Mirai 2021
- 8. 序章
「テクノ
ロジー
・
ロー
ドマップ」
の考え方と活用法
サマリー
第1章 時空/意識の超越
「ウイズコロナ」
の時代には、
人と人が直接接触しない、
時間と空間を
超えた情報のやり取り
による遠隔でのコ
ミ
ュニケーシ
ョ
ン、
体験、
行動
予測が求められる。
バーチャルリアリティ
(VR)
を中心に五感伝送、
ア
バター、
ライ
フログといった要素を駆使し、
身体だけでなく
意識的な能
力を拡張する技術、
さ
らに神経を刺激し直接インタフ
ェースとする技
術の今後10年のロー
ドマップを示す。
1.
VRの世界
2.
五感イ
ンタ
ラ
ク
シ
ョ
ン
(体験合成)
3.
テレプレゼンス
(空間超越)
4.
ライ
フログ
(時間超越)
5.
認知拡張
(意識超越)
6.
神経刺激イ
ンタ
フ
ェ
ース
(新世代VR)
第6章 ロボッ
ト
新型コロナウイルス感染症のリスクから、
対面を避けた遠隔コ
ミ
ュニ
ケーシ
ョ
ンや、
接客、
受付などのコ
ミ
ュニケーシ
ョ
ンサービスの自動化
で強いニーズが生じる。
高齢化、
感染防止の観点もあり、
ECによる
配達量は増えるが労働人口は減少するこ
とから配送ロボッ
トの活用
が進む。
アフターコロナの世界では、
無人化や連続生産による産業
構造の変化が加速する。
1.
コ
ミ
ュニケー
シ
ョ
ンロボ
ッ
ト
2.
RPA
(Robotic Process
Automation)
3.
介護ロボ
ッ
ト
4.
ロボ
ッ
トスーツ
5.
建設ロボ
ッ
ト
6.
協働ロボ
ッ
ト
7.
自動配送ロボ
ッ
ト
8.
ソフ
トロボティ
クス
第7章 エレク
トロニクス
健康関連の化学分析用の貼付型センサーが一般化、
生活と血中成
分の関係が明確になり、
データ分析
・
診断サービスに発展する。
レー
ダーがモジュール化されスマー
ト
フ
ォンに搭載、
表示デバイスは高精
細化から高忠実度化に向かい、
ライ
トフ
ィ
ールドディ
スプレイの利用
が始まる。
LiDAR機能を搭載した高精細かつ利用時にス
ト
レスの少
ないスマー
ト
フ
ォンが登場する。
1.
ウエアラ
ブル/ペースタ
ブル
2.
スマー
ト
メ
ガネ
3.
レーザーディ
スプレイ
4.
パーソナルレーダー
5.
スマホAR
6.
ど
こで
もスマー
ト
7.
ハイ
テク除虫
第8章 情報通信
先進的企業は量子コンピュータ活用戦略を立案、
業務適用し、
巨大
な先行者利得を獲得する。
IoTデバイスの劇的増加に伴って端末
(エ
ン
ドポイン
ト)
でのサービス開発が本格化する。
セキュ
リティ
ー分野で
使われてきた異常発見技術が、
テレワーク用に広がった後、
他の用途
に普及する。
超高速領域利用のために、
帯域幅が広いテラヘルツ領
域の開発が進む。
1.
量子コ
ンピュータ
2.
エ
ン
ドポイ
ン
トAI
3.
E4I
(Edge for Industries)
4.
状況判断ツール
5.
プライベー
ト5G
6.
超高速無線通信
7.
屋内ナビゲー
シ
ョ
ン
第9章 材料/製造
環境
・
安全、
働き方といった観点が社会から重要視され、
計算機を用
いた開発効率化やロボッ
トによる実験自動化への投資が増加する。
カーボンニュー
トラルで環境中での生分解性制御が可能な、
植物バ
イオマスのマテリアル利用への取り組みが活発化する。
AI/機械学
習の導入によって、
生分解性プラスチッ
クの多品種化、
生産体制の
拡充が迅速に進められる。
1.
マテ
リアルズイ
ンフォ
マティ
クス
2.
自動車用材料
3.
生体適合性材料
4.
セルロースナノ
ファ
イバー
5.
生分解性プラスチッ
ク
6.
スマー
ト
ファ
ク
ト
リ
ー
7.
3Dアディ
ティ
ブ
・
マニュ
ファ
ク
チャ
リ
ング
(3D-AM)
第10章 マーケティ
ング/サー
ビス
新型コロナウイルスの影響でリアル店舗におけるネ
ッ
ト活用が進み、
オムニチャネル型の体験/サービスが一気に進む。
シニアマーケッ
ト
の市場規模は10年後に17兆円程度になる。
オンライン行動の評価
や予測が商品化され、
リアルタイム
・
自動化が分析の主流となる。
遠
隔授業や自己学習が可能なコンテンツが多く
提供され、
都市と農村
での教育格差が縮ま
ってく
る。
1.
シニアマーケッ
ト
2.
シ
ェアリ
ングエコ
ノ
ミ
ー
3.
オムニチャネルマーケティ
ング
4.
店頭接客
5.
ブレイ
ンマーケティ
ング
6.
EdTech
第11章 金融
「ウイズコロナ」
において、
安全かつ誰もが利用できる高度な金融
サービスを実現するためにAIが活用される。
ブロッ
クチェーンはフ
ィ
ン
テッ
ク、
非金融分野へと応用が一気に広がる。
少子高齢化にコロナ
不況が加わり、
超低金利は続き、
資産運用は個人が責任を負う時代
を迎えている。
株価予測の応用が拡大/高度化し、
資産運用に関す
るビジネスモデルが変化していく
。
1.
AIと金融
2.
フ
ィ
ンテ
ッ
ク
3.
ブロ
ッ
クチェ
ー
ン
4.
株価予測
5.
ク
レジ
ッ
トスコアリ
ング
6.
格付け/リ
ス
ク管理
7.
決済サー
ビス
8.
個人資産運用
第12章 農業/食品工業
新型コロナウイルス感染後の重篤率に高血圧、
高血糖、
肥満が関与
するこ
とで、
生活習慣病の予防
・
改善への関心がさ
らに高まる。
感染
予防対策を目的と
した機能性食品の研究開発が促進される。
食や調
理をエンターテインメ
ン
ト
と
して捉えて娯楽性を高める市場が拡大す
る。
世界的なタンパク質不足対策と
して細胞農業が注目を集め、
巨
額の資金が注がれている。
1.
高齢化と食
2.
健康/運動と食
3.
