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京都大学・大阪市立大学発見・開発：
全く新しいコラーゲン、エラスチン、HSP47産生素材
ナールスゲン®
京都大学化学研究所生体触媒化学研究領域
平竹潤
第５回化粧品産業技術展（CITE Japan 2013）
出展者技術発表会セッションA-2
パシフィコ横浜 05/15/2013

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INCI 名: Methyl Carboxymethylphenyl Aminocarboxypropylphosphonate
C13H18NO7P = 331.26
表示名称：カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル
CAS #: 926281-37-0
製造元：株式会社ナールスコーポレーション（京都）
販売元：株式会社 JTS （大阪）
京都大学化学研究所・平竹潤（教授）
大阪市立大学大学院・小島明子（准教授）、湯浅勲（名誉教授）
らの共同開発による新しいアンチエイジング化粧品成分

3
ナールスゲン® は….
1) 新しいアミノ酸誘導体（京都大学・大阪市立大学共同開発）
2) 真皮の線維芽細胞を活性化し、コラーゲン、エラスチン、 HSP47
を増やしてくれる。
3) 表皮のケラチノサイト（角化細胞）の遊走・増殖を促進する。
4) 紫外線による活性酸素種の発生を抑制する。
5) 線維芽細胞の紫外線による傷害を軽減する。
ナールスゲン® は….
1) 肌弾力を向上させる。
2) 角質水分含量を増加させる。
3) 肌のハリやつやを改善させる。
4) 肌のシワ改善効果がある。

4
ナールスゲン® はコラーゲンの産生を亢進する
ヒト皮膚線維芽細胞を用いた in vitro 試験

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ナールスゲン® はヒト皮膚線維芽細胞の
コラーゲン産生を亢進させる
コントロール 5 M ナールスゲン® 10 M ナールスゲン® 20 M ナールスゲン®
成熟コラーゲン I の免疫組織化学的解析
・ 1 〜 20 M まで、濃度依存的にコラーゲン産生を亢進
・ 20 M 以上ではコラーゲン産生は飽和する（過剰発現は起こらない）

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ナールスゲン® はビタミンC との相乗効果がある
10 M ナールスゲン® 10 M ナールスゲン®
+ 20 g/mL ビタミンC
20 g/mL* ビタミンC
(ポジティブコントロール)
コントロール
コントロール
20 g/mL ビタミンC (ポジティブコントロール)
10 M ナールスゲン®
10 M ナールスゲン® + 20 g/mL ビタミンC
ヒト皮膚線維細胞内コラーゲン発現量
発現強度（％）
100.0
136.8
190.0
235.7
グループ
相乗効果
* 20 g/mL ビタミンC = 114 M

ヒト正常皮膚由来線維芽細胞
（Type I 成熟コラーゲンの免疫組織
化学的解析）
Control 1 M 3-HPA 10 M 3-HPA10 M ナールスゲン®
合成ペプチド, 1/10合成ペプチド, 1/100合成ペプチド, 1/1000
合成ペプチド, 1/10
+ 10 M ナールスゲン®
合成ペプチド, 1/100
+ 10 M ナールスゲン®
3-HPA
(3-Hydroxyphenylacetatic acid)
COOH
HO
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合成ペプチド：市販抗しわ剤

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ナールスゲン® は市販抗しわ剤（合成ペプチド）より
すぐれたコラーゲン産生活性を示す
＊合成ペプチド： 1/10 以上では細胞傷害が起こる
＊
成熟 I 型コラーゲンの産生量

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ナールスゲン® の皮膚美容科学的効果
ヒト線維芽細胞を用いた in vitro 試験
• エラスチンの産生亢進
• HSP47の産生亢進
• 紫外線傷害に対する保護効果
• 細胞内 H2O2 産生の抑制
• ヒト角化細胞の遊走・増殖を促進

1010 M ナールスゲン® を添加して24時間後
ナールスゲン®はヒト線維芽細胞のエラスチン産生を亢進する

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ナールスゲン® はヒト線維芽細胞のHSP47産生を亢進する
10 M ナールスゲン® を添加して24時間後

ナールスゲン® はコラーゲン産生と成熟の両方に効果がある
α 1 鎖
α 2 鎖
小胞体
HSP47
三重らせん形成
成熟型コラーゲン
HSP47
ビタミンC
ナールスゲン® ナールスゲン®
コラーゲン線維の成熟を助けるHeat shock protein 47 (HSP47)

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ナールスゲン® は、ヒト皮膚線維芽細胞を紫外線傷害から守る

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ナールスゲン® は、紫外線による H2O2 の生成を抑える

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ナールスゲン®はヒト角化細胞の遊走・増殖を促進する

ナールスゲン®によるヒト角化細胞の増殖率
*スクラッチ幅の計測はモニター上での値 (cm)
Control
6.0 ± 2.8
7.3 ± 1.5
10.2 ± 2.7
a-b (cm)*
100％
122％
170％
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ナールスゲン® の効果
ヒト顔肌を用いたモニター試験
• 角質水分含量向上の経時的変化
• 肌弾力改善の経時的変化
• しわ改善の評価
＊合成ペプチドとの比較

