Recommended
More Related Content
Viewers also liked
Viewers also liked (16)
Similar to 140705 市p会計セミナー（川上）
140705 市p会計セミナー（川上）
- 2. 今日のセミナーの狙い PTAの会計に関する、基本的な原則の確認 その中で発生する個々のケースについて、対処法 や解決策の議論 PTAをより良くしていくために、会計の面からできる ことのアイデア出しと情報交換
- 8. 不正会計を防ぐには すべての支出に必ず領収書をつける（渡しきりの支 出は、不正会計の誘因になりがち） できれば、「帳簿管理」と「現金出納（銀行口座） 管理」の担当者を会計の中で分ける 不正会計（業務上横領）をした本人だけでなく、 それを隠蔽しようとした人も刑法上の「共同正犯」と なることを、きちんと周知する
- 10. 分かりやすい会計報告 恒常的な経費・本部経費（運営費）と、生徒 や保護者のための活動の経費（活動費）とを、 分けて見られるようにする 収入・支出ともに費目の明細を付記すると、活動 内容を知らない人にも納得しやすくなる 決算の場合は当初予算や昨年度の決算額、昨 年と比べた増減額を付記すると、どこにどのような 変化があったのかが分かりやすい 年度内の増減に対応する「予備費」と、年度をま たぐ増減に備える「繰越金」は、分けて書く（年 度内の経常収支から繰越を外す）
- 11. 費目の構成・書き方 項目 予算額 決算額 内訳 昨年比 備考 運 営 費 分担金 保険料 印刷費 備品費 小計 活 動 費 学年活動費 サークル補 助 行事費 卒業記念品 小計 予備費 支出合計 次年度繰越
- 12. ケース（5） 数十万円ある次年度繰越に対して、総会で保 護者から「非営利団体がこんなにお金を余らせて いるのはけしからん。毎年きちんと使い切るべきだ」 という強いクレームが。どうすれば良い？
- 13. 財政の継続性 PTAは非営利団体（NPO）の一種なので、利 益を増やしたり関係者に配分することが「目的」で はない。ただ、団体として剰余金（経常収支の 黒字）を計上してはいけないわけではない もし、毎年の支出の増減に合わせて収入（会費 額）も自由に増減させられる（あるいは、足りな い分を借りて来られる）のであれば、団体としての 継続性は担保されるので繰越は不要。 しかし、会費は固定的だし起債は不可能。なので 「繰越」の部分で突発的な支出増に年度をまた いで備える必要がある
- 16. 新たな収入源の開発 すべての活動を会費収入だけで回さなければいけ ないわけではない。新しい活動を始める場合、財 源として次のようなものも検討してみては。 1. イベント参加費 イベントに参加する人から費用を徴収する 2. 特別寄付 イベント参加者からの費用だけで賄い切れない場合、PTA会員全 体に寄付を呼びかけることもできる 3. 企業スポンサー 会員に呼びかける時間がない・必要金額が集まらない場合、企業 や地元商工会などのスポンサーを募る手もある 4. 市助成金 市役所の市民活動助成金の中には、PTAでも申請できるものも。
- 17. 新事業をやる場合の注意 イベントの収支は、通常の会計報告とは別に切り 出して簡単にまとめたほうが良い 通常の会計報告には収入、支出ともに項目を設 けて計上する。項目数が膨大で、会計報告が分 かりづらくなってしまう場合は、収支の差額だけを 計上し、イベント会計を別表として添付する 厳密には非営利団体であろうが消費税、所得税 は支払う義務がある。だが、毎年何百万円の規 模で定期的な収入が生じるものでない限り、慣 例的に税務申告は不要
- 18. お疲れ様でした！