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なぜ今中等教育機関に
「リーダー教育」が必要なのか
〜~時代動向とAO・推薦⼊入試のまとめ〜~
(C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  
この資料料はクレジット明記の上、
再配布しても構いません。
(C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。
0.⾃自⼰己紹介
Goods  Inc.  CEO  &  Founder.
東京⼤大学⼯工学部在籍
⽯石川  聡彦(あきひこ)
・1992年年⽣生まれ(22歳)
・東京⼤大学⼯工学部3年年(休学中)
・Softbank  Academia  5.5期⽣生
・Goods株式会社  代表取締役CEO
・東進RD教育研究所創設・責任者
・元歌舞伎役者
志:2000年年続く豊かな経済システムの構築
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0.エクゼクティブサマリー
  ⼊入試及び中等教育は、この10年年以内に、確実変化する。
変わりゆく⼊入試形態
⼊入試の欧⽶米化
今後の中等教育界の動向
リーダー教育の重視
時代動向・求められる⼈人材
国家の枠組みの消滅
・Facebookで実現した「アラブの春」
・Google,Appleなど国家以上の⼒力力を持つグローバル企業
・東⼤大/京⼤大で2016年年から開始されるAO⼊入試
・センター試験の廃⽌止と達成度度テストへの移⾏行行
・2015年年度度経産省省が⼩小中学校向け起業家教育に予算要求
・株式会社ナガセ(東進)による早稲⽥田塾買収
・中⾼高⽣生向けプログラミング教育のLife  is  Tech.の台頭
  この資料料では⼤大きなマクロトレンドについて、実例例を織り交ぜながらご紹介する。
中等教育界の変化について凝縮された資料料になっている。
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0.⽬目次
1.  時代動向・求められる⼈人材
–  1-‐‑‒1.変わりゆく時代
–  1-‐‑‒2.求められる⽇日本を導くリーダー
–  1-‐‑‒3.リーダーに必要な要素
2.  変わりゆく⼊入試形態
–  2-‐‑‒1.AO/推薦⼊入試とは
–  2-‐‑‒2.リーダーとAO/推薦⼊入試の関係
–  2-‐‑‒3.東京⼤大学のAO⼊入試の開始
–  2-‐‑‒4.AO/推薦の歴史と現状
–  2-‐‑‒5.変わりゆくセンター試験
–  2-‐‑‒6.欧⽶米型⼊入試とは
–  2-‐‑‒7.今後の⼊入試形態で確実に⽣生じる変化
3.  今後の中等教育界の動向
–  3-‐‑‒1.⼊入試から逆算する今後の中等教育界
–  3-‐‑‒2.変わりゆく⺠民間教育
–  3-‐‑‒3.変わりはじめた公教育
–  3-‐‑‒4.合格実績が「伸びる」⾼高校と「伸びない」⾼高校
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1-1. 変わりゆく時代	
  世界・⽇日本は、かつてないほどの⼤大きな変⾰革がおこっている。
インターネットによるグローバル化を背景に、⽇日本のガラパゴス体質の改
善は急務であり、⼈人格形成の根幹を作る「教育」の変⾰革ニーズは⼤大きい。
学⽣生作のFacebookが世界を変えた。今や、⼩小学⽣生でもビジネスが出来る。
  Facebookは当時ハーバード⼤大の学
⽣生だったザッカーバーグが創り上げた
サービス。「アラブの春」の発端とな
るなど、政治的変容をもたらし、世界
のコミュニケーションのあり⽅方を変え
た。
  上記iPhoneアプリ「元祖図鑑」は⼩小
学⽣生が開発したと話題になったもの。
このように、⼩小学⽣生でもアプリなどを
通じビジネスができ、世界に価値を発
信できる世の中に変容してきた。
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1-1. 変わりゆく時代	
  政治・経済同様、⼤大学も⼤大きな変容を経験している。
  ⼤大学⼊入学後、⽬目的意識識を失い、学習意欲がなく、進路路に悩み、⼤大学を途中で辞め
てしまう⼤大学⽣生も多い。(毎年年6万⼈人もの学⽣生が⼤大学を中退している。)そのため、
⼊入学時から、⾼高い⽬目的意識識を持ち、⾃自らの興味・関⼼心が⼤大学・学部で学習・研究す
る内容と合致するような学⽣生を⼊入学させたいというニーズが⼤大きい。
(参考:http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2014/03/0319.html)
0
100
200
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現役⼤大学進学率率率は上
昇し続け、現在は
89.0%である
⼤大学数は現在881校
であり、平成元年年の
499校から倍近くに
推移したものの、最
近は横ばいである。
出典:統計局学校基本調査
http://www.e-‐‑‒stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001015843
出典:「⼤大学⼊入試の仕組みを知ろう!」
http://pjuken.sblo.jp/article/3652700.html
⼤大学数
平成(年年度度)
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1-1. 変わりゆく時代	
  政治・経済同様、⼤大学も⼤大きな変容を経験している。
(図5)⽇日本⼈人の海外留留学者数の推移  ⽂文部科学省省より
 グローバルな領領域で活躍するためには、若若い
頃から海外での⽣生活を体験したり、海外の学
⽣生と交流流することは重要である。        
  しかし、2004年年頃から⽇日本から海外への留留
学者数は減少傾向を⾒見見せている。そこで、政
府もグローバル⼈人材育成に向けて取り組みを
始めており、2013年年6⽉月の「⽇日本再興戦略略」
では⽇日本⼈人の留留学⽣生について数値⽬目標を発表
した。
  このように、⼤大学は“グローバル化”に対す
る⼤大きな舵取りを迫られている。
世界に勝てる真のグローバル⼈人材を育てるため、「教育再⽣生実
⾏行行会議」の提⾔言を踏まえつつ、国際的な英語試験の活⽤用、意欲
と能⼒力力のある若若者全員への留留学機会の付与、及びグローバル化
に対応した教育を牽引する学校群の形成を図ることにより、
2020  年年までに⽇日本⼈人留留学⽣生を6万⼈人(2010  年年)から  12  万⼈人
へ倍増させる。                  (⽇日本再興戦略略より抜粋)
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1-2. 求められる日本を導くリーダー	
  このような幼少期から個として活躍でき、グローバル化が繰り返される
現代に於いて、⽇日本を導くリーダーに必要な条件はなんだろうか?
孫正義「⼈人⽣生五⼗十年年計画」
リーダーが持つべき3つのポイントとして「理理念念・ビジョン・
戦略略」を提⽰示。⾃自らは⾼高校を中退し単⾝身アメリカにわたるな
ど並外れた⾏行行動⼒力力を持ち、⼤大学在学中は特許による収⼊入のた
め、⼀一⽇日⼀一発明を⾃自分に課すなど、⼈人⼀一倍の努⼒力力家である。
その先⾒見見の⽬目によりインターネット関連の会社に投資し、⼤大
当たりを引く。
  「学習」の内容より先に追い求めるべきは「志」で
ある。「学習」はあくまで“⼿手段”である。つまり、学
習することをただ盲⽬目的に追い求めている者は刹那的
⼈人⽣生なのであり、それは単なる“オタク”なのである。
  「志」は「学習」し、「努⼒力力する」する原動⼒力力なの
である。それは刹那的ものでもなく、⼤大学⼊入試後も、
⼀一貫して⾃自分の中を貫くものとなる。このような
「志」あり、「志」⾼高い⾼高校⽣生は右記のように学⼒力力も
⾼高いし、⼤大学⼊入学後も活躍する⼈人材になるのである。 (出典)東進公式ホームページ
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1-3. リーダーに必要な要素	
誰にも負けない強い“志”
⾃自分の“志”を具現化する“⾏行行動”
①情熱を持って語れる”志”があること。
②⽬目指すべき“志”に関して誰よりも博識識であること。
③“志”の達成のためなら、寝る間を惜しんで努⼒力力できること。
①“志“を具現化するために適切切な⾏行行動をすること。
②“志”を語り、適切切なチーム・ライバルと⾏行行動すること。
③社会に貢献する⾏行行動となっていること。
  ただ勉強するだけではない。⾃自分の“志”に沿って、きちんと“⾏行行動”できる
⼈人間こそが、⽇日本が欲するリーダーなのである。“⾏行行動”は勉強でも、社会
的意義がある活動でもなんでも構わない。“勉強”はその⼿手段の⼀一つでしか
