オーバートレーニング症候群
予防を目指した心拍数と鼓膜温
による乳酸性作業閾値の推定
スポーツ健康科学部4回生
塩澤研究室
大石 賢
スポーツ健康科学部 卒業論文発表
背景・目的
 オーバートレーニング症候群(OTS)は予防が重要
 「血中乳酸濃度」は筋疲労度指標の
ゴールドスタンダードであるが,侵襲的計測
筋疲労度指標の代案であり,非侵襲的計測が可能
「心拍数」と「深部体温」があるが,
血中乳酸濃度に対する関係性は明らかになっていない.
目的
心拍数と鼓膜温を用いて,
乳酸性作業閾値(LT値)の推定について検討
方法
多段階運動負荷試験 (各段階3分)
 被験者:健常男性5名(年齢26±4歳)
 計測項目:心拍数,鼓膜温,血中乳酸濃度
 心拍数と鼓膜温から「心拍数・鼓膜温相乗値」を算出
算出式
HCM値(心拍数・鼓膜温相乗値)=RC²×RH²
RC:(各セット鼓膜温)-(1セット目鼓膜温)
RH:(各セット心拍数)-(1セット目心拍数)
結果
心拍数・LT値の関係 鼓膜温・LT値の関係
心拍数の最高増加量と
乳酸性作業閾値の到達点
鼓膜温の最高増加量と
乳酸性作業閾値の到達点
心拍数と鼓膜温の最大増加量の点と
乳酸性作業閾値の点にはばらつきがある.
S1
S5
S2
S4
S3
20 31 4 5 76 1098 11
■ 心拍数
× 乳酸性作業閾値
被
験
者
運動セット(回)
20 31 4 5 76 1098 11
S1
S5
S2
S4
S3
▲ 鼓膜温
× 乳酸性作業閾値
運動セット(回)
被
験
者
心拍数・鼓膜温相乗値の増加率3%以上と乳酸性作業閾値の到達点
乳酸性作業閾値の2セット前に
心拍数・鼓膜温相乗値の増加率が3%を超えている.
20 31 4 5 76 1098 11
S1
S5
S2
S4
S3
● 心拍数・鼓膜温相乗値
× 乳酸性作業閾値
運動セット(回)
被
験
者
心拍数・鼓膜温相乗値とLT値の関係
結果
考察・結論
 非侵襲的計測である「心拍数」と「鼓膜温」の2つの
指標を用いることによってLT値の推定ができる.
オーバートレーニング症候群の予防
につながる可能性が考えられる.
今後の研究
• 今回の研究対象は「一般男性」「5名」
→アスリートを対象とした様々な運動プロトコルを実施し,
心拍数と鼓膜温によるLT値の推定の信頼性を向上させる.

150113 発表用プレゼン