ssmjp 12/20/2016

1. 某CTF にて
古めかしい問題を
出題した話

2. 自己紹介
• みむら
• Twitter : @mimura1133
• Web : http://mimumimu.net/
• どっかの会社でほのぼのと生息しています。

3. ところで・・。
私も最近 CTF をやっています

4. さて。
• 最近、こんな古めかしい画面の UI を
見た方はいませんか？

5. ごめんなさい出題者です
• Retrospective = 回顧的な.
• ちょっと懐かしめの問題を出しても
いいかなと思いまして・・。
• 今日は Write-up があんまり出ていないようなので
この場でなんとなく Write-up してみようかと。

6. 解き方

7. キーポイント1
• 文字列は
“SECCON{“ で
始まり
“}” で終わる.
• これが満たされないと エラーになる.

8. キーポイント2
• 入力エリアの制約より
• 文字数は全部で 28文字以内.

9. キーポイント3
• 文字列は
“_” で分割される.
• そのうち1つめは
SECCON{LEGACY_
• これが満たされないと エラーになる.

10. キーポイント4
• 2ブロック目 // 仮に s[1]
3ブロック目 // 仮に s[2]
• n=0;
for(i=0;i<strlen(s[1]);i++) i+=str[1][i]*(4^i);
if(n != 350 OR strlen(s[1]) != 2) break; // ERROR.
• n = n*256;
for(i=0;i<strlen(s[2]);i++) i+=str[1][i]*(4^i);
if(n != 89686) break; // ERROR.
• 故に 89686-(350*256) = 86 = ‘V’. であり 2文字目は’B’ となり
SECCON{LEGACY_VB_?_????} ということが分かる.
• また3ブロック目は 1文字ということも分かる.

11. キーポイント5
• すべての文字を
下記の式で足すと
0x620F3671 になる.
• n = 0;
for(i=0;i<strlen(text);i++) n += text[i]*(2^i);

12. キーポイント6
•8B292F1A-9C4631B3-E13CD49C-
64EF7454-0352D0C0 は SHA1 の値.
• 初期ベクトル値と桁数で判定.

13. ということでどう解く？

14. 私の場合・・
• 2段階構成のソルバーを書きました。
• 不明な部分にランダムに初期値を入れて
合計値が一番近くなるように
値をランダムに変更していく手法で近似.

15. 1段目
• 既知の文字列である
“SECCON{LEGACY_VB_”
を元にまず 3セグメント目 を求める.
• 文字列合計値が 0x620F3671 になることを利用.
• 合計値がピッタリ合う組み合わせから
最もらしい値を出す  “P” が選択される.

16. 2段目
• ここまでで求まっている文字列
“SECCON{LEGACY_VB_P_????}”
を元に文字列を探索する.
• 合計値でマッチしたあとに
SHA1 が合致するかを探索
• SECCON{LEGACY_VB_P_CODE} になる。フラグ。

17. というわけで

18. 某CTF にて
古めかしい問題
(Retrospective)を
出題した話
疑問がありましたらこちらまで：
@mimura1133