食品
ト
レーサビ
リ
ティ
ー
4.
フー
ドテ
ッ
ク
5.
加工食品
6.
機能性食品
7.
スマー
ト農業
8.
AgriFood Tech
9.
細胞農業
10. 環境農業
11. バイ
オエコ
ノ
ミ
ー
12. 農泊
13. アグロ
メ
ディ
カルフーズ
第13章 建築/土木
各種デバイスを利用したインフラ点検
・
監視システム、
ライ
フサイ
クル
コス
ト低減のための自己修復建材、
エネルギー管理やヘルスケア、
セ
キュ
リティ
ーの確保など、
AIを活用したスマー
ト
ビルディ
ング/住宅か
ら、
交通分野を含めて都市全体で経済社会構造の変革を目指すス
マー
トシティ/スーパーシティの将来像を俯瞰する。
成長分野と
して
中
・
大規模木造建築が注目
される。
1.
スマー
ト
シティ
/
スーパー
シティ
2.
AIスマー
ト建築
3.
イ
ンフラ点検
・
監視システム
4.
中
・
大規模木造建築
5.
自己修復建材
第14章 社会イ
ンフラ
IoTの技術革新によ
り、
資源利用の削減、
資源循環の促進を可能に
する環境が整ってきた。
2030年時点での廃棄物の大幅削減を目標
とする
「サーキュラーエコノ
ミ
ー」
のほか、
インフラ形成において重要
である
「電力」
「ガス」
「水」
「情報通信」
、
新型コロナウイルス感染症
の影響で無人/非接触交通の需要が高ま
る
「運輸
・
交通」
の各産業
分野の今後10年の将来像を示す。
1.
サーキュ
ラーエコ
ノ
ミ
ー
2.
電力産業
3.
ガス産業
4.
水産業
5.
運輸
・
交通産業
6.
情報通信産業
第15章 航空宇宙
宇宙活動範囲の拡大とそれに伴う滞在時間の長期化が進行し、
多
様な宇宙居住インフラ装置が発展する。
低コス
トのロケッ
トの市場参
入と小型衛星技術の進歩によって、
宇宙空間でのビジネスへの参入
障壁は下がっている。
50席級機体が定期便用に登場し、
現在のビジ
ネスクラス程度の費用でマッハ2前後の超音速飛行による時間短縮
を享受でき
るよ
う
になる。
1.
宇宙居住技術
2.
小型衛星
3.
リ
モー
トセンシング
4.
測位衛星システム
5.
ロケッ
ト
6.
有人宇宙探査/宇宙科学
7.
スペースコマース
8.
新世代
ドロー
ン
(無人機)
9.
超音速旅客機
10. 電動旅客機
第2章 モビリティ
ー
商用車分野において、
自動運転の開発が加速する。
超小型モビリ
ティ
ーは、
人々の生活に密着する交通手段となる。
MaaSへの対応
が進んで利用者は手段を考えるこ
となく
適切な移動ができ
るよ
う
にな
る。
所有よ
り使用に価値を持つ人々に自動化、
無人化が進み、
シ
ェア
リ
ングやライ
ドシ
ェアが普及する。
空飛ぶクルマは、
2025年頃に初期
の機体とサービスが登場する。
1.
AIと
モビ
リ
ティ
ー
2.
高度運転支援/自動運転
3.
ラス
トマイル車
(超小型モビ
リ
ティ
ー等)
4.
パーソナルモビ
リ
ティ
ー
5.
空飛ぶクルマ
6.
HEV/PHEV/EV
7.
モバイルセンシング
8.
予測安全
9.
ワイ
ヤ
レス給電
(EV/PHEV)
第3章 エネルギー
2030年の再生可能エネルギーによる電源構成の目標比率が22~
24%となる。
日本国内で開発余地の大きい洋上風力発電の主電源
化に期待がかかる。
バイオマス発電は過去10年間で2.5倍以上とな
り、
今後日本がけん引役となる。
環境適合性、
経済性、
安定供給、
安
全性の原則の下、
核融合エネルギーは21世紀半ばの発電実証を目
指して開発が進む。
1.
デジタルグ
リ
ッ
ド
2.
洋上風力発電
3.
バイ
オマスエネルギー
4.
人工光合成
5.
微生物発電
6.
エナジーハーベスター
7.
有機系太陽電池
8.
Liイ
オ
ン電池
9.
全固体電池
10. 核融合エネルギー
第4章 医療
新型コロナウイルス感染症の流行により、
レン
トゲンやCTなどの医
療画像診断AIが認可を取得した上で迅速に市場に投入された。
感
染対策やコロナ関連死の予防策と
して、
遠隔医療やオンライン診療
が従来を超えた速度で広がる。
ゲノム編集を利用した診断技術や治
療法の開発により、
ウイルス感染症やがん、
遺伝病の診断
・
治療法
の登場が予想される。
1.
AIと医療
2.
先制医療
3.
再生医療
4.
遺伝子解析医療
5.
ゲノ
ム編集
6.
再生臓器
7.
がん医療
8.
在宅医療
9. 遠隔医療/オンライ
ン診療
10. スマー
ト治療室
11. 先進医療機器
第5章 健康
医療従事者はAI活用によって生産性向上と医療の質向上を実現
し、
患者は医療情報を活用した個別化医療を受けられる時代が到
来する。
新型コロナウイルスの影響で、
スポーツのパーソナライズ化
や医療との融合が加速、
保険募集プロセスそのもののデジタル化
が想定より伸展している。
ウイルス感染症遺伝子、
抗原や抗体診断
POCT機器が世界的に普及した。
1.
予防医療
2.
見守り/宅内外センシ
ング
3.
EBH
(Evidence Based
Healthcare)
4.
医療情報アプリ
5.
介護IoT
6.
サーカディ
アン
リ
ズム
7.
認知症対策
8.
ITスポーツ
9.
イ
ンシュアテ
ッ
ク
10.
POCT
(Point Of Care
Testing)
11.
