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早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年展望2018
箱根駅伝を10倍楽しく観る方法 – 2018 -
基礎知識編
基礎知識編
毎年恒例なので、知ってる人は読み飛ばしてね。
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年展望2018 基礎知識編
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年展望2018 基礎知識編
はじめに
2012年の年末、都内某所の隠れ家バーで飲んでいた時の話。
「観たいんだけど、面白さが良くわからないんですよね。」と。
よく言われる「先行した方が有利」というのはなぜか、
コンディショニングは難しくて、選手はいつも自己ベストタイムで走れないとか、
区間配置の妙によって奇襲やジャイアントキリングが可能になるから、
区間エントリーは面白いんですよとか、酔いにまかせて好き勝手しゃべった気がする。
で、その年の優勝候補や注目選手、どこが勝負のポイントになりそうか、
など一通り説明したところ…
「今年は楽しく観れそうです。」と納得していただいた。
酔っ払いの長話を切り上げたかっただけかもしれないが…
…そこで意外にこの話喜ぶ人いるかもしれない?と資料にしてみたら…
まさかの大好評をいただき、年末の恒例行事に。
興味ない方にはタイムライン汚して申し訳ないですが、
6年目の今年も継続させていただきます。
選手のコンディションの作り方
おそらく下記のようなコンディショニングをしていると予想
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年の展望2018 基礎知識編
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年の展望2018 基礎知識編
コンディショニングの難しさ
• 自己ベスト、絶好調というのは稀(観ている方は自己ベストと同等の活躍を期待するが、
なかなかそうはいかない)。
• 夏場は暑くて心肺機能に負荷をかける練習が難しく(命の危険がある)、レース数も少な
いので、距離を走り込むことが多い(夏場の疲労といわれる原因にもなる)。
• 心配機能に負担をかける練習をするとコンディションは上がるが、調子のピークを超える
と疲れが出て、一気にコンディションが落ちる。
• 調子のピークにない時の結果は悲観しなくてもいい。逆に出雲、全日本で調子が良すぎる
選手は、調子のピークが早く来てしまっている可能性があるので要注意(箱根まで調子が
持続できない)
• 出雲、全日本との3冠が難しいのもこれが理由。近年の3冠達成の早稲田も、箱根では全日
本で活躍した主力2人が欠けていた。
いつも持ちタイム通りに走れるという大きな誤解がある
選手の調子をどう予想するか
• 2回失敗するのは稀なので、その年に失敗レースがある選手は逆に安心。調子のどん底では
ない。
• 年間通して絶好調の選手は心配。調子のピークが箱根に合わない可能性がある(2013年の
早稲田の前田、2014年の駒沢の窪田のように期待された通りの走りができないことがあ
る)。
• 春~夏のトラックシーズンの出来が悪く、出雲、全日本と調子が上がって来ている(上が
り過ぎていないことも重要)選手はポジティブ。調子のピークが箱根に合いそうな流れ。
• 出雲、全日本がイマイチで、その後の11月中の記録会や、上尾のハーフマラソンで調子が
上がって来ている選手は調整が上手く行っている可能性が高い。特にハーフマラソンの結
果は10000mのタイムよりも箱根の結果に結びつきやすい。
• 12月29日の区間エントリー発表後、以外な区間配置がある場合は、主力選手のコンディ
ション不良が予想される。
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年の展望2018 基礎知識編
予選会出場校の難しさ
• 本戦に出場するため、まず10月の予選会に一度調子のピークを持ってこなければならない
(調整不足で勝てるほど簡単ではない)。
• 10月に一度ピークを持ってくると、1月2日、3日にもう一度ピークを持って来ることは至
難の業。
• シード校に比べると、調整の難しさというハンデがある。
• 予選校の場合、まずシード権を確保 → 翌年に順位を狙うということになる。
• だからシード権を確保することは本当に大切。
• 予選校は難しい、と書き出した2013年、予選校の日体大が優勝したので、私は面目丸つぶ
れでした…。
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年の展望2018 基礎知識編
