法政大学反転授業向け損益分岐点資料

1. １．損益分岐点
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2. 損益分岐点
█ 公式
○基礎知識
 変動費（V：variable cost）
売上（S：sales）に比例してかかるコスト
変動費率（v）＝変動費／売上
 固定費（F：fixed cost）
売上に関係なく一定してかかるコスト
 売上－変動費－固定費＝利益 であるから、
S－V－F＝0 となるSが損益分岐点である。
上式→ S－Sv＝F → （1－v）S＝F となるので、
S＝F／（1－v） ：損益分岐点公式
損益分岐点売上高＝固定費／（1－変動費率）
 例 固定費が10,000円、変動費率が0.6のとき損益分岐点は？
S＝10,000／（1－0.6）＝25,000円
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3. 損益分岐点
█ 公式を知っていれば…
損益分岐点売上高
＝固定費／（1－変動費率）
=B4/(1-B6) を入力すればよい
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4. 損益分岐点
█ 公式など知らなくても…
○変動費は売上に比例する。固定費は一定である。
販売数が0個 →収益＝0
費用＝0＋10,000
利益＝－10,000
販売数が50個 →収益＝5,000 費用＝3,000＋10,000
利益＝－8,000
販売数が100個 →収益＝10,000 費用＝6,000＋10,000
利益＝－6,000
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販売数がxxx個 →
利益＝0
となるxxxがあるだろう、ということ。
○これをワークシート上に表現すると…
=$B$2*D2
=$B$3*D2
=$B$4
=F2+G2
=E2-H2
これらの数式を入力して、下方向にコピーすれば…
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5. 損益分岐点
█ これなら…
○損益分岐点売上高が25,000円であることが構造的に理解できる
○販売個数が50増えるごとに、利益が2,000円ずつ増えるなど
█ さらに…
○売上高、固定費、総費用の変化を線グラフで表現すれば…
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6. 損益分岐点
█ このワークシートは出発点。
このワークシート上でパラメータを変化させて観察することが大切！
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7. 損益分岐点
█ 演習 －設定－
○ある製薬会社
○胃腸薬と頭痛薬を1種類ずつ製造
○胃腸薬と頭痛薬それぞれの昨年度の資料は次の通り。
項目
①固定費(千円)
胃腸薬
頭痛薬
10,000
30,000
②1個当たりの製造費用(円)
300
200
③1個当たりの販売変動費(円)
100
100
④販売単価(円)
800
900
⑤販売数量(個)
30,000
52,000
 なお，1個当たりの製造費用は，材料費や労務費及び製造経費
のうち，製造数量に比例してかかる変動費。また，ここでは，製造
及び販売段階での在庫量はない，すなわち，製造数量＝販売数
量であることを仮定。
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8. 損益分岐点
█ 演習 －課題－
○課題1
 胃腸薬及び頭痛薬の損益分岐点売上高は？
○課題2
 今年度は，原材料の高騰によって，胃腸薬1個当たりの製造費用
が50%増しになる可能性あり。そのようになった場合、胃腸薬の損
益分岐点売上高はいくらになる？
○課題3
 頭痛薬の損益分岐点売上高を下げることになる施策を挙げよ。
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