Cognos TM1 active form

1. Printed on 2017/12/27
Title 19. Active Form
19. Active Form
目次
19.1. 概念
19.1.1 Active Formとは
19.2. 導入
19.2.1 Active Formの作成
19.3. 構成
19.3.1 Active Formの操作
19.3.2 Active Formの書式設定
19.1 概念
19.1.1 Active Formとは
Excel で直接 IBM® Cognos® TM1® キューブ・データを表示および更新することができる機能です。
Active Formでは、 TM1 ビューの行ディメンションの集約を展開および折りたたむ機能を保持しながら、
Excel における本来の特徴や機能を使用して複雑なレポートを作成できます。
19.2 導入
19.2.1 Active Formの作成
19.2.1.1 Cube Viewer からのアクティブ・フォームの作成
手順は以下の通りです。
1. 任意のキューブ・ビューを開き、「ファイル」メニューから、 「アクティブ・フォーム」をクリックします。
又は、ツールバーから「アクティブ・フォーム」ボタンをクリックします。
（ここでは、plan_BudgetPlanLineItemキューブのDetail Budget Line Entryビューを例として用いています。
なお、このビューから作成するアクティブ・フォームは後述の19.3の説明全般で利用するため
この手順にしたがって作成しておいてください。）
19_ActiveForm.xls 1/18 19. Active Form

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2. アクティブ・フォームは、空の新しい Excel ワークシートに作成されます。
3. ファイル⇒名前をつけて保存をクリックして、保存します。
19.2.1.2 Microsoft Excel でのアクティブ フォームの作成
ワークシートが空の場合、シートの任意の場所にアクティブ・フォームを挿入できます。
ワークシートにすでに 1 つまたは複数のアクティブ・フォームがある場合、既存のフォームの上または下に新しいアクティブ・フォームを挿入できます。
19_ActiveForm.xls 2/18 19. Active Form

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アクティブ・フォームがすでに含まれているすべての行には、新しいフォームを挿入できません。
手順は以下の通りです。以下では、既存のフォームの上に新しいアクティブ・フォームを挿入します。
1. 右クリックメニューから、 「アクティブ・ フォームの挿入」をクリックします。
19_ActiveForm.xls 3/18 19. Active Form

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2. 「アクティブ・フォーム名」ボックスにフォームの名前を入力します。
デフォルトで、フォームには ARPT# という名前が付いています。
# は、ワークシートの各フォームで逐次増加する番号です。
ワークシートの最初のフォームの名前は ARPT1 で、2 番目のフォームの名前は ARPT2 などです。
3. アクティブ・フォーム・データがあるサーバーを選択します。
4. フォーム・データを含むキューブをクリックします。
5. フォームで使用するデータ構成に対応するビューをクリックします。
6. 「挿入」をクリックします。
※左図②～⑥の番号は
手順の番号と一致します。
7. 新規のアクティブ・フォームが挿入されます。
6
54
2
3
19_ActiveForm.xls 4/18 19. Active Form

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8. ファイル⇒名前をつけて保存をクリックして、保存します。
19.2.1.3 アクティブ・フォームの再計算
以下の手順を実行すると、フォームとデータ値を更新できます。
①現在のフォームにおいて、データ値を更新する
・F9を押す
②現在のワークシートのフォームの変更を戻し、データ値を更新する
・アクティブ・フォームのセルを右クリックしてから、「アクティブ・フォーム」をクリックし、次に「現在のシートの再構築」をクリックする。
・ALT キーを押しながら F9を押す
③すべてのワークシートのフォームの変更を戻し、データ値を更新する
・アクティブ・フォームのセルを右クリックしてから、「アクティブ・フォーム」をクリックし、次に「現在のブックの再構築」をクリックする。
19.3 構成
ここでは、Active Formの基本的な操作方法および、書式設定について説明します。
あらかじめ、19.2.1.1 Cube Viewerからのアクティブ・フォームの作成で説明しているアクティブ・フォームを作成・用意してください。
また、以下の操作はTM1 Perspectivesを起動し、Planning Sampleにログオンしていることが前提です。
19.3.1 Active Formの操作
19.3.1.1 行の定義の操作
①行サブセットの変更
TM1® サブセット・エディターを使用し、 行サブセットを変更します。
19_ActiveForm.xls 5/18 19. Active Form

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手順は以下の通りです。
1. アクティブ・フォームの最初 (最上部) の行要素を右クリックし、「アクティブ・フォーム」をクリックしてから「サブセットを編集」をクリックします。
2. サブセット・エディターで既存のサブセットを選択、又は新規にサブセットを定義します。
19_ActiveForm.xls 6/18 19. Active Form

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3. サブセット・エディターでOKをクリックします。
19_ActiveForm.xls 7/18 19. Active Form

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4. 行のサブセットが変更されます。
②行のゼロの消去/表示
ゼロ値のみを含む行の消去または表示を選択できます。
手順は以下の通りです。
1. フォームの任意のセルを右クリックし、 「アクティブ・フォーム」をクリックしてから、「ゼロを消去」 ボタン をクリックします。
19_ActiveForm.xls 8/18 19. Active Form

