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大規模地震時に備えて
- 1. 清流の国ぎふ 防災・減災センター 大規模地震時に備えて ～何が起きるか どうするのか～ 岐阜大学流域圏科学研究センター 清流の国ぎふ 防災・減災センター 小山真紀 maki_k@gifu-u.ac.jp 2017/10/24 岐阜県中農地区保健部会講習会 in 加茂農林高校 1
- 2. 清流の国ぎふ 防災・減災センター 自己紹介 • 専門は地域防災学 • 1995年の阪神・淡路大震災がきっかけでこの 世界に飛び込む • 主な研究テーマは死傷者発生メカニズム，人材 育成，地域の防災対策など • 岐阜大学/清流の国ぎふ 防災・減災センターで， 地域の防災人材育成と防災力向上に取り組む 2
- 3. 清流の国ぎふ 防災・減災センター 今日のお話 • 地震の事例について • 地震で死ぬということ • 学校の被害 • 安全配慮義務 3
- 7. 清流の国ぎふ 防災・減災センター 1995年阪神・淡路大震災 • 1995年1月17日5時46分 • マグニチュード7.3 7
- 8. 清流の国ぎふ 防災・減災センター 1923関東大震災 8 • 1923年9月1日11時58分 • マグニチュード7.9 • 死者：約10万5400人（うち火災：約9万2000人， 津波：325人，土砂災害：688人） • 全壊家屋：約29万4000戸（うち焼失家屋：約 21万2400戸）
- 11. 清流の国ぎふ 防災・減災センター 1891年濃尾地震 • 1991年10月28日6時37分 • マグニチュード8.0 • 死者：約7,273人（うち岐阜県人） • 全壊・焼失家屋：約142,000戸 11
- 13. 清流の国ぎふ 防災・減災センター 市郡別死亡率 市郡名 総人口 死亡者 死者数 死亡率 圧死 焼死 岐阜県 761,679 4,603 387 4,990 0.66% 岐阜市 28,731 229 16 245 0.85% 厚見郡 41,815 718 3 721 1.72% 各務郡 20,783 73 1 74 0.36% 方県郡 29,346 326 1 327 1.11% 羽栗郡 39,203 691 106 797 2.03% 中島郡 20,483 210 0 210 1.03% 海西郡 10,733 54 0 54 0.50% 下石津郡 15,797 39 0 39 0.25% 多芸郡 28,071 107 2 109 0.39% 上石津郡 10,493 1 0 1 0.01% 不破郡 30,450 30 0 30 0.10% 安八郡 77,037 970 243 1,213 1.57% 大野郡 34,086 116 0 116 0.34% 揖斐郡・池田 郡 29,376 21 0 21 0.07% 本巣郡 32,726 515 0 515 1.57% 席田郡 3,600 19 0 19 0.53% 山県郡 27,872 358 0 358 1.28% 武儀郡 85,285 91 15 106 0.12% 郡上郡 58,282 1 0 1 0.00% 加茂郡 64,522 20 0 20 0.03% 可児郡 34,780 12 0 12 0.03% 土岐郡 38,208 2 0 2 0.01% 0.0% 0.5% 1.0% 1.5% 2.0% 2.5% 岐阜市 厚見郡 各務郡 方県郡 羽栗郡 中島郡 海西郡 下石津郡 多芸郡 上石津郡 不破郡 安八郡 大野郡 揖斐郡・池田郡 本巣郡 席田郡 山県郡 武儀郡 郡上郡 加茂郡 可児郡 土岐郡 13
- 15. 清流の国ぎふ 防災・減災センター 地震からいのちを守ること ＝建物・家具から命を守ること 83% 13% 4% 建物の倒壊・ 家具の転倒による 火災による 不明 1995阪神・淡路大震災の場合 15
- 19. 清流の国ぎふ 防災・減災センター 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 木造 新工法 鉄筋 簡易鉄骨 Frequency(%) 被害なし 一部破損 半壊 修復不能 完全崩壊 構造と建物被害 • 木造の被害が飛び抜けて大き い 19 兵庫県南部地震 淡路島北淡町のデータから
- 20. 清流の国ぎふ 防災・減災センター 年代別耐力分布 20 年代別耐力分布 0 2 4 6 8 10 12 0 0.5 1 1.5 2 2.5 耐震評点 相対度数 木耐協の調査 データ １９５０以前 １９５１－１９６０ １９６１－１９７０ １９７１－１９８０ １９８１－１９９０ １９９１－ 強い脆弱 安全危険
- 21. 清流の国ぎふ 防災・減災センター 建築年別建物被害 • 1955年以前の建物の建物被害が飛び抜けて大 きい 21 図７．築年数別の住家被害 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 終戦以前 S21-30 S31-45 S46-55 最近数年 Frequency(%) 被害なし 一部破損 半壊 修復不能 完全崩壊 1946-1955 1956-1970 1971-1980 1981-
- 22. 清流の国ぎふ 防災・減災センター 死傷の程度と建物被害 • 死は完全崩壊で発生する 22 50 60 70 80 90 100 被害なし 一部破損 半壊 修復不能 完全崩壊 Frequency(%) 死亡 重傷 軽傷 怪我なし
- 25. 清流の国ぎふ 防災・減災センター 死までの持ち時間 • 圧死は，事が起こってから死ぬまでの持ち時間（猶 予）はあまりありません 25 Mode Cause of death Life-span Mode1 asphyxiation 5 - 6 minutes Mode2 head injury 2 - 3 hours Mode3 abdominal injury 3 - 12 hours Mode4 limb injury more than 24 hours Mode5 intact about 3 days Lifecharacteristicvalue (asphyxiation) starvation, dehydration (Dead) (Alive) Ohta et al., 2001 窒息 頭部負傷 胸腹部負傷 手足負傷 無傷
- 27. 清流の国ぎふ 防災・減災センター いのちを守るために • まずは家が地震に強いかどうかチェック！ • つぶれにくい部屋はどこ？ • 木造なら上の階 • 壁が多い部屋（トイレなど） • イメトレ！「今地震が起きたらどうなる？」 • ちょっとでも安全な場所はどこ？ • 安全な場所を作る！ 調べてみよう！＆家庭内で話し合おう！ 27
- 35. 清流の国ぎふ 防災・減災センター イメージ作りのためのツール • チェックリストで校内の点検（平常時の学校が 地震時にどうなるか？） • ハザードマップとまち歩き（平常時のまちが地 震時にどうなるか？） • 地図を使ったワーク（テーマにしたがって災害 図上訓練をすることによって，具体的な対策を 考えることができる） 35
Editor's Notes
- This graph already Prof. Kiyono explain. So I skip this. What I want to say is we have not enough time to rescue because most of cause of deaths are this red line.