非侵襲型生体センサー
C O N T E N T S
■ 著者
:
出川 通、
他92名 ■ 2020年11月30日発行 ■ レポー
ト
:
A4判、
608ページ
■ 書籍付属CD-ROM
:
本体に掲載されたロー
ドマッ
プを収録 ■ 価格 ○書籍とオンライ
ンサービスの
セッ
ト
:
900,000円+税 ○書籍のみ
:
600,000円+税 ■ 発行
:
日経BP
従来か
ら
ある多く
の技術ロー
ドマ
ッ
プは、
「この技術はこれだけ伸びる」
とい
う
こ
と
を示
した
もので、
「将来どのよ
う
な製品やサービスが市場に受け入れ
られるか」
の視点が抜けています。
本レポー
トは、
まず
「市場ニーズ」
を予測
し、
それを満たす
「商品機能」
を定義
し、
さ
らにその機能を実現する
ための
「技術」
を提示する
とい
う、
従来と
は全く
違う
アプローチ法によ
って作成さ
れています。
特に
今回、
「ウイ
ズコロナ」
の時代を乗り越えるための中核技術と
なる
「時空/意識の超越」
を新た
に章立てに加え
ま
した。
そのほか、
モビ
リ
ティ
ー、
エネルギー、
医療、
健康、
ロボ
ッ
ト、
エ
レク
トロニク
ス、
材料/製造な
ど全産業分野を対象に、
イ
ノベー
シ
ョ
ンを起こす124テーマを選定
し、
今後10
年の技術の進化と市場の姿を予測
し
ま
した。
ポス
トパンデミ
ッ
ク時代に市場ニーズを生む、
124技術
の進化と市場の姿を予測する。
NEW
テク
ノロジー
・
ロー
ドマ
ッ
プ
2021-2030 全産業編
15
14
- 9. 序章
「テクノ
ロジー
・
ロー
ドマップ」
の考え方と活用法
サマリー
第1章 健康
新型コロナウイルス感染症が人々の社会生活や行動様式に変化を
もたら
し、
健康状態にも様々な影響を及ぼしている。
その対策も踏ま
えた今後10年の
ト
レン
ドについて、
健康を身体面、
精神面で支える
テーマを採り上げ、
技術開発の方向性、
新たなビジネス展開につい
て示した。
身体面ではウイルス検査、
アンチエイジング、
口腔ケア、
腸
内デザイン、
ゲノムビジネスなど、
精神面ではブレインヘルスケア、
疲
労科学などが注目
される。
第2章 医療
新型コロナウイルス感染症の流行は、
医療の
「オンライン化」
「個別
化」
を加速させ、
地域
・
組織を超えた情報共有や最先端技術を導入し
た診断法や機器の開発など、
様々な革新を生む新たなステージに移
行する。
AIの医療への活用、
個人データを統合し医療に生かす医療
ビッ
グデータ、
仮想世界/遠隔で画像情報をやり取りするXR、
人の
代わり
をするロボッ
トなど多様な技術を駆使し、
医療の在り方を変え
る将来像を展望した。
第3章 食料/農業
新型コロナウイルス感染症の流行は、
食や農業の分野にも影響を
与えた。
デリバリー食や持ち帰り食が増加し、
新たな食の安心
・
安全
対策が求められている。
感染後の重篤率に高血圧、
高血糖、
肥満が
関与するこ
とで、
生活習慣病の予防
・
改善に向けた食の重要性が高
まった。
地方生活や副業が見直され、
農業従事に注目が集まってい
る。
いずれもAI/IoTなどの技術活用が様々な課題を解決するものと
して期待されている。
1. 生活の質の向上
高齢化率の上昇により、
社会保障給付費、
医療給付費、
介護給付
費の増加、
労働力の減少、
経済活動の停滞が顕在化する。
生活の
質の向上のため、
エビデンスに基づいた治療
・
ケアサービスが求めら
れる。
コロナ禍の影響を受け、
免疫能の向上を促す方策、
免疫機能
を妨げる糖化ス
ト
レスへの対策がさ
らに重要となる。
1.
予防医療
2.
見守り /
宅内外センシ
ング
3.
EBH
(Evidence Based
Healthcare)
4.
アンチエイ
ジング/
か
ら
だ年齢診断
5.
健康寿命
6.
サーカディ
アン
リ
ズム
7.
睡眠
8.
環境と体調変化
9.
ブレイ
ンヘルスケア
10.
口腔ケア
11.
腸内デザイ
ン
12.
介護ロボ
ッ
ト
13.
ITスポーツ
1. 生活の質の向上
新型コロナウイルス感染後の重篤率に高血圧、
高血糖、
肥満が関
与するこ
とで、
生活習慣病の予防
・
改善への関心がさ
らに高ま
ってい
る。
免疫増強や抗ウイルス効果を有した機能性食品の研究が進む。
社会環境の変化、
身体や意識の変化により、
個人の健康や嗜好に
合わせた食のテーラーメ
イ
ド化が進展する。
1.
高齢化と食
2.
健康/運動と食
3.
加工食品
4.
機能性食品
5.
個別化食
2. 社会的課題の解決
新型コロナウイルス感染症の流行によ
り、
医療画像診断AIが認可を
取得した上で迅速に市場に投入されている。
病院機能の分散化や地
域医療における役割の明確化、
院内業務の標準化が進む。
ゲノム編
集を利用した診断技術や治療法の開発により、
ウイルス感染症や、
がん、
遺伝病の新たな診断
・
治療法が登場する。
12.
AIと医療
13.
がん医療
14.
医療ビ
ッ
グデータ
15.
スマー
トホス
ピタル
16.
ゲノ
ム編集
17.
スマー
ト治療室
18.
在宅医療
19.
遠隔医療/
オ
ンライ
ン診療
2. 社会的課題の解決
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、
インフルエンザやその他
の呼吸器感染症との鑑別検査が必要となっている。
世界的に増加す
る認知症患者に対しては国家的対策への要請が高ま
っている。
高齢
化と
ともに介護人材不足が加速し、
IoTやロボッ
ト
などを活用した新た
な介護サービスに期待が寄せられる。
14.
ウイルス検査
15.
先制医療
16.
認知症対策
17.
疲労科学
18.
医学を基礎と
する
ま
ちづ
く
り
(MBT)
19.
健康ステー
シ
ョ
ン
20.
介護IoT
21.
プライ
マ
リ
ケアシフ
ト
22.
