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国際環境 NGO FoE Japan 2012年度年次報告書
Japan
annual report
気
候
変
動
・
エ
ネ
ル
ギ
ー
森
林
保
全
と
生
物
多
様
性
廃
棄
物
・
3
R
開
発
金
融
と
環
境
砂
漠
緑
化
企
業
か
ら
の
支
援
・
参
加
し
よ
う
3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月  10月 11月 12月 1月 2月 3月
 フィリピンで日系企業が進めるバイオエタノ
ール事業への提言活動に力を入れ、土地収奪・
労働問題に加え、新たに起きた公害問題に関し
てメディア等も通じて企業の問題意識を喚起、
農業被害の補償面で改善が見られました。
FoE Japanは、地球上のすべての生命(いのち)がバランスを取りながら心豊かに生きることができる
「持続可能な社会」をめざし、1980年より日本で活動を続けています。
開発事業にさらされる途上国の住民の声、放射線被ばくを避けて暮らしたい人々の声、
温暖化や原発政策、森林破壊をストップしたいと願う市民の声、
一人一人の声は小さくても結集することで大きな力を生み出すことができます。
2012年は、市民の声で社会を動かすことができる、と実感した一年でした。
同時に、本当に社会を「変える」ためには、もっともっと大きな市民の力が必要だ、と痛感しました。
市民の声で社会を変えるため、一緒に活動していきましょう。
2013
2012
 5月、11月に、アメリ
カなど海外 NGO と協働
して、国の違法伐採対策
の強化を求め、議員への
ロビー活動を展開。その
結果、自民党のマニフェ
ストに違法伐採対策への
強力な取り組みを行うこ
とが明記されました。
気候変動・エネルギー
FoE International 2012
違法伐採対策、
自民党マニフェストに
11月
森林保全と生物多様性
地域材による復興住宅
モデルを発表
フィリピンバイオ事業
企業の対応に変化
 復興住宅需要に向け、地元の力で風土にあっ
た住宅をつくるため、宮城県内の原木供給業者
から施工業者までを組織化、「つぐっぺおらほ
の復興家づくりの会」を発足し、復興住宅のモ
デルプランを作成しました。(石巻市・東松島市)
森林保全と生物多様性
「原発事故子ども・被災者支援法」成立6月 21日
パブコメキャンペーンで「原発ゼロ支持87%」に!8月
 福島原発事故の被災者の避難の権利や子ど
もたちの健康被害の回避に向けた署名や国会
ロビー等一連の活動が、支援法の成立につな
がりました。法律により、一定の放射線量の
ある地域の住民の健康管理と生活再建を支援
することが定められ、被災者の避難・在住・
帰還の自己決定権の尊重、健康被害の未然防
止のための健診や医療が定められました。
 政府が行った将来のエネルギー・環境
に関する「国民的議論」において、eシ
フトでは、多くの市民にパブリックコ
メントへの参加を呼びかけるキャンペ
ーンを展開しました。政府には 89,000
件以上の意見が提出され、うち 87%が
2030年までのできるだけ早い時期に「原
発ゼロ」を望んでいるという結果になり
ました。
気候変動・エネルギー
3月
 これまでに調査研究してきた国内外の発生
抑制(リデュース)の施策・取り組み事例を
ベースに、学識者・事業者・市民団体等によ
る検討会を開催しな
がら提言書「より少
ない資源でより豊か
なくらしを」を完成
し、発表しました。
発生抑制のしくみづく
りに向け提言発表
2月廃棄物・3R
開発金融と環境
「市民と地球を裏切った」
リオ+20にNo!
市民の力が集まれば、社会は変えられる
 FoE(Friends of the Earth)インターナショナルは、世界 74 カ国に 200 万人
のサポーターを有する国際的な草の根環境団体のネットワークです。2012年6
月にブラジル・リオデジャネイロで開催された国連持続可能な開発会議(リオ+
20)で、FoEインターナショナルは実行委員の一員として「社会&環境正義のた
めの市民サミット」を開催。様々なテーマのワークショップやイベント、5万人
を集めるデモを通して、経済の正義、気候の正義、食糧主権の重要性を訴えました。
  FoE Japan 2012 Highlight
パブコメくん
議員会館で集会
(東京・永田町)
バイオエタノール用に勝手に植えられてし
まったサトウキビを自ら撤去する農民ら
(フィリピン・イサベラ州)
21 F o E J a p a n 2 0 1 2 2 0 1 3
 福島原発事故により、約 16 万人が避難を強いられま
した。また、放射線量が高い地域にいながら、様々な事
情で避難したくてもできない人々もいます。
 FoE Japan は事故直後から、福島の皆さんとともに
20mSv 基準の撤回や原発被災者への正当な賠償を求め
る運動、避難政策の見直し等の提言活動、そして一時避
難プロジェクト等を行ってきました。こうした運動が一
定の成果を上げ、2012 年 6 月 21 日、原発事故子ども・
被災者支援法(以下支援法)が国会で成立しました。同
法は、一定の放射線量のある地域の住民の健康管理と生
活再建を支援することを定め、被災者の避難・在住・帰
還の自己決定権を尊重しています。また、「健康被害の
未然防止」のため、健診や医療について定めています。