なく、“志”のない学習は“リーダー”としては全く評価されないのだ。
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2-1. AO/推薦入試とは	
  AO・推薦⼊入試は、⼤大学の「アドミッションポリシー」に沿った⼈人を取り
たいという理理念念のもとで⼊入試である。今回の⾔言うAO/推薦⼊入試は下記区分け
に於ける「AO⼊入試」「公募推薦」を⽰示す。
・AO⼊入試
    AO=Admission  Office.画⼀一的なテストではなく、志願者の⼈人物像と、⼤大学側のア
ドミッションポリシーと照らせ合わせ、⾯面接や⼩小論論⽂文などにより合否を判定する⼊入
試形式。1990年年に慶應義塾⼤大学湘南藤沢キャンパス(SFC)が他⼤大学に先駆けて導
⼊入した。
・推薦⼊入試
    1.指定校推薦
      ⼤大学が、永年年合格実績のある⾼高校に対して推薦⼊入学枠を認め、主に評定平均などの
選考基準を⾼高校側に⽰示し、⾼高校側での内部選考によって選抜する。
    2.付属校推薦
        ⼤大学の付属校である⾼高校に推薦⼊入学枠を設け、選抜する。
    3.公募推薦
    指定校推薦とは違い、全国の⾼高校を対象に受験者を募り、受験者は⾁肉親以外の第三
者の推薦によって応募し、⼤大学による⾯面接、⼩小論論⽂文、学⼒力力試験などによって選考が
⾏行行われる。
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2-2. リーダーとAO/推薦入試の関係	
  AO・推薦⼊入試を深堀して考えるにあたり、ここで、東京⼤大学のアドミッ
ションポリシーを⾒見見てみよう。
  このアドミッションポリシーから分かるように、既に東京⼤大学は「⼊入学
試験の得点」だけに傾注した既存の⼊入試形態には嫌気がさしていると⾔言え
る。
  また、このアドミッション・ポリシーで述べられている「学校の授業の
内外で、⾃自らの興味・関⼼心を⽣生かして幅広く学び、その過程で⾒見見出される
に違いない諸問題を関連づける広い視野、あるいは⾃自らの問題意識識を掘り
下げて追究するための深い洞洞察⼒力力」を持つ⼈人材とは、まさしく1-‐‑‒4で述べた
“リーダー像”なのである。そして、こうした“リーダー”を獲得しようとする
⼊入試形態こそ、AO・推薦⼊入試なのだと⾔言えよう。
東京⼤大学アドミッション・ポリシー
⼊入学試験の得点だけを意識識した、視野の狭い受験勉強のみに意を注ぐ
⼈人よりも、学校の授業の内外で、⾃自らの興味・関⼼心を⽣生かして幅広く
学び、その過程で⾒見見出されるに違いない諸問題を関連づける広い視野、
あるいは⾃自らの問題意識識を掘り下げて追究するための深い洞洞察⼒力力を真
剣に獲得しようとする⼈人を東京⼤大学は歓迎します。
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2-2. リーダーとAO/推薦入試の関係	
  実際、AO/推薦⼊入試の枠組みを使ってリーダー的活動をしている⼈人が⼤大学
に⼊入学している。強い”志”をもち、その”志”をもとに勉学に限らず社会的意
義ある活動した中⾼高⽣生がAO/推薦⼊入試という新しい枠組みで⼤大学へ⼊入学して
いるのである。
AO・推薦⼊入試を⽣生かして⼤大学に⼊入学する⽣生徒は、⾼高校⽣生の「リーダー」で
ある。志と指導と活動の⽀支援を⾏行行い、リーダー輩出が求められている。
Tehu
  私立灘高校出身。中学時
代に開発したアプリが180
万DLされ⼀一躍有名に。メ
ディアクリエイターとして
活動の幅を広げる。AO⼊入試
で慶應義塾⼤大学SFCへ⼊入学。
⻘青⽊木  ⼤大和
  ⾼高校⼀一年年次に休学し単⾝身
渡⽶米。帰国後、⾼高校⽣生政治
団体の「僕らの⼀一歩が⽇日本
を変える」を設⽴立立。(現在
はNPO法⼈人化)AO⼊入試で
慶応義塾⼤大学法学部へ⼊入学。
参考:http://eduview.jp/?p=900 参考:http://news.livedoor.com/article/detail/8381041/
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2-3. 東京大学のAO入試の開始	
  ここで、東京⼤大学のAO推薦⼊入試の概要を⾒見見よう。東京⼤大学は2016年年度度
⼊入試から100名AO⼊入試で選抜する。⼊入試は各学部ごと独⾃自に⾏行行われ、各学
部ごとのアドミッションポリシーを整理理すると以下のようになった。
  つまり、⾃自らの興味・関⼼心、何がしたいのか(志)及び基礎学⼒力力を兼ね
揃えた⼈人材のうえ、A〜~Dの要素のうち2つ程度度該当する⽣生徒(⾏行行動してい
る⽣生徒)を求めているのである。
基礎学⼒力力
D.卓越
した能
⼒力力
A.課題設
定/解決能
⼒力力
B.コミュニ
ケーション能
⼒力力・マインド
C.グローバル経
験
志(⾃自らの興味・関⼼心)
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2-3. 東京大学のAO入試の開始	
  東⼤大の各学部が求めている「能⼒力力」をまとめると上記のようになる。そ
の能⼒力力を⽰示すために、以下のような書類の提出とセンター試験の受験、そ
して教授との⾯面接が求められる。
◯共通して必要なこと・もの
①⼊入学志願票
②調査書
③志願理理由書
④学校⻑⾧長からの推薦書
⑤学習状況調査票
⑥センター試験で8割程度度の得点
◯各学部で必要なこと
(A)研究に関する論論⽂文の提出
(B)社会貢献活動の証明
(C)TOEIC等の試験の成績・外国の活動の証明
(D)アカデミックオリンピックの出場や論論⽂文の
提出  
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2-4. AO/推薦入試の歴史と現状	
  まず、「リーダー」発掘を⽬目的とする「AO/推
薦⼊入試」の現状について整理理する。
  私⽴立立⼤大学における推薦⼊入学者のうち、指定校
推薦は53.2%、付属校推薦は13.3%、公募推薦
は33.5%となっている。なお、国⽴立立、公⽴立立⼤大学
については、読売online第2回「⼤大学の実⼒力力」調
査によれば、指定校推薦の割合は国⽴立立:1%未満、
公⽴立立:0%である。
  国公⽴立立・私⽴立立あわせて⼤大学⼊入学者の現状
の選抜ルートを整理理すると、右図のように
なる。「試験なし」とは指定校推薦や内部
推薦など、合格率率率が99%以上で実質的に学
⼒力力試験が形骸化している状態を指す。
  現在は4割もの学⽣生がAO・推薦⼊入試で⼤大
学に⼊入学しており、うち半数が試験がある
⼊入試で⼊入学している。
出典:旺⽂文社『⼤大学の真の実⼒力力情報公開book』
(2012年年)
21.0
22.057.0
⼤大学⼊入学者における学⼒力力試験ありの
AO・推薦とそれ以外の割合(%)
試験あり
AO・推薦
試験なし
AO・推薦
⼀一般⼊入試
出典:旺⽂文社『⼤大学の真の実⼒力力情報公開book』
(2012年年)をもとに弊社が独⾃自編集した資料料
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2-4. AO/推薦入試の歴史と現状	
  つぎに、AO/推薦⼊入試とが⾏行行われた経緯と現状についてまとめる。
そもそもAO・推薦⼊入試が⼤大学⼊入試に利利⽤用される動機となったのは、画
⼀一的な従来の⼊入試問題によって、知識識偏重の学⽣生が増加したことに危
機感を感じ、より多様な学⽣生を迎えるためである。
  このことは、1999年年に、同じく「中央教育審議会」が答申を提出し
ており、そこでは「いわゆる1点差刻みの客観的公平のみに固執するこ
とは問題であり、選抜⽅方法の多様化、評価尺度度を多元化する必要があ
る。」と述べられている。
  ところが2008年年前後、主に私⽴立立⼤大
などで⼤大学経営の安定化のために安
易易に利利⽤用されるなど、AO・推薦⼊入試
利利⽤用による合格者の学⼒力力が担保でき
ないという事態になった。今後は、
AO・推薦⼊入試の本来の⽬目的を取り戻
すため、AO・推薦⼊入試においても客
観的な指標で学⼒力力測定を組み込むよ
うな⼊入試形態となる。
90%の私⽴立立⼤大
学でAO⼊入試が
導⼊入されている。
⽂文部科学省省「国公私⽴立立⼤大学⼊入学選抜実施状況の概要」をもとに作成。
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2-4. AO/推薦入試の歴史と現状	
  今後のAO/推薦⼊入試の動向はどうなるのであろうか。2008年年、AO・
推薦⼊入試について1つの⼤大きな動きがあった。⽂文部科学省省に設置されて
いる審議会である、「中央教育審議会」が次のような答申を提出した。
(以下本⽂文抜粋)
(前略略)
しかし,推薦⼊入試やAO⼊入試は,⼤大学進学者は⼀一定の学⼒力力を有しているとの前提の下,必
ずしも学⼒力力検査を課さない形態で普及しており,学⼒力力検査を伴う⼤大学の⼀一般⼊入試の割合
