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AWS re:Invent 2021 コスト削減に役立つアップデートまとめ
- 3. EC2 に新しいインスタンスタイプが8つ追加
インスタンス アーキテクチャ ステータス 東京リージョンでの利用
G5g Arm(Graviton2) GA 利用が可能
M6a AMD GA 利用不可
C7g Arm(Graviton3) Preview ー
Im4gn/Is4gen Arm(Graviton2) GA 利用不可
I4i Arm(Graviton2) Coming Soon 利用不可
Trn1(Trn1n) Trainium Preview ー
新世代のインスタンスほどコストパフォーマンスに優れるため、タイプの切替を推奨
3
- 4. EC2 に新しいインスタンスタイプが8つ追加
第三世代の Graviton3 アーキテクチャのインスタンスがプレビューを開始
インスタンス アーキテクチャ ステータス 東京リージョンでの利用
G5g Arm(Graviton2) GA 利用が可能
M6a AMD GA 利用不可
C7g Arm(Graviton3) Preview ー
Im4gn/Is4gen Arm(Graviton2) GA 利用不可
I4i Arm(Graviton2) Coming Soon 利用不可
Trn1(Trn1n) Trainium Preview ー
4
- 5. Graviton の歴史を振り返る
re:Invent 2018
A1 インスタンス を発表、45%の低コストが実現可能と述べられる
AWS Graviton Processor が初めて採用されたインスタンスとなる
re:Invent 2019
第2世代の Graviton2 を発表、末尾に「g」が付与される命名規則となる
M6g、R6g、C6g インスタンスが同時に発表され、x86 インスタンスと比較し
て40%価格性能比があると述べられる
re:Invent 2021
Graviton 3 を発表、Graviton 2 と比較して最大60%の電力消費量削減を達成
C7g インスタンスが同時に発表されプレビューが開始
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- 7. Graviton Ready Program 発表
利用者が Graviton インスタンスを採用し「EC2 のコストパフォーマンスを
最大化する」ためには、対応したソリューションやアプリケーションが必要
「AWS Graviton Ready パートナー」は Graviton 対応のソフトウェア製品を
提供するパートナーを紹介する新しい制度
以下の URL からパートナーの検索が可能
https://aws.amazon.com/jp/ec2/graviton/partners/
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- 8. AWS Compute Optimizer の機能強化
Enhanced Infrastructure Metrics
AWS Compute Optimizer の分析期間は、過去14日間固定だったが、少額の利
用料を支払うことで最大3か月(93日間)まで拡大することが可能となった
稼働している EC2 インスタンス 1台あたり「$0.25/31日」 が請求される
ダッシュボードの表示強化
以下をそれぞれ数値とグラフでサマリー表示
1. 過剰リソースの是正 = コスト削減の機会
2. スペック不足の是正 = パフォーマンス向上の機会
持続的な社会のための取り組みとして、今後は過剰リソースの最適化が求められる時代へ
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- 10. S3 の一部のストレージクラスで値下げや機能の無料化
S3 ストレージクラスもしくは機能 補足事項 値下げ率
※東京リージョン
S3 Standard-Infrequent Access (IA) S3 標準 低頻度アクセス 27%
S3 One Zone-Infrequent Access (IA) S3 1 ゾーン 低頻度アクセス 27%
Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval 旧 S3 Glacier の名称が変更 10%
Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval
における 「Bulk retrieval」
「一括取り出し」の機能 無料化
※ Amazon S3 のスタンダード(標準)の値下げは行われていない
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- 11. Amazon S3 Glacier Instant Retrieval 発表
S3 ストレージクラス 保存されるAZの数 最小ストレージ期間 利用料
※東京リージョン
Standard ≥ 3 - $0.025/GB
Standard-IA ≥ 3 30 days $0.0138/GB
One Zone-IA 1 30 days $0.011/GB
Glacier Instant Retrieval ≥ 3 90 days $0.005/GB
Glacier Flexible Retrieval ≥ 3 90 days $0.0045/GB
※10% の値下げ後
Glacier Deep Archive ≥ 3 180 days $0.002/GB
Glacier Instant Retrieval はその名 (Instant) の通り「瞬時に」=「ミリ秒以内で取り出し」が可
能なアーカイブストレージクラスで、利用料は値下げ前の S3 Glacier と同額となっている
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- 12. S3 Intelligent-Tiering に Archive Instant Access 層追加
Tier 名 有効化 補足
Frequent