 FoE Japanは、同法の制定のために、署名、集会の開
催、国会ロビー、メディアワーク等様々な活動を行いま
した。2012年5月には、チェルノブイリ事故の収束作業
にあたり、後にチェルノブイリ法制定の立役者となった
アレクサンドル・ヴェリキン氏を招聘し、東京・福島で
の集会や弁護士・国会議員との会合を開催しました。
 支援法の成立後、同法で定められた内容の一刻も早い
実現を後押しするため、当事者・支援者団体のネットワー
クである「原発事故子ども・被災者支援法市民会議」を
立ち上げ、FoE Japanはその事務局となりました。2012
年 11 月には、支援法の基本方針に関する提言を与野党
および政府に提出、政府交渉を行いました。
 2012 年 4 月、大飯原発の再稼働に多くの市民が反対
し、首相官邸前のアクションは20万人にも拡大しました。
FoE Japanも福井市やおおい町に何度も足を運び、申し
入れや戸別訪問に参加しました。福島原発事故の原因究
明も途上であるなか、暫定的な基準による再稼働は新た
な安全神話づくりに他なりません。市民の粘り強い提言
とロビー活動により、5 月 5 日には「原発稼働ゼロ」の
状況が実現しました。
 その後、原子力規制委員会の発足にあたり、原子力ム
ラと関わりの深い委員構成に対し見直しを求める運動を
盛り上げ、国会議員にも積極的に働きかけました。結果、
政府は国会承認なしで人事案を通すという強硬手段に出
ました。発足後は、委員会を傍聴し毎週金曜日に原子力
規制庁前で声をあげる市民とともに「原子力規制を監視
する市民の会」を立ち上げ、議論のウォッチと提言、メ
ディアへの情報提供を行いました。規制基準の見直しが
福島のみなさん、支援者のみなさんと
ともに─市民の声が社会を動かす
気
候
変
動
・
エ
ネ
ル
ギ
ー
2013年度の活動
2012年度の活動
子どもたちの笑顔のために
被災者支援と原発ゼロへ
原子力規制を監視する市民の会、始動!
原発事故子ども・被災者支援法の
実現へ─生活再建と健康の保障を
チェルノブイリ法制定の立役者ヴェリキン氏を招聘し議
員会館でセミナーを開催
海で思いきり遊ぶ子どもたち(ぽかぽか南房総キャンプ)
雪の中での線量測定と住民へのインタビュー(福島県伊達市にて)
さようなら原発 55 集会(2012.5.5)
原発ゼロノミクスのマスコット「ゼロノミクマ」。街頭でのアピールや
SNSでの発信にも精力的に取り組みます。原発ゼロ、がんばるクマ!
参加者の声
スタッフはみな愉快な人たちで、
少しでもできることがあればと関
わっています。今の危機は社会を
変えるチャンスでもあるはず。変
化を起こせれば、子どもたちは自
分たちの未来に希望を持つことが
できると思うのです。彼らには、
現在と未来に関与できると感じて
ほしいです。(高校の先生の林さ
ん、いつも笑顔で穏やかで勇気づ
けられています)
林立彦さん(ボランティア)
「猫の手」でも役に立ちたい
Voice of the participants
3. 11後、原発被災者支援と社会の根
幹に関わる原発・エネルギー問題に正面
から取り組むため活動を開始しました。
プロジェクトの背景?
 福島原発事故から2年。被災者の現状はいまだ変わりません。被災者の生活再
建に向けた「支援法」の実現は急務であり、今後も被災者の皆さんとともに政府
への働きかけを続けます。また健康管理のあり方について、専門家と連携した提
言を継続します。引き続きニーズの高い福島ぽかぽかプロジェクトでは、新たに
猪苗代のシェアハウスでの保養を開始します。
 また、新たな安全神話を作らないために、新規制基準は福島原発事故の教訓に
基づいたものでなければなりません。原発の再稼働は理論上でも不可能です。「原
子力規制を監視する市民の会」ではわかりやすく情報発信していきます。「原発
ゼロノミクス」では、街頭アクションなどで若い人たちにも呼びかけるとともに、
脱原発を求める市民の声を再び政治に届けます。
山場を迎えるにあたり、市民に議論の内容をわかりやす
く伝え、パブリックコメントの提出を呼びかけました。
 2012年夏のエネルギー・環境に関する「国民的議論」。
FoE Japanはeシフト(脱原発・新しいエネルギー政策
を実現する会)を通じて、できるだけ多くの市民にパブ
リックコメントへの参加を呼びかけたり、自主的に「意
見聴取会」を開催したりしました。89,000件以上のパブ
リックコメントが集まり、うち 87%が「原発ゼロ」を
望む結果であったことは市民運動の成果と言えます。
 自民党政権に変わり、前政権で掲げられた「原発ゼロ」
方針が覆されようとしている今、改めて市民の声を盛り
上げるとともに、「原発をやめて社会システムを変える
ことこそ経済活性化につながる」というメッセージをわ
かりやすく伝えるために「原発ゼロノミクス」キャンペ
ーンを開始しました。
「原発ゼロ」を望む市民の声を政策に
気候変動・エネルギー
Climate change and energy
43 F o E J a p a n 2 0 1 2 2 0 1 3
開
発
金
融
と
環
境
 カーボン・オフセットの問題を取り上げたドキュメン
タリーの第3弾を制作し、オフセットに頼らない気候変
動対策の必要性を訴えます。
 同時に、国内の気候変動対策を市民の力で促進するた
め、市民参加型の省エネセミナーや自然エネルギーのワー
クショップを開催します。 
 フィリピン等の大規模開発に関する調査・提言を継続
し、報告会を行います。JICA助言委員会や政府開発援