56%(平成20年年度度)まで低下した。
このような状況に対して,推薦⼊入試やAO⼊入試における外形的・客観的な基準が乏しく,
事実上の学⼒力力不不問となるなど,本来の趣旨と異異なった運⽤用がされているのではないかとの
懸念念も⽰示されている。
  推薦⼊入試やAO⼊入試については,それぞれの意義を踏まえ,⼊入学者受⼊入れの⽅方針との整
合性を確保しつつ,適切切に実施する。
いかなる⼊入試⽅方法であっても基礎学⼒力力の把握が適切切に⾏行行われるべきであるとの認識識に⽴立立っ
て,学⼒力力にかかわる様々な客観的な指標を活⽤用し,学⼒力力把握措置を講じる。なお,⾼高等学
校の学科ごとの特性にも配慮する。
また,専ら学⽣生確保の⽬目的のみによって,⼊入試の実施時期の過度度の早期化を招くことは避
ける。
さらに,AO⼊入試を担う職員の専⾨門性を⾼高め,体制の充実に努める。
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2-4. AO/推薦入試の歴史と現状	
  この答申によれば、AO・推薦⼊入試の場合であっても、「客観的な指
標により学⼒力力を測定する過程を組み込むこと」を要求している。以下
⼤大学の推薦⼊入試がその流流れを汲んだ⼊入試形態である。
・東京⼤大学
2014年年1⽉月29⽇日の発表によると、2016年年から推薦⼊入試を実施。条件としては、センター試験
受験必須の上、得点率率率80%以上。
・京都⼤大学
2016年年から実施。センター試験の成績に加え、論論⽂文、⾯面接、⼝口頭試問などを課す。
・東京⼯工業⼤大学  ⼯工学部
センター試験受験必須。その後、インフラなど学部の研究テーマに関連する分野の⽂文章を読み
課題解決の筆記試験と⾯面接を⾏行行う。
・九州⼤大学「21世紀プログラム」
⼤大学レベルの講義を聴きレポートを作成を3回、翌⽇日講義全テーマについて討論論を⾏行行い、⾯面接、
⼩小論論⽂文。
・⾸首都⼤大学東京「ゼミナール⼊入試」
6⽉月に前期ゼミナールとして「講義」を聴講、7⽉月にサマーセッション「実験」、9⽉月には後期
ゼミナール「演習」と計3か⽉月にわたって選考が⾏行行われる。
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2-5. 変わりゆくセンター試験	
  政府の教育再⽣生実⾏行行会議は2013年年10⽉月の第
四次提⾔言「⾼高等学校教育と⼤大学教育との接
続・⼤大学⼊入学者選抜の在り⽅方について」にお
いて、知識識偏重の1点刻みの試験から脱却する
ために、センター試験を廃⽌止し「達成度度テス
ト(仮称)」の創設を提⾔言し、⽂文部科学省省の
中央教育審議会が、2019年年度度からの導⼊入を
⽬目指し議論論を進めている。 提⾔言書を受け取る安倍総理理
センター試験
出題内容:⾼高校で学習する教科の基礎
知識識を問う問題。
実施回数:1回のみ
試験形態:1種類のみ
成績評価:1点刻みの点数による
達成度度テスト(仮称)
出題内容:基礎的な知識識だけでなく、
知識識の活⽤用⼒力力、思考⼒力力を問う問題。
実施回数:複数回受験可
試験形態:基礎レベルと応⽤用レベルの
2種類
成績評価:1点刻みではなく、ある程
度度幅を設けたランク別の段階評価
「達成度度テスト(仮称)」とセンター試験の違い
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2-5. 変わりゆくセンター試験	
  達成度度テスト(仮称)導⼊入によって⼤大学⼊入試はどう変
わるのだろうか。教育再⽣生実⾏行行会議による第四次提⾔言
「⾼高等学校教育と⼤大学教育の接続・⼤大学⼊入学者選抜の在
り⽅方について」の中で、次のように明確に述べられてい
る。(⾸首相官邸HPより抜粋)
2.多⾯面的・総合的に評価・判定する⼤大学⼊入学者選抜への転換
  ⼤大学⼊入学者選抜は、各⼤大学のアドミッションポリシー(⼊入学者受⼊入⽅方針)
に基づき、能⼒力力・意欲・適性を多⾯面的・総合的に評価・判定するものに転換
する。⼤大学は、養成する⼈人材像を明確化するとともに、教育を再構築し、そ
れを踏まえたアドミッションポリシーを具体化する。各⼤大学が求める学⼒力力⽔水
準の達成度度の判定には、達成度度テスト(発展レベル)の積極的な活⽤用が図ら
れるようにする。各⼤大学が個別に⾏行行う学⼒力力検査については、知識識偏重の試験
にならないよう積極的に改善を図る。
  各⼤大学は、⾯面接、論論⽂文、活動歴等の丁寧な選抜による⼊入学者割合の⼤大幅な
増加を図る。推薦⼊入試やAO⼊入試における基礎学⼒力力の判定に際しては、達成
度度テスト(基礎レベル)の結果の活⽤用も可能とし、国は、各⼤大学の判断によ
る活⽤用を促進する。
  以上のように、達成度度テスト(仮称)導⼊入で基礎学⼒力力を担保した上、
AO・推薦⼊入試の実施はより広がっていくと考えられる。
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2-5. 変わりゆくセンター試験	
  具体的には新しいテストとして⾼高等学校基礎学⼒力力テスト(仮称)  と
⼤大学⼊入学希望者学⼒力力評価テスト(仮称)という⼆二つの形態が想定され
ている。
個別名称 ⾼高等学校基礎学⼒力力テスト ⼤大学⼊入学希望者学⼒力力評価テスト
⽬目的・活⽤用⽅方策 ⽣生徒が⾃自らの学習達成度度を把握する。 ⼤大学⼊入学希望者が⼤大学教育を受けるため
の能⼒力力を把握する。
内容 ⾼高校の必履履修科⽬目の試験(注1)。主
に学⼒力力の基礎となる「知識識・技能」の
確実な修得を⽬目標とする。成績を段階
で表⽰示。
「教科型」に加え、教科・科⽬目の枠を超
えた思考⼒力力・表現⼒力力・判断⼒力力を評価する
ため、「合教科・科⽬目型」「総合型」の
問題を組み合わせて出題。選抜性の⾼高い
⼤大学にも対応できる難易易度度。
回答⽅方式 多肢選択式が原則。記述式も検討。 多肢選択式に加え記述式。
実施⽅方法 年年数回。CBT⽅方式(注2)が前提。英
語については⺠民間資格試験も積極的に
活⽤用。
年年数回。CBT⽅方式が前提。英語について
は⺠民間資格試験も活⽤用。
作問のイメージ 全国学⼒力力・学習状況調査のA問題(主と
して知識識に関する問題)及びB問題(主
として活⽤用に関する問題)の⾼高校教育
レベルの問題を想定  。
知識識・技能を活⽤用して、⾃自ら課題を発⾒見見
し、その解決に向けて探究し成果等を表
現するための⼒力力を評価する、PISA 型
(注3)の問題を想定。
(注1)現段階で「国語総合」「数学Ⅰ」「世界史」「現代社会」「物理理基礎」などの⾼高校での必履履修科⽬目を想定。
(注2)Computer Based Testing  コンピュータ処理理を前提としたテスト。
(注3)Programme for International Student Assessment    「知識識や技能を、実⽣生活の様々な場⾯面で直⾯面する課題
にどの程度度活⽤用できるかどうかを評価」する試験。
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2-6. 欧米型入試とは	
  ⽶米国では、以下の様な⼊入試形態が取られている。
  今回の改⾰革は「センター試験」を「SAT/ACT⼊入試」に近づけるような
⽶米国型⼊入試化施策と⾔言える。従って、現在の⽇日本の「⼀一般⼊入試偏重」も、
⽶米国型の「⾯面接重視」型に変化するものと考えられる。
  さらに、⼤大学教育も2学期制から4学期制に以降降するなど、グローバル
化(留留学⽣生の受け⼊入れ)を意識識した施策を打っており、まさしく⼊入試形態
も⼤大きく変⾰革するのである。
SAT/ACT⼊入試
⾼高校時代の成績・課外活動
エッセイ・推薦⽂文の提出
⾯面接/筆記試験など
各⼤大学共通で課せられるもの。な
お、これらをまとめて”Commo
Application”という共通願書に記
し、応募できる⼤大学が多い。
各⼤大学独⾃自に課せられた⾯面接・筆
記試験。ハーバード⼤大ではOB/OG
による⾯面接が全世界各地で実施。
アメリカ版センター試験。年年6回
試験があり、基礎的な学⼒力力を測る
ペーパーテスト。
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2-7. 今後の入試形態で確実に生じる変化	
  今の⽇日本の⼊入試のグローバルスタンダード化(=欧⽶米化)が進んでお
り、基礎学⼒力力を⾼高校の成績表・達成度度テストで担保の上、AO⼊入試で「そ
の⼈人の志と⾼高校時代の⾏行行動」を⾒見見られる⼊入試が新しいスタンダードとな
る。
⼤大学はアドミッションポリシーを明
確・具体化し、選抜⽅方法は⾯面接、論論⽂文、
活動歴等の丁寧な選抜を⼤大幅に増加さ
せ、能⼒力力、意欲、適性を多⾯面的、総合
的に評価するものに転換する。
その際、学⼒力力測定の客観的な指標とし
ての達成度度テストの活⽤用を促進する。
この達成度度テストにより、⼀一発⼊入試で
ない学⼒力力の担保が可能となる。
AO・推薦⼊入試の必要性と
増加の要求