健康経営
C O N T E N T S
COVID-19のパンデミ
ッ
クは、
医療の
「オンライ
ン化」
「個別化」
を加速さ
せ、
人々の健康状態や
食農の分野にも様々な影響を与えています。
一方でIoT、
人工知能
(AI)
、
ビ
ッ
グデータな
どの進
化は、
医療
・
健康
・
食農の分野に大きな変化を
もた
ら
し続けています。
本レポー
トは、
ポス
トパンデ
ミ
ッ
ク時代において、
イ
ノベーシ
ョ
ンを起こす80テーマについて分析を深めま
した。
「生活の質の
向上」
「社会的課題の解決」
「ビジネス機会の拡大」
とい
う三つの視点を設定し、
予防医療、
ア
ンチエイ
ジング、
腸内デザイ
ン、
介護ロボ
ッ
ト、
ウイルス検査、
ホーム医福食農テ
ッ
ク、
ゲノ
ムビ
ジネ
ス、
再生医療、
AIと医療、
オンライ
ン診療、
がん早期診断、
フー
ドテッ
ク、
スマー
ト農業など、
市場
価値と時流の変化に合わせて進化する今後10年の技術の変遷を予測
しています。
変化、
成長する医療
・
健康
・
食農分野。
主要80テーマを
選定し、
今後10年の技術進化を予測する。
NEW
テク
ノロジー
・
ロー
ドマ
ッ
プ
2021-2030 医療
・
健康
・
食農編
■ 著者
:
出川 通、
他85名 ■ 2021年3月12日発行 ■ レポー
ト
:
A4判、
392ページ
■ 書籍付属CD-ROM
:
本体に掲載されたロー
ドマッ
プを収録 ■ 価格 ○書籍とオンライ
ンサービスの
セッ
ト
:
675,000円+税 ○書籍のみ
:
450,000円+税 ■ 発行
:
日経BP
3. ビ
ジネス機会の拡大
医療
・
介護は、
病院から施設、
自宅へと移り、
データに基づく
個別化さ
れた商品/サービスへの動きが加速する。
医療従事者はAI活用に
よって生産性と医療の質の向上を実現し、
患者は医療情報を活用し
た個別化医療を受けられる。
新型コロナウイルス感染症対策を契機
と
した遠隔医療向け製品市場が立ち上がる。
23.
ホーム医福食農テ
ッ
ク
24.
ウエアラ
ブル/
ペースタ
ブル
25.
医療情報アプリ
26.
POCT
(Point Of Care
Testing)
27.
非侵襲型生体センサー
28.
スマー
ト
ウエア
29.
スマー
ト
メ
ガネ
30.
ゲノ
ムビ
ジネス
31.
イ
ンシュアテ
ッ
ク
3. ビ
ジネス機会の拡大
血中DNAによるがん診断技術の商品開発が加速する。
コロナ禍を
契機と
した社会生活の変化に対応し、
画像診断機器への需要が高
ま
っている。
世界的な高齢化を背景に、
先進諸国だけではなく
アジア
新興国でもヘルスツー
リズム市場が急速に拡大している。
オンライン
診療サービスは費用対効果がカギを握る。
20.
がん早期診断
21.
先進医療機器
22.
画像診断
23.
手術支援ロボ
ッ
ト
24.
内視鏡
25.
AI創薬
26.
DNAチッ
プ/
シーケンサー
27.
国際ヘルスツー
リ
ズム
28.
医療情報システム/
医療ソフ
ト
ウエア
29.
薬局マネ
ジメ
ン
ト
30.
医療
・
介護人材教育
2. 社会的課題の解決
地球温暖化によって自然災害が増加し、
農作物に多大な影響が及
んでおり、
災害発生を前提と
した農業や農法が求められる。
環境負荷
が小さ
く
効率的にタンパク質を生産する新技術と
して、
代替タンパク
質に注目が集まる。
地産地消型でカーボンニュー
トラルの可食燃料
作物による新エネルギー革命が起こ
る。
6.
食の安心
・
安全
7.
食品
ト
レーサビ
リ
ティ
ー
8.
環境農業
9.
食育/地域活性化
10.
食
(穀物)
の
エネルギー利用
3. ビ
ジネス機会の拡大
食や調理をエンターテインメ
ン
ト
と
して捉え、
娯楽性を高める市場な
ど、
ICTを活用した商品/サービスが拡大する。
海外で高評価を得
ているスマー
ト農業関連企業が日本に進出し、
本格的にサービスを
提供する。
魚の先物取引を実現するよ
う
な生産と流通をつなぐ情報
サービスにビジネスチャ
ンスがある。
11.
フー
ドテ
ッ
ク
12.
スマー
ト農業
13.
アグロ
メ
ディ
カルフーズ
14.
細胞農業
15.
バイ
オエコ
ノ
ミ
ー
16.
AgriFood Tech
17.
農泊
18.
水産業
19.
AI漁業
1. 生活の質の向上
新型コロナウイルス感染症に関する抗体分析が進み、
個別に対応す
る精密医療が一般的となる。
がん治療に向けては、
個別対応のバイ
オマーカー開発やチェ
ッ
クポイン
ト阻害薬を併用する複合免疫療法
が期待される。
脳梗塞/心筋梗塞対策では、
疾病管理に向けたリ
コ
メ
ン
ドエンジンを搭載したサービスが拡大する。
1.
精密医療
2.
再生医療
3.
がん免疫療法
4.
脳梗塞/心筋梗塞対策
5.
糖尿病対策
6.
遺伝子解析医療
7.
リハビ
リ
テー
シ
ョ
ン
8.
生体適合性材料
9.
ロボ
ッ
トスーツ
10.
再生臓器
11.
人工網膜
17
16
- 10. 序章
「テクノ
ロジー
・
ロー
ドマップ」
の考え方と活用法
サマリー
C O N T E N T S
NEW
テク
ノロジー
・
ロー
ドマ
ッ
プ
2021-2030 自動車
・
エネルギー編
第2章 電動化技術
欧州を筆頭に世界で環境規制の大幅な強化が進み、
世界の完成車
メ
ーカー各社はパワー
ト
レーンの電動化を加速する必要に迫られてい
る。
相次いでEV
(電気自動車)
のラインアップを拡充するほか、
48V
システムによるMHEV
(マイルドハイ
ブリ
ッ
ド車)
、
大型車両はPHEV
(プラグインハイブリ
ッ
ド車)
など多様な電動車両をそろえる。
燃料イ
ンフラが普及のネッ
クになっているFCV
(燃料電池車)
は、
トラッ
クな
ど商用車に活路を見い出す。
1.
ハイ
ブリ
ッ
ド車
2.
プラ
グイ
ンハイ
ブリ
ッ
ド車
3.
48Vシステム
4.
電気自動車
5.
充電規格
・
充電方式
6.
ワイ
ヤ
レス給電
7.
燃料電池車
8.
PMモーター
9.
イ
ンホイ
ールモーター
10.
SiCパワー素子
11.
GaNパワー素子
12.
リ
チウムイ
オ
ン電池
13.
全固体電池
14.
革新電池
第3章 安全
・
自動運転
自動運転は車両のクラスや用途によって方向が分かれ始めた。
高級
車は2020年以降に高速道路でレベル3の条件付き自動運転が実用
化し、
2025年以降にはレベル4の高度な自動運転に進化する。
一方
で移動サービス向けの車両では、
限定地域でレベル4の人間のドラ
イバーが同乗しないサービスが2020年以降に始ま
り、
2030年に向け
てサービスを展開する地域が拡大する。
自動運転に使うセンサー、
頭
脳に当たる半導体も、
低コス
ト化、
高性能化が進む。
1.
