スクラムマスターが必ず従うべき方法論はないが、コンテキストに応じて選択する介入と姿勢が変わる。

1. スクラムマスターはコーチ？
メンター？ファシリテーター？
8つの選択肢を探る
フォンテーヌ グレゴリ
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2. フォンテーヌ グレゴリ
私、フォンテーヌ・グレゴリ（Fontaine Gregory）はアゴラックスの代表取締役です。世界中の約
350人のプロフェッショナルスクラムトレーナーの１人、アジャイルコーチ、コンサルタント、そ
してスクラムマスターです。 今まで多数のチームのスクラムマスターとして、改善、目標を達成し
、顧客が望む製品を提供することを助けてきました。コンサルタントおよびアジャイルコーチとし
て、主に保険業界や製薬業界の大手企業を、組織、作業、製品開発、および思考の変化へ導くこと
に成功しています。唯一の日本語を話すプロフェッショナルスクラムトレーナーです。
職歴

3. スクラムチームには、３つの責任がある
+ 開発者
+ スクラムマスター
プロダクトオーナー
= スクラムチーム
• プロダクトの価値を最大化する
• プロダクトバックログを管理する
• 高品質のソリューションを開発する
• スプリントバックログを作成し、管理する
• スクラムチームの有効性を高める
• スクラムを全員に理解してもらえるよう支
援する
• スプリントごとに有用なインクリメントを作成する
• 自己管理型で機能横断型である

4. スクラム マス
ターが必ず従う
べき方法論はな
いが、コンテキ
ストに応じて選
択する介入と姿
勢が変わる
スクラムマスターの選択肢
メンター
先生
最終目的
を示す
敢えて
何もし
ない
コーチ
ファシリ
テーター
介入する
スクラム
を支持
する
リーダーとし
てのあなたの
役割はどうあ
るべきです
か？

5. シナリオ１
あなたは難しいスプリントの後、スプリントレ
トロスペクティブを開催しています。 今回の
スプリントでは、本番環境に不具合が発生
し、ユーザーからクレームが入り、スクラム
チームのある2人の開発者の間で争いが起
きました。
イベントの開始時に、この2人のチームメン
バーが本番環境に不具合が発生した理由
について熱い議論を始めます。それを見て1
人のチームメンバーは、「またこの話
か？！」と言いながら携帯電話をいじり始め
ます。他のチームメンバーは静かにこの状
況を見ています。
％＆＄＃”!～￥ またこの話か？！
あなたはこの状況にどのように対処
しますか？
スクラムの価値基準をどのように活
用できますか?

6. シナリオ２
あなたは、このスクラムチームのスクラムマスターになって数スプリントが経
過しています。スクラムチームはスクラムを理解しており、実行しています。
メンバーは仲良く、この新しい働き方を楽しんでいます。あなたは次のことを
観察しました：
• 挑戦しているものの、スプリントの終わりに完成したインクリメントができ
ていない時がある。
• ユーザーにいくつかバグ・ミスが見つかりましたが、チームが迅速に対応
した。
• ビジネスステークホルダーは満足している。それはこれまでの働き方と
比較して、リリースの頻度が上がっているからです。
• 最近リリースされた新しい機能でユーザーが満足しているように感じる。
この状況にどのように
アプローチしますか？
開始前 進行中 レビュー 完成

7. スクラム マス
ターのインパク
トは間接的であ
る
スクラムマスターはスクラムチームを支援する
• 自らが前例になって、リードする：スクラムの価値基準を日々の行動の中
で活用する。協力的なチームの５つのアセットを実現する。自分の過ちを
認める。
• 安全な環境を作る： 議論を奨励し、支持する。 オープンクエスチョンなど
のコーチング手法を使用する。
• コンセンサスを促進する： チームでの話し合いの最後に重要な決定事項、
責任、または期限などを明確にするようにする。
• 場の雰囲気を読む：直接に参加しなくても、参加者に同感できる
• 解決することをひかえる ：解決するよりも、 明らかにする。違和感や争い
を避けるためにチームを間違った解決策に誘導しないように注意する。健
全な衝突（ヘルシー・コンフリクト）ができるようにチームを育てる。
• 忍耐を示す：沈黙を「スキル」にする。チームが自ら行動できるスペース
を作る。
• 失敗しても安心できる： チームの決定は、想定した結果につながらない場
合があり、 これは学習と成長の機会になる。
• 人を大切にする：相手の話を善悪や好き嫌いの評価をせずに聴く。肯定的
な意図を想定する。その場で次のステップへ進めるよう促す。
• 組織的な障害物を許容しない

8. 最後にヒントを３つ～
スクラムマスターのコ
ミュニティーに参加し
（もしくは社内で作り）、
事例に基づいてSMの
選択肢を探る
バディー・メンターを見
つけて、意見交換する
介入した・しなかった後、
チームにフィードバック
を収集する

9. ありがとう
ございました
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