AO・推薦⼊入試における学
⼒力力測定の補助として、達成
度度テストを導⼊入
『学⼒力力も重視した上でのAO・推薦⼊入試』とい
う、“⼈人数確保のための楽な⼊入試”という性質でな
いAO・推薦⼊入試が、受験⽣生の⼤大学⼊入学の⽅方法の
⼀一つとして存在感を増し、スタンダードとなる。
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3-1. 入試から逆算する今後の中等教育界	
  中等教育機関はどうあるべきくか、
まずは⼊入試制度度から逆算してみられる
受験⽣生のあり⽅方について考えよう。
  東京⼤大学のアドミッションポリシー
にもあったように、⼊入試問題で⾼高得点
を取れるための学習ではなく、⾃自らの
興味・関⼼心に基づいて学習、経験して
きたかどうかが求められる。これは、
AO・推薦⼊入試でない⼀一般⼊入試問題にも
反映される可能性も⼤大きい。
実際、早稲⽥田⼤大学法学部の英語の試験
で、裁判員制度度に関する⾃自分の意⾒見見を
述べよという⾃自由英作⽂文の問題が出さ
れた。
第⼀一志望の⼤大学⼊入学
興味・関⼼心
にもとづく
課外活動
確固たる志
⾃自分の興味関⼼心と⾃自ら求める学習
2通りのチャネルが開かれている
興味・関⼼心と⾼高く合致する⼤大学選
び
興味・関⼼心
にもとづく
勉強
AO・推薦
⼊入試対策
⼀一般
⼊入試対策
中等教育では、従来の⼀一般⼊入試対策に加え、AO/推薦⼊入試対策
が重要になるが、なにより重視すべきは「志」の指導である。
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3-2. 変わりゆく民間教育	
⼀一般社団法⼈人リビジョンによる
「未来創造甲⼦子園」の実施
  社会にGood  Impactを与える実
⾏行行⼒力力のある⼈人材を育成するために、
「ビジネススクール」と「コンテス
ト」を融合した形のイベントをを開
催、優勝チームには100万円が与え
られた。
  「未来想像甲⼦子園」を実施した⼀一般社団
法⼈人リビジョンを創始者はAO・推薦⼊入試に
特化した「AO義塾」の塾⻑⾧長である。ほかに
もこうしたAO・推薦⼊入試特化型予備校は多
数あり、AO・推薦⼊入試対策といった⼩小⼿手先
だけの対処だけでなく、⾼高校⽣生が活躍する
⼟土壌も提供している。
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3-2. 変わりゆく民間教育	
  AO推薦⼊入試対策という意味では  「早稲⽥田
塾」「お茶茶の⽔水ゼミナール」は「AO/推薦指導専
⾨門館」を持ち、フラグシップ教室を中⼼心に⼒力力を⼊入
れながら指導している。早稲⽥田塾は圧倒的合格実
績が強みで、「FIT⼊入試は54名現役合格、合格
者の34%が早稲⽥田塾⽣生」を売りにしている。
  他にも、四⾕谷学院・河合塾はマス指導型で
「FIT対策⼊入試」「志望理理由書の書き⽅方指導」な
どを展開しているし、AO・推薦⼊入試対策はどの
塾・予備校でも取り扱っている。
  また、2014年年11⽉月には東進による早稲⽥田塾買
収が発表された。東進は「独⽴立立⾃自尊の社会・世界
に貢献する⼈人財を貢献する」を教育哲学に掲げて
おり、指導⽅方針としてまず始めに「夢・志の指
導」を⾏行行っている。こうした教育哲学を持つ東進
とAO・推薦⼊入試対策に強みを持つ早稲⽥田塾が
タッグを組んだのは興味深い事例例と⾔言え、今後の
志の指導とAO/推薦⼊入試の重要性が現れている。
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3-3. 変わりはじめた公教育	
  公教育分野でもこうした“志”やキャリアの指導
を重視するあり⽅方が注⽬目されてきている。なかで
も、「起業家教育」に関する動きが⼤大きい。
  2015年年1⽉月、『起業家教育:⼩小中学校で政府、
来年年度度から全国拡⼤大』というニュースが教育業界
を賑わせた。経産省省が2015年年度度概算予算要求に
「⼩小中学校向け起業家教育に5億円の予算を要求
した」というニュースである。その背景には、
「⽇日本の起業率率率の低さ」が挙げられている。それ
を是正するためにも、若若いどきの“起業家教育”が
必要と結論論付けたのだろう。
  起業家教育だと品川⼥女女⼦子学院の取り組みが先進
的である。品川⼥女女⼦子学院では、事業計画書の策
定・業者へのアポ取り・プレゼンテーションまで、
「総合的な学習」の⼀一貫として、半年年間の取り組
みで⾏行行われている。
  以上のような起業家教育を通し、“起業”という
キャリア観を醸成し、⾃自らの興味関⼼心を掘り起こ
す動きが、徐々に公教育でも⾏行行われてきていると
⾔言えよう。
                出典:毎⽇日新聞社2015年年1⽉月5⽇日朝刊  
『起業家教育:⼩小中学校で政府、来年年度度から全国拡⼤大』
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3-4. 合格実績が「伸びる」高校と「伸びない」高校	
第⼀一志望の⼤大学⼊入学
興味・関⼼心
にもとづく
課外活動
確固たる志
⾃自分の興味関⼼心と⾃自ら求める学習
興味・関⼼心と⾼高く合致する⼤大学選
び
興味・関⼼心
にもとづく
勉強
AO・推薦
⼊入試対策
⼀一般
⼊入試対策
  中学・⾼高校での教育のあり⽅方も、時代とともに変容する必要があり、今
後は“リーダー教育”をより舵を切切って⾏行行うべきである。
今⾏行行うべき変⾰革
  「志」「夢」の指導を継続的に⾏行行
い、多くの時間を割く。
今後⾏行行うべき変⾰革
  ⾼高校主体で課外活動を⽀支援する活
動も⾏行行う。
  ⽣生きる指針となる志であり、変化も起きう
るので、時期は中学⽣生1年年⽣生〜~⾼高校3年年⽣生時
に継続的に⾏行行うのが好ましい。
  確固たる「志」「夢」を持った⽣生徒を輩出
することで、必然的に学習する内発的動機付
けがなされ、第⼀一志望の⼤大学に合格する学⽣生
が増加する。
  達成度度テストが導⼊入された段階で、「志」
「夢」に加え、どう「⾏行行動」に移すか、とい
う指導を⾏行行う。
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3-4. 合格実績が「伸びる」高校と「伸びない」高校	
  以上のような「志」「夢」の指導を重視して⾏行行い、リーダーとなる学⽣生
を輩出できる⾼高校が「伸びる」⾼高校である。こうした指導を軽視し、場当
たり的な学習のみ⾏行行う⾼高校が「伸びない」⾼高校なのである。
今⾏行行うべき変⾰革
「志」「夢」の指導を継続的に⾏行行い、多くの時間を割く。
今後⾏行行うべき変⾰革
⾼高校主体で課外活動を⽀支援する活動も⾏行行う。
  「活躍しているOBの話を聞く」のも⼿手段の⼀一つだが、それでは
⽣生徒の記憶に残りにくく確固たる「志」にはつながらない。ワー
クショップなどで⾃自分の⼿手を動かしながら志を確定し、“今現在の
⾃自分への危機感”を覚えることで、内発的動機が⽣生まれ⾃自分⾃自⾝身の
「志」となるのである。
  ⾃自分の「志」を⾏行行動に移す⽀支援として、“勉強”以外の学習環境
を提供することが今後重要となる。しかし、「志」「夢」が川上
にあるため、これらの教育が最も重要である。
(C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。
  以上のことから明らかなように、公教育でも「リーダー輩出」のための教育が必
要です。リーダー教育に関わらなければ、間違いなく中学・⾼高校として役割も薄れ、
世界で活躍する⼈人材が輩出できず、⼤大学合格実績も間違いなく低下します。
  ⺠民間教育だけでなく、公教育でも「リーダー教育」を始めるべきです。担任の先
⽣生と⼀一緒になって、⼆二⼈人三脚でその⼈人の「志」を育て、⾏行行動を応援する活動は今ま
でも⾏行行ってきたでしょうし、これからもより注⼒力力して⾏行行うべきです。
  Goods  Inc.では、そんな「志」を昇華させ、「⾏行行動」を援助する中学⽣生・⾼高校⽣生
向けワークショップを開催しています。「現役⼤大学⽣生・⼤大学院⽣生・起業家による
「志」を⾼高めるワークショップ型授業」「東⼤大⼤大学院⽣生博⼠士課程在籍者による講
演・ワークショップ」などを⾏行行い、中⾼高⽣生に「志」とそれにともった「⾏行行動」を誘
発されるような体験させる中等教育機関向けプログラムを開発しました。
  年年齢の近しい⼤大学⽣生や起業家が主導するワークショップを受けることで、中学
⽣生・⾼高校⽣生たちに衝撃を与え、今後の進路路について深く考えさせる契機にします。
詳しい概要は、Goods  Inc.までお問い合わせください。 
4. まとめ	
より多くのリーダーが⽣生まれ、⽇日本が再興しますように。
最後まで資料料をご覧頂き、ありがとうございました。
(C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。
4. 問い合わせ先	
Goods  Inc.  CEO  &  Founder.
