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糖尿病自己管理のための
教育と
支援の
あり方について
2015年6月15日に米国糖尿病協会より
発表されたJoint Position Statementを
要約いたしました
http://tde.sagepub.com/content/early/2015/
06/05/0145721715588904.full
谷口諭
Diabetes Self-management education and supportのすゝめ
Diabetes Self-management education とは
・糖尿病自己管理に必要な知識、技術、能力を養成するプロセス
・患者の目標、ニーズ、経験を踏まえ、エビデンスに裏付けされた手法を提供
・看護師、栄養士、薬剤師、その他専門的教育を受けた者によって設計・計画されている必
要がある。
・保険適応になるには、導入10時間+継続毎年2時間以上 及び 属性による個別化 が必要
また、それをAmerican Diabetes Association, American Association of Diabetes
Educatorsのいずれかの認証を得る必要
Diabetes Self-management support とは
・糖尿病患者の病態改善に必要な行動を維持・増進するのに必要な継続的な支援
・多様な分野の支援がありえる:行動、教育、心理、臨床 等
*DSME/Sと略す
Medical Nutrition Therapyとは
・糖尿病食事療養指導
・自己管理と栄養状態を把握し、栄養目標を設定し、栄養介入を行い、経過を観察する
*DSMEと略す
*DSMSと略す
*MNTと略す
Diabetes Self-management education and supportのすゝめ
実証されている効果
・入院、再入院を防ぐのに投資対効果がある
・2型糖尿病においてHbA1cを1%低下させる
・患者のQOL、自己効力感をあげ、心理的ストレスを低下させる
DSME/Sを取り巻く問題
・新規診断を受けた2型糖尿病患者のうち、12か月以内にDSME/Sを受けるのは
私的健康保健の場合: 6.8%
Medicareの場合: 4%
・DSME/Sの効果に対する理解と認識が得られていない
・補てん制度に関する理解や誤認が存在する
・初期診断後、数回の指導で十分という認識を持っている医療者が存在する
いつ、どのようなDSME/Sを提供するべきかガイドラインを制定
Algorithm of Care and Action Steps
栄養指導 糖尿病教育 精神サポート
診断時 定期診断時 自己管理複雑化時 環境変化時
成人2型糖尿病を対象とした場合
新たに糖尿病と診断された時 定期診断の中で教育、栄養、心理状
態をアセスメントし、ニーズを発見
した時
他の疾患・心理状態、財務状態等の
自己管理を影響要因に変化があった
時
医療者側の変化、健康保健の変化、
認知や生活能力に変化があった時
いつDSME/Sを
紹介するべきか
主治医がするべきこと
・治療目標や方法の概要を提供
・疑問質問に答える
・日々を生活するための最低限
の治療方法を教える
・参照できる情報源を提供する
・自己管理のすべての要素をア
セスメントする
・問題解決能力を測る
・自己管理における強み/弱みを
把握する
・治療目標、行動目標を達成す
る上での阻害要因を把握する
・今後の自己管理方法について
相談にのる
・円滑な引き継ぎ計画策定
・新チームとコミュニケーショ
ンを図る
DSME/Sがするべきこと
・文化、信念、知識、能力的限
界、家族支援、財務状況、病歴、
教養をアセスメントする
・服薬、血糖管理、運動、食事、
合併症、生活習慣について指導
・精神状態も踏まえ、個人の治
療目標達成戦略を作成
・治療目標と自己管理ニーズを
見直し、修正する
・合併症予防の重要性を強調
・生活と治療の両立方法の相談
にのる
・できている行動変容の維持を
支援し、精神的負担を承認
・新たな合併症を防ぐよう自己
管理の見直しを支援
・精神的なサポートを提供
・自己管理のための個別戦略の
作成を支援
・知覚能力、運動能力の制限に
合わせて新たな自己管理方法獲
得を支援
・自己管理に必要な修正を特定
・自立した自己管理能力、自己
効力獲得のための支援
・他の影響要素を把握
・家族等、周囲のサポートの獲