Access tier
自動 S3 標準と同等のストレージクラス
Infrequent
Access tier
自動
「30日間連続してアクセスされない」場合に、そのオブジェク
トを本ティアへ移動する
Archive Instant
Access tier
自動
新たに追加された「Glacier Instant Retrieval」が利用される
ティアで、90日間アクセスがない場合に本ティアへ移動する
Archive Access
tier
オプション
最低90日間から設定でき、最大730日間まで指定が可能。
90日間の設定で有効化した場合、Instant Access tier をバイパ
スする。Glacier Flexible Retrieval と同等
Deep Archive
Access tier
オプション
最低180日間から設定でき、最大730日間まで延長可能。
指定日数連続してアクセスされない場合に本ティアへ移動する。
S3 Glacier Deep Archive と同等
即利用が可能なアーカイブ層が追加されたことで、東京リージョンでは 63.8% のさらなるコ
スト削減効果が期待できるようになった(2つ目の層 Infrequent Access tier との比較)
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- 13. EBS Snapshots Archive で 75% 利用料を圧縮
EBS Snapshot をアーカイブ層へ移動することでコスト削減が可能に
具体的には、$0.05/GB の利用料が $0.0125/GB となる
Snapshot と同様に、実際に利用している容量に対してのみ課金される
「いつか使う可能性があるため長期間保存しておかなければならない」という
Snapshot に対して有効なオプション
注意点は以下の通り
1. AMI と紐づいている Snapshot はアーカイブできない(紐づけ解除が必要)
2. アーカイブ後の Snapshot 再利用には事前に Restore ($0.03/GB)が必要
3. アーカイブ後の Snapshot は「差分保存」ではなく「完全なコピー」となる
4. 最低保存期間として「90日間」という縛りが存在する
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- 14. DynamoDB Standard-Infrequent Access Table Class 発表
「S3 標準」と「S3 標準 低頻度アクセス」の関係と同様に、DynamoDB
テーブルにおいても「低頻度アクセス(IA)」が提供開始
既存テーブルのクラスを、パフォーマンスや可用性に影響なく変更可能
新しい IA テーブルクラスを使用することで、DynamoDB 標準テーブルク
ラスと比較してストレージコストを最大 60% 節約可能
注意点は以下の通り
「DynamoDB 標準 – IAテーブルクラス」への Read/Write 料金は標準テーブ
ルよりも高額であるため、事前のユースケース把握が重要となる
テーブルクラスの変更(標準⇔標準-IA)は「30日ごとに2回」までの制約あり
※マネジメントコンソールの日本語訳が10日となっている点に注意
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- 16. 複数サービスで、サーバーレス&オンデマンド機能の発表
発表された新たなサーバーレスの機能
Amazon Redshift Serverless (Preview)
Amazon EMR Serverless (preview)
Amazon Managed Streaming for Apache Kafka Serverless (preview)
Amazon Kinesis Data Streams On-Demand(GA)
Amazon SageMaker Serverless Inference (preview)
サーバーレスではコンピューティングリソースを常時確保する必要がなく、
「参照時に利用した時間」にのみ費用が請求される ※オンデマンドも同様
常時起動する必要のない検証環境等で大きなコスト削減効果が期待される
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- 17. Amazon Redshift Serverless (Preview)
特に高コストとなりやすい Redshift がサーバレスで利用可能に
RA3 でコンピューティングとストレージが分離されたため、サーバーレス構成
が可能となった。ストレージの利用料は RA3 と同等
コンピューティングの費用は「Redshift processing units (RPUs) 」という新
しい単位による秒単位の請求となる(東京リージョンでは $0.70/RPU hour)
東京リージョンで Preview が可能
Preview を試すために初回 $500 のクレジットも用意されている
サーバーレスへの移行は Snapshot を取得後、復元時にサーバーレスを選択
その後、Serverless Endpoint を参照することで利用が可能となる
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- 19. サマリー
1. コンピューティング
新しいインスタンスが多数発表され、特に Graviton3 に注目が集まる
強化された Compute Optimizer と、最新世代インスタンスの活用で費用対効果をより
最大化することが可能
2. ストレージ
S3 の3つのストレージクラスで値下げが実施された
EBS Snapshot と S3 でアーカイブ層を活用した新機能が追加されたことで、より低コ
ストでの利用が可能となった
DynamoDB に「標準 – 低頻度アクセステーブルクラス」が追加された
3. サーバーレス
既存サービスで4つのサーバーレスと1つのオンデマンド機能がリリースされ、費用対効
果の向上が期待される
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