東京⼤大学⼯工学部在籍
⽯石川  聡彦(あきひこ)
080-‐‑‒1216-‐‑‒6310
ishikawa-‐‑‒a@goods-‐‑‒inc.jp
https://www.facebook.com/aki1275
なんでもお気軽に、お問い合わせください。

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  • 2. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 0.⾃自⼰己紹介 Goods  Inc.  CEO  &  Founder. 東京⼤大学⼯工学部在籍 ⽯石川  聡彦(あきひこ) ・1992年年⽣生まれ(22歳) ・東京⼤大学⼯工学部3年年(休学中) ・Softbank  Academia  5.5期⽣生 ・Goods株式会社  代表取締役CEO ・東進RD教育研究所創設・責任者 ・元歌舞伎役者 志:2000年年続く豊かな経済システムの構築
  • 3. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 0.エクゼクティブサマリー  ⼊入試及び中等教育は、この10年年以内に、確実変化する。 変わりゆく⼊入試形態 ⼊入試の欧⽶米化 今後の中等教育界の動向 リーダー教育の重視 時代動向・求められる⼈人材 国家の枠組みの消滅 ・Facebookで実現した「アラブの春」 ・Google,Appleなど国家以上の⼒力力を持つグローバル企業 ・東⼤大/京⼤大で2016年年から開始されるAO⼊入試 ・センター試験の廃⽌止と達成度度テストへの移⾏行行 ・2015年年度度経産省省が⼩小中学校向け起業家教育に予算要求 ・株式会社ナガセ(東進)による早稲⽥田塾買収 ・中⾼高⽣生向けプログラミング教育のLife  is  Tech.の台頭   この資料料では⼤大きなマクロトレンドについて、実例例を織り交ぜながらご紹介する。 中等教育界の変化について凝縮された資料料になっている。
  • 4. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 0.⽬目次 1.  時代動向・求められる⼈人材 –  1-‐‑‒1.変わりゆく時代 –  1-‐‑‒2.求められる⽇日本を導くリーダー –  1-‐‑‒3.リーダーに必要な要素 2.  変わりゆく⼊入試形態 –  2-‐‑‒1.AO/推薦⼊入試とは –  2-‐‑‒2.リーダーとAO/推薦⼊入試の関係 –  2-‐‑‒3.東京⼤大学のAO⼊入試の開始 –  2-‐‑‒4.AO/推薦の歴史と現状 –  2-‐‑‒5.変わりゆくセンター試験 –  2-‐‑‒6.欧⽶米型⼊入試とは –  2-‐‑‒7.今後の⼊入試形態で確実に⽣生じる変化 3.  今後の中等教育界の動向 –  3-‐‑‒1.⼊入試から逆算する今後の中等教育界 –  3-‐‑‒2.変わりゆく⺠民間教育 –  3-‐‑‒3.変わりはじめた公教育 –  3-‐‑‒4.合格実績が「伸びる」⾼高校と「伸びない」⾼高校
  • 5. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 1-1. 変わりゆく時代   世界・⽇日本は、かつてないほどの⼤大きな変⾰革がおこっている。 インターネットによるグローバル化を背景に、⽇日本のガラパゴス体質の改 善は急務であり、⼈人格形成の根幹を作る「教育」の変⾰革ニーズは⼤大きい。 学⽣生作のFacebookが世界を変えた。今や、⼩小学⽣生でもビジネスが出来る。   Facebookは当時ハーバード⼤大の学 ⽣生だったザッカーバーグが創り上げた サービス。「アラブの春」の発端とな るなど、政治的変容をもたらし、世界 のコミュニケーションのあり⽅方を変え た。   上記iPhoneアプリ「元祖図鑑」は⼩小 学⽣生が開発したと話題になったもの。 このように、⼩小学⽣生でもアプリなどを 通じビジネスができ、世界に価値を発 信できる世の中に変容してきた。
  • 6. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 1-1. 変わりゆく時代   政治・経済同様、⼤大学も⼤大きな変容を経験している。   ⼤大学⼊入学後、⽬目的意識識を失い、学習意欲がなく、進路路に悩み、⼤大学を途中で辞め てしまう⼤大学⽣生も多い。(毎年年6万⼈人もの学⽣生が⼤大学を中退している。)そのため、 ⼊入学時から、⾼高い⽬目的意識識を持ち、⾃自らの興味・関⼼心が⼤大学・学部で学習・研究す る内容と合致するような学⽣生を⼊入学させたいというニーズが⼤大きい。 (参考:http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2014/03/0319.html) 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 現役⼤大学進学率率率は上 昇し続け、現在は 89.0%である ⼤大学数は現在881校 であり、平成元年年の 499校から倍近くに 推移したものの、最 近は横ばいである。 出典:統計局学校基本調査 http://www.e-‐‑‒stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001015843 出典:「⼤大学⼊入試の仕組みを知ろう!」 http://pjuken.sblo.jp/article/3652700.html ⼤大学数 平成(年年度度)
  • 7. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 1-1. 変わりゆく時代   政治・経済同様、⼤大学も⼤大きな変容を経験している。 (図5)⽇日本⼈人の海外留留学者数の推移  ⽂文部科学省省より  グローバルな領領域で活躍するためには、若若い 頃から海外での⽣生活を体験したり、海外の学 ⽣生と交流流することは重要である。           しかし、2004年年頃から⽇日本から海外への留留 学者数は減少傾向を⾒見見せている。そこで、政 府もグローバル⼈人材育成に向けて取り組みを 始めており、2013年年6⽉月の「⽇日本再興戦略略」 では⽇日本⼈人の留留学⽣生について数値⽬目標を発表 した。   このように、⼤大学は“グローバル化”に対す る⼤大きな舵取りを迫られている。 世界に勝てる真のグローバル⼈人材を育てるため、「教育再⽣生実 ⾏行行会議」の提⾔言を踏まえつつ、国際的な英語試験の活⽤用、意欲 と能⼒力力のある若若者全員への留留学機会の付与、及びグローバル化 に対応した教育を牽引する学校群の形成を図ることにより、 2020  年年までに⽇日本⼈人留留学⽣生を6万⼈人(2010  年年)から  12  万⼈人 へ倍増させる。                  (⽇日本再興戦略略より抜粋)
  • 8. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 1-2. 求められる日本を導くリーダー   このような幼少期から個として活躍でき、グローバル化が繰り返される 現代に於いて、⽇日本を導くリーダーに必要な条件はなんだろうか? 孫正義「⼈人⽣生五⼗十年年計画」 リーダーが持つべき3つのポイントとして「理理念念・ビジョン・ 戦略略」を提⽰示。⾃自らは⾼高校を中退し単⾝身アメリカにわたるな ど並外れた⾏行行動⼒力力を持ち、⼤大学在学中は特許による収⼊入のた め、⼀一⽇日⼀一発明を⾃自分に課すなど、⼈人⼀一倍の努⼒力力家である。 その先⾒見見の⽬目によりインターネット関連の会社に投資し、⼤大 当たりを引く。   「学習」の内容より先に追い求めるべきは「志」で ある。「学習」はあくまで“⼿手段”である。つまり、学 習することをただ盲⽬目的に追い求めている者は刹那的 ⼈人⽣生なのであり、それは単なる“オタク”なのである。   「志」は「学習」し、「努⼒力力する」する原動⼒力力なの である。それは刹那的ものでもなく、⼤大学⼊入試後も、 ⼀一貫して⾃自分の中を貫くものとなる。このような 「志」あり、「志」⾼高い⾼高校⽣生は右記のように学⼒力力も ⾼高いし、⼤大学⼊入学後も活躍する⼈人材になるのである。 (出典)東進公式ホームページ
  • 9. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 1-3. リーダーに必要な要素 誰にも負けない強い“志” ⾃自分の“志”を具現化する“⾏行行動” ①情熱を持って語れる”志”があること。 ②⽬目指すべき“志”に関して誰よりも博識識であること。 ③“志”の達成のためなら、寝る間を惜しんで努⼒力力できること。 ①“志“を具現化するために適切切な⾏行行動をすること。 ②“志”を語り、適切切なチーム・ライバルと⾏行行動すること。 ③社会に貢献する⾏行行動となっていること。   ただ勉強するだけではない。⾃自分の“志”に沿って、きちんと“⾏行行動”できる ⼈人間こそが、⽇日本が欲するリーダーなのである。“⾏行行動”は勉強でも、社会 的意義がある活動でもなんでも構わない。“勉強”はその⼿手段の⼀一つでしか なく、“志”のない学習は“リーダー”としては全く評価されないのだ。