助に関する外務省との共同レビューにも参加します。また、
スマラン市での経験・手法をまとめて情報発信し、プカ
ロンガン市では、マングローブ保全政策にコミュニティ
が参画できるよう行政機関への働きかけを強化します。
2013年度の活動
2013年度の活動
開発金融と環境
Public finance and environment
 京都議定書という国際ルールを拒否した日本は、拘束
力のある温室効果ガスの削減目標も持たず、さらに自ら
の削減は、「二国間オフセット・クレジット制度」とい
う独自のルールの下、途上国の対策で削減した分を日本
の削減として相殺するカーボン・オフセットに依存しよ
うとしています。
 FoE Japanは、国際交渉に参加し、上記に関連する日
本政府の主張や議論の分析を行い、日本が国際社会に責
任ある態度を示すよう、他のNGOと協働で提言活動を
実施しています。また、カーボン・オフセットの対象事
業であったフィリピンのバイオ燃料事業と、メキシコの
中米最大となる日本企業出資の風力発電開発を調査し、
日本による途上国の気候変動対策の現地への影響を明ら
 2012 年度は、フィリピンで日系企業が進めるバイオ
エタノール事業やニッケル開発・製錬事業の調査、企業
等への提言活動に力を入れました。前者は、これまで指
摘してきた土地収奪・労働問題に加え、新たに起きた公
害問題に関してメディア等も通じて企業の問題意識を喚
起、農業被害の補償面で改善したケースがありました。
後者は、2009 年から行っている周辺河川・生活用水等
の水質調査を継続しました。発ガン性等も指摘される六
価クロム汚染について対策を求めた結果、企業が軽減策
を検討し、うち一部が実施されました。その他、途上国
における開発事業の早期段階での負の影響の回避・最小
化をめざし、国際協力機構(JICA)の環境社会配慮助
言委員会の議論に委員として参加しました。
まやかしの気候変動対策で
なく国内の取り組み強化を!
開発に伴う貧困化・
環境被害をなくすために
途上国を利用した気候変動対策に
よる影響が明らかに
日本が関わる海外での開発事業に
関する調査・提言活動
コミュニティ主体のマングローブ
保全活動、さらなる自立を促進
(左)自治体や企業の
オフィス等の省エネ状
況をウォッチ。世田谷
区役所の区長室では高
効率蛍光灯で節電を実
施しています。
(右)ここ数年の間に
メキシコ・オアハカに
は海外資本の風力発電
ファームが次々と開発
されています。
(左)日系ニッケル開
発事業により汚染さ
れたハヤンガボン川
(フィリピン・北スリ
ガオ州)。
(右)マングローブ・
ステークホルダーワー
クショップ(インドネ
シ ア・プ ガ ロ ン ガ ン
市)
現地住民の声
現地住民の声
運河開発、エビ養殖、石油パイプライン等、常に先進国による開
発の脅威にさらされてきました。今度は「グリーンエコノミー開
発」です。私たちは環境や生態系との共生を選ぶのに、先進国は
いつもそれらを壊すものだけを持ってきます。
サンロケダムで農地を失ったり、砂金採取ができなくなった住民が大勢
います。FoE Japanに私たちの窮状を訴えることができ、日本政府等
に事業の負の影響を伝えられました。住民の生活の助けにならないこう
した事業に、もうお金を出さないでと日本の皆さんにも伝えたいです。
先住民族を脅かす風力発電開発 FoE とダム問題に取り組んで
Voice Of The Local People Voice Of The Local People
2012年度の活動
2012年度の活動
かにしました。バイオ燃料事業による現地社会や環境へ
の影響は、ドキュメンタリーにまとめ、映像を通して現
地の人々の苦しみの声を日本の市民に伝えました。年度
末には東京と大阪で報告会+上映会を開催しました。
 FoE Japanは、気候変動問題への根本的な解決策とし
て、国内での省エネの徹底、小規模分散型自然エネルギー
の普及、そしてライフスタイルの転換の重要性を訴えます。
2012 年度は省エネの強化を目指し、自治体や企業の省
エネウォッチやキャラクターを使った省エネキャンペー
ンを実施しました。また、東京や名古屋の地域の市民団
体と共催でセミナーを開催し、それぞれの地域に根差し
た市民による省エネ活動の活性化を推進しました。
 大規模開発の代替案としてFoE Japanが提案するのは、
コミュニティが主体の保全活動や持続可能な開発です。
2008 年から支援するジャワ島スマラン市では、沿岸の
利害関係者による保全に向けた合意形成とコミュニティ
の努力が認められ、マングローブ保護区の設置に至りま
した。2012年度は保全活動の自立をさらに促進するため、
コミュニティの女性たちにマングローブ生態系から得ら
れる海産物の加工研修を実施しました。また、海面上昇
による浸水の深刻なプカロンガン市では、コミュニティ
植林を拡大すると同時に、縦割り問題を抱える行政機関
や大学、コミュニティ等を対象に、保全活動における協
働の意義を考えるワークショップを開催しました。
気
候
変
動
・
エ
ネ
ル
ギ
ー
気候変動・エネルギー
Climate change and energy
国内対策は後退、途上国支援では現地に
環境問題をもたらす日本の気候変動政策。
抜本的な見直しを提言しています。
海外で日本が進める大規模開発をチェッ
クし、住民のニーズ・決定の尊重と負の
影響の回避・最小化を提言しています。
プロジェクトの背景 プロジェクトの背景? ?
