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第一回水産IoTLT
- 2. 竹之下航洋 (株)ウフル Business Enablement Center 部長
立命館大学理工学研究科にてロボティクス及び生体工学を専攻
在学中に(株)ドワンゴ 研究開発センターにてWebを活用した新サービスの開発に従事
その後、新卒としてハードウェア系スタートアップに参画、半年後に執行役員COO拝命
2009年からは組込み機器ベンダーにて製品開発・企画に従事、
IoTゲートウェイを中心とした新規ビジネス立上げを行う
2016年4月より(株)ウフルにてIoTイノベーションセンターに所属、(中略)、2019年7月よ
り現職
ソラコムユーザーグループ発起人などコミュニティ活動もボチボチ
愛読紙:水産タイムス
AWS Summit2016
登壇
IoTエンジニア養成読本
寄稿
日経SYSTEMS 2017年6月号、7月号
寄稿
IoTの基本・仕組み・重要事
項が全部わかる教科書
日本語
韓国語
中国語
- 3. © Uhuru Corporation 3
事業背景:グローバルにおける養殖業の位置づけ
漁獲高総量は1990年代から横ばいからやや減少傾向。
2014年に食用漁獲高を養殖生産量が超え、今後も養殖生産量は伸びていく。
全体市場規模
FAO. 2018. The State of World Fisheries and Aquaculture 2018 - Meeting the sustainable development goals. Rome.
- 4. © Uhuru Corporation 4
事業背景:陸上養殖、特に閉鎖循環式の意義
ALTERNATIVE AQUACULTURE(陸上養殖含む)はSDGsを達成するための、Global
Opportunityに含まれている注目分野
making aquaculture is the world’s fastest growing food industry.
養殖市場は、食品事業分野において世界でもっとも早く成長する
2022年の養殖市場規模は推定$219B (約22兆円)
6% market-share increase that land-based aquaculture will see in the next decade.
陸上養殖は、今後10年で6%市場シェアを伸ばす
Aquaculture that uses closed-loop systems can also significantly reduce greenhouse gas emissions.
その中でも閉鎖循環式システムは温室効果ガス削減に貢献する
https://issuu.com/sustainia/docs/global_opportunity_report_2018_1a5a0c3de3371d
ALTERNATIVE AQUACULTURE(陸上養殖)はSDGsを達成するための、Global Opportunityに含まれています
- 5. © Uhuru Corporation 5
バナメイエビ
「バナメイ」とは、えびの種類の
こと。スーパーなどでよく見かけ
るブラックタイガーと比べると、
低価格なものが多いのが特徴です。
その理由は、養殖方法の違い。ブ
ラックタイガーは稚えびから成体
になるまで半年ほどかかりますが、
バナメイは3〜4カ月。また水底を
這うように生息するブラックタイ
ガーは一定面積あたりの養殖量に
限りがあるのに対して、水中を泳
ぐ習性を持つバナメイは養殖池全
体を使えるので生産量が上がりま
す。その差は、1㎡あたりに養殖で
きるブラックタイガーが20〜30尾
とすると、バナメイは約200尾と歴
然。さらに病気への耐性も強く、
淡水に近い水質でも育つことから、
ブラックタイガーからバナメイえ
びに切り替える養殖業者は世界的
にも増えているのです。
https://coop-sateto.jp/article/ebi_tigai/
- 6. © Uhuru Corporation 6
何をやってるのか?①陸上養殖支援システムの提供
クラウドサービスとセンサーハードウェアをセットにして、養殖支援システムとして養殖事業者
に提供。
養殖支援システム
クラウドサービス
ハードウェア
事業者
業務管理システム
受発注管理
見積/注文/納品/出荷/仕入
在庫管理
実績
水質データ
見える化/アラート
作業データ
入力/一覧化
E-Learning
(クイズ)
N系・ミネラル測器
通信機能
多項目水質センサユ
ニット
出退勤管理
出勤/退勤
水位計
GW
通信機能
水質管理システム
- 7. © Uhuru Corporation 7
何をやっているのか?② 尾数カウンタの提供
安全監視とIoTダッシュボード化
陸上養殖の細やかなペインポイントとして、
水中の生体管理が挙げられる。
同じように餌やりをしていても、
餌の行き届きのバラつきや共食いなどが多々発生し、
飼育員は正常に成長しているか監視しなければならない。
• 特殊イメージセンサ搭載カメラを用いて養殖槽内生体を撮影
• 水中の生体の数をAIで判定
• 尾数、体長
水中状態
の可視化
AI
の活用
特殊
センサー
• 水中の生体の活性度合いをAIで判定
• 餌の効果的な投入量判定
• WSD(白斑/赤変)、EMS(発育不良/異常遊泳)判定
WSD罹病個体は,外骨格の白斑あるいは白点の形成に加え,体色
が赤変もしくは褪色化
https://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull/bull36/36-2.pdf
健康なエビ(上)とEMS/AHPNDに感染したエビ(下)。吹き出しは肝
膵臓の場所を示し、壊死すると白色化する。
https://www.jst.go.jp/seika/bt2018-10.html
Editor's Notes
- みなと新聞
- 日本人は一人当たり 1年に1kg消費
しかし、90%以上が輸入
- WSD (White Spot Disease: ホワイトスポット病)
EMS (Early mortality syndrome : 急性死亡症候群)
- 色々な技術を持たれている方、自分でえびの養殖やってみたいという方