1. 演者のための音響知識
＠2011年夏合宿

2. この講習会の目的
•音をきれいに録音することにより
音響担当の睡眠時間を増やす
作品のクオリティを上げる
•編集だけではどうにもならない部分が
多々ある
演じる人にも出来る音質向上法を知って
ほしい
8月の音響講習会は正直……

3. 今日とにかく言いたいこと
台詞の録音は
•ゆっくり
• 適切な距離で
• 適切な大きさで
• その他

4. ゆっくり

5. •体感の「遅すぎ」が芝居の「普通」
→普通に喋ったんじゃ何言ってるか
聞こえません
滑舌はっきりと！
後から直せません！

6. Q.早く読み過ぎたのって
後から編集で直せるんじゃないの？
A.無理
小さい画像が鮮明なまま大きくならないように
大きな紙をクシャクシャにすれば小さくはなるけど
小さな紙を大きく引き伸ばすことはできないように
ゆっくり読んだものを早くすることは出来ても
早く読んだものを遅くすることは(音質的に)無理

7. 適切な大きさで

8. 声は大きすぎると割れます
→割れた声はどうやっても元に戻せません
とはいえ小さい声でしゃべるわけにも
いきません
小さく録音したものを大きくすると、
早いものは遅くできない法則と同じで
劣化します。
→むずいやばい

9. 適切な距離で

10. マイクが近いとこうなる
•近づきすぎによる近接効果
(マイクに寄れば寄るほど
低音が強くなる現象)
•音が割れやすい
•ポップノイズ(吐息とかパピプ音
で出るノイズ)
マイクがすごい臭くなる

11. •レベルが失われる
(後から大きくするとノイズ入る)
•オフマイクになる
(すごい遠くで声がしている感じ)
•普通に考えて良くないってわかる
マイクが遠いとこうなる

12. •良いポイントを探るには、
やっぱり録ってみるしか無い
•本録りする前にリハをやって、
個人個人で違うポイントを
探っていく
•録る方も録られる方も根気よく
じゃあどうするの

13. その他、これがダサい音だ！
•部屋鳴りの反響が入っているボイス
録音はダサい
•とはいえ多少は入る。人間が聞く音
の8割は実は反射音
•壁に対するマイクの向きを変え、音
を反射させる
•本棚とかカーテンとか音を吸収・反
射させるもの
を効果的に配置する

14. 2112年アニ研サウンドルーム(建設予定)

15. ダサくないけど編集で困る
•読み間違えても
笑わないで！
編集がめんどいです
•もし読み間違えたときは、まず
落ち着いて、編集の時切りやすい
ように空白を3秒ほど入れて、
落ち着いて読み直します。

16. 終わりに
サウンドは厄介ですが油断すると
大変なことになります
お金をかけなくても(かけたいけど)
出来ることはたくさんある
がんばって地味に
クオリティ上げましょう！！！