国内で低炭素社会の実現に向けて
イサウル・セルガ・リペルさん(メキシコ先住民族) ノラ・ルサノさん(フィリピンの住民団体ティマワ・代表)
65 F o E J a p a n 2 0 1 2 2 0 1 3
豊富な森林資源を持ちながら、木材の約
8割を輸入に頼る日本。生産国では違法
伐採や森林荒廃が問題となっています。
 木材の輸入国である日本には、海外の森林を保全する
ためにも、違法伐採対策法の整備が進むEU、アメリカ、
オーストラリアのような罰則規定がある法整備が必要で
す。同時に、生産国のガバナンスの脆弱さから違法伐採
の影響を受けやすいコミュニティにおいて住民主導の保
全活動を支援することが重要です。
 2012年度は、海外NGOと協働し、国の違法伐採対策
の強化を求め、議員へのロビー活動を展開し、自民党の
マニフェストにも違法伐採対策が記載されました。
 また違法材流通を抑制するため、消費者に最も近い小
売事業者を対象としたセミナーを開催、私たちの消費行
動と違法伐採由来の木製品の密接な関連性について報告
しました。
 一方、ジャワ島における森林生態系保全活動は2年目
に入り、住民自らが策定した保全アクションプランが実
践に移されています。女性グループを中心とした森林管
理トレーニング、スナック加工販売の拡大が行われ、保
全と経済を両立することで伐採圧を軽減するという住民
による自立的な保全活動が開始されています。
 同様に、パームプランテーションの拡大による土地収
奪問題が深刻化するマレーシア・サラワク州では、先住
慣習地のマッピングを支援し、伐採による森林生態系の
破壊と住民生活の崩壊を食い止めるべく活動を継続して
います。
 東日本大震災では、30 万戸以上の住宅が倒壊し、都
市部から離れた地域では集落の存続そのものが危ぶまれ
ています。住宅の復興が本格化するまでの空白期間、住
民同士のつながりを保ち、地域の人と資源による震災復
興を願い、活動を実施しました。
 「結いの素」プロジェクトでは、被災地の保育園等で
東北材を使った木のおもちゃワークショップを9ヶ所で
実施。また、社会・経済的な復興に不可欠な作業小屋等
を2つの集落において建設し、太陽光発電パネルを設置
しました。加えて、今後の住宅需要に備え、宮城県の住
宅供給業者の組織化を開始し、復興住宅のモデルプラン
を作成しました。
 「森のプレゼント」事業でもベンチ17台を石巻市の仮
設住宅村等へ寄贈、フェアウッドでは、東北産木工品に
焦点を絞り販売を強化しました。
違法流通を抑制し、地域材の
利用拡大と国内森林の保全を2013年度の活動
2012年度の活動
地域のための利用法を提案し、
国内外の森林を保全する
違法材流通を断ち、
森林への環境負荷を低減する
「地域材」の利用拡大で被災地と
日本の森を元気に
東北産のフェアウッドな木工品を販売
住民主導の森林管理を目指すジャワ島の女性グループ
宮城県産材と地域の力により山元町中浜地区集会所を建設
地域材を使った復興支援(石巻市)
たわわに実った稲を刈り取り(ぐるぐるスマイル農園・小川町)
森林保全と生物多様性
Forest and Biodiversity
協力者の声
この度、FoEさんの企画で地元材
の「作業場」を建設いただきあり
がとうございます。4日間の関係
メンバーでの建設工事、これが目
的の一点でもあり、コミュニケー
ションの醸成なのかと理解してい
ます。仲間と活動の拠点ができま
したこと、大きな喜びです。震災
復興の中で、効果的な活用をいた
します。本当にありがとうござい
ました。
佐藤義郎さん(中浜地区住民)
復興拠点が完成して
Voice Of The Partners
プロジェクトの背景?
