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集楽新聞2015 p7
- 1. 梅谷 真慈
Masashi Umetani
水柿 大地
Daichi Mizukaki
梅谷 奈々
Nana Umetani
上山の皆様へ
こんにちは。
先日、12 月 14 日に真慈さんと入籍し、上山大芦の住人となりました。
上山の皆様や自然からの学びを日々感じながら家族の暮らしを作っていきた
い思います。上山での四季折々の行事や様々な手仕事を皆様に教えて頂けた
ら嬉しいです。
まだお目に掛かれず、ご挨拶ができていない方もいるかと思います。もし、
見かけた際は気軽にお声を掛けて頂けたら嬉しいです!
大芦の家にも遊びにいらしてください。(奈々)
≪自己紹介≫
大学では農村の再生について学んでいましたが、現場感覚が不足していると感じ、2010
年に大学を休学して岡山県美作市上山に移住。2010 年~ 2012 年の約 3 年間美作市地域お
こし協力隊として棚田再生を軸に活動をしてきました。協力隊任期終了後も上山地区で引
き続き暮らし続けており、農林業に従事。現在は上山神社の宮総代も務めさせていただい
ております。2013 年春からは「みんなの孫プロジェクト」を始動させ、その他にも複数の
仕事をして暮らしています!
2014 年 5 月には岩波ジュニア新書より「21 歳男子、過疎の山村に住むことにしました」
を刊行。「経済的にも労働環境としても過酷だと言われているような農山村、中山間地域。
そういった場所でも若者が楽しく幸せに暮らしていける。」それを身をもって証明していく
べく日々挑戦と発信をしています。
≪今後の展開≫
移住当初は草刈り一つ満足にできなかったところからスタートしました。そこから草刈
りはもちろんそば打ちや炭焼きなどいろいろなことを地域の皆さんに教えていただき成長
させていただいたと感謝しています。その恩に応えられるように自分の稼ぎを生み出しつ
つも、取り組みが地域へと還元できるようなものになればと日々考えて過ごしているとこ
ろです。「地方創生」が叫ばれる昨今、地方から、過疎地域から何を生み出していくかとい
う点にも着目して今後進めていきたいことを模索しています。
上山で感じた魅力の一つが農地や古民家などを活用し挑戦できる資源や環境があること
で、またその利用についてこれまで知識を蓄えてきたおじいちゃんやおばあちゃんなどが
いることも魅力の一つです。人が集まる都会では一人一人専業を持って暮らす方が効率が
良いのは間違いないですが、過疎地域ではそもそも人が少ないために地域の役や仕事にし
ても一人二役、三役以上担っている方々もたくさん見受けられます。そんな過疎地域こそ
いろいろな経験を幅広く積むことができる環境があり、人生の経験から教えてくれる方々
もいて、そこから人としての成長を得られるのではないかと考えるようになりました。自
分が上山に住んで一つ一つできることが増えているのを実感するたびにその思いは強く
なっています。
そういった環境を活かして、高校や大学等の教育機関との連携を図り、地方を支える人材、
また都会に出ても通用する様々な経験を積んだ厚みのある人材を育てていきたいです。上
山で経験を積み、仮に都会に出てしまっても、そこでのつながりを上山や他の地域に還元
してくれるような、そんな人材を生み出していくことができれば良いなと。もちろん米や
その他の農作物も作りますが、同時に「人」も輩出していく。そんなことも企んでいます。
あとは、、、早く自分の家族を持てるように、良いご報告ができるように頑張ります。
いま、狩猟(くくり罠、おり罠)を始めてやっとこさ1年ほどになりイノ
シシ2頭、シカ6頭ほど(2015 年 11 月時点)を捕まえることができてきま
した。今までも上山はじめ近所の猟師の方々にはご協力いただきシカが獲れ
たらお声掛けしてもらいシカを提供してもらってましたが今後も引き続き提
供いただけるものは集めていきます。また、罠を仕掛ける場所の地主さんに
はなるべく事前にお声掛けしますし、罠を仕掛けたら良い場所がありました
ら教えてくださいませ。
そのシカで私はシカ革を生産して少しずつ商品化していってます。どんな
ものかご興味ある方おられましたらお声掛けください。上山、美作にあるも
ので仕事を創り出すことにどんどんチャレンジしていきたいと思いますので
よろしくお願いいたします。
(真慈)