先進運転支援システム
(ADAS)
2.
自動運転
3.
ミ
リ波レーダー
4.
LiDAR
5.
車載イ
メ
ー
ジセンサー
6.
ステレオカ
メ
ラ
7.
FPGA
8.
ASSP
(特定用途向け汎用
半導体)
9.
GPU
10.
次世代コ
ンピューター
第4章 カーエレク
トロニクス
安全装置や自動運転技術の進化に伴って、
車載OSには、
従来別の
システムだった制御系と安全系のシステムを統合するこ
とが求められ
る。
ネッ
トワーク接続が当たり前になり、
外部からのハッキングなどに
対するセキュ
リティ
ー対策が高度化し、
EMC対策に対する要求も高
まる。
バッテリーの残存価値評価などにブロッ
クチェーンの活用も始
ま
る。
また、
クルマの機能が高度化するのに伴って、
これを使いこなす
ためのHMIでは、
表示に加えて音声インタフ
ェースが重要性を増す。
1.
ヘッ
ドラ
ンプ
2.
車載OS
3.
EMC対策
4.
プライベー
ト5G
5.
ブロ
ッ
クチェ
ーンの自動車応用
6.
HMI
7.
車載ECU
8.
ISO
26262
9.
セキュ
リ
ティ
ー対策
世界の自動車産業はいま、
「CASE」
(コネ
クテ
ッ
ド化、
自動運転化、
サービス化、
電動化)
と呼ば
れる巨大な変化の波に洗われています。
パンデミ
ッ
クによ
ってこの潮流は一層加速
し、
人の移動
のあ
り方、
物流、
そ
して都市設計にまで激しい変化を
もた
らすで
し
ょ
う。
SDGsの浸透に伴い、
再
生可能エネルギー市場も急速に拡大しています。
こ
う
した変化をふま
え、
本レポー
トは
『テクノ
ロ
ジー
・
ロー
ドマ
ッ
プ2018-2027自動車
・
エネルギー編』
を全面刷新し、
合成燃料、
GaNパワー素
子、
ブロ
ッ
クチェ
ーン、
自動配送ロボ
ッ
ト、
空飛ぶクルマ、
MaaS、
次世代電力網、
バイ
オマス
・
エネ
ルギー、
微生物発電な
ど17の技術テーマ
を新たに取り上げま
した。
自動車
・
エネルギー分野にお
ける67の重要テーマについて、
これか
ら10年の技術進化を予測
し
ます。
2030年、
自動車
・
エネルギー産業はど
う変わる。
67のモビ
リティ
ー関連重要技術の進化を予測。
■ 著者
:
出川 通、
他46名 ■ 2020年11月27日発行 ■ レポート
:A4判、
334ページ
■ 書籍付属CD-ROM:本体に掲載されたロードマップを収録 ■ 価格 ○書籍とオンラインサービ
スのセッ
ト
:675,000円+税 ○書籍のみ:450,000円+税 ■ 発行:
日経BP
第6章 材料
・
加工
これまで自動車用材料の中心だった鋼板の強度向上は今後も継続
するが、
並行して、
高級車を中心にアルミニウム合金の使用比率が
着実に上昇する。
また樹脂製外板や樹脂ガラスの採用も進む。
生産
現場では大量のデータを収集し、
これを生産の効率化や品質向上に
生かす
「インダス
ト
リ
ー4.0」
の動きが加速する。
3Dプリ
ンターはこれま
で試作に使う
こ
とがほとんどだったが、
今後は最終製品へ応用する動
きが活発化する。
1.
高張力鋼板
2.
アルミ化
3.
樹脂化
4.
CFRP
5.
イ
ンダス
ト
リ
ー4.0
6.
タ
イ
ヤ
7.
3Dプリ
ンター
第1章 エンジン
・
変速機
世界的な環境規制の強化によって、
完成車メ
ーカー各社は電動パ
ワー
ト
レーンの開発に力を注いでいる。
しかし、
エンジンがなく
なって
し
ま
う
わけではない。
既存エンジンでも、
希薄燃焼や可変圧縮比化と
いった画期的な技術の実用化で、
ガソ
リ
ンエンジンやディ
ーゼルエン
ジンでは最高熱効率の向上が進む。
変速機では、
伝達効率の高い
DCTが増加する一方、
自動変速機では9〜10段変速といった多段化
が普及価格帯のクルマにも波及する。
1.
ガソ
リ
ンエ
ンジン
2.
ディ
ーゼルエ
ンジン
3.
合成燃料
4. 基準
・
規制
5.
DCT
6.
自動変速機
(AT)
7.
CVT
(無段変速機)
第5章 開発手法
先進国においては、
クルマを単なる交通手段と
して捉える傾向が強く
なり、
ブラン
ド価値を向上させるには、
単にハー
ドウエアの性能を向上
させるだけでなく、
ITと組み合わせた
「拡張体験」
の向上が重要性を
増す。
そのためには、
エンジニアリ
ング
・
シ
ミ
ュレーシ
ョ
ンやモジュール
化の活用によ
りハー
ドの開発効率を向上させるだけでなく
、
ソフ
ト
ウエ
ア開発基盤の整備やオープンソース
・
ソフ
ト
ウエア
(OSS)
の活用、
モ
デルベース開発の適用拡大によるソフ
ト開発の効率向上も重要な
課題になる。
1.
ブラ
ン
ドマネ
ジメ
ン
ト
2.
クルマの開発プロセス
3.
エ
ンジニアリ
ング
・
シ
ミ
ュ
レー
シ
ョ
ン
4.
モジュール化
5.
モデルベース開発
6.
オープンソース
・
ソフ
ト
ウエア
(OSS)
の自動車応用
7.
制御ソフ
ト
ウエア開発基盤
第8章 エネルギー
太陽光やバイオといった再生可能エネルギーの導入拡大に伴って、
エネルギー制御を最適化する次世代の電力網が必要になる。
世界
的に発電容量の拡大が続く太陽光発電は、
有機系の材料を活用
するこ
とで低コス
ト化が期待される。
水素エネルギーの利用拡大は、
カーボンフ
リ
ー水素の生産拡大と低コス
ト化がカギを握る。
次世代原
子炉である核融合は2040年以降の実用化が見込まれる。
1.
次世代電力網
2.
有機系太陽電池
3.