 海外森林保全としては、違法木材取扱法案のドラフト作成を行うとともに、ロ
ビー活動を強化し議員からの支援獲得をめざします。また、その裏づけとして違
法リスクの高い木材の国内流通調査を行います。ジャワ島では、住民主導の森林
保全活動の自立化をめざし、実践の2年目に入ります。
 国内では、「結いの素」として地域型復興住宅モデルを被災地の需要者へ広く
普及するための勉強会等を開催します。「フェアウッド」では、地域材の利用拡
大を目的とした製品販売を行い、「森のプレゼント」では、地域材ベンチの寄贈
を継続します。里山再生プロジェクトでは、引き続き参加メンバー中心に活動を
展開します。小川町のぐるぐるスマイル農園では、耕作放棄地を開墾し親子参加
での米作りにも取り組みます。
 かつて人の暮らしと密接に関わり循環していた里山の
自然は、ライフスタイルが変わったいま、人の手が入ら
なくなり荒れています。いまの暮らしに合った里山利用
と保全を2カ所で実践しました。
 「森づくりと野菜づくりでみんな笑顔に」をモットー
に活動する「ぐるぐるスマイル農園」(埼玉・小川町)
では、山の資源を生かした野菜づくりに取り組みました。
耕作放棄地を次々開墾し、自然栽培での米づくりや大豆
栽培からの味噌づくりのほか、養蜂にも挑戦。農作物を
販売する野外イベントに出展し、農園野菜の宅配も開始
しました。
 東京都の保全地域・宇津木の森(八王子)では、森の
手入れをはじめ、計画づくりからイベント企画、薪など
の産物をもらえる参加ポイント制導入など、サポーター
を中心に活動を進めました。
森
林
保
全
と
生
物
多
様
性
里山の循環を取り戻そう
─2つのフィールドで実践
87 F o E J a p a n 2 0 1 2 2 0 1 3
廃
棄
物
・
3
R
砂
漠
緑
化
一時管理の悪くなった活動地も柵の管理を見直し家畜の
食害がなくなり、順調に回復しています。
 砂漠化の現状を知り、緑化に力を合わせる砂漠緑化ツ
アー。ゴールデンウィークに27回目を実施し20名が参
加しました。村での植樹作業をはじめ、半農半牧の村の
暮らしに触れ、草で覆われ苗木が大きく育った活動地を
見ることで、砂漠化への関心と理解を深めました。
 現地の活動状況や緑化の経過は、ホームページなどで
報告したほか、各活動地の様子をビデオにおさめ、開始
時からどう変わったかをビデオレポートにまとめて発信
しました。2月には活動報告会を開催しました。これま
での活動と、砂漠緑化の経験から学んだことをお話する
とともに、国内の実践活動として里山再生活動を紹介し、
身近な自然とどう向き合うかを考えました。
すること等の前提条件の下、過剰包装の抑制、使い捨て
容器入り飲料の公共調達抑制等、13項目を提案しています。
3月には、国内外の発生抑制の取り組み事例調査報告、
シンポジウムにおけるステークホルダーの議論および今
回の政策提言を収録した冊子を刊行しました。
 ペットボトル等の使い捨て容器入り飲料でなく、水道
水を選ぶことで環境負荷を低減することを呼びかける
「水 Do !キャンペーン」は、学生自身によるキャンパ
スでの活動推進、街のオアシスの好事例発掘等を行いま
した。また、アースデイ、エコプロダクツ等のイベント
出展、企画展示「しくみを作ればごみは減る!」の開催、
「脱使い捨てNEWS」の発行等、市民に向けた情報発信、
啓発活動も活発に行いました。
 活動地の内モンゴルは、数十年前まで豊かな森と草原
でしたが、過放牧や乱開墾など行き過ぎた土地利用によ
り緑が失われました。もともと緑があったことから、緑
化活動によって緑を再生することが十分可能な地域です。
ダチンノール村で開始した緑化活動は、周辺の村や学校
など14カ所に広がりました。
 2012 年度は、それぞれの村で柵の管理や植えた木の
手入れを継続したほか、家庭農牧場支援で新たに 19 戸
が緑化を開始しました。家庭農牧場とは、砂漠を緑化し、
農牧地に活用する家庭規模の緑化活動です。毎年募金を
募り、これまでに141戸を支援することができ、それぞ
れの場所で緑を取り戻しています。
 春植えた苗木の多くが、夏にはしっかり根付きました。
 近年は、地元政府による砂漠化防止・緑化の対策が浸
透し、住民が自主的に緑化に取り組むようになりました。
こうした変化をうけ、2013 年の家庭農牧場支援を最後
に新たな支援は行わず、緑を育てる知恵や技術の普及に
注力します。緑化の経過や砂漠緑化から学んだことをホー
ムページや報告会で伝えていきます。
2012年度に発表した発生抑制のしくみづくりの提言内
容の実現に向けて、事業者と消費者のコミュンケーショ
