第13回日本加圧トレーニング学会 カンファレンス (2010.10.17)




     加圧ベンチプレスによる
   上肢および胸部の筋活動への影響


                  Physical Conditioning Production
              (加圧トレーニング大阪住吉支部 准統括指導者)
                             栗田興司

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Introduction
  先行研究では血流制限部位よりも末梢側の筋を
  主働筋とする単関節運動を対象としたものが多い。
                  アームカール              レッグエクステンション




                            単関節運動




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Introduction
  体肢と体幹部を含めた多関節運動においても
  血流制限部位ではない体幹側の筋群の活動量の
  増加や筋肥大などが先行研究で報告されている。
              チェストプレス                  ハックスクワット




                           多関節運動




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Introduction

                  現在、加圧トレーニングの指導
                  現場では、低負荷での加圧を用い
                  たベンチプレスなどの多関節運動
                  は多く用いられている。
                  しかしながら、その際に体幹側の
                  大胸筋の活動レベルがどの程度
                  であるかは十分に知られていると
                  は言えない。

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Purpose

     多関節運動(ベンチプレス)における加圧トレー
     ニングが血流制限部位より体幹側の筋群の
     筋活動に影響を与えるか筋電図解析を用いて
     明らかにする。




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Methods
  • Subject 健康な成人7名
   2 women and 5 men, age, 24.4 (5.3) yrs; height, 168.5 (5.2) cm; weight, 62.6 (8.2) kg, means (SD)]

  • Experimental Design クロスオーバーデザイン
                                        測定2(7日目)                              測定3(13日目)
    測定1(1日目)                  A
                                       加圧ベンチプレス                            非加圧ベンチプレス

                                                           n=6                                n=3
                         ランダムに                                         日程が合わず
      1RM測定               振り分け                                         3名脱落


                                     非加圧ベンチプレス                              加圧ベンチプレス
               n=11           B
                                                           n=5          運動が完遂できず
                                                                        1名脱落                    n=4
1RM (kg);
  Women: 32.3±1.3, Men: 65.5±16.7
  A [n=3]: 57.6±19.4, B [n=4]: 61.0±17.4
Methods
Exercise Protocols
          電極装着
                                       ベンチプレス 3セット
         加圧ベルト装着                         EMG測定
                                  フラットベンチ スタンダードグリップ 30回/分ペース
   W‐up(ベンチプレス)
                                      1set       2set       3set
         30%1RM×7回
         50%1RM×5回
                                    30%1RM      30%1RM    30%1RM
         70%1RM×3回                   ×30回        ×15回      ×10回
                                             30        30
                                             秒          秒          除
                              加                                    圧
                              圧
 i-EMG




          y = 1.6x + 52.333

         10 30 50 70 90
             Load (%1RM)
結果
 上腕三頭筋外側頭の積分値は、2セット目、3セット目と
 高くなり、3セット目では加圧群でより高値を示した。
 周波数は加圧群で、2セット目、3セット目に低値を示した。
 上腕三頭筋外側頭は加圧による血流制限で 疲労度が
 高くなり動員を増加せざるをえなかったといえる。
 (%)                                (Hz)
100          筋電図積分値                                     中央周波数
                                    100
80                         □ Control 80
                           ■ Kaatsu
60                                     60

40                                     40

20                                     20

0                                      0
                                            1st_30rep    2nd_15rep   3rd_10rep
       1st_30rep 2nd_15rep 3rd_10rep
結果
       大胸筋の積分値は2セット目、3セット目と高くなるが、
       特に加圧群でより高くなることが示された。
       しかしながら周波数には変化が見られなかった。
       このことから大胸筋は筋疲労と関係なく動員が高く
       なったといえる。
 (%)                                 (Hz)
100                                   100
        大胸筋 筋電図積分値                              大胸筋 中央周波数
                              □ Control
80                            ■ Kaatsu 80

60                                       60

40                                       40

20                                       20

0                                        0
       1st_30rep   2nd_15rep 3rd_10rep        1st_30rep   2nd_15rep   3rd_10rep
結論

• 上腕三頭筋外側頭は加圧による血流制限で
  疲労度が高くなり動員が高まったといえる。
• 大胸筋は疲労を伴わずに動員が高まったことが
  示されている。
• 加圧ベンチプレスにおける大胸筋の動員増加
  は、血流制限部位である上腕三頭筋の疲労に
  よる肘の伸展力の低下を、肩の水平屈曲力で
  補ったために起こる、という解釈を支持できる。
結論