核融合発電
4.
シ
ェ
ールガス、
シ
ェ
ールオイル
5.
メ
タ
ンハイ
ド
レー
ト
6.
水素エネルギー
7.
バイ
オマスエネルギー
8.
微生物発電
9.
CO2の回収
・
地中貯留技術
(CCS)
第7章 都市とモビリティ
ー
自動運転技術を活用した移動サービスや空飛ぶクルマなどの新しい
モビ
リティ
ーが実用化すれば、
都市計画に大きな影響が及ぶ。
パンデ
ミ
ッ
クにより人との接触を減らす傾向が強ま
り、
物流にもロボッ
トが導
入されるだろ
う。
街に張り巡ら
されたセンサーにより人の移動を把握
し、
交通の流れを最適に制御する新たな考え方の街が誕生する。
1.
自動配送ロボ
ッ
ト
2.
空飛ぶクルマ
3.
MaaS
4.
スマー
ト
シティ
/スーパー
シ
ティ
19
18
- 11. 序章
総論
:
ICTの進化と産業に与えるインパク
ト
サマリ
ー
C O N T E N T S
テク
ノロジー
・
ロー
ドマ
ッ
プ
2020-2029 ICT融合新産業編
第3章 ICTと自動車
普及期を迎えた運転の自動化や、
ネッ
ト接続されクラウ
ドサービスへ
の依存を強める日常生活の進展に伴う移動中のサービス充実への
要求により、
ICTと自動車の関係は強まっていく
。
相乗り型交通や自
動運転を活用した地域社会を再構築する。
1. コネ
クテ
ッ
ドカー
2. カーIoT
3.
高度運転支援/自動運転
4.
MaaS
(Mobility as a Service)
第4章 ICTと製造
人工知能
(AI)
の活用によ
り設計プロセスが自動化、
グローバル生産
拠点をつなぎ、
ビッ
グデータと同期するシステムが構築される。
IoTに
よ
り工場のあ
らゆるものがインターネ
ッ
トに接続、
工場内の制御
・
管理
システムのセキュ
リティ
ー対策が必要となる。
1. AIと製造
2. ビ
ッ
グデータ
と製造
3.
3Dアディ
ティ
ブ
・
マニュ
ファ
ク
チャ
リ
ング
(3D-AM)
4. グローバル物流/SCM
5. 遠隔保守サー
ビス
6. スマー
ト
ものづ
く
り
7. POUプラ
ッ
ト
フ
ォ
ーム
8.
i-Construction
(BIM CIM)
第5章 ICTと医療
・
介護
医療の分野では、
ICTをベースとした高度な医療サービスや個人
の日常データを有効利用した
「個別化医療」
へ進む。
ICTを活用した
「介護」
や
「予防」
、
さ
らに
「健康な生活の維持」
へのICTの利用拡大
が進む。
また、
脳の健康も重要なテーマになる。
1. AIと医療
2. スマー
トホス
ピタル
3. 遠隔医療/オ
ンライ
ン診療
4. 在宅医療
5. 予防医療
6. 手術支援ロボ
ッ
ト
7. 介護ロボ
ッ
ト
8. ブレイ
ンヘルスケア
9. ゲノ
ムビ
ジネス
第11章 ICTと企業経営
ICTは顧客サービスの向上から、
物流、
外部リ
ソースの活用など企業
経営の様々な場面で普及する。
マーケティ
ングでの活用のよ
うに企
業利益に直結する分野での利用が進む。
ビッ
グデータを活用した高
度な利用が進み、
企業の意思決定を支援する。
1. 経営情報システム
2. 流通
・
物流革新
3. デジタルマーケティ
ング
4. コ
ンタ
ク
トセンター
5. HRテ
ッ
ク
6. アナリ
ティ
クスツール
7. 社内動画コ
ミ
ュニケー
シ
ョ
ン
8. 情報セキュ
リ
ティ
ー
第6章 ICTと小売り
・
マーケティ
ング
インターネッ
トの普及により、
ネッ
ト販売の急激な伸び、
取引先との
データ交換による効率化、
高度化が進む。
スマー
トデバイスの普及に
伴い、
消費者の購買行動に大きな変化を与え、
ネ
ッ
ト
と店舗の融合と
いう新しいビジネスモデルへと変革している。
1. 店頭接客
2. 購買行動予測
3. 受発注システム
4.
オムニチャネルマーケティ
ング
第8章 ICTと社会イ
ンフラ
あらゆるものがインターネッ
トにつながり、
エネルギーや行政システム
などの社会インフラがICTと一体化し、
インテリ
ジ
ェン
ト化が進んでい
る。
都市の防災投資は継続的な世界潮流であり、
国内では新たな市
場投資と社会実装が行われる。
1. 電子政府/電子自治体
2. オープンデータ
ビ
ジネス
3. マイナンバー
4. 災害予測
・
対応
5. 老朽化対策
6. スマー
ト
シティ
第9章 ICTと教育
社会の急激な変化に伴い、
教育の置かれた状況は大き
く
変わりつつ
ある。
AIによる個別最適化学習により知識獲得は効率化し、
主体的
に学ぶプロジェク
ト型学習が普及する。
学習履歴などの教育データ
を分析し活用する取リ組みが進んでいる。
1. AIと教育
2. 学校のデジタル化
3.
ワン
ト
ゥ
ーワン/
パーソナライ
ズ
ド教育
4. 語学教育
『テク
ノ
ロジー
・
ロー
ドマ
ッ
プ2020-2029 ICT融合新産業編』
は、
ICTを活用
し、
融合する
こ
と
で
新たな価値を生む農業、
自動車、
製造、
医療
・
介護、
小売り
・
マーケテ
ィ
ング、
金融、
社会イ
ンフラ、
教育、
メディ
ア、
企業経営、
生活など、
各分野における技術進化を予測しま
した。
特に、
人工知
能
(AI)
やIoTの活用論点を強化する
と
と
もに、
基盤技術
(ブロ
ッ
クチェーン、
量子コンピュータな
ど)
、
製造、
医療
・
介護、
教育関連のテーマ
を拡充
しています。
予測に際
しては
「テク
ノ
ロ
ジー
・
ロー
ドマッ
プ」
のコンセプ
トである
「まず未来の市場ニーズを予測し、
それを満たす機能や商品を推
定、
それを実現する手段=技術に落と
し込む」
手法を駆使
しています。
ICTを活用し、
融合するこ
とで新たな価値を生む産業に
フォーカス。
その未来像と技術進化を予測する。
■ 著者
:
緒方 真一、
他70名 ■ 2020年3月10日発行 ■ レポー
ト
:
A4判、
408ページ
■ 書籍付属CD-ROM
:
本体に掲載されたロー
ドマッ
プを収録 ■ 価格 ○書籍とオンライ
ンサービスの
セッ
ト
:
675,000円+税 ○書籍のみ
:
450,000円+税 ■ 発行
:
日経BP
第1章 産業変革をもたらす基盤技術
ハー
ドウエアの小型化やネッ
トワーク化は様々な産業でのICT利用
の範囲を一層拡大する。
今後は、
得られるビッ
グデータを有効に活用
するアプリケーシ
ョンや、
知識や経験との融合による人と機械の協
調、
リアルな世界との融合などが大き
く
進展する。
1. ビ
ッ
グデータ
2. クラウ
ドコ
ンピューティ
ング
3. IoT
(Internet of Things)
4.