ンの場を設置し、よりよい制度や協働のあり方を追求し、
制度設計に反映させたいと思います。また、地域活性化
に資する2Rのまちづくりの事例を自治体や地域団体等
と協力しながらつくっていきます。
2013年度の活動
2013年度の活動
廃 棄 物・3 R
Wastes and 3r Society
 発生抑制(リデュース)は、3Rの中で最も優先され
るべきとされているにも関わらず、実際にはリサイクル
のみが進められ、「大量生産、大量消費」型の社会から
の脱却は進んでいません。FoE Japanはこれまで国内外
の様々な発生抑制の施策・取り組み事例を調査研究して
きました。 2012年度は、これらの成果をベースに、包
括的な発生抑制の提言をまとめるため、学識者、事業
者、市民団体などによる「発生抑制検討会」を開催しな
がら検討作業を進め、2013 年2月 19 日、東京で主催し
たシンポジウムにおいて、提言書「より少ない資源でよ
り豊かなくらしを~発生抑制のしくみづくりに向けた提
言」を発表しました。トータルの環境負荷を削減すること、
取り組み促進のための情報公開を強化し市民参加を確保
砂漠に緑を取り戻そう─
緑化に取り組む住民を応援
より少ない資源でより豊か
なくらしを実現するために
地域に広がった緑化活動、家庭農牧
場募金で新たに19戸が緑化開始
発生抑制のしくみづくりに向けた政
策提言を発表
(左)緑化隊と住民の
共同作業。27 回目の
砂漠緑化ツアーを実施
しました。(右)緑化
12 年目のダチンノー
ル村。いまではすっか
り草に覆われ、植えた
苗木も大きくなりまし
た。一部は畑にして、
マメやソバを育て、半
農半牧の暮らしに役立
てています。
(左)2 月 19 日東京で
開催したシンポジウム
において、発生抑制の
しくみづくりに向けた
政策提言を発表。(右)
7月、環境パートナー
シッププラザにおける
企画展示で、ペットボ
トル入り飲料水と水道
水の環境負荷比較グラ
フを実物で表現したオ
ブジェを展示。
参加者の声
協力者の声
「樹を植える」という具体的な活動はもちろん、FoEメンバーが
現地の人々に愛され、頼られ、共に緑化に取り組み続ける姿が印
象的でした。どんなに意義深い活動も信頼関係がなければ、継続
は難しいからです。「樹と人の思い」を内モンゴルの大地に根付
かせる活動に少しでも貢献できたことがうれしいです。
FoE Japanのこれまでの国内外の事例調査の成果を土台に、学
識者、事業者、市民団体がそれぞれ持っている情報と意見を出し
合い、ユニークな提言に結び付けられたと思います。今後は、こ
の提言を実現に結び付けていくための戦略と行動が求められます。
これからの活動にますます期待しています。
目には見えない成果がある 発生抑制検討会に参加して
Voice of the participants Voice Of The Partners
2012年度の活動
2012年度の活動
砂 漠 緑 化
Greening the desert
世界の陸地の1/4が砂漠化し、1/6の人々
に影響しています。日本に最も近い砂漠
で住民と協力して緑化を実践中。
大量消費社会から脱却し、地球から取り
出す資源と環境負荷を最小化する社会を
めざして調査、提言、啓発活動を展開。
プロジェクトの背景 プロジェクトの背景? ?
実践を通して砂漠化への関心・理解深める
水Do!キャンペーン、啓発活動で
2R(Reduce、Reuse)を推進
宮崎桃子さん(27次隊) 山川肇さん(京都府立大学准教授)
109 F o E J a p a n 2 0 1 2 2 0 1 3
企
業
か
ら
の
支
援
・
参
加
し
よ
う
FoE Japanは、多くのステークホルダー(市民・企業・行政機関など)からの認知・ご支援によって支えられています。
特に、企業との協働・連携は、社会的に大きな影響力を発揮しています。
持続可能な社会を実現するため、パートナーとして活動にご参加下さい。
FoE Japan の活動は、たくさんの方たちの参加と学びの機会を設
けています。提言活動やキャンペーンに多くの市民が参加することは、
社会を変えるより大きな力になります。自然の中で汗を流す活動から、
オンラインでの参加まで、参加の仕方は人それぞれ。自分に合った参
加のカタチを見つけてください。
 提言活動に参加しよう!
実践しよう! 目で見て学ぼう! 自然に親しもう!
企業からの支援
参加しよう!
メディア掲載
■ セミナー・シンポジウム
■ ボランティア・インターン
■ キャンペーンへの賛同、アクションへの参加
講師派遣実績
Corporate Supporters
Join Us!
Thanks!