  • 10. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 2-1. AO/推薦入試とは   AO・推薦⼊入試は、⼤大学の「アドミッションポリシー」に沿った⼈人を取り たいという理理念念のもとで⼊入試である。今回の⾔言うAO/推薦⼊入試は下記区分け に於ける「AO⼊入試」「公募推薦」を⽰示す。 ・AO⼊入試     AO=Admission  Office.画⼀一的なテストではなく、志願者の⼈人物像と、⼤大学側のア ドミッションポリシーと照らせ合わせ、⾯面接や⼩小論論⽂文などにより合否を判定する⼊入 試形式。1990年年に慶應義塾⼤大学湘南藤沢キャンパス(SFC)が他⼤大学に先駆けて導 ⼊入した。 ・推薦⼊入試     1.指定校推薦       ⼤大学が、永年年合格実績のある⾼高校に対して推薦⼊入学枠を認め、主に評定平均などの 選考基準を⾼高校側に⽰示し、⾼高校側での内部選考によって選抜する。     2.付属校推薦        ⼤大学の付属校である⾼高校に推薦⼊入学枠を設け、選抜する。     3.公募推薦     指定校推薦とは違い、全国の⾼高校を対象に受験者を募り、受験者は⾁肉親以外の第三 者の推薦によって応募し、⼤大学による⾯面接、⼩小論論⽂文、学⼒力力試験などによって選考が ⾏行行われる。
  • 11. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 2-2. リーダーとAO/推薦入試の関係   AO・推薦⼊入試を深堀して考えるにあたり、ここで、東京⼤大学のアドミッ ションポリシーを⾒見見てみよう。   このアドミッションポリシーから分かるように、既に東京⼤大学は「⼊入学 試験の得点」だけに傾注した既存の⼊入試形態には嫌気がさしていると⾔言え る。   また、このアドミッション・ポリシーで述べられている「学校の授業の 内外で、⾃自らの興味・関⼼心を⽣生かして幅広く学び、その過程で⾒見見出される に違いない諸問題を関連づける広い視野、あるいは⾃自らの問題意識識を掘り 下げて追究するための深い洞洞察⼒力力」を持つ⼈人材とは、まさしく1-‐‑‒4で述べた “リーダー像”なのである。そして、こうした“リーダー”を獲得しようとする ⼊入試形態こそ、AO・推薦⼊入試なのだと⾔言えよう。 東京⼤大学アドミッション・ポリシー ⼊入学試験の得点だけを意識識した、視野の狭い受験勉強のみに意を注ぐ ⼈人よりも、学校の授業の内外で、⾃自らの興味・関⼼心を⽣生かして幅広く 学び、その過程で⾒見見出されるに違いない諸問題を関連づける広い視野、 あるいは⾃自らの問題意識識を掘り下げて追究するための深い洞洞察⼒力力を真 剣に獲得しようとする⼈人を東京⼤大学は歓迎します。
  • 12. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 2-2. リーダーとAO/推薦入試の関係   実際、AO/推薦⼊入試の枠組みを使ってリーダー的活動をしている⼈人が⼤大学 に⼊入学している。強い”志”をもち、その”志”をもとに勉学に限らず社会的意 義ある活動した中⾼高⽣生がAO/推薦⼊入試という新しい枠組みで⼤大学へ⼊入学して いるのである。 AO・推薦⼊入試を⽣生かして⼤大学に⼊入学する⽣生徒は、⾼高校⽣生の「リーダー」で ある。志と指導と活動の⽀支援を⾏行行い、リーダー輩出が求められている。 Tehu   私立灘高校出身。中学時 代に開発したアプリが180 万DLされ⼀一躍有名に。メ ディアクリエイターとして 活動の幅を広げる。AO⼊入試 で慶應義塾⼤大学SFCへ⼊入学。 ⻘青⽊木  ⼤大和   ⾼高校⼀一年年次に休学し単⾝身 渡⽶米。帰国後、⾼高校⽣生政治 団体の「僕らの⼀一歩が⽇日本 を変える」を設⽴立立。(現在 はNPO法⼈人化)AO⼊入試で 慶応義塾⼤大学法学部へ⼊入学。 参考:http://eduview.jp/?p=900 参考:http://news.livedoor.com/article/detail/8381041/
  • 13. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 2-3. 東京大学のAO入試の開始   ここで、東京⼤大学のAO推薦⼊入試の概要を⾒見見よう。東京⼤大学は2016年年度度 ⼊入試から100名AO⼊入試で選抜する。⼊入試は各学部ごと独⾃自に⾏行行われ、各学 部ごとのアドミッションポリシーを整理理すると以下のようになった。   つまり、⾃自らの興味・関⼼心、何がしたいのか(志)及び基礎学⼒力力を兼ね 揃えた⼈人材のうえ、A〜~Dの要素のうち2つ程度度該当する⽣生徒(⾏行行動してい る⽣生徒)を求めているのである。 基礎学⼒力力 D.卓越 した能 ⼒力力 A.課題設 定/解決能 ⼒力力 B.コミュニ ケーション能 ⼒力力・マインド C.グローバル経 験 志(⾃自らの興味・関⼼心)
  • 14. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 2-3. 東京大学のAO入試の開始   東⼤大の各学部が求めている「能⼒力力」をまとめると上記のようになる。そ の能⼒力力を⽰示すために、以下のような書類の提出とセンター試験の受験、そ して教授との⾯面接が求められる。 ◯共通して必要なこと・もの ①⼊入学志願票 ②調査書 ③志願理理由書 ④学校⻑⾧長からの推薦書 ⑤学習状況調査票 ⑥センター試験で8割程度度の得点 ◯各学部で必要なこと (A)研究に関する論論⽂文の提出 (B)社会貢献活動の証明 (C)TOEIC等の試験の成績・外国の活動の証明 (D)アカデミックオリンピックの出場や論論⽂文の 提出  
  • 15. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 2-4. AO/推薦入試の歴史と現状   まず、「リーダー」発掘を⽬目的とする「AO/推 薦⼊入試」の現状について整理理する。   私⽴立立⼤大学における推薦⼊入学者のうち、指定校 推薦は53.2%、付属校推薦は13.3%、公募推薦 は33.5%となっている。なお、国⽴立立、公⽴立立⼤大学 については、読売online第2回「⼤大学の実⼒力力」調 査によれば、指定校推薦の割合は国⽴立立:1%未満、 公⽴立立:0%である。   国公⽴立立・私⽴立立あわせて⼤大学⼊入学者の現状 の選抜ルートを整理理すると、右図のように なる。「試験なし」とは指定校推薦や内部 推薦など、合格率率率が99%以上で実質的に学 ⼒力力試験が形骸化している状態を指す。   現在は4割もの学⽣生がAO・推薦⼊入試で⼤大 学に⼊入学しており、うち半数が試験がある ⼊入試で⼊入学している。 出典:旺⽂文社『⼤大学の真の実⼒力力情報公開book』 (2012年年) 21.0 22.057.0 ⼤大学⼊入学者における学⼒力力試験ありの AO・推薦とそれ以外の割合(%) 試験あり AO・推薦 試験なし AO・推薦 ⼀一般⼊入試 出典:旺⽂文社『⼤大学の真の実⼒力力情報公開book』 (2012年年)をもとに弊社が独⾃自編集した資料料
  • 16. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 2-4. AO/推薦入試の歴史と現状   つぎに、AO/推薦⼊入試とが⾏行行われた経緯と現状についてまとめる。 そもそもAO・推薦⼊入試が⼤大学⼊入試に利利⽤用される動機となったのは、画 ⼀一的な従来の⼊入試問題によって、知識識偏重の学⽣生が増加したことに危 機感を感じ、より多様な学⽣生を迎えるためである。   このことは、1999年年に、同じく「中央教育審議会」が答申を提出し ており、そこでは「いわゆる1点差刻みの客観的公平のみに固執するこ とは問題であり、選抜⽅方法の多様化、評価尺度度を多元化する必要があ る。」と述べられている。   ところが2008年年前後、主に私⽴立立⼤大 などで⼤大学経営の安定化のために安 易易に利利⽤用されるなど、AO・推薦⼊入試 利利⽤用による合格者の学⼒力力が担保でき ないという事態になった。今後は、 AO・推薦⼊入試の本来の⽬目的を取り戻 すため、AO・推薦⼊入試においても客 観的な指標で学⼒力力測定を組み込むよ うな⼊入試形態となる。 90%の私⽴立立⼤大 学でAO⼊入試が 導⼊入されている。 ⽂文部科学省省「国公私⽴立立⼤大学⼊入学選抜実施状況の概要」をもとに作成。
  • 17. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 2-4. AO/推薦入試の歴史と現状   今後のAO/推薦⼊入試の動向はどうなるのであろうか。2008年年、AO・ 推薦⼊入試について1つの⼤大きな動きがあった。⽂文部科学省省に設置されて いる審議会である、「中央教育審議会」が次のような答申を提出した。 (以下本⽂文抜粋) (前略略) しかし,推薦⼊入試やAO⼊入試は,⼤大学進学者は⼀一定の学⼒力力を有しているとの前提の下,必 ずしも学⼒力力検査を課さない形態で普及しており,学⼒力力検査を伴う⼤大学の⼀一般⼊入試の割合 56%(平成20年年度度)まで低下した。 このような状況に対して,推薦⼊入試やAO⼊入試における外形的・客観的な基準が乏しく, 事実上の学⼒力力不不問となるなど,本来の趣旨と異異なった運⽤用がされているのではないかとの 懸念念も⽰示されている。  推薦⼊入試やAO⼊入試については,それぞれの意義を踏まえ,⼊入学者受⼊入れの⽅方針との整 合性を確保しつつ,適切切に実施する。 いかなる⼊入試⽅方法であっても基礎学⼒力力の把握が適切切に⾏行行われるべきであるとの認識識に⽴立立っ て,学⼒力力にかかわる様々な客観的な指標を活⽤用し,学⼒力力把握措置を講じる。なお,⾼高等学 校の学科ごとの特性にも配慮する。 また,専ら学⽣生確保の⽬目的のみによって,⼊入試の実施時期の過度度の早期化を招くことは避 ける。 さらに,AO⼊入試を担う職員の専⾨門性を⾼高め,体制の充実に努める。
