インター 前半原稿
- 1. はじめに
近年、安納いもを使用した商品が多く発売されており、口コミを中心に高い評価を得て
おります。
そもそも安納いもとは、種子島で栽培されたものをいい、平成 18 年ごろから需要が高ま
り、平成 23 年には生産額が 25 億円に急増しています。安納いもは通常のサツマイモと比
べて糖度が高いことも特徴となっています。
そのような安納いもの生産量が一番多い株式会社西田農産にビジネスチャンスがあると
思いを研究対象としました。
しかし西田農産は自社ブランドがなく、販路も国内に限定している点が課題だと思いま
す。
そこで私たちは自社ブランド「アンノーン」を設立し、需要の多い香港に展開すること
を提案します。
1 章
西田農産の会社概要は以下のようになっています。主な事業内容は青果用の安納いもの
販売と、安納いもの加工を行っています。
さらに西田農産は鹿児島県が定めた糖度の高さの基準を初めてクリアし出荷した企業で、
作付面積が一番大きい農園を保有しています。
西田農産の事業をプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントにあてはめてみますと、
このようになります。青果用の安納いもは、売り上げがよく金のなる木の製品であると言
えます。今後西田農産が成長・存続するためには戦略的製品である加工品に力を入れるべ
きだと思います。そのため青果用安納いもで得た収益を加工品に投資することで、花形製
品にすることができると言えます。
またアンゾフの製品・市場マトリックスにあてはめてみますと、西田農産は現在国内で
市場浸透戦略を取っていますが、すでに全国に商品を展開しており今後需要が停滞してい
くと勧化られます。そのため加工品を用いた新製品開発を行い、市場拡大戦略をとること
が適していると考えました。
さらに西田農産の差異化要因としては、IOS を取得しているため国際的な信頼があり、
自社による加工工場を持っていることがあげられます。
以上のことから SWOT 分析をしてみますと、このようになります。このことから西田農
産の課題は販路が国内に限定している点であると思います。そのため対策として強みと機
会を生かしてインターネットによる海外展開が対策として有効ではないかと考えました。
その展開先として需要があると考えたのは香港です。
2 章
香港の概要はこのようになっており、正式名称は中華人民共和国香港特別行政区となっ
ております。1997 年までイギリスの植民地であり、そのため文化や食生活もイギリスの影
響を受けている部分があります。