Media Lecture
その他、ご支援いただいた企業
【法人サポーター】トーヨーマテラン / ハートフ
ルホーム/日本リユース機構/龍名館【一般寄付】
朝日新聞出版 /NEC ライティング / キユーピー/
グリムス/合同出版/スマイルズ/ディノス/風力
エネルギー研究所/ほのぼの運動協議会/ローラ
アシュレイジャパン【売上連動寄付】海南社/ク
リケット/JCコムサ/チューリッヒ保険会社/テ
ラス/ヤフー/来花/楽天インシュアランス/ラッ
シュジャパン【ポイント寄付】いちよし証券/JR
西日本/ポケットカード【クリック募金】オーエ
ム通商/デュプロ精工(敬称略※年度計で5万円
以上のご支援をいただいた企業)
新聞、雑誌等で私たちの活動を取り上げていただきました。
【主 な 記 事】◆ 朝 日 新 聞『市 民 団 体「節 電 重 視 変 え ず」』
(2012.06.17)他 2 件◆すてきな奥さん『街の木ウォッチ
ング』(2013.1 月号)◆ The Japan Times『岐路に立つ南
極海洋保護』(2012.10.31)◆東京新聞『脱原発意志つな
ぐ』(2012.12.17)、『原発被災者支援法案きょうにも成立』
(2012.06.20)他 4 件■その他に取り上げていただいた媒
体◆ Actio(2 件 ) ◆日本消費経済新聞 (2 件 ) ◆ NHK ラジオ
◆エコファミリー新聞◆オルタナ◆しんぶん赤旗◆プレイボ
ーイ◆ミンダ・ニュース◆河北新報◆時事通信社◆社会新報
◆週刊金曜日◆聖教新聞◆地球温暖化◆反原発新聞◆福井新
聞◆分散型エネルギー新聞◆毎日新聞、他(計36件)
各分野で活動するスタッフが、学校や自治体、企業などから
招かれて講義・講演活動を行っています。
【主な講演先】◆青山学院大学 講義「福島原発事故とエネル
ギー政策」◆足立区生涯学習センター 市民講座「循環型エネルギ
ー「バイオマスエネルギー」を考える」◆神奈川県立川崎高
校 環境講座「ドイツの環境政策」◆清水建設(株)社内研修
「生産現場の環境社会影響について」◆東急ホームズ(株)社
内セミナー「フェアウッド調達を着実に進めるために」◆一
橋大学 講義「コミュニティベースの気候変動対策」◆明治学
院大学 講義「原発震災とわたしたち~環境NGOの取り組み~」
◆ Nuclear Energy Information Service(シカゴ)シンポジ
ウム「70年の核の時代を振り返る」にて講演、他(計40件)
カタログ通販、テレビショッピングのディノスさんでは、社
会貢献につながる商品や情報を紹介する「エコトイイコト。」で、
正解すると495円分の寄付つきeクーポンをプレゼントする
「エコクイズ」を提供しています。FoE Japanからは定期的
にクイズを提供しつつ、クーポンを使ったお買い物1件につ
き5円を寄付していただいています。
株式会社ディノス 生活協同組合
パルシステム千葉
クイズで環境問題を学び、クーポン
利用で環境寄付の機会を提供
ポケットカードさんが発行する「P-one カード」と「P-one
FLEXY」は、ペーパーレスのオンライン明細書を基本とし
ており、毎月オンライン明細書発行1件あたり5円を、お客
様に代わりマングローブ再生活動に寄付していただいていま
す。また、ポケット・ポイントにて、結いの素プロジェクト
への寄付を実施していただいています。
ポケットカード株式会社
ペーパーレス明細が、「命のゆりかご」
マングローブ林の再生に
パルシステム千葉さんには、福島の子ども達を対象とした保
養プログラム「福島ぽかぽかプロジェクト」を応援していた
だいています。組合員様に配布されるチラシでプロジェクト
をご紹介いただくとともに、対象となる商品の販売1点につ
き、組合員様より10円、パルシステム千葉より10円、協力
会社(複数)より30円の計50円をご寄付いただいています。
政策提言と一口に言っても、政府を相手にした交渉をしているだけではありません。問題を調査し、市民の声や環境問題の影響を受ける人々
の声を聞き取り、提言にして、市民の賛同を集め、政府へ粘り強く伝え、実現する、そのすべての段階に参加することができます。
生協組合員、協力先企業とともに
取り組む福島の子ども支援
私たちが集めた声、調査した問題をより多くの方に知ってもらい、賛同いただくため、年間を通じて
50以上のセミナーやシンポジウムを実施しています。参加の第一歩は、問題の存在を知ることから。
まずは気になるテーマのセミナーに参加してみましょう。
表には見えないスタッフの日々の活動を間近に見て、一緒に活動をすることができます。事務所での発
送作業から、パソコン作業、調査、ビラ配り、イベント手伝いなど、地道な作業が活動の土台を支えて
います。
セミナーへ参加できなくても、事務所に来なくても、参加はできます。2011年春、福島の子どもたち
を守るために呼びかけた「20ミリシーベルト基準撤回を求める署名」等は最終的に全国、世界各地か
ら約15万筆となり、基準撤回への後押しにもなりました。キャンペーンへ賛同する、署名アクション
に参加する、FoE Japanのツイートを拡散して広報に協力する。これも私たちにとって、とってもう
れしい「参加」のカタチなのです。
■ 環境先進国ドイツ・スタディツアー
環境先進国のドイツの政策や取り組みを、市民、事業者、行政
などそれぞれの現場を訪れ実際に目で見て学ぶツアー。姉妹
団体 BUND(FoEドイツ)との交流も大きな魅力です。2012年
で11年目となりこれまで参加者はのべ170名にのぼります。
■ 里山再生プロジェクト ■ 日曜ハイキング
埼玉県小川町と東京都八王子市の里山を拠点に活
動を行っています。木や竹を伐採して利用したり、
落ち葉で腐葉土を作ったり、それを利用して野菜
を育てたり、年間を通じて様々な体験ができます。
週末に関東近郊の山々を歩くハイキング。毎回
10~20名の方が参加し、春は桜やツツジ、夏は
ビアガーデン、秋の紅葉狩りなど、四季折々の自
然に親しみながら、参加者同士の交流も楽しめます。
