TMP (TOYOTA Product System)の紹介 Site name： 匠の知恵 URL　http://www.takuminotie.com

1. TOYOTAのモノ造り
１．トヨタ生産方式の歴史
２．トヨタものつくり哲学
３．JUST IN TIME＝カンバン方式
４．人偏のついた自働化
５．ムダの排除

2. トヨタ生産方式の歴史と理念
豊田佐吉 豊田喜一郎 大野耐一
（豊田自働織物機・考案者） （豊田自動車・創業者） （元トヨタ自動車副社長）
『人偏のついた自働化』 『JUST IN TIME』 『トヨタ生産方式』の導入
“自働化とは止めることなり” “必要なものを、必要なときに、 １９４２年～
必要なだけ！””
”徹底したムダの排除”
機械に異常が生じた際に自動的に停止
・ＡＡ型乗用車（Ａ1型乗用車の量産型）
させる装置を取付け機械を止め、原因を の生産開始 1936年
徹底的に究明してから動かす。

3. トヨタのモノつくり哲学
• トヨタ生産方式が成功したのは『カンバン』、『KAIZEN』等の単
トヨタ生産方式が成功したのは『カンバン』 』
なる生産管理ツールがあった為でなく、優れたモノ造りの匠が
現場で日夜、改善に徹することができる風土だった為である。
匠を育てる風土・制度
・現場主義に徹したTOP経営
・現場主義に徹した 経営 ・改善意欲に燃えた匠
・プロセス重視主義 ・人偏の活用
（成果はその時の運によって変動する）
日本の商家には伝統的に地道にやるというよき伝統があった。この地道とは最大限の努
力を行うということで、成果は景気の良し悪しや運によって左右されるので、一喜一優しな
いというものである。（プロセス重視主義）
この日本の良き伝統を今に伝えているのが、トヨタ生産方式である。

4. カンバン方式
• 前工程へ後工程は、必要な部品を必
要な時に必要な量だけ引取りに行く。
そして、前工程は引き取られた量だけ
生産補充する。このように、カンバン方
式は作り過ぎを防止しながら全体とし
ジャストインタイムを実現するTooL
てジャストインタイム
ジャストインタイム
である。
①ものつくりの原点”一個流し
①ものつくりの原点 一個流し
②後工程引取り方式
③在庫ゼロ
④”作業の平準化 →サイクルタイ
作業の平準化”→サイクルタイ
作業の平準化
ムの遵守
⑤早く作り過ぎない

5. 人偏のついた自働化
・不良が発生して時の対応として即座にラインを
が停止する。
・真の原因が掴めずそのまま生産した場合は顧客に
迷惑をかける
・ニンベンの付いた「自働化」とは「自動化」ではない。
自動停止装置付き機械の事であり
機械に人間の知恵をつけることである。
・５回でも１０回でもナゼナゼを繰り返して２度と不良
が発生しないラインにする必要がある。

6. ムダの排除
『ものを大切にこころ』『もったいないと思う気持ち』がムダを排除する為
ものを大切にこころ』『もったいないと思う気持ち』
』『もったいないと思う気持ち
の原点である。
加工のムダ 在庫のムダ 造り過ぎのムダ
手間待ちのムダ 不良を作るムダ
運搬のムダ

7. トヨタのモノ造りの心
企業内でも同様であって，一人ひとりの仕事に，いかに知恵をつ
企業内でも同様であって，一人ひとりの仕事に，いかに知恵をつ
知恵
けさせるかの競争がないと，その人自身をダメにしてしまうので
はないか．．．．
はないか．．．．
工夫の中から，自分で仕事に余裕を持つ，そして，また工夫する．
人間を，機械の一部のようにとらえた，あのチャップリンの映画と
創意と工夫を加える」，
異なって，「自分で，自分の仕事に創意と工夫
異なって，「自分で，自分の仕事に創意と工夫を加える」，
そこに人間らしい仕事ができるのです．
－ 大野耐一