  • 18. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 2-4. AO/推薦入試の歴史と現状   この答申によれば、AO・推薦⼊入試の場合であっても、「客観的な指 標により学⼒力力を測定する過程を組み込むこと」を要求している。以下 ⼤大学の推薦⼊入試がその流流れを汲んだ⼊入試形態である。 ・東京⼤大学 2014年年1⽉月29⽇日の発表によると、2016年年から推薦⼊入試を実施。条件としては、センター試験 受験必須の上、得点率率率80%以上。 ・京都⼤大学 2016年年から実施。センター試験の成績に加え、論論⽂文、⾯面接、⼝口頭試問などを課す。 ・東京⼯工業⼤大学  ⼯工学部 センター試験受験必須。その後、インフラなど学部の研究テーマに関連する分野の⽂文章を読み 課題解決の筆記試験と⾯面接を⾏行行う。 ・九州⼤大学「21世紀プログラム」 ⼤大学レベルの講義を聴きレポートを作成を3回、翌⽇日講義全テーマについて討論論を⾏行行い、⾯面接、 ⼩小論論⽂文。 ・⾸首都⼤大学東京「ゼミナール⼊入試」 6⽉月に前期ゼミナールとして「講義」を聴講、7⽉月にサマーセッション「実験」、9⽉月には後期 ゼミナール「演習」と計3か⽉月にわたって選考が⾏行行われる。
  • 19. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 2-5. 変わりゆくセンター試験   政府の教育再⽣生実⾏行行会議は2013年年10⽉月の第 四次提⾔言「⾼高等学校教育と⼤大学教育との接 続・⼤大学⼊入学者選抜の在り⽅方について」にお いて、知識識偏重の1点刻みの試験から脱却する ために、センター試験を廃⽌止し「達成度度テス ト(仮称)」の創設を提⾔言し、⽂文部科学省省の 中央教育審議会が、2019年年度度からの導⼊入を ⽬目指し議論論を進めている。 提⾔言書を受け取る安倍総理理 センター試験 出題内容:⾼高校で学習する教科の基礎 知識識を問う問題。 実施回数:1回のみ 試験形態:1種類のみ 成績評価:1点刻みの点数による 達成度度テスト(仮称) 出題内容:基礎的な知識識だけでなく、 知識識の活⽤用⼒力力、思考⼒力力を問う問題。 実施回数:複数回受験可 試験形態:基礎レベルと応⽤用レベルの 2種類 成績評価:1点刻みではなく、ある程 度度幅を設けたランク別の段階評価 「達成度度テスト(仮称)」とセンター試験の違い
  • 20. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 2-5. 変わりゆくセンター試験   達成度度テスト(仮称)導⼊入によって⼤大学⼊入試はどう変 わるのだろうか。教育再⽣生実⾏行行会議による第四次提⾔言 「⾼高等学校教育と⼤大学教育の接続・⼤大学⼊入学者選抜の在 り⽅方について」の中で、次のように明確に述べられてい る。(⾸首相官邸HPより抜粋) 2.多⾯面的・総合的に評価・判定する⼤大学⼊入学者選抜への転換   ⼤大学⼊入学者選抜は、各⼤大学のアドミッションポリシー(⼊入学者受⼊入⽅方針) に基づき、能⼒力力・意欲・適性を多⾯面的・総合的に評価・判定するものに転換 する。⼤大学は、養成する⼈人材像を明確化するとともに、教育を再構築し、そ れを踏まえたアドミッションポリシーを具体化する。各⼤大学が求める学⼒力力⽔水 準の達成度度の判定には、達成度度テスト(発展レベル)の積極的な活⽤用が図ら れるようにする。各⼤大学が個別に⾏行行う学⼒力力検査については、知識識偏重の試験 にならないよう積極的に改善を図る。   各⼤大学は、⾯面接、論論⽂文、活動歴等の丁寧な選抜による⼊入学者割合の⼤大幅な 増加を図る。推薦⼊入試やAO⼊入試における基礎学⼒力力の判定に際しては、達成 度度テスト(基礎レベル)の結果の活⽤用も可能とし、国は、各⼤大学の判断によ る活⽤用を促進する。   以上のように、達成度度テスト(仮称)導⼊入で基礎学⼒力力を担保した上、 AO・推薦⼊入試の実施はより広がっていくと考えられる。
  • 21. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 2-5. 変わりゆくセンター試験   具体的には新しいテストとして⾼高等学校基礎学⼒力力テスト(仮称)  と ⼤大学⼊入学希望者学⼒力力評価テスト(仮称)という⼆二つの形態が想定され ている。 個別名称 ⾼高等学校基礎学⼒力力テスト ⼤大学⼊入学希望者学⼒力力評価テスト ⽬目的・活⽤用⽅方策 ⽣生徒が⾃自らの学習達成度度を把握する。 ⼤大学⼊入学希望者が⼤大学教育を受けるため の能⼒力力を把握する。 内容 ⾼高校の必履履修科⽬目の試験(注1)。主 に学⼒力力の基礎となる「知識識・技能」の 確実な修得を⽬目標とする。成績を段階 で表⽰示。 「教科型」に加え、教科・科⽬目の枠を超 えた思考⼒力力・表現⼒力力・判断⼒力力を評価する ため、「合教科・科⽬目型」「総合型」の 問題を組み合わせて出題。選抜性の⾼高い ⼤大学にも対応できる難易易度度。 回答⽅方式 多肢選択式が原則。記述式も検討。 多肢選択式に加え記述式。 実施⽅方法 年年数回。CBT⽅方式(注2)が前提。英 語については⺠民間資格試験も積極的に 活⽤用。 年年数回。CBT⽅方式が前提。英語について は⺠民間資格試験も活⽤用。 作問のイメージ 全国学⼒力力・学習状況調査のA問題(主と して知識識に関する問題)及びB問題(主 として活⽤用に関する問題)の⾼高校教育 レベルの問題を想定  。 知識識・技能を活⽤用して、⾃自ら課題を発⾒見見 し、その解決に向けて探究し成果等を表 現するための⼒力力を評価する、PISA 型 (注3)の問題を想定。 (注1)現段階で「国語総合」「数学Ⅰ」「世界史」「現代社会」「物理理基礎」などの⾼高校での必履履修科⽬目を想定。 (注2)Computer Based Testing  コンピュータ処理理を前提としたテスト。 (注3)Programme for International Student Assessment    「知識識や技能を、実⽣生活の様々な場⾯面で直⾯面する課題 にどの程度度活⽤用できるかどうかを評価」する試験。
  • 22. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 2-6. 欧米型入試とは   ⽶米国では、以下の様な⼊入試形態が取られている。   今回の改⾰革は「センター試験」を「SAT/ACT⼊入試」に近づけるような ⽶米国型⼊入試化施策と⾔言える。従って、現在の⽇日本の「⼀一般⼊入試偏重」も、 ⽶米国型の「⾯面接重視」型に変化するものと考えられる。   さらに、⼤大学教育も2学期制から4学期制に以降降するなど、グローバル 化(留留学⽣生の受け⼊入れ)を意識識した施策を打っており、まさしく⼊入試形態 も⼤大きく変⾰革するのである。 SAT/ACT⼊入試 ⾼高校時代の成績・課外活動 エッセイ・推薦⽂文の提出 ⾯面接/筆記試験など 各⼤大学共通で課せられるもの。な お、これらをまとめて”Commo Application”という共通願書に記 し、応募できる⼤大学が多い。 各⼤大学独⾃自に課せられた⾯面接・筆 記試験。ハーバード⼤大ではOB/OG による⾯面接が全世界各地で実施。 アメリカ版センター試験。年年6回 試験があり、基礎的な学⼒力力を測る ペーパーテスト。
  • 23. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 2-7. 今後の入試形態で確実に生じる変化   今の⽇日本の⼊入試のグローバルスタンダード化(=欧⽶米化)が進んでお り、基礎学⼒力力を⾼高校の成績表・達成度度テストで担保の上、AO⼊入試で「そ の⼈人の志と⾼高校時代の⾏行行動」を⾒見見られる⼊入試が新しいスタンダードとな る。 ⼤大学はアドミッションポリシーを明 確・具体化し、選抜⽅方法は⾯面接、論論⽂文、 活動歴等の丁寧な選抜を⼤大幅に増加さ せ、能⼒力力、意欲、適性を多⾯面的、総合 的に評価するものに転換する。 その際、学⼒力力測定の客観的な指標とし ての達成度度テストの活⽤用を促進する。 この達成度度テストにより、⼀一発⼊入試で ない学⼒力力の担保が可能となる。 AO・推薦⼊入試の必要性と 増加の要求 AO・推薦⼊入試における学 ⼒力力測定の補助として、達成 度度テストを導⼊入 『学⼒力力も重視した上でのAO・推薦⼊入試』とい う、“⼈人数確保のための楽な⼊入試”という性質でな いAO・推薦⼊入試が、受験⽣生の⼤大学⼊入学の⽅方法の ⼀一つとして存在感を増し、スタンダードとなる。