入会・ペーパーレス明細申込み
お客様
オンライン明細発行1通につき、
お客様に代わり5円を寄付
ジャワ島
マングローブ
再生活動に
毎月オンライン明細発行
1211 F o E J a p a n 2 0 1 2 2 0 1 3
900
800
700
600
500
400
300
200
100
0
(万円)
3200
3000
2800
2600
2400
2200
年
(件)
寄付者(個人)
会費・寄付金額
寄付者(法人)
会員
団体名  エフ・オー・イー・ジャパン(通称:FoE Japan)
代表理事  ヘルテン・ランダル・アラン
事務局長  三柴 淳一
設立  1980年1月
所在地  〒171-0014 東京都豊島区池袋3-30-22-203
法人格
 2001年11月 東京都より、NPO法人の認証を受ける
 2010年7月 国税庁より、認定NPO法人として認定される
加盟組織  Friends of the Earth International (本部:オランダ)
組織構成  理事・監事12名/常勤職員8名/嘱託職員2名/委託研究員3名
2012年度決算報告書(平成24年度)
資産の部
経常収益
貸借対照表
(2013年3月31日現在)
収入
組織概要
会員数、寄付者数の推移
支出
監査結果
活動計算書
(2012年4月1日~2013年3月31日)
負債の部
正味財産の部
経常費用
	 資産合計	 43,136,251
	 経常収益計	 74,270,298
(事業年度:2012年4月1日~2013年3月31日)(単位:円)
流動資産		
	 現 金	 1,367,997	
	 外貨現金(ドル)	 529,635	
	 定期預金	 8,729,940	
	 普通預金	 27,100,609	
	 未収入金	 4,601,976
固定資産	
	 機械装置	 806,094
会員会費	 2,821,100
寄付金	 21,248,215
財団助成金	 28,602,670
事業収益		
	 自主事業収益	 7,451,071
	 受託事業収益	 11,469,445
受取利息	 10,363
為替差損益	 2,667,434
雑収入	 0
流動負債		
	 預り金	 330,343	
	 従業員預り金	 768,629	
	 前受金	 5,035,000	
	 未払費用	 1,026,347	
	 仮受金	 1,148,525
固定負債	 0
事業費		
	 開発金融と環境	 5,422,904
	 気候変動	 8,185,966
	 原発・エネルギー	 16,029,550
	 森林保全	 31,125,031
 	 砂漠緑化	 4,338,738
	 廃棄物・サステナ	 5,237,796
事業費計	 70,339,985
管理費	 11,772,921
	 負債及び正味財産合計	 43,136,251
	 次期繰越正味財産	 34,827,407
	 経常費用計	 82,112,906
	 負債合計	 8,308,844
	 正味財産合計	 34,827,407
	 前期繰越正味財産	 42,670,015	
	 当期正味財産増減額	 -7,842,608
当期正味財産増減額	 -7,842,608
前期繰越正味財産	 42,670,015
上記 FoE Japanの2012年4月1日から2013年3月31日までの事業年度の財務諸表、即ち、貸借対照表、活動計算書は、
当該年度の経営成績を適性に表示しているものと認める。
平成25年 5月 23日
                       監査人
自主事業
10%
受託事業
15%
会員会費
4%
その他
4%
寄付金
29%
財団助成金
38%
開発金融と環境
7% 気候変動
10%廃棄物・
サステナ
6%
砂漠緑化
5%
原発・エネルギー
20%
管理費
14%
森林保全
38%
 2012 年度は単年度収支で大幅な赤字となりました。
寄付や事業収入が年初の予算に比べ増加した一方で、会
費や助成金収入が減少しています。
 近年、収入規模が縮小してきていますが、その中でも、
「今」取り組むべきことがあると考え、繰越金を充当し
て活動いたしました。今後は一層、活動の優先順位を見
極め、重点的に取り組むと同時に、引き続き収入改善に
向けて、安定的な財源としての会費や寄付などの収入の
増加を目指してまいります。
1413 F o E J a p a n 2 0 1 2 2 0 1 3
個人会員:5,000円/年~
ニュースレター(年4回)をお届けします。
各種イベントが割引になります。
金額の上限・下限はありません。
活動を支える力になります。
Be a Friend of the Earth!!
FoE Japanの活動は、皆様のご協力に支えられています。
〒 171-0014 東京都豊島区池袋 3-30-22-203
TEL: 03-6907-7217  E-mail: info@foejapan.org URL: http//www.foejapan.org/
※FoE Japanは認定NPO法人に認定されているため、
 ご寄付は寄付金控除の対象となります。
サポーターになって支える 寄付で支える
http://www.foejapan.org/join/index.html
FoE Japan 検索
オンラインから
郵便振替口:00130-2-68026
口座名:FoE Japan
郵便局備付の払込取扱票をお使いください。 
通信欄に、「サポーター申込み」または「寄付」(希望が
あれば使途も)とご明記の上、住所、氏名をお忘れなく
ご記入ください。
郵便振替
資料をお送りします。
下記までご連絡下さい。
パンフレットから
振込先:三菱東京UFJ銀行
目白支店 普通3932089  
エフ・オー・イー・ジャパン
※ 送金後、確認のために、事務局までご連絡ください。
銀行振込
認定NPO法人 FoE Japan

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