複合現実
(MR)
/
拡張現実
(AR)
5.
RPA
(Robotic Process
Automation)
6.
第5世代移動通信システム
(5G)
7.
ウエアラ
ブル/
イ
ンプラ
ンタ
ブル
8. 新世代
ドロー
ン
(無人機)
9. ブロ
ッ
クチェ
ー
ン
10. 量子コ
ンピュータ
第2章 ICTと農業
今後の農林水産業は様々な課題と
リスクを抱えているが、
ICTを浸
透させることがその解決の一助と
して期待される。
農業形態が農村
部の集約型農業、
都市部の分散型農業に二極化し、
需要主導型農
業、
シ
ェアリ
ングエコノ
ミ
ーに発展していく
。
1. IoTと農業
2. 農業ロボ
ッ
ト
3. 植物工場
4. 食農ICT
5. 食品
ト
レーサビ
リ
ティ
ー
第7章 ICTと金融
ICTの進展により金融サービスの様々な面で変化が生じ
る。
金融シ
ステムをはじめ、
モバイル決済やクラウ
ドファンディ
ングなど、
金融と
ICTの連携は一層強く
なる。
詐欺や不正を防止するためのセキュ
リ
ティ
ーへのニーズはこれまで以上に高ま
る。
1. AIと金融
2. 次世代金融システム
3. クラウ
ドファ
ンディ
ング
4. 格付け/リ
ス
ク管理
5. 個人向け信用評価
6. 株価予測
7.
仮想通貨
(ブロ
ッ
クチェ
ー
ン)
8. 決済サー
ビス
第10章 ICTと
メディ
ア
放送からインターネッ
トを伝送路に置き換えた動画メディアは、
イン
タラクティ
ブ性と視聴デバイスの拡張という特徴を備える。
今後もメ
ディアのICT利用は、
デジタルサイネージなど屋外広告にも広がり、
デジタルコンテンツを流通させる仕組みも拡大する。
1. 動画メ
ディ
ア
2. 電子出版
3. 映画産業
4. 音楽産業
5. 次世代SNS
6. ネ
ッ
ト広告
7. デジタルサイ
ネー
ジ
第12章 ICTと生活
消費者の生活場面でのICT利用は、
ゲームやシ
ョ
ッ
ピングだけでは
なく
、
スポーツや旅行などへ拡大し、
個人情報を活用したサービスや
シ
ェアリ
ングサービスが進展する。
個人認証も人が許可済みサービス
を選んで利用するための認証に向かう。
1. ゲーム
2. ITスポ―ツ
3. 電子商取引
(EC)
4. 旅行サー
ビス
5. AIと住宅
6. ホームセキュ
リ
ティ
ー
7. シ
ェアリ
ングエコ
ノ
ミ
ー
8. 個人認証/プライバシー
21
20
- 13. 超
ち ょ う
万
ば ん ぶ つ
物開
か い び ゃ く
闢図
ず
譜
ふ
COMPLETE ANALYSIS OF PRICE-VALUE INTERRELATION:
A COMPARATIVE APPROACH
NEW
■ 著者
:
川口 盛之助 ■ 2021年3月3日発行 ■ レポー
ト
:
A3変型判、
約580ページ ■ 書籍付属ポ
スター
:
A0判 ■ 価格 ○書籍のみ
:
800,000円+税 ※本商品にオンライ
ンサービスはあ
り
ません。
■ 発行
:
日経BP
『超万物開闢図譜』
は
「重量単価」
という切り口で、
世界と
日本のあ
らゆる商品を分析し、
付加価値
アッ
プの法則を明ら
かに
した
レポー
トです。
創意工夫の成果が反映さ
れればさ
れるほど価値の密度が
高ま
り、
重量単価は上がるはずです。
そこで農林水産物、
医薬品、
エネルギー源、
有機系組成物、
電
子材料、
金属、
構造材、
産業機器、
モビ
リ
ティ
ー、
コ
ンピューター、
家電品、
医療用機器、
電子部品、
巨
大建造物、
嗜好品、
超高級品な
ど、
30テーマに分類
した約2400種類のモノの重量単価を比較評価
しま
した。
幅広い分野
・
領域のモノの価値を見比べる
こ
と
で、
付加価値アッ
プのメ
カニズムが明ら
かに
な
り
ます。
未来学者の川口盛之助氏が、
事業
・
商品開発に役立つよ
うに分かりやす
く
解説する
と
と
も
に、
付加価値アッ
プのための
「200の示唆」
、
「10大法則」
、
「3つの動機」
を提示。
日本のモノづ
く
り
の進むべき道筋を考察
し
ます。
2400種類のモノの価値密度を分析評価し、
付加価値アッ
プの法則を提示する。
日
本
の
モ
ノ
づ
く
り
は
、
付
加
価
値
を
最
大
化
す
る
た
め
に
、
や
る
べ
き
こ
と
が
た
っ
ぷ
り
残
さ
れ
て
い
る
。
盛之助代表取締役社長。
慶應義塾大
学工学部卒、
米イ
リ
ノ
イ大学修士課程
修了。
アーサー
・
D
・
リ
トルでアソシエー
ト
・
ディ
レクターを務めた後に株式会社盛
之助を設立。
国内のみならずアジアや
中東の政府機関からの招聘を受け、
各
種コンサルティ
ングを行う。
著書に
『世
界が絶賛する
「メ
イ
ド
・
バイ
・
ジャパン」
』
『日本人も知らなかった日本の国力(ソ
フ
トパワー)』
な
ど。
morinoske.com
かわぐち
・
もりのすけ
川口 盛之助
『超万物開闢図譜』
著者『メ
ガ
ト
レン
ド』
シ
リ
ーズ著者
独
自の商品を開発し、
作り方やブラ
ンディ
ングに
も知恵を凝ら
して商品価値に変え
る。
あらゆる商売の基本は、
創意工
夫の成果を商品の価格に反映させる
こ
と
です。
扱う商品が
ハー
ド
ウエアな
