毎月1冊の本を軸に進行する、 家と人とインターネットを通じた体験型アート・プロジェクトです。 Johnと名乗る選書家、Johnが選んだ本、本を読み手紙を書くためだけの家、家に出向く参加者。それらすべては家とインターネットを通じて結ばれていきます。 空き家を使った遊びを通じて、全国の方に「取手で何か面白いことが起こっているようだ」と思ってもらえるような企画になれば。 僕は取手の隣町、守谷市で23歳まで暮らしていたので、取手の郊外感を理解しています。 この町に静かな熱が生まれますように。

1. Dear John

2. Dear John とは
毎月1冊の本を軸に進行する、
家と人とインターネットを通じた体験型アート・プロジェクトです。
Dear John に必要なもの
John：
一ヵ月ごとの交代制。
課題図書を選ぶ、手紙を読みコメントする、
会に参加する、以上の条件を満たせる人
家：
取手の空き家
本を読むための装置がある
椅子・テーブル・ソファ・レターセット
参加者：
Johnの選んだ本に興味を持ち、
家で本を読み、手紙を書き、
会に参加する人
インターネット：
誰でも閲覧可能のHPを作成する
体験のアーカイブとして、
参加できない人が面白がる装置として
会：
月末に家で行われるイベント。John、参加者、閲覧希望者が集結。
本、手紙、その場で生まれる話を展開していく場所と時間。
Johnの正体はここで初めて明らかになる。

3. Dear John の進め方
１．Johnが本を選び、HP上で課題図書を発表する。
本についてのステイトメントはあるが、この時点でJohnが誰かは分からない
２．参加者を募集する。一日に1人しか家には入れない
３．参加者は指定された日時に家へ
本を読み、Johnへの手紙を書く
（内容は問わない。本の感想だけでなく、思い出、物語、Johnへの質問等）
４．手紙はHP上で公開される。Johnはそれについてコメントをする
５．月末に家で会が開かれる。John、参加者、閲覧希望者が集結。
Johnはその時に初めて正体が分かる。HP上には会終了後にJohnの公開
６．1年後、12人のJohn、12冊の本、参加者、手紙、会をまとめた書籍を出版する

4. Dear John によって何が起こるか
・Johnは1冊の本を通じ、複数の人との対話をすることができる
＊Johnは例えばこんな方をイメージ
馬場正尊、松浦弥太郎、都築響一、取手市長、取手一校の生徒
・「取手で何か面白いことが起こっているようだ」という印象を発信できる
＊全国的なプロモーション、パブリシティ、移住者の誘致など
・参加者は、1冊の本、取手の町、家を通じて、
自身がアート・プロジェクトの一部になったという体験ができる。
そしてそれはHPでアーカイブされ、他人の目に触れる
＊一人だけれど、独りではない
Dear John の日々の運営
事務局を設置する
Johnの選出、HP運営、会の開催、
参加者への連絡、家の管理などを行う

5. Dear John を考えた人
染谷拓郎
1987年生
茨城県守谷市出身
会社員の傍ら、音楽活動や企画を行う
取手の隣町、守谷市に23歳まで暮らしていました。
今も取手に住んでいる友人がたくさんいます。
取手のあの“感じ”、どうにもならない“郊外感”を皮膚感覚で理解しています。
Dear Johnは静かで濃密な体験です。帰りの上野行きの常磐線に乗ったとき、
参加者は、うまく言葉にできない不思議な感覚に気付くことになるでしょう。