2004年に土木学会の環境システム研究部会で報告したものです。 内容は管理会計のライフサイクルコスティングを用いて、いかに赤字のものから付加価値を創出し、0に近づけるかを考えたものです。 WebマーケティングのLife Time Value(LTV)とライフサイクルコスティングの考え方は近く、これを管理会計ベースで考察したものです。 全部原価計算であるFull Cost Accouting(FCA)などとの比較から、どこまでを商品のライフサイクルをみるかにより、付加価値の創出のアイデアの生成が異なることを明示したものです。 ビジネスでは、いかに利益を生み出すかと同時に、いかに赤字の部門を改善するかも必要で、本論は後者に注目したものです。 汚染水をはじめ、大気・水質・廃棄物などは、道路と同じくインフラで当然、あってしかるべきものですが、利益を生み出すものではありません。 ここで、着目点を転換し、いかに赤字を少なくするか、付加価値はつけられないかという側面で考えてみました。 経営企画やコンサルティングなどで生かせる視点ではないかと思われます。