ら、
付加価値は重量単価に数値化される
こ
と
にな
り
ま
す。
豚肉であっ
て
も鋼材であっ
て
も、
半導体メ
モ
リ
ーで
も人工衛星で
も、
重さ
のあ
る商品に込め
ら
れた価値は、
究極的にはキ
ロ単価に還元され、
こ
れ
に出荷総重量を乗じ
る
と市場規模にな
る
わけです。
同じ1000億円市場の摂取物で
も、
バナナや玄米な
どのカ
ロ
リ
ー源と
最先端の抗体医薬では単価と出荷量がそれぞれ8桁分
(数億倍相
当)
違い
ま
す。
道路や壁を舗装する
ア
ス
フ
ァ
ル
ト
や漆喰はキ
ロ数十円台
の構造材ですが、
その上に塗る塗料と
な
る
と1桁高
く
てキ
ロ数百円台、
印
刷イ
ン
クな
ら2桁、
肌に塗る
フ
ァ
ンデーシ
ョ
ンだ
と3桁、
その上に描
く
口紅や
ア
イ
ラ
イ
ナーでは4桁分
(数万倍相当)
に
も価値は凝縮されるのです。
一
方、
単価上昇と反比例する
よ
う
に出荷量が減るので、
市場規模はいず
れ
も同程度に収ま
り
ま
す。
電気製品の場合、
床に置
く
洗濯機のキ
ロ1000円台から始ま
って、
デ
ス
ク
ト
ッ
プパソ
コ
ンは1桁ア
ッ
プ、
持ち歩
く
スマホでは2桁高
く
な
り、
ウエア
ラ
ブルな
ワ
イ
ヤ
レス
イ
ヤホ
ンにな
る
と3桁、
そ
し
て体内に埋め込むペース
メ
ー
カーにな
る
と4桁も高いキ
ロ1000万円台に
ま
で価値は凝縮されま
す。
こ
こ
に挙げた摂取物、
構造材、
電気製品の事例を通し
て見えて
く
る価値ア
ッ
プの共通項は、
人の心身の要所に近づ
く
ほ
ど
に人工物の価値密度が高ま
っ
てい
く
と
い
う経験則です。
本書では国内に流通す
る2400余り
の商品を、
キ
ロ単価と出荷量のXY軸で示す座標
図に展開し
て比較評価し
ま
し
た。
1個
0
.1㎎以下の電子部品か
ら総重量100万
ト
ン
を超え
る
ダム
ま
でを含む、
星雲のよ
う
に散ら
ばる
プロ
ッ
ト
群か
ら、
特定の共通因子を持つモ
ノ
に注目
し
て星座のよ
う
に線でつな
ぎ合わせてい
く
と、
価値ア
ッ
プのための示唆が浮かび上がっ
て
き
ま
す。
30のカ
テ
ゴ
リ
ーに分類した図を試行錯誤す
る
こ
と
で抽出した業界ご
と
に特有の200の
示唆を、
さ
ら
に業界横断の示唆へ
と紡ぐ
こ
と
で、
大き
く
普遍的な10の価値ア
ッ
プの法則へ
と集約し
てい
ま
す。
「調味料の単価を高め
る
ための示唆を合金開発に生かす
と
ど
う
な
る
か」
「ロマネ
コ
ン
テ
ィ
の価値と
パワー
ド
スーツの価値の高め方の共通項は何か」
。
座標図を用
い
る
こ
と
で、
こ
のよ
う
な全
く
の異業種の先人たちが創意工夫を凝ら
し
て
き
た道の
り
を縦横無
尽に展開し
て思考実験を楽し
む
こ
と
がで
き
るのです。
イ
ノ
ベーシ
ョ
ンに
ロ
ジ
ッ
クが近づ
く
ため
の唯一の方法はアナ
ロ
ジーの横展開です。
よ
り遠い業界からの一見場違いで頓珍漢な
示唆ほ
ど、
う
ま
く
横展開で
き
た時のイ
ンパク
ト
は
よ
り
大き
く
な
る
こ
と
で
し
ょ
う。
本書では、
付加価値レベルご
と
の国別シェ
アから各国の得意領域や日本の置かれた
立場が移
り
ゆ
く
様子
も分析し
てい
ま
す。
モ
ノ
づ
く
り
か
ら情報やサービス分野に
シ
フ
ト
す
る
こ
と
が
ト
レ
ン
ド
と
なってい
ま
すが、
万物の価値を俯瞰し
てみる
と
日本が極め
るべ
き
はずの高付加価
値のモノ
づ
く
り
が不完全燃焼に
と
ど
ま
ってい
る様子が見え
て
き
ま
す。
脱モノ
づ
く
り時代の処し
方についてあれこ
れ悩む前に、
肝心のモ
ノ
の価値自体を最大化で
き
てお
ら
ず、
ま
だ
ま
だやる
べ
き
こ
と
がたっぷ
り残されてい
るのです。
本書はあ
らゆるモノ
商材に関わる方々のために制
作し
ま
した。
モノ
に与え得る価値を本質から
しみじみ
と考え直すための思考の場を提供し
ま
す。
御社の新たな
ビジネ
ス展開を考え
る際の強力な武器と
な
る
こ
と
で
し
ょ
う。
『超万物開闢図譜』
の構成
【本文版】
約400ページ
30テーマに分類した約2400種類
のモノのキロ単価と生産量を調査
し、
各分野における付加価値アッ
プのメカニズムを解説します。
異
業種の常識や知恵を、
自社商品
に当てはめることで、
新たな価値
創造のヒン
ト
が見えてき
ます。
297mm
297mm
【図表版】
約180ページ
縦軸は商品の
「キロ単価」
(11
桁)
、
横軸は
「1年間の総出荷重
量」
(12桁)
のグラフ
(座標図)
で
す。
全てを同じスケールで表現し
ているため、
異なるテーマのグラフ
も直感的に比較できます。
本文版
と併せてお読みく
ださい。
297mm
297mm
【A0判ポスター】
可能な限り多く
のデータを1つの座標図に載せるために制作した、
巨
大サイズのポスターです。
プロッ
ト総数は約700件。
壁に貼って眺める
こ
とで、
普段は考えも
しない製品価値の関係性や付加価値アップの
全体像が見えてき
ます。
1189mm
841mm
※ポスターのデザイ
ンは変更になる場合があ
り
ます。
25
24