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2. ゼロ値のみを含む行（line4、line5）が消去されます。
3. 再度、フォームの任意のセルを右クリックし、 「アクティブ・フォーム」をクリックしてから、「ゼロを消去」ボタン をクリックすると
ゼロ値のみを含む行が再表示されます。
19.3.1.2 フィルター
そのフォームの元となるビューにフィルターが存在する場合に限り、フィルター操作がサポートされます。
手順は以下の通りです。
1. フォームの任意のセルを右クリックし、 「アクティブ・フォーム」をクリックしてから、「フィルター」ボタン をクリックします。
19_ActiveForm.xls 9/18 19. Active Form

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2. 「ビューのフィルター」ダイアログ・ボックスで、アクティブ・フォームに適用するフィルターを定義します。
・以下の例の場合、上位順から２つに絞り込む
19_ActiveForm.xls 10/18 19. Active Form

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19.3.1.3 列の挿入
アクティブ・フォーム内の任意の場所に列を挿入することができます。 列は、以下のいずれかの場所に挿入できます。
アクティブ・フォーム内に直接
アクティブ・フォームの左側に
アクティブ・フォームの右側に
F9 キーを押してビューが再計算されるか、ALT キーを押しながら F9 を押してビューが再構築される場合も、挿入された列はそのまま挿入されています。
手順は以下の通りです。以下では、アクティブ・フォーム内に、合計行を追加する手順を説明します。
1. アクティブ・フォームの左側に新しい列を挿入します。
19_ActiveForm.xls 11/18 19. Active Form

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2. 新しい列の最上位の行にエクセル関数(SUM)を挿入します。
3. 再計算を実施します。
19_ActiveForm.xls 12/18 19. Active Form

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4. すべての行にコピーされます。
19.3.1.4 タイトル要素の変更
手順は以下の通りです。
1. タイトル要素をダブルクリックします。
19_ActiveForm.xls 13/18 19. Active Form

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2. サブセット・エディターで新しい要素をクリックし、OKを選択します。
19_ActiveForm.xls 14/18 19. Active Form

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3. 再計算を実施し、操作は完了です。
19.3.2 Active Formの書式設定
19.3.2.1 書式範囲の表示
書式設定は、デフォルトでは非表示の書式範囲で定義されます。
デフォルトの書式設定を変更したり、新しい書式の定義を作成できるようにするには、書式範囲を表示する必要があります。
手順は以下の通りです。
1. アクティブ・フォームの任意の場所を右クリックし、「アクティブ・フォーム」をクリックしてから、「表示形式領域を表示」をクリックします。
19_ActiveForm.xls 15/18 19. Active Form

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2. 以下のように表示形式領域が表示されます。
[Begin Format Range]は、表示形式領域の開始を示し、[End Format Range]は、表示形式領域の終了を示します。
[Begin Format Range]と、[End Format Range]の間で表示形式が設定されます。
※なお、上記手順1にて、「表示形式領域を非表示」をクリックすると、手順2で表示された表示形式領域を非表示にできます。
19.3.2.2 デフォルト書式設定の適用について
アクティブ・フォームのデフォルト書式定義は以下の通りです。
書式定義レベル 説明
0 行要素のセル： 10 ポイント Arial、淡い青のシェード、境界線なし。
データ・セル： 9 ポイント Arial、淡い青のシェード、境界線なし。
1 行要素のセル： 10 ポイント Arial、淡い黄色のシェード、境界線なし。
データ・セル： 9 ポイント Arial、淡い黄色のシェード、境界線なし。
2 行要素のセル： 10 ポイント Arial、淡い黄色のシェード、境界線なし。
データ・セル： 9 ポイント Arial、淡い黄色のシェード、境界線なし。
3 行要素のセル： 10 ポイント Arial、淡い黄色のシェード、境界線なし。
データ・セル： 9 ポイント Arial、淡い黄色のシェード、境界線なし。
D 行要素のセル： 10 ポイント Arial、淡い黄色のシェード、境界線なし。
データ・セル： 9 ポイント Arial、淡い黄色のシェード、境界線なし。
N 行要素のセル： 10 ポイント Arial、シェードなし、境界線なし。
19_ActiveForm.xls 16/18 19. Active Form

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データ・セル： 9 ポイント Arial、シェードなし、境界線なし。
これらの書式定義の適用は、アクティブ・フォームの各行の列 A の IF 関数の戻り値で決まります。
IF 関数では、アクティブ・レポートのいくつかのワークシート関数を使用します。IF 関数の基本論理は、次のようになります。
まず、行要素が集約であるかどうかを判別します。
行要素が集約である場合、集約のサブセット要素レベルが 3 以下かどうかを判別します。
集約のサブセット要素レベルが 3 以下の場合、サブセット要素レベル値を戻します。集約のサブセット要素レベルが 3 より大きい場合、D を戻します。
行要素がリーフ要素である場合、N を戻します。
19.3.2.3 アクティブ・フォームの書式定義の変更
書式範囲のセルの書式設定を変更する場合、シートで対応する書式定義を使用する全部のアクティブ・フォームが、フォームの再計算に更新されます。
手順は以下の通りです。以下では、リーフ要素の列の色を変更する手順を示します。
1. N（リーフ要素）の列を示すセル（B7）を選択し、セルを黄色に変更します。
2. 再計算を実行すると、リーフ要素の列のセルがすべて黄色に変更されます。
19_ActiveForm.xls 17/18 19. Active Form

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19_ActiveForm.xls 18/18 19. Active Form