FOSS4G で構築した登山地図＆計画マネージャー「ヤマタイム」～地理院地図PN会議

FOSS4G で構築した登山地図＆計画マネージャー「ヤマタイム」での利用事例について
第1回地理院地図パートナーネットワーク会議
北海道地図株式会社
勝部圭一

山と溪谷社様の提供する山岳ポータルサイト
「ヤマケイオンライン」内の登山地図提供サービス
登山ガイドブック「ヤマケイアルペンガイド」に掲載されているすべての登山地図をWeb上で無償公開
2014年7月15日サービスを開始し
以後サービス範囲を拡大中

登山地図の閲覧
登山計画の作成
オリジナル登山地図の印刷・共有
登山記録の作成・管理

http://www.yamakei-online.com/

Free Open Source Software for Geospatialの略
誰でも自由に入手・修正でき、どの様な目的でも使えるGISソフトウェアの総称
「ヤマタイム」の構築にはFOSS4Gを活用

名称
役割
PosgreSQL
データベースソフト
PostGIS
PosgreSQLの空間拡張
pgRouting
経路探索
geoserver
地図配信サーバー
OpenLayers
ブラウザ上での地図データ表示
数値地図（国土基本情報）
山岳エリアの背景（ヤマケイ基図）として使用
地理院地図標準地図タイル
ベースレイヤとして使用
〃標高API
POI、ルートへの標高値付与
FOSS4Gと国土地理院コンテンツをフル活用！

背景地図として地理院地図も利用。
・登山ルートDB
（ルート検索用）
・地図画像ラスター
（背景地図画像）
・登山ルート上施設
ポイント情報等
・作成ルートの保存
・YOLDBとの連携
・…
「ヤマタイム」
POI編集ツール
北海道地図の担当領域
WEBサーバー
地図DBサーバー」
DBサーバー

地図を作る。
地図を見せる。
地図を使う。

設計
◦データベースの設計（＝APIの設計）
編集・入力
◦数値地図（国土基本情報）の注記・登山道の情報などを山と溪谷社アルペンガイドを元に修正・編集。
◦経路探索用の登山道ネットワークデータ、POIデータ（ヤマケイレイヤ）の整備。

コースタイムＢ→Ｃ：50m
Ｃ→Ａ：45m
コースタイムＡ→Ｂ：40m
Ｂ→Ｃ：30m
コースタイムＢ→Ｄ：45分
Ｄ→Ｂ：50分

編集済みの数値地図（国土基本情報）を PostScriptを用いてヤマケイ基図画像に変換
基図画像をスケール毎（ZoomLevel15, 16, 17)に地理院地図と共通なタイルに分割
POIに応じてピクトをデザイン
Web上で重ね合わせて完成

レイヤ
機能
データ形式
注釈・見どころ
ポップアップで詳細情報を表示
GeoJSON
POI
ピクトで記号を表示
外部DBと連携
GeoJSON
ノード
登山コースの結節点
ルート検索に使用
POIと連携
GeoJSON
ルート
登山コース
コースタイムを保持
GeoJSON
コースタイム
コースタイムを表示
TMS
ヤマケイ基図
背景地図（山岳エリア）
TMS
地理院地図
背景地図
TMS

地図APIの構築
デモサイトの構築
POI編集ツールの作成

整備した地図データベース（タイル画像、ネットワークデータ、POI ）をWeb側で利用できるようにAPIを構築
実際の開発ではプロトタイプとしてデモサイトを構築し地図データの見栄えやAPIの動きをクライアントと共有しつつ調整・開発を行った。

地図を作る。
地図を見せる。
地図を使う。
→DBの設計・構築
→Webデザイン
→DBサーバ、APIの構築

「ヤマタイム」の構築にあたっては地図 DBの設計・構築からWebデザイン、DB サーバー構築・APIの提供までをサポートした。
従来の地図を地理院地図やFOSS4Gなどのオープンなプラットフォームと、独自の地図調製技術を活用して再構築し、新たな付加価値を創出した。

ご清聴ありがとうございました。
お問い合わせ先:
info@hcc.co.jp

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