加圧低負荷ベンチプレス では、血流制限の
ない体幹側の筋(大胸筋)の筋活動の増加
が確認されたが、血流制限のある筋(上腕
三頭筋)とは異なった機序が考えられるため、
更なる研究が必要である。

2010加圧カンファレス発表抜粋

  • 1.
    第13回日本加圧トレーニング学会 カンファレンス (2010.10.17) 加圧ベンチプレスによる 上肢および胸部の筋活動への影響 Physical Conditioning Production (加圧トレーニング大阪住吉支部 准統括指導者) 栗田興司 www.pcp1996.com
  • 2.
    Introduction 先行研究では血流制限部位よりも末梢側の筋を 主働筋とする単関節運動を対象としたものが多い。 アームカール レッグエクステンション 単関節運動 www.pcp1996.com
  • 3.
    Introduction 体肢と体幹部を含めた多関節運動においても 血流制限部位ではない体幹側の筋群の活動量の 増加や筋肥大などが先行研究で報告されている。 チェストプレス ハックスクワット 多関節運動 www.pcp1996.com
  • 4.
    Introduction 現在、加圧トレーニングの指導 現場では、低負荷での加圧を用い たベンチプレスなどの多関節運動 は多く用いられている。 しかしながら、その際に体幹側の 大胸筋の活動レベルがどの程度 であるかは十分に知られていると は言えない。 www.pcp1996.com
  • 5.
    Purpose 多関節運動(ベンチプレス)における加圧トレー ニングが血流制限部位より体幹側の筋群の 筋活動に影響を与えるか筋電図解析を用いて 明らかにする。 www.pcp1996.com
  • 6.
    Methods •Subject 健康な成人7名 2 women and 5 men, age, 24.4 (5.3) yrs; height, 168.5 (5.2) cm; weight, 62.6 (8.2) kg, means (SD)] • Experimental Design クロスオーバーデザイン 測定2(7日目) 測定3(13日目) 測定1(1日目) A 加圧ベンチプレス 非加圧ベンチプレス n=6 n=3 ランダムに 日程が合わず 1RM測定 振り分け 3名脱落 非加圧ベンチプレス 加圧ベンチプレス n=11 B n=5 運動が完遂できず 1名脱落 n=4 1RM (kg); Women: 32.3±1.3, Men: 65.5±16.7 A [n=3]: 57.6±19.4, B [n=4]: 61.0±17.4
  • 7.
    Methods Exercise Protocols 電極装着 ベンチプレス 3セット 加圧ベルト装着 EMG測定 フラットベンチ スタンダードグリップ 30回/分ペース W‐up(ベンチプレス) 1set 2set 3set 30%1RM×7回 50%1RM×5回 30%1RM 30%1RM 30%1RM 70%1RM×3回 ×30回 ×15回 ×10回 30 30 秒 秒 除 加 圧 圧 i-EMG y = 1.6x + 52.333 10 30 50 70 90 Load (%1RM)
  • 8.
    結果 上腕三頭筋外側頭の積分値は、2セット目、3セット目と 高くなり、3セット目では加圧群でより高値を示した。 周波数は加圧群で、2セット目、3セット目に低値を示した。 上腕三頭筋外側頭は加圧による血流制限で 疲労度が 高くなり動員を増加せざるをえなかったといえる。 (%) (Hz) 100 筋電図積分値 中央周波数 100 80 □ Control 80 ■ Kaatsu 60 60 40 40 20 20 0 0 1st_30rep 2nd_15rep 3rd_10rep 1st_30rep 2nd_15rep 3rd_10rep
  • 9.
    結果 大胸筋の積分値は2セット目、3セット目と高くなるが、 特に加圧群でより高くなることが示された。 しかしながら周波数には変化が見られなかった。 このことから大胸筋は筋疲労と関係なく動員が高く なったといえる。 (%) (Hz) 100 100 大胸筋 筋電図積分値 大胸筋 中央周波数 □ Control 80 ■ Kaatsu 80 60 60 40 40 20 20 0 0 1st_30rep 2nd_15rep 3rd_10rep 1st_30rep 2nd_15rep 3rd_10rep
  • 10.
    結論 • 上腕三頭筋外側頭は加圧による血流制限で 疲労度が高くなり動員が高まったといえる。 • 大胸筋は疲労を伴わずに動員が高まったことが 示されている。 • 加圧ベンチプレスにおける大胸筋の動員増加 は、血流制限部位である上腕三頭筋の疲労に よる肘の伸展力の低下を、肩の水平屈曲力で 補ったために起こる、という解釈を支持できる。
  • 11.