SlideShare a Scribd company logo
1 of 14
Download to read offline
iPadを活用したフットケア業務の実際
医療法人キレンゲ会 泉南新家クリニック
常國哲朗 高木堅二 前田淳子 澤井広子 田代庸平 吉野谷定美
はじめに
透析患者の足病変はQOLや生命予後に大きく影響す
ることから、透析看護においてフットケアは重要で
ある。
従来の紙ベースのフットケアチェック表は記録に時
間がかかり、正確な足情報の共有が困難などの問題
点があった。
そこで、業務効率化ならびに質の向上を目指し、
iPadを用いたフットケア管理システムを活用した。
PDCA
問題点
• スタッフ間での情報共有が
困難
• 治療経過が解りにくい
• 患者自身、足裏を見る機会
がない
効率化 と 質の向上
フットケアの実際
ベッドサイドで、爪切り・炭酸泉足浴・
角質除去・胼胝の処置などを実施
処置
観察項目や実施記録は、iPadで入力
多忙なときは写真だけを登録する
入力
観察や問診・検査結果などから、問題点
をアセスメントし、計画を立案する
計画
患者指導にiPadを活用することにより患
者の関心が高まる
指導
ズーム機能を活用し、動きを加えること
で患者の意識が高まる
Point
結果
• システム管理することで、フットケア管理が容易
に行え、患者個々の問題点も明確化できた。
• iPadを用いて患者指導を行うことにより、足病変
への関心を高めることが可能となった。
まとめ
iPadを用いたフットケア管理は、患者指
導にも有効であり、業務効率化ならびに
質の向上にもつながると考える。
第15回日本フットケア学会
COI 開示
筆頭発表者名: 常國 哲朗
演題発表に関連し、開示すべきCOI 関係にある
企業などはありません。

h28年大阪透析研究会スライド