1. 組立・分解の容易な木造構法の提案
-木材の再利用化の促進を目指して-
建築構法研究室
09N1143 豊 将太

2. 建材の再資源化
• 建設リサイクル法の施行
一定以上の規模の工事において、分別解体等及び再資源化等を義務付け。また、
解体工事業者について登録制度を実施。
• 対象品目
特定建設資材（建設発生木材、コンクリート、アスファルト・コンクリート、コンクリー
ト及び鉄から成る建設資材）

3. 木材の再資源化率の低さ
建設発生木材
コンクリート塊
再資源化率(％)
アスファルトコンクリート塊
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
各建設資材における再資源化率
他の建築材料に比べ木材の再資源化率の低さが目立つ

4. 分別解体性の問題
建築解体後の分別困難な他種混合廃材
分別の容易性の向上
→分別のしにくい釘・ビスを排除した構法
接合部の形状に注目し、解体のしやすさを
検討する

5. 提案
釘を使わず、ドリフトピンやボルトを用いた接合で
骨組を構成できないか？
プレート、高力ボルト、ドリフトピン
で接合した骨組
木質パネル化した壁、床、屋根

6. モデル住宅
平面図

7. モデル住宅
断面図

8. モデル住宅
立面図

9. 骨組
柱、梁、土台と接合金物を挟み、ドリフトピンで固定

10. 接合方法
• 接合金物を使ったメタルタッチによる接合部

11. 接合方法
• プレートをあてて、高力ボルトで固定
高力ボルトM12
スプライスプレート
60×60×5(mm)

12. リサイクル性
• 解体後に別の場所に運び、再利用できる。

13. 木質パネル
分別の容易性
国産杉とウッドファイバーを組み合わせた
木質パネル
床パネル 屋根パネル 壁パネル
断熱計算 断熱計算
断熱計算
屋根勾配 遮音計算
たわみ計算
屋根防水 雨仕舞
重量
重量 重量

14. 床パネル
・構成
杉板（2mm厚）×2枚
ウッドファイバー（135mm厚）
杉角材（135mm角）

15. 断熱計算 たわみ計算
必要な熱抵抗値
5𝑤𝐿4 𝐿
充填断熱工法とする たわみ𝛿 = <
場合 Ⅰ地 Ⅱ地 Ⅲ地 Ⅳ地 Ⅴ地 384𝐸𝐼 300
域 域 域 域 域
w=自重と積載荷重
外気に接する
5.2 5.2 3.3 3.3 3.3 L=スパン(1815mm)
部分
床 E=杉のヤング率(5000N/mm2)
その他の部分 3.3 3.3 2.2 2.2 2.2
I=断面２次モーメント
L
𝑑 δ = 0.121573445(mm) <
熱抵抗値R = 300
λ
d=材料の厚さ
λ＝材料の熱伝導率
0.02 0.135 0.02
R= + +
0.078 0.038 0.078 寸法の決定
= 4.06545 ∙∙∙≈ 4.07 > 3.3

16. 床パネル固定方法

17. 壁パネル固定方法

18. まとめ
• 課題
遮音・防火の問題
構造的な課題、実験の必要性
施工性
• 結論
接合金物の必要性
分別解体性