研究完成版
- 2. 1 はじめに
居酒屋業界の現状
5 研究の限界
発表の流れ
4 まとめ・考察
2 問題意識と定義づけ
3 仮説・検証
3-2 モノ
3-2-1 平均座席数
3-2-2 メニュー数(ドリンク)
3-2-3 総店舗数
3-1 ヒト
3-1-1 従業員数
(全体、正社員、社
外雇用)
3-3 カネ
3-3-1 自己資本比率
3-3-2 資本金
2
参考文献
- 15. 15
従業員数(全体) 従業員数(社外雇用含む) 社外雇用
和民 6530 21436 14906
大庄 3466 7472 4006
ヴィアHD 516 2767 2251
エー・ピーカンパニー 709 1620 911
ダイヤモンドダイニング 816 3690 2874
チムニー 1052 4852 3800
SFPダイニング 539 4966 4427
ダイナック 936 2728 1792
鳥貴族 491 2550 2059
コロワイド 2709 10511 7802
データ(ヒト)
単位:人
- 22. ヒト 相関
全体 -0.5957
正社員 -0.7299
社外雇用 -0.5033
22
分析結果から、「従業員数を増加すると、意思疎通が不十
分になるため、売上高営業利益率は低下する」と言える。
その中でも特に正社員の人数が売上高営業利益率に与え
る影響が大きい。
分析結果
- 24. 24
データ(モノ)
メニュー数 総店舗数 平均座席
和民 285 434 143.1
大庄 217 605 109.35
ヴィアHD 146 447 86.54
エー・ピーカンパニー 152 210 90.10
ダイヤモンドダイニング 102 72 100.99
チムニー 178 596 119.04
SFPダイニング 198 116 119.46
ダイナック 73 26 69.42
鳥貴族 143 447 74.45
コロワイド 252 726 134.96
- 37. 37
データ(カネ)
自己資本比率 資本金
和民 7.4 4410
大庄 51.2 8626
ヴィアHD 26.0 1601
エー・ピーカンパニー 29.7 495
ダイヤモンドダイニング 22.9 502
チムニー 41.1 5772
SFPダイニング 76.8 6587
ダイナック 25.9 1741
鳥貴族 41.6 1474
コロワイド 10.7 14030
- 50. 11)株式会社ヴィア・ホールディングス http://www.via-hd.co.jp/via/index.php有価証券報告書、決算短信
12)エー・ピーカンパニー http://www.apcompany.jp/ 有価証券報告書、決算短信
13)SFPダイニング株式会社 http://www.sfpdining.jp/company/info.html有価証券報告書、決算短信
14)チムニー株式会社 http://www.chimney.co.jp/ 有価証券報告書、決算短信
15)株式会社コロワイド http://www.colowide.co.jp/ 有価証券報告書、決算短信
16)鳥貴族 https://www.torikizoku.co.jp/ 有価証券報告書、決算短信
17)株式会社ダイヤモンドダイニング http://www.diamond-dining.com/ 有価証券報告書、決算短信
18)株式会社ダイナック http://www.dynac.co.jp/ 有価証券報告書、決算短信
19)株式会社大庄 http://www.daisyo.co.jp/ 有価証券報告書、決算短信
20)ワタミ株式会社 http://www.watami.co.jp/ 有価証券報告書、決算短信
50
参考文献
- 51. 51
一日当たりの平均営業時間 ブランド数 地域指数
和民 9.97 9 3262.358
大庄 9.21 32 3079.228
ヴィアHD 8.10 31 2159.803
エー・ピーカンパニー 7.21 15 3820.51
ダイヤモンドダイニング 6.8 66 5370.958
チムニー 9.17 19 2689.402
SFPダイニング 23.35 9 4726.517
ダイナック 8.54 63 5927.231
鳥貴族 9.08 1 3828.503
コロワイド 9.22 52 3356.258
補足資料
Editor's Notes
- 日本の俗語に、「飲みニケーション」という言葉があります。飲みニケーションとは、お酒を飲むことや居酒屋など酒場に行くことを意味する「飲み」と「コミュニケーション」から成る合成語で、お酒を一緒に飲むことで交流を深めたり、人間関係の円滑化を図ることを言います。近年、居酒屋の場を利用してコミュニケーションを図ることが主流になっている。
- 若者の酒離れに加え、外でお酒を飲む人も減少傾向にあります。
「景気低迷」「結婚・出産」などを理由に、「とても減った」と回答した人が33.4%。さらに「やや減った」という声も19.1%を数え、全体の半数以上が「外飲み」頻度の減少を実感した結果となっています。
- その影響もあり飲みに行く機会が減っている
- 下田(2011)によると、「『広辞苑』(岩波書店)では、居酒屋は「店先で酒を飲ませる酒屋。また、安酒を飲ませる店」とある。前者は、酒屋(醸造屋)が店先で酒を売り飲みさせるようになって、居酒屋に発展したことをあらわしている。後者は、まさに一般大衆の行く飲み屋である。小学館の『日本語大辞典』でも、「店先で気楽に酒を飲ませる酒屋」とある。おおかたのイメージとしては大衆酒場といったところであろう。
「居酒屋」という日本語自体は、何人かの日本史研究者に聞いたところ、十八世紀の資料から頻繁に登場するらしい。『日本語大辞典』では、一七五一年以降の例が載っている。しかし私は居酒屋をもう少し厳密に定義したい。つまり居酒屋とは、金銭(穀物、貝殻、金属など現物貨幣でもよい)の見返りに酒類を提供する営業空間であると。となると、カフェは本来コーヒーを提供する店であったが、そこが酒も扱えば居酒屋の範疇に入ることになる。実際カフェは大衆居酒屋にもなった。つまり、金銭と引き換えに酒を飲む「場」が、居酒屋である。このように、貨幣経済の成立が居酒屋の前提条件であることを確認しておく。」と述べている。
居酒屋とバーの違いは、
- (イタミ)伊丹(1984)では、経営資源をヒト、モノ、カネ、情報の4つに分類している。
そこで、本研究では調査したデータをヒト、モノ、カネに分類し、この3つを説明変数とし、パフォーマンスである売上高営業利益率を被説明変数として分析していくことにする。
また、情報に関してはデータ化することが不可能であったため、本研究では扱わないことにする。
- グラフをご覧の通り和民は従業員を他企業より多く雇用しているにも関わらず売上高営業利益率が一番低い結果となっている。
- 正社員も同様の結果となっており、、、
- メニュー数は増減に関わらず売上高営業利益率に差は出ない。
- 「規模の経済」:生産量の増大に伴って原材料や労働力にかかるコストが減少し、結果として収益率が向上すること
居酒屋においては、店舗の外観や内装などのデザインは統一されるため、設計料やデザイン料が大幅に低下する。また、全体でまとめて原料や商品を購入すれば、仕入先に対するパワーも強まり価格交渉が有利に
- ヒトにおいては正社員の人数が売上高営業利益率に与える影響が一番大きいという結果になりました。
モノにおいては、2つの項目にあまり差はありませんが、総店舗数の方がやや大きいという結果になりました。
カネにおいては、自己資本比率が売上高営業利益率に与える影響が強いという結果になりました。
- ①アサヒグループホールディングス 「毎週アンケート」http://www.asahigroup-holdings.com/company/research/hapiken/maian/bn/201005/00332/ 2010年
- 本研究では、一日当たりの平均営業時間やブランド数、地域指数についても研究対象としたが、経営資源の分類に当てはめることができなかったため、研究の調査対象外とさせて頂きました。