10000mの持ちタイムは参考程度に
• 28分台など好タイムを持っている選手が強い選手であることは間違いない(最近は28分台
後半は当たり前になってきたくらい、選手のレベルが上がっている)。
• でもトラックレースに主軸をおかない選手も多い。
• タイムが悪いから弱いとは限らない(調整して出たレースがないだけ)。
• 前年の箱年駅伝の結果は要参考(コンディションを整えて出たレースの結果)。
• 出雲、全日本の良い結果はポジティブだが、結果が悪くても悲観する必要はない(調整段
階だったりする)。
• 20kmやハーフマラソンで良いタイムを持っている選手は強い。
調整して出た20km超のレース結果が重要
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年の展望2018 基礎知識編
先行逃げ切りが有利と言われる理由(1)
• 20秒以内なら追いかける方が精神的に楽で、追われる方がプレッシャーがかかる。先行が
有利と言われるのは30秒以上の差において。
• 選手は2通のレースプランを立てる(絶好調時のハイペースのプラン、ミスをしないための
コンサバなプラン)。
• 先行する側はミスをしないための守りのプラン(前半少し抑え目に入って、後半余力があ
ればペースを上げる)、追いかける側は差を詰めるために積極的なレース(前半からタイ
ム差を削るためのハイペース)をするため、追いかける側の方がスタミナ切れの失速とい
うミスが出やすく、結果差を広げてしまうことになる。
• 典型的な例は1994年の9区。早稲田の櫛部。2分28秒差を一時は1分以内まで詰めるも、後
半失速。結果差を広げられる結果に(終盤区間なのでイチかバチかという戦術は非難され
るものではない)。
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年の展望2018 基礎知識編
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年の展望2018 基礎知識編
先行逃げ切りが有利と言われる理由(2)
大前提として「自己ベストタイムで走れることは稀である」ことが原因
前を追う展開 先頭で逃げる展開
タイム差を詰めるために、自分の自己ベスト
に近いペースで走れると信じてスタート。
最悪追いつかれてもその後勝負できるように、
少し余力を残してスタート。
後半失速。タイム差がさらに開き、後ろの区
間の選手はもっと頑張ろうとし、同様のこと
が続く負の連鎖。
後半ペースダウンする可能性が減る。後ろの
区間の選手は広がったタイム差により安心し、
ミスの少ないレースを展開。
人は自分にとって都合の良い情報だけを信じてしまう性質(確証バイアス)があるので、
前を追う展開の時には、当日の自分の調子を過大評価してしまい、後半に失速してしまう。
1区の特殊性
• ここまで書いたように駅伝は先頭に近い位置でレースを進めることがセオリー。一斉ス
タートだが、勝ち負けやタイムを争う個人戦と違い「ミスを少なくする」ために走るので、
個人戦と全く違う展開になる。
• 通常は「1位じゃなくてもいいから、先頭(ライバル校)との差をできるだけ少ない差で
持って来い」と指示を受ける(スーパーエースがいる場合に限られるが、1区に投入して、
「とにかく後ろを離して来い」という戦術も稀にある)。
• 相当に強い選手を投入しないと、終盤まで集団のスローペースになる展開が多く、タイム
差がつきにくい(最近のトレンドとしてハイペースの展開も多い)。
• 通常は安定感のある(ミスをしにくい)選手や、1年生(1人でペースを作るのに慣れてい
ない場合は集団走の方が走りやすい)が起用されることが多かったが、近年は1区の出遅れ
を嫌うチームが多く、セカンドエース級の主力が投入されるようになってきた。
• 主力でない選手を起用して、先頭とのタイム差を小さくまとめられるのが理想だが(主力
を1枚温存して、他の区間に投入できる)、ハイペースを予想して主力級の選手を投入する
ことも多くなってきた。スローペースかハイペースかの展開を予想しつつ、各校の監督に
よる区間配置の駆け引きも面白い。
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年の展望2018 基礎知識編
区間ごとの特性(1~3区)
直近3年の1位~10位のタイム差平均:46秒
集団走で先頭との差がつきにくい区間だが、主力を温存したいが、遅れを恐れて主力
を投入することも。エースを投入してハイペースにする奇襲を仕掛ける場合もあり。
1区
直近3年の1位~10位のタイム差平均:1分48秒
花の2区はもう幻想。意外に差がつかない。エースで稼ぐというよりは、エースでミ
スをしないための区間となっている。最後3kmの登りで意外なタイム差がつく。
2区
直近3年の1位~10位のタイム差平均:1分52秒
