雑誌と連動した
cm精度GNSS測位キットの
反響と展開
CQ出版株式会社 編集制作部
内門 和良
1cm精度が得られるRTK測位を月刊誌で特集
・RTK測位の実例
・RTK測位の試しかた
・RTK測位のしくみ
・オープンソースの測位プロ
グラムRTKLIB
RTK用プログラムの定番。RTK以外のいろい
ろな測位にも対応。世界的に著名
・オープンソースの研究用プ
ログラムRTKコア
測位部分だけの改造しやすいプログラム
など
RTK測位を試すには?
既存の基準局があるという前提で・・・
①RTK用データを出せるGPS受信モジュール、②アンテナ、
③オープンソースの測位ソフトウェアRTKLIBが動くパソコン
RTK用データを出せるGPS受信機を用意
おまけアンテナをセットで21,600円(税込)から
なぜRTK特集をしたのか?
↓
RTK用データを出せる受信
機が安くなったから
↓
でも国内で売ってない!
↓
キットを用意
(基板付きの書籍を作る予
定もあった)
パソコンとUSBで接続
(micro-Bコネクタ)
アンテナと接続(SMAコネクタ)
予想以上の反響!
0
100
200
300
400
500
600
700
800
900
1000
累積販売数
(移動局用)
累積販売数
(基準局用)
もうすぐ累計1000個超。素人向けではないキットなのに…
動作確認は、筆者(ほとんどは大学や高専の先
生)が実験に用意してある基準局でOK。でも・・・
10km以内に基準局がないと精度が出ない
国土地理院が全国1300カ所に配置した電子基
準点のリアルタイム・データを使えるサービスはあ
るが、月額数万円で個人向けではない。
基準局を自分で用意するのは大変!
基準局を増やしたい・・・
RTKは基準局が必要・・・どうする?
自分の基準局を世の中に知らせる手段を用意
基準局情報を登録できるサーバ
特集執筆者の中本さん(サイレントシステム)が用意してくれました
※基準局のデータを公開する場所ではなく、「基準局の存在」を公開
する場所
キットA(基準局用) 27,000円(税込)
キットB(移動局用) 21,600円(税込)
基準局を作ってくれるなら 21,600円(税込)に!
基準局を設置するメリットを作る
モジュールの価格を調べるとわかりますが、本来はこんな価格差はありません。
いろいろ企画が迷走した名残で、基準局用と移動局用の2タイプがあることをうまく
活用できないかという編集長のアイデアです
売れたわりに基準局少ない・・・
①内容が難しい
・各種設定が多い。M8P+RTKLIBで測位できるようにするだけで
も落とし穴は多い
②アンテナやサーバの設置場所
・アンテナを常設できる開けた場所が必要。しかも、そこから
サーバの置き場所までアンテナ線を延ばさないといけない
③サーバの問題
・普通の企業や大学なら、外部からアクセス可能なサーバは限
られる。コンピュータを自前サーバにすればすむような簡単な
話ではない
できることから少しずつ
①CQ出版社屋の屋上に基
準局を設置
②測位データの配信サーバ
を用意
ウェブページ閲覧可能な環
境なら自前サーバを用意し
なくてもデータを公開できる
③2019年2月号(2019年1月
10日発売予定)で準天頂衛
星みちびきとRTKを特集
RTK導入マニュアルを用意
する
CQ出版の屋上付近に設置した
GPSアンテナ
使いやすいRTKモジュールが出る
モジュール
同時に受信できる
GNSS例
受信できる帯域 内部RTK測位 搭載基板の価格 アンテナの価格
NEO-M8T
世界の定番
GPS,QZSS,Galileo,Beidou 1.6GHz帯(L1) できない 1万円前後 5000~1万円
NEO-M8P
CQ出版キット
GPS,QZSS,Beidou 1.6GHz帯(L1) できなくはない 2~3万円 5000~1万円
新製品
ZED-F9P
GPS,QZSS,Galileo,Beidou,
GLONASS
1.6GHz帯(L1)と
1.2GHz帯(L2またはL5の
どちらかを選択)
できる 予想で3~4万円? 1万~4万円?
同時に受信できるGNSS・・・衛星が建物などの影に隠れるとだめなので、なるべくいろ
んな位置に衛星が見えるほうがよい。受信できる衛星数が多いほどよいはず
受信できる帯域・・・2周波受信できると,高精度な測位ができている目安の状態(Fix)
になるまでの時間が短縮される。1周波だとFixするまでアンテナ位置を動かさずに何
分も(あるいはそれ以上)待つ必要があり、応用が限られる
内部RTK測位・・・オープンソースの測位プログラムRTKLIBを使うなら不要だが、ドロー
ンなどへ応用したいなら欲しいかも。M8Pは1周波しか使えないうえに同時受信衛星
数が少ないので、Fixしにくく外れやすくて使いにくそう。F9Pで実用レベルか?
M8Pは扱える衛星数が少ない
M8P(内部測位時)とM8Tの使える衛星数比較
上段:M8P
内部エンジンに必
要なRTCM3データ
渡しではみちびきに
非対応なので、GPS
とBeiDouだけになる
下段:M8T
測位エンジンは持
たないが、Galileoも
受信できる。
新製品ZED-F9Pでは、この衛星の少なさも解消されている
いち早く入手したいなら
年明けにZED-F9P搭載基板が届きそうなクラウドファンディング、基板1
枚だと約2万円、締め切り11/16(あと6日)
https://www.kickstarter.com/projects/simplertk2b/simplertk2b-the-first-multiband-rtk-shield-based-o
宣伝:12月10発売号はロケット特集
インターステラテク
ノロジズ全面協力
6月30日に打ち上げ失敗
したときの映像が話題に
なりました
この次の号でみちびき
/RTKの特集!
ウェブページなど
トランジスタ技術誌のRTK測位特設ページ
https://toragi.cqpub.co.jp/tabid/865/Default.aspx
善意の基準局掲示板
http://rtk.silentsystem.jp/
オープンソースの測位ソフトウェアRTKLIB
http://www.rtklib.com/
Windows/Linux用。Androidにフォークした人もいる

雑誌と連動したCM精度GNSS測位キットの反響と展開