Editor's Notes
- 作品は茨城県のひたちなか市のとある港町にあります。
赤い丸が作品の位置です。
あまり注目はされなかったのですが、実はこの地方も津波の被害を受けていて、会場となった納屋も1mほどの津波をかぶったそうです。
水色のラインぐらいまで津波が到達しました。
- 津波の被害を受けた直後の街の様子です。
- なかなか年期の入った木造の納屋です。
取り壊しが決まっていたのですが、オーナーさんお願いして、アートイベントの会場のひとつとしてお借りしました。
僕らは簡単な改装をして休憩スペースにしました。
- 地元の大学生に葉っぱをたくさん拾ってきてもらい、押し花のようにしました。
- それを利用して先ほどの納屋の内側にもう一枚、葉っぱで囲われた空間をつくる事にしました。
- トタン板の上から、葉っぱを磁石によって留めつけました。
- 吹き付け塗装をしました。
- 剥がすとこんな感じで葉っぱの跡が残るんですね
塗装の新しい部分によって、古い壁の記憶が葉っぱの跡として浮かび上がってくるような感じです。
- 地元の常磐大学の学生さんと一緒にワークショップを行いました。
- もともとの納屋のインテリアです。
- 釣り糸にホッチキスで葉っぱに留めつけているところです。
- だんだん増えてきました。
- 2000~3000枚の葉っぱを使っています。
- 塗装しはじめました。
- 右側は磁石をところどこと剥がしたところです。
壁からすこし離した位置に釣り糸がたれる様に調整します。
- 完成しました。
- 電気も何も通っていない会場だったので、葉っぱで作ったモビールで囲まれた空間を作りました。
空気の動きが視覚化され、涼しさを演出してくれます。
- 葉っぱ越しに光が透過しています。
- 風鈴の様に、わずかな空気の動きでユラユラと葉っぱと影が動くんですが、
- 葉っぱによって写し取られた壁の跡に重なりあってすごくキレイでした。
- 津波を期に、取り壊されてしまう名も無い納屋の、
はかない記憶をこういったカタチでみんなに触れ合ってもらう事で、
記録したいと思いました。
- 町おこしとして、わざわざよそから著名なアート買ってきてもいいのですが、
今回は地元の学生に手伝ってもらって作った葉っぱを使い、ワークショップを行いながら制作しました。
その地域で採れる葉っぱや釣り糸という素材を使って地元の人がつくる、地元地産地消のアート作品になりました。
葉っぱはイベントが終わると焼却され土に戻ります。
地域で産まれ地域で消費されるエコなアートが出来上がりました。
- 町おこしとして、わざわざよそから著名なアート買ってきてもいいのですが、
今回は地元の学生に手伝ってもらって作った葉っぱを使い、ワークショップを行いながら制作しました。
その地域で採れる葉っぱや釣り糸という素材を使って地元の人がつくる、地元地産地消のアート作品になりました。
葉っぱはイベントが終わると焼却され土に戻ります。
地域で産まれ地域で消費されるエコなアートが出来上がりました。