昔はつなぎの区間と言われ軽視されていたが、実はタイム差がつく区間。前半の下り
と、長い平坦が続くので、トラックの持ちタイムが良いスピードランナー向き。
3区
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年の展望2018 基礎知識編
区間ごとの特性(4~6区)
昨年の1位~10位のタイム差:2分30秒
以前の距離に戻り、重要区間に。起伏のあるタフなコースなので、サブエースが投入
されることも。1~3区で勝負するか、2区と4区に主力を置くかが戦略の分かれ目。
4区
昨年の1位~10位のタイム差:2分48秒
ご存じ山登り。特殊区間かつ、一番長い時間がかかる区間のため、タイム差がつく。
ここを区間上位で走れないと、総合優勝するのは難しいだろう。
5区
直近3年の1位~10位のタイム差平均:1分56秒
山下り。観戦していてスピード感が楽しい区間。この区間のスペシャリストを持って
いると、往路の少しの遅れは挽回しやすい。復路の大事なスタート区間。
6区
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年の展望2018 基礎知識編
区間ごとの特性(7~9区)
直近3年の1位~10位のタイム差平均:2分26秒
いわゆるつなぎの区間でコースの難易度も低い。選手層が厚いチームはここに主力選
手を使えることがあり、その場合は大きなリードを奪うことができる。
7区
直近3年の1位~10位のタイム差平均:2分15秒
7区と並んでつなぎの区間だが、終盤に遊行寺の坂の上りがあり、失速が怖い。メン
バーに余裕があれば長い距離と登り坂の得意な選手を配置したい。
8区
直近3年の1位~10位のタイム差平均:2分24秒
復路のエース区間。総合優勝を狙うチームはここに主力選手を1枚残しておくべき。
過去に9区逆転で首位が入れ替わることも何度か。接戦だと見応えある区間。
9区
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年の展望2018 基礎知識編
区間ごとの特性(10区)
直近3年の1位~10位のタイム差平均:1分35秒
タイムよりも勝負の区間。シード権をめぐる10位争いの勝負が面白い。シード権を
狙うチームは、ラストスパートの強い選手を入れておくべき。
10区
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年の展望2018 基礎知識編
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年の展望2018 基礎知識編
優勝するためには
1
• 序盤で大きく遅れると、以降の走者が前との差を詰めるために必死になる。
• その結果、前ページに書いた確証バイアスによる失敗からの負の連鎖。
• 遂には逆転困難な差になった焦りと失望からのパフォーマンスの低下。
2 そのために区間配置が重要
• 単純に選手の力量と適正だけから選んではいけない。
• 他チームの奇襲(超前半型オーダーなど)に耐えうる配置が必要。
• 先頭から近い位置をキープしつつ、勝負所に他チームより強力な選手を配置したい。
3 選手が少し余力を持って走れる状態をキープしたチームが強い
• 速い選手を並べたチームだけが勝つわけではない。
• 10人が20kmを走れば絶対にミスが出る。それを少なくすることで下剋上可能。
• 選手に「前半少し抑えめに入って、後半上げて行け」と言える展開が理想。
POSITION
先頭から近い位置でレースを展開するのがセオリー
ORDER
MARGIN
さまざまな戦略
• 先行逃げ切り。選手層が薄いチームはこれ一択か。推薦枠が少なく選手の数が取れないが、
ネームバリューがあって有力選手を獲得しやすい早稲田が多用。選手層が薄いので先行し
かない(2016年の早稲田は例年と違い、エースがいないが選手層が厚いチーム)。
• 山勝負。山登り、山下りに絶対的なスペシャリストがいるチーム。大東文化大学の黄金時
代など。最近は5区の距離が伸びたため、山登りのスペシャリストがいるチームが有利にな
りすぎていて、5区の区間距離を以前と同じ距離に戻す議論が行われている。1~4区の選手
に精神的余裕ができて、序盤のミスが少なくなるのも利点。
• 9区重視型。選手層の厚いチームは、9区に主力選手を残していたりする。順天堂、駒沢が
優勝する時には、9区に鍵となる選手が投入されることが多い。
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018年の展望2018 基礎知識編
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018 基礎知識編 2018年の展望
2018年の展望
とりあえず「どこが強いの」というのを知りたいならここ!
