephiを立ち上げ、ダウンロードしたGEXFファイルを開く（なお、ダウンロードしたファイ
ルをクリックしてGephiを立ち上げる場合では正常にファイルが開かない場合があるため、
Gephiを先に開いたうえで、Gephiのメニュー［ファイル］→［開く］→当該ファイルを選択
する（多くの場合はダウンロードフォルダの中にファイルが置かれるので、そこを参照す
る））。
ii) ［概観］を選択し，［フィルタ］→［トポロジ］をクリックする。クエリー内の［次数範
囲］をクリックし、次数範囲の下限を2に設定し、［フィルタ］を実行する。
iii) ［プレビュー］を選択し，左側の［ノードラベル］のなかの［ラベルの表示］にチェックを入
れる。
iv) そのすぐ下の［フォント］の三点リーダー（…）をクリックし、サイズを［8］にする（サイ
ズは自由に選択）。
i) TAGS機能
4. Visualizing

(22) Gephiでの手続き (2/2)
v) 画面左下の［更新］をクリックする。
vi) 画面左下の［エキスポート：SVG/PDF/
PNG］をクリックし、ファイル名を入力
し、ファイル形式を選択し（PDFファイル
がお勧め）、保存する（なお、稀に、ファ
イル形式を変えるときに、PDFをクリック
してもPDFの表示にならないことが起こる
ことがあるが、別のファイル形式（例えば
PNG）を一旦選択したうえでPDFを選択す
ると、きちんとPDFが選択される）。
vii)画像をエキスポートしたあとは、gephi形
式のファイルも保存しておく。
4. Visualizing
i) TAGS機能

（1）【TOOLS】をク
リックし，［TAGS
AND TOPOLOGY
STATISTICS］の部分を
クリックする。
ii) TOOLS機能
4. Visualizing

（2）【TAGS】で設定
した［カテゴリー］を
選択する。
［Distribution of
values］では，それぞ
れのvalues（質的な分
類を行った際のグルー
プ）がどのような割合
で存在するかについて
整理されている。
ii) TOOLS機能
4. Visualizing

（3）［Links between value-
groups］では，同
じ"values"を持つアクター（グ
ループ）が他のグループのアク
ターをどのくらい引用してい
るかが示されている。
ii) TOOLS機能
4. Visualizing

（4）ページ下の［TAG VALUE FOR ""］
をクリックする（""の中には上で選択し
た［カテゴリー］の名前が入っている）
ii) TOOLS機能
4. Visualizing

（5）［value］（質的分類を
行った際のグループ）を選択
する
ii) TOOLS機能
4. Visualizing

（6）（a）"academic
journal"という［value］を選
択した場合，右のような形
で，インリンクとアウトリン
クの回数や，他の［values］
との関係性を確認でき
る。"academic journal"はアウ
トリンクよりもインリンクの
方が多いことが確認できる。
ii) TOOLS機能
4. Visualizing

（6）（b）こちら
は，"community and
networking"とう［value］を
選択した場合であ
る。"community and
networking"は，"small
actor"という［value］を除い
て，アウトリンクを持つ形の
方が多いことが確認できる。
ii) TOOLS機能
4. Visualizing

1) Gephiを起動し，Hypheで作成したgext形式のファイルを開く。
2) グラフのレイアウト：［概観］→（画面左下）［レイアウト］→［Force Atlas］を選択→［斥力］
を"10000.0"に設定→［実行］をクリックする→［実行］をクリックしたあとに［中止］をクリッ
クする
3) ランキング（色）：［概観］→（画面左上）［Ranking］→［Degree］を選択→［適用］をクリッ
クする。
4) 統計：［概観］→（画面右上）［統計］→［平均パス長］を［実行］→［有向］が選択されている
ことを確認し［OK］をクリックする。
5) ランキング（サイズ）：［概観］→（画面左上）［Ranking］→［Betweeness Centrality］を選択
→［適用］をクリックする。
6) グラフのレイアウト：［概観］→（画面左下）［レイアウト］→［Force Atlas］を選択→［大きさ
による調整］にチェック→［実行］をクリックする→［実行］をクリックしたあとに［中止］をク
リックする
4. Visualizing

7) コミュニティ検出：［概観］→（画面右上）［統計］→［モジュラリティ］を［実行］→
［無作為化］が選択されていることを確認し［OK］
8) パーティション：［概観］→（画面左上）［Nodes］をクリック→［Partition］→
［Modularity Class］を選択→［適用］をクリック
9) フィルタ：［概観］→（画面右上）［フィルタ］→［トポロジ］をクリック→［次数範
囲］をその下の［クエリー］へドラッグアンドドロップ→クエリー内の［次数範囲］をク
リック→次数範囲設定の下限を2に設定→［フィルタ］を実行
10) プレビュー：［プレビュー］→［ラベルの表示］にチェックを入れる→［更新］を実行
11) エキスポート：［プレビュー］→（画面左下）［エキスポート：SVG/PDF/PNG］をクリ
ックする。PDFが推奨。
12) ファイル（F）→［保存］を選択（gephi形式のファイルが保存される）
4. Visualizing

1) Gephiを起動し，Hypheで作成した
gext形式のファイルを開く。
2) グラフのレイアウト：［概観］→
（画面右）［統計］→［グラフ密
度］の［実行］をクリックする
‣ すべてのアクターが互いに結びつい
ている状態が密度1 の状態（密な状
態），すべてのアクターが全く結び
ついていない状態が密度0 の状態
（疎な状態）である。
4. Visualizing

クローリングツール「Hyphe」を用いたオンライン・コミュニティの記述・分析の方法

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