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ヒトの顔肌に対するナールスゲン® の効果
ナールスゲン® （160 M、0.005%）
を含む化粧品ベース剤を使用
（n=12 or 10, 朝夜２回, 1〜3ヶ月）
プラセボ（偽薬）を含む同じ
化粧品ベース剤を使用
（n=12 or 5, 朝夜２回, 1〜3ヶ月)
合成ペプチドを含む
同じ化粧品ベース剤を使用
（n=5, 朝夜２回, 1〜3ヶ月）
VISIATM によるシワ解析像

ナールスゲン® は肌角質水分含量を向上させる
0W
4W
8W
0W
4W
8W（n=12）
100%
改善
劣化
偽薬
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角質水分含量の経時変化
1.プラセボ化粧⽔(n=5)
2.合成ペプチド配合化粧⽔(n=5)
3.ナールスゲン® (0.005%)配合化粧⽔(n=10)
被験者：30代〜50代の⽔般⽔性10名
試験期間：5⽔中旬〜8⽔下旬
測定回数：4回（連⽔前・1ヶ⽔⽔・2ヶ⽔⽔・3ヶ⽔⽔）
測定機器：Corneometer
1 プラセボ
2 合成ペプチド
3
合成ペプチド (n=5)
ナールスゲン® (n=10)
Placebo (n=5)

ナールスゲン® は肌弾力を改善させる
（n=12）
0W
4W 8W
0W
4W
8W
100%
偽薬
改善
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肌弾力の経時変化
被験者：30代〜50代の⽔般⽔性10名
試験期間：5⽔中旬〜8⽔下旬
測定回数：4回（連⽔前・1ヶ⽔⽔・2ヶ⽔⽔・3ヶ⽔⽔）
測定機器：Cutometer
3.ナールスゲン® (0.005%)配合化粧⽔(n=10)
1 プラセボ
2 合成ペプチド
3
合成ペプチド(n=5)
ナールスゲン®(n=10)
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Placebo (n=5)

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ナールスゲン® はしわ改善効果がある
3.ナールスゲン® (0.005%)配合化粧⽔(n=10)顔画像解析機「VISIA evolution™(Canfield Co.,Ltd.）
ナールスゲン®合成ペプチド
（連用３ヶ月後しわスコア）

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ナールスゲン®は、ヒト正常皮膚由来線維芽細胞に毒性を示さない
（１）細胞形態による評価
Control 5 M 10 M
20 M 1 mM50 M

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ナールスゲン® はヒト皮膚由来線維芽細胞に毒性を示さない
（２）生細胞数による評価
10 Mコントロール 100 M 1 mM
0
20
40
60
80
100
120

ナールスゲン® は肝星細胞に毒性を示さない
ナールスゲン® を添加して24時間培養した後の細胞は、
コントロールと同様な形態を示した。
Control 10 M 100 M 1 mM

ナールスゲン® は、肝星細胞でコラーゲンを発現しない
Control
10 M 100 M 1 mM
Positive Control
(100 mM EtOH)
100 mM EtOH
アルコール性肝線維化
および肝硬変モデル
添加後 24時間培養
↓
抗体染色法にて
成熟 I 型コラーゲン
の検出

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「化粧品の安全性評価に関する指針（日本化粧品工業連合会）」
にもとづく安全性試験９項目にすべてパスナールスゲン®

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INCI 名: Methyl Carboxymethylphenyl Aminocarboxypropylphosphonate
C13H18NO7P = 331.26
表示名称：カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル
CAS #: 926281-37-0
製造元：株式会社ナールスコーポレーション（京都）
販売元：株式会社 JTS （大阪）
ナールスゲン® 1% (w/v) 溶液／1,3-BG (2% 含水）中で安定
使用推奨量： 50 μg/mL, 0.005% w/v (50 ppm), 151 μM

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まとめ
・ナールスゲン® は、皮膚の線維芽細胞に働きかけ….
→ エラスチンの産生を増やす
→ コラーゲンの産生を増やす
・ナールスゲン® は、ヒトの顔肌において….
→ 肌弾力を向上させる
→ 角質水分含量を増す
→ コラーゲンの成熟を助ける HSP47 も増やす
肌のハリやつやを増し、
たるみを改善する効果
が期待できる
→ 角化細胞の遊走・増殖を促す
そのメカニズムは…. グルタチオンの代謝分解を抑える
抗酸化ストレス応答を誘導する
→ ビタミンCとの相乗効果がある
→ シワ改善効果がある
→ 京大・大阪市大の共同開発による安全性の高い新しいアミノ酸誘導体
・ナールスゲン® は….
→ 紫外線による活性酸素種の発生を抑え、細胞を保護する

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