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018 基礎知識編 2018年の展望
世論での優勝候補
前年度覇者の青山学院と東海の一騎打ち。
全日本での神奈川の躍進。
どこにもチャンスがある戦国駅伝。
青山学院、東海、神奈川の三強と言われていますが…
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018 基礎知識編 2018年の展望
私の優勝予想は東海、対抗は東洋
1
• 距離に不安がある關も1区だとかなり走れそう。
• オランダの15kmレースで好走した阪口は2区も行けそう。
• 復路は圧倒的な戦力。
2 意表を突いた区間配置の東洋
• エース山本がリザーブ、おそらく5区に投入されそう。
• 1区西山、2区相澤で大きく遅れなければ、往路は好位置で終えられそう。
• 復路にも渡邉、小笹、小早川など力のある選手が残る。
3 今年は1~2区でミスをしないことが重要
• 2区に絶対的なエースがいるチームが少なく、1区も混戦と予想。
• 東海、東洋、青山学院は遅れをとらないための我慢の2区。
• 序盤を凌いで3区以降で選手層の厚さを武器に追い上げる展開か。
MEMBER
圧倒的な選手層と秀逸な区間配置
RIVAL
POINT
青山
学院 選手層は厚いが2区と5区に不安あり
• 3区田村での浮上を狙うが、1~2区と5区に不安あり。
• 下田を5区に使わず往路を先頭から近い所でクリアできれば優勝が見えてくる。
• 理想は6区小野田で先頭に出て、下田を8区に投入して勝負を決める展開か。
中央
学院 安定した戦力と5区にスペシャリストを持つ
• 絶対的なエースはいないが区間上位で走れそうな安定した選手が多数。
• 5区に昨年区間3位の細谷、他優勝候補にミスがあるといつの間にか浮上することも。
• 往路を先頭付近で終え、復路で淡々と逃げ切ってしまう可能性も。
神奈川 超前半型オーダーで勝負を決めに行く
• 1区山藤、2区鈴木を筆頭に前半から主力選手を投入。
• 5区、6区と復路の戦力に不安あり。
• 優勝するには1区、2区で他優勝候補に大差をつけることが必須。
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018 基礎知識編 2018年の展望
その他有力チーム
優勝候補筆頭の難しさ
1
• 先頭から遅れている時の「追わなければいけない」意識が強くなりすぎてミスが出る。
• 優勝しか想定していないため、不測の事態に弱い。遅れると脆さが出る。
• 精神論は好きではないが、ミスできないというプレッシャーはやはり大きい。
2 調子のピークが前にずれている可能性
• 優勝候補に挙げられるということは、それまでの戦績が素晴らしいことが多い。
• 事前に調子のピークが来ていると調整が難しい(基礎知識編参照)。
• ある程度戦力が予想されている(箱根だけに絞ってきた隠し玉的な選手は少ない)。
3 20kmを超える距離は不測の事態が起きやすい
• 短い距離ならミスをしても大きなタイムを失うことはないが、20km以上だと大きく失う。
• 選手の力量は10000mの持ちタイムで測られる。長い距離に強い選手が目立たない。
• 全ての選手が想定通り走ることは難しい。不調やミスにどう対処するかが問われる。
PRESSURE
勝って当然、という難しさ
CONDITION
DISTANCE
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018 基礎知識編 2018年の展望
展開予測
2018年のレースを楽しく見るには絶対ここは押さえておくんだ!
早稲田ファンへ鍵を握る選手2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測
主力校のエントリー変更予想
• 青山学院:8区→下田、9区→梶谷。下田を5区に投入する可能性も示唆されているが、8区
と予想。往路を先頭から2分以内で6区小野田、8区下田と復路に残せればチャンスがあるか。
往路でどこまで先頭との差を少なくできるかが課題。
• 東洋:5区→山本、10区(or 8区)→小笹、2区に投入されずリザーブに残した山本は5区
と予想。2区の相澤が調子の良さを発揮して上手くつなげば、5区山本に上りの適正があれ
ば先頭に出れる可能性あり。往路を勝てれば逃げ切る力は十分にある。
• 早稲田:6区→新迫、8区→大木、9区→清水、10区→谷口。9区宍倉は怪我があるので走れ
ない。新迫、清水が往路主要区間のリザーブ。6区淵田がそのまま走るとは思えないが、こ
こに控え選手をエントリーする意味を考えると…まさかの新迫6区があるか?ちょっと大胆
に予想。
• 東海:5区→館澤、8区→三上。館澤はオランダでの15kmレースの結果が悪かったようで
起用されない可能性も。三上が8区に入ると復路は全く穴のない布陣に。
• 順天堂:3区→栃木。1区予想もあるが、3区投入と予想。1区がスローな展開で差がつかな
ければ、2区塩尻、3区栃木で大差をつけて先頭に立つ可能性も。5区に昨年区間5位で、山
道最速王決定戦でも最速タイムを出した山田がいるので、往路優勝できる布陣。
早稲田ファンへ鍵を握る選手2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測
往路展開予想(1~3区)
今年は六郷橋の下りからのスパート合戦か
今年はミスができない駅伝。圧倒的な選手もいないので、昨年のようなスローペース
で差がつかない展開と予想。
1区
今年は「花の2区」の言葉通りに
順天堂、神奈川、山梨学院が強力。青山学院、東洋、東海、中央学院などは差を最小
限に留めるための耐える2区か。順天堂の塩尻に期待、すごいタイムを出す可能性も。
2区
田村、鬼塚
青山学院の田村がどこまで差を詰めて来るか。ここで浮上できないと、青山学院の優
勝は難しくなる。東海の鬼塚も前との差を詰めなければいけない区間。
3区
早稲田ファンへ鍵を握る選手2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測
往路展開予想(4~5区)
キーポイントとなりそうな区間
選手層に差が出る区間。ここに強い選手、状態が良い選手を配置できるか。今年は山
登りで大差をつけられる選手がいないので、4区でつけた差が重みを増す。
4区
今年も神はいない
いかにミスをしないかという区間になりそう。どこが勝つか、ではなく、どこが脱落
するか、の5区となりす。
5区
往路の結果次第
往路の結果次第で復路は変わってくるので、正直予想が立てられない。毎年復路の展
開予想はなしなので、ご了承ください。
復路
早稲田ファンへ鍵を握る選手2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測
今年は先頭が目まぐるしく変わる荒れた展開を予想
• 1区は混戦と予想。あまり差がつかないのではないか。
• 2区で抜け出しそうなのは神奈川、順天堂、山梨学院。注目のポイントは東海、青山学院、
東洋がどれだけ前との差を少なく切り抜けるか。優勝候補筆頭チームにスーパーエースが
いないので、今年は面白い展開になりそう。
• 3区は青山学院、東海が前を追う展開。順天堂の栃木が予想通り3区に投入された場合、順
天堂がどこまで逃げるか面白い展開に。
• 本当に強いチームが4区で上がってきそう。今年は4区の選手の出来が明暗をわけそうな…。
• 山の5区は、今年は勝負を決めに行く区間ではなくて、勝負を失う区間。ミスをしたチーム
が優勝戦線から離脱するだろう。
• 往路のダークホースは順天堂、復路逃げ切るには難しい戦力だが、往路で大逃げするかも。
今年はミスが少ないチームが勝つ
早稲田ファンへ鍵を握る選手2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測
鍵を握る選手
観方がわらかなければこの選手に注目するといいよ!
早稲田ファンへ2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測 鍵を握る選手
早稲田ファンへ2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測 鍵を握る選手
神奈川:山藤篤司
神奈川は1区から差を広げに行く展開を作りたい。自分で先頭を引いてレースを作る
か、スローペースのまま推移するかが見所。
1~3区の鍵を握る選手
順天堂:塩尻和也
シーズン終盤に10000mですばらしいタイムを叩きだして来た。今年は凄いタイム
を出しそうな予感。
2区
青山学院:田村和希
青山学院はここ3区で勝負かける。ここで先頭付近に浮上してこれないと、今年の優
勝は厳しくなりそう。
1区
3区
東海:春日千速
この辺りで東海も先頭付近に上がって来たい。出雲、全日本とはしれなかった春日が
どれくらい走れるか。
4区
4~6区の鍵を握る選手
中央学院:細谷恭平
今年の5区の区間賞争いの本命。優勝候補勢にミスがあると、5区で中央学院が一気
に浮上してくる可能性がある。
5区
青山学院:小野田勇次
昨年区間2位で今年の区間賞争いの本命。青山学院の逆襲は6区からはじまる。
6区
早稲田ファンへ2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測 鍵を握る選手
早稲田ファンへ2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測 鍵を握る選手
7~9区の鍵を握る選手
東海:湊谷春紀
9区にこういう選手が残っていると強い。9区、10区までもつれても、東海はここか
ら強いだろう。
9区
早稲田:永山博基
本来2区を走るべき早稲田のエース。おそらく状態が悪く、負担の軽い7区にエント
リーか。酷く状態が悪いなら走らない可能性も…。
7区
青山学院:下田裕太
5区の可能性も示唆されているが、おそらく8区に入るだろう。青山学院が優勝する
にはここで先頭に立ちたい。
8区
早稲田ファンへ2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測 鍵を握る選手
10区の鍵を握る選手
シード権争いの学校:全ての選手
10区は優勝争いよりも、シード権(10位までに入った学校は、来年は予選会を参加
せずに本戦に出場できる)をめぐった10位争いが注目。
2011年の國學院の寺田のラストスパートが決まったかと思った直後に大事件が。
YouTubeに動画が上がっているので、知らない方は一度観ておくべき映像だ。
https://www.youtube.com/watch?v=a_UNgXYN48w
10区
早稲田ファンへ
早稲田のことはもっと細かく調べてるよ!
2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測 鍵を握る選手 早稲田ファンへ
よくある質問
1
無理です。期待しないでください。シード権確保が最大のテーマです。来年素晴らしい新入
生が入ってくるので、今年はじっと我慢の年です。東海、東洋、青山学院、中央学院、神奈
川、日体大、順天堂の7校が強く、駒沢、山梨学院、帝京、中央あたりとのシード争い。
2 早稲田としてのポイントはどこですか?
1~3区。正直あまり強くはありません。ここで10位前後で粘ってこれれば、4区、5区で浮
上できます。復路はなんとかシード権争いができる布陣ですが、序盤で大きな遅れをとると
致命傷になりかねません。
3 なぜそんなに早稲田贔屓なのですか?
競走部に入部できるタイムは持っていなかったけど、同好会にちょっと顔をだしていた、早
稲田の卒業生なので。あとは、父親がなぜか早稲田が大好きで、毎年正月に箱根駅伝をテレ
ビ観戦しながら早稲田を応援するのが、子供の頃からの習慣だったので。
QUESTION
今年は優勝できますか?
QUESTION
QUESTION
2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測 鍵を握る選手 早稲田ファンへ
藤原滋記
一斉スタートのハーフマラソンはそれなりにまとめてくる印象。トップから大差なく
つないで欲しい。
1区
早稲田ファンのための見所、1~3区
太田智樹
全日本大学駅伝1区で好走。今年一番伸びた選手と言われるが、各校のエースを渡り
合うにはまだ少し力不足か。大きなミスをしないで乗り切って欲しい。
2区
光延誠
スピードランナーだが長い距離は苦手としている。トラックレースの時のような活躍
を期待したい。
3区
2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測 鍵を握る選手 早稲田ファンへ
2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測 鍵を握る選手 早稲田ファンへ
石田康幸
今年一番調子の良い選手。昨年同様6区を任せたいところだが、選手層の薄さから主
要区間に。状態は良いので活躍を期待したい。
4区
早稲田ファンのための見所、4~6区
安井雄一
唯一今年期待できる区間。昨年は前半調子が悪かったが後半で怒涛の追い上げ。ミス
なく走れば区間賞も狙える力と、今年の状態の良さから期待したい。
5区
淵田拓臣 → 新迫志希
誰が走るかわからない…が、ここに走らない選手エントリーする意味は、往路の主要
区間のリザーブを兼ねる選手がここを走るということで大胆予想。
6区
永山博基
7区にエントリーされていることが全てを物語る。状態が悪いか、走ることができな
いか…。いずれにしても期待できない。
7区
早稲田ファンのための見所、7~9区
吉田匠 → 大木皓太
当日エントリー変更で大木を予想。来年の5区を見据えての選手ということで、吉田、
大木の3000mSC専門の脚力がある選手のどちらかに走ってもらいたい。
8区
宍倉健浩→ 清水歓太
当日エントリー変更で清水を予想。宍倉は直前まで怪我があったので使われないだろ
う。ここを走れるリザーブの選手は清水くらい。
9区
2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測 鍵を握る選手 早稲田ファンへ
早稲田ファンのための見所、10区
2018 基礎知識編 2018年の展望 展開予測 鍵を握る選手 早稲田ファンへ
河合祐哉→ 谷口耕一郎
当日エントリー変更で谷口を予想。なんとかシード権だけは確保して欲しい。
10区

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