  • 24. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 3-1. 入試から逆算する今後の中等教育界   中等教育機関はどうあるべきくか、 まずは⼊入試制度度から逆算してみられる 受験⽣生のあり⽅方について考えよう。   東京⼤大学のアドミッションポリシー にもあったように、⼊入試問題で⾼高得点 を取れるための学習ではなく、⾃自らの 興味・関⼼心に基づいて学習、経験して きたかどうかが求められる。これは、 AO・推薦⼊入試でない⼀一般⼊入試問題にも 反映される可能性も⼤大きい。 実際、早稲⽥田⼤大学法学部の英語の試験 で、裁判員制度度に関する⾃自分の意⾒見見を 述べよという⾃自由英作⽂文の問題が出さ れた。 第⼀一志望の⼤大学⼊入学 興味・関⼼心 にもとづく 課外活動 確固たる志 ⾃自分の興味関⼼心と⾃自ら求める学習 2通りのチャネルが開かれている 興味・関⼼心と⾼高く合致する⼤大学選 び 興味・関⼼心 にもとづく 勉強 AO・推薦 ⼊入試対策 ⼀一般 ⼊入試対策 中等教育では、従来の⼀一般⼊入試対策に加え、AO/推薦⼊入試対策 が重要になるが、なにより重視すべきは「志」の指導である。
  • 25. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 3-2. 変わりゆく民間教育 ⼀一般社団法⼈人リビジョンによる 「未来創造甲⼦子園」の実施   社会にGood  Impactを与える実 ⾏行行⼒力力のある⼈人材を育成するために、 「ビジネススクール」と「コンテス ト」を融合した形のイベントをを開 催、優勝チームには100万円が与え られた。   「未来想像甲⼦子園」を実施した⼀一般社団 法⼈人リビジョンを創始者はAO・推薦⼊入試に 特化した「AO義塾」の塾⻑⾧長である。ほかに もこうしたAO・推薦⼊入試特化型予備校は多 数あり、AO・推薦⼊入試対策といった⼩小⼿手先 だけの対処だけでなく、⾼高校⽣生が活躍する ⼟土壌も提供している。
  • 26. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 3-2. 変わりゆく民間教育   AO推薦⼊入試対策という意味では  「早稲⽥田 塾」「お茶茶の⽔水ゼミナール」は「AO/推薦指導専 ⾨門館」を持ち、フラグシップ教室を中⼼心に⼒力力を⼊入 れながら指導している。早稲⽥田塾は圧倒的合格実 績が強みで、「FIT⼊入試は54名現役合格、合格 者の34%が早稲⽥田塾⽣生」を売りにしている。   他にも、四⾕谷学院・河合塾はマス指導型で 「FIT対策⼊入試」「志望理理由書の書き⽅方指導」な どを展開しているし、AO・推薦⼊入試対策はどの 塾・予備校でも取り扱っている。   また、2014年年11⽉月には東進による早稲⽥田塾買 収が発表された。東進は「独⽴立立⾃自尊の社会・世界 に貢献する⼈人財を貢献する」を教育哲学に掲げて おり、指導⽅方針としてまず始めに「夢・志の指 導」を⾏行行っている。こうした教育哲学を持つ東進 とAO・推薦⼊入試対策に強みを持つ早稲⽥田塾が タッグを組んだのは興味深い事例例と⾔言え、今後の 志の指導とAO/推薦⼊入試の重要性が現れている。
  • 27. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 3-3. 変わりはじめた公教育   公教育分野でもこうした“志”やキャリアの指導 を重視するあり⽅方が注⽬目されてきている。なかで も、「起業家教育」に関する動きが⼤大きい。   2015年年1⽉月、『起業家教育:⼩小中学校で政府、 来年年度度から全国拡⼤大』というニュースが教育業界 を賑わせた。経産省省が2015年年度度概算予算要求に 「⼩小中学校向け起業家教育に5億円の予算を要求 した」というニュースである。その背景には、 「⽇日本の起業率率率の低さ」が挙げられている。それ を是正するためにも、若若いどきの“起業家教育”が 必要と結論論付けたのだろう。   起業家教育だと品川⼥女女⼦子学院の取り組みが先進 的である。品川⼥女女⼦子学院では、事業計画書の策 定・業者へのアポ取り・プレゼンテーションまで、 「総合的な学習」の⼀一貫として、半年年間の取り組 みで⾏行行われている。   以上のような起業家教育を通し、“起業”という キャリア観を醸成し、⾃自らの興味関⼼心を掘り起こ す動きが、徐々に公教育でも⾏行行われてきていると ⾔言えよう。                 出典:毎⽇日新聞社2015年年1⽉月5⽇日朝刊   『起業家教育:⼩小中学校で政府、来年年度度から全国拡⼤大』
  • 28. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 3-4. 合格実績が「伸びる」高校と「伸びない」高校 第⼀一志望の⼤大学⼊入学 興味・関⼼心 にもとづく 課外活動 確固たる志 ⾃自分の興味関⼼心と⾃自ら求める学習 興味・関⼼心と⾼高く合致する⼤大学選 び 興味・関⼼心 にもとづく 勉強 AO・推薦 ⼊入試対策 ⼀一般 ⼊入試対策   中学・⾼高校での教育のあり⽅方も、時代とともに変容する必要があり、今 後は“リーダー教育”をより舵を切切って⾏行行うべきである。 今⾏行行うべき変⾰革   「志」「夢」の指導を継続的に⾏行行 い、多くの時間を割く。 今後⾏行行うべき変⾰革   ⾼高校主体で課外活動を⽀支援する活 動も⾏行行う。   ⽣生きる指針となる志であり、変化も起きう るので、時期は中学⽣生1年年⽣生〜~⾼高校3年年⽣生時 に継続的に⾏行行うのが好ましい。   確固たる「志」「夢」を持った⽣生徒を輩出 することで、必然的に学習する内発的動機付 けがなされ、第⼀一志望の⼤大学に合格する学⽣生 が増加する。   達成度度テストが導⼊入された段階で、「志」 「夢」に加え、どう「⾏行行動」に移すか、とい う指導を⾏行行う。
  • 29. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 3-4. 合格実績が「伸びる」高校と「伸びない」高校   以上のような「志」「夢」の指導を重視して⾏行行い、リーダーとなる学⽣生 を輩出できる⾼高校が「伸びる」⾼高校である。こうした指導を軽視し、場当 たり的な学習のみ⾏行行う⾼高校が「伸びない」⾼高校なのである。 今⾏行行うべき変⾰革 「志」「夢」の指導を継続的に⾏行行い、多くの時間を割く。 今後⾏行行うべき変⾰革 ⾼高校主体で課外活動を⽀支援する活動も⾏行行う。   「活躍しているOBの話を聞く」のも⼿手段の⼀一つだが、それでは ⽣生徒の記憶に残りにくく確固たる「志」にはつながらない。ワー クショップなどで⾃自分の⼿手を動かしながら志を確定し、“今現在の ⾃自分への危機感”を覚えることで、内発的動機が⽣生まれ⾃自分⾃自⾝身の 「志」となるのである。   ⾃自分の「志」を⾏行行動に移す⽀支援として、“勉強”以外の学習環境 を提供することが今後重要となる。しかし、「志」「夢」が川上 にあるため、これらの教育が最も重要である。
  • 30. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。   以上のことから明らかなように、公教育でも「リーダー輩出」のための教育が必 要です。リーダー教育に関わらなければ、間違いなく中学・⾼高校として役割も薄れ、 世界で活躍する⼈人材が輩出できず、⼤大学合格実績も間違いなく低下します。   ⺠民間教育だけでなく、公教育でも「リーダー教育」を始めるべきです。担任の先 ⽣生と⼀一緒になって、⼆二⼈人三脚でその⼈人の「志」を育て、⾏行行動を応援する活動は今ま でも⾏行行ってきたでしょうし、これからもより注⼒力力して⾏行行うべきです。   Goods  Inc.では、そんな「志」を昇華させ、「⾏行行動」を援助する中学⽣生・⾼高校⽣生 向けワークショップを開催しています。「現役⼤大学⽣生・⼤大学院⽣生・起業家による 「志」を⾼高めるワークショップ型授業」「東⼤大⼤大学院⽣生博⼠士課程在籍者による講 演・ワークショップ」などを⾏行行い、中⾼高⽣生に「志」とそれにともった「⾏行行動」を誘 発されるような体験させる中等教育機関向けプログラムを開発しました。   年年齢の近しい⼤大学⽣生や起業家が主導するワークショップを受けることで、中学 ⽣生・⾼高校⽣生たちに衝撃を与え、今後の進路路について深く考えさせる契機にします。 詳しい概要は、Goods  Inc.までお問い合わせください。  4. まとめ より多くのリーダーが⽣生まれ、⽇日本が再興しますように。 最後まで資料料をご覧頂き、ありがとうございました。
  • 31. (C)Goods  Inc.  Akihiko  Ishikawa.  この資料料はクレジット明記の上、再配布しても構いません。 4. 問い合わせ先 Goods  Inc.  CEO  &  Founder. 東京⼤大学⼯工学部在籍 ⽯石川  聡彦(あきひこ) 080-‐‑‒1216-‐‑‒6310 ishikawa-‐‑‒a@goods-‐‑‒inc.jp https://www.facebook.com/aki1275 なんでもお気軽に、お問い合わせください。