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・QOL最大化のための戦略立案
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糖尿病自己管理のための教育と支援のあり方について_ADA Joint Statement概要

  • 2. Diabetes Self-management education and supportのすゝめ Diabetes Self-management education とは ・糖尿病自己管理に必要な知識、技術、能力を養成するプロセス ・患者の目標、ニーズ、経験を踏まえ、エビデンスに裏付けされた手法を提供 ・看護師、栄養士、薬剤師、その他専門的教育を受けた者によって設計・計画されている必 要がある。 ・保険適応になるには、導入10時間+継続毎年2時間以上 及び 属性による個別化 が必要 また、それをAmerican Diabetes Association, American Association of Diabetes Educatorsのいずれかの認証を得る必要 Diabetes Self-management support とは ・糖尿病患者の病態改善に必要な行動を維持・増進するのに必要な継続的な支援 ・多様な分野の支援がありえる:行動、教育、心理、臨床 等 *DSME/Sと略す Medical Nutrition Therapyとは ・糖尿病食事療養指導 ・自己管理と栄養状態を把握し、栄養目標を設定し、栄養介入を行い、経過を観察する *DSMEと略す *DSMSと略す *MNTと略す
  • 3. Diabetes Self-management education and supportのすゝめ 実証されている効果 ・入院、再入院を防ぐのに投資対効果がある ・2型糖尿病においてHbA1cを1%低下させる ・患者のQOL、自己効力感をあげ、心理的ストレスを低下させる DSME/Sを取り巻く問題 ・新規診断を受けた2型糖尿病患者のうち、12か月以内にDSME/Sを受けるのは 私的健康保健の場合: 6.8% Medicareの場合: 4% ・DSME/Sの効果に対する理解と認識が得られていない ・補てん制度に関する理解や誤認が存在する ・初期診断後、数回の指導で十分という認識を持っている医療者が存在する いつ、どのようなDSME/Sを提供するべきかガイドラインを制定
  • 4. Algorithm of Care and Action Steps 栄養指導 糖尿病教育 精神サポート 診断時 定期診断時 自己管理複雑化時 環境変化時 成人2型糖尿病を対象とした場合 新たに糖尿病と診断された時 定期診断の中で教育、栄養、心理状 態をアセスメントし、ニーズを発見 した時 他の疾患・心理状態、財務状態等の 自己管理を影響要因に変化があった 時 医療者側の変化、健康保健の変化、 認知や生活能力に変化があった時 いつDSME/Sを 紹介するべきか 主治医がするべきこと ・治療目標や方法の概要を提供 ・疑問質問に答える ・日々を生活するための最低限 の治療方法を教える ・参照できる情報源を提供する ・自己管理のすべての要素をア セスメントする ・問題解決能力を測る ・自己管理における強み/弱みを 把握する ・治療目標、行動目標を達成す る上での阻害要因を把握する ・今後の自己管理方法について 相談にのる ・円滑な引き継ぎ計画策定 ・新チームとコミュニケーショ ンを図る DSME/Sがするべきこと ・文化、信念、知識、能力的限 界、家族支援、財務状況、病歴、 教養をアセスメントする ・服薬、血糖管理、運動、食事、 合併症、生活習慣について指導 ・精神状態も踏まえ、個人の治 療目標達成戦略を作成 ・治療目標と自己管理ニーズを 見直し、修正する ・合併症予防の重要性を強調 ・生活と治療の両立方法の相談 にのる ・できている行動変容の維持を 支援し、精神的負担を承認 ・新たな合併症を防ぐよう自己 管理の見直しを支援 ・精神的なサポートを提供 ・自己管理のための個別戦略の 作成を支援 ・知覚能力、運動能力の制限に 合わせて新たな自己管理方法獲 得を支援 ・自己管理に必要な修正を特定 ・自立した自己管理能力、自己 効力獲得のための支援 ・他の影響要素を把握 ・家族等、周囲のサポートの獲 得を支援。周囲への教育も。 ・QOL最大化のための戦略